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2003年12月号記事
W杯予選チケット販売方法の見直し 

サッカー日本代表のチケット販売が従来の方式から大きく変更となります。来年から始まるW杯アジア予選からその新しいシステムの導入となりました。2月18日に日本代表は埼玉スタジアムでオマーン代表と対戦しアジア1次予選の初戦として激戦の火ぶたが切られます。今までぴあやCNプレイガイドといった会社を通じて電話でこれらのチケット販売を行ってきました。しかしこの大会からはより公平に観戦してもらうことを主旨とし、チケット販売を登録制の抽選にすることを決定、発表しました。チケットゲッターやその他不透明な流通経路で転売目的のチケットが氾濫していた状況を打破し、本当に観戦したいファンにチケットが渡るように意図したようです。今回、電話や携帯そしてインターネットからチケットの申し込みを登録を行った後、抽選を行い当選者にチケットを販売するというものです。既にW杯2002大会等で経験済みの方式ですから大きな混乱はないと思いますが、システムがうまく稼動すれば今より入手のチャンスは増えるのかもしれませんね。さてその初戦オマーン戦の登録期間はインターネットと携帯電話からが年明け1月14日午前零時から21日午後6時まで。電話からは1月15日午前零時から21日午後8時までとなっています。又2月7日にカシマスタジアムで行われるマレーシア代表との試合も同じ方式を採用、明日27日午前10時から登録受付が開始しています。2月12日に行われる国立競技場でのイラク代表戦についても本日26日より受付を開始します。

・W杯予選受付アクセス先
モバイル(携帯電話)による登録  http://www.jfa-ticket.com
インターネットによる登録     http://www.jfa-ticket.com
モバイル、インターネットでご登録の方の抽選結果は、メールで返信されます。

・W杯予選申し込み方法
1)パソコン:アクセスの後、チケット抽選受付を選択し、入力
2)携帯電話から:題名・本文は何も書かずにfm5@docomo.ne.jpへメールを送信メールが帰ってきたらURLをクリック。メールが送信できない場合は、http://fm.famima.comを直接入力。Ezwebは、一部機種を除くauの携帯端末からのみご利用いただけます。TU-Kaの携帯端末からは利用出来ません      


2003年12月号記事
欧州移籍市場解禁 

1月からの欧州移籍市場の解禁を前に様々な憶測とニュースが入り乱れるこの頃です。今シーズンの台風の目となっているプレミアリーグ、チェルシーはファンニステルローイを獲得するためなら100億円以上を払っても惜しくないと明言し話題を呼んでいます。チェルシーはマンチェスターユナイテッドで活躍するFWファンニステルローイが移籍に同意するならばぜひとも獲得したいと明言しました。その場合には6000万ポンド(100億円以上)以上を支払っても欲しいと言ってのけ、その資金源の豊富さに唖然とする関係者もいる程です。そして最近の話題は親会社の経営状況の悪化に伴い、その影響が懸念されているパルマです。FWアドリアーノは、1月の移籍市場で既にインテルへ移籍する可能性が濃厚とも言われ、移籍金約35億円以上という破格の条件で完全移籍する見込みのようです。また何かと話題となっている中田選手は、ボローニャへの移籍が秒読段階と一部マスコミで報じられています。しかしこれも中田の合意なしでは不可能な移籍となり、まだまだ予断を許さないというのが現状のようです。もしもこれが実現すればレンタル移籍の形となるようで、年俸は50万ユーロとも言われています。異色の話題ではセリエA初の女性選手誕生とも言われるのがペルージャです。女子ドイツ代表FWでW杯の得点王のビルギットプリンツ選手の移籍が報じられましたがFIFAはイタリア協会に対し男子の中で女子がプレーすることは許可しないという公式な声明を出しました。これで話題となった女性選手の獲得は事実上なくなったようですが今後これを無視する形での移籍を進めれば大きな混乱となることも予想されます。さてシーズン前より欧州移籍市場をリードし続けている前述のイングランドのチェルシーですが、FIFAのブラッター会長は金銭に明かしての大型補強を行うチェルシーを批判したとも言われ、多少なりとも今後の動きを牽制されることになりそうです。しかし欧州のバブル後、停滞していた移籍市場に喝を入れるように進出してきたチェルシーの移籍市場での貢献度はファンにとっては面白く、また今後の楽しみを増やすプラス要因に考えたいという声も多いようですが................。


2003年12月号記事
欧州サッカークラブ経営の危機 

近年、各国リーグのクラブでは放映権料の問題で度々ストをちらつかせ、また実際に開幕が延期となったセリエでの昨シーズンのような例もあります。入場料収入を基本とした地味な活動に終止していた昔の状況から一変、最近はテレビの放映権料、その他のサッカージャージやロゴの入るパテント収入等、その営業形態は大きく変遷してきています。この収入を背景に大型の補強を次々に行い、バブル型の経営に陥り、実際は経営危機に陥っているクラブも多くあると噂されている昨今の欧州クラブ事情です。

そんななかセリエAのパルマは親会社のパルマラットが深刻な経営危機となり、クラブにも今後大きな影響を与えそうです。イタリア最大手の食品メーカーであるパルマラットですが、投資失敗による負債総額は何と60億ユーロ(約8000億円以上)に上ると見られています。15日にはカリスト・タンツィ会長が辞任を発表、経営再建のため外部から専門家を迎え入れたようです。しかし親会社とクラブ経営とは別と表明しているものの、この危機を受けてパルマは選手の大量放出を余儀無くされると云われ、1月からの欧州移籍市場の解禁を受けてパルマの事情は大きく変わるであろうと予想されています。そのなかでも特に槍玉にあげられそうなのはローマから推定580億リラ(当時30億円以上)という巨額の資金を使って獲得した中田選手です。中田選手自身も年俸の3割削減をのんで残留したと云われていますが、2億円以上の年俸はクラブにとって大きな負担となっており1月以降の移籍は必至とも噂されています。ただ欧州各クラブは資金不足のなかどのクラブが中田選手に興味を示すかが問題のようです。


2003年12月号記事
欧州チャンピオンズリーグ  決勝トーナメント組み合わせ

欧州チャンピオンズリーグ決勝トーナメントの1回戦の組み合わせ抽選会が12日にスイスで行われました。決勝トーナメントは16強が出場し、ホームアンドアウエー方式で行われます。注目のレアルマドリッドはドイツの強豪バイエルンミュンヘンとの対戦となりました。そしてマンチェスターユナイテッドはポルト、そして今シーズンの台風の目チェルシーはシュツットガルトと対戦することになりましたた。第1戦は2月24、25日に以下のように行われます。第2戦は3月9、10日に行われます。

〔決勝トーナメント組み合わせ〕
=第1戦=
2/24  セルタ 対 アーセナル
2/24  バイエルンミュンヘン 対 レアルマドリッド
2/24  スパルタプラハ 対 ACミラン
2/24  ロコモティフモスクワ 対 ASモナコ
2/25  シュトゥットガルト 対 チェルシー
2/25  ポルト 対 マンチェスターUTD
2/25  レアルソシエダ 対 リヨン
2/25  デポルティーボ 対 ユベントス

=第2戦=
3/09 チェルシー 対 シュトゥットガルト
3/09 ユベントス 対 デポルティーボ
3/09 リヨン 対 レアルソシエダ
3/09 マンチェスターUTD 対 ポルト
3/10 アーセナル対 セルタ
3/10 ACミラン 対 スパルタプラハ
3/10 ASモナコ 対 ロコモティフモスクワ
3/10 レアルマドリッド 対 バイエルンミュンヘン


2003年12月号記事
欧州チャンピオンズリーグ  決勝T出場16チーム確定

9日に続きサッカーの欧州チャンピオンズリーグ1次リーグ最終戦8試合が行われ、各組の2位までが確定し、決勝トーナメント進出の16チームが確定しました。B組では崖っぷちからアーセナルが這い上がり、2−0でロコモティフモスクワを破り、最後は堂々のB組1位を確定させての決勝T進出となりました。惜しくも3位となり、敗退したのは前回4強のインテルでした。ディナモキエフと引き分けたためUEFAカップへ回ることになりました。そしてD組では1位のユベントスが大会最多得点差新記録を樹立する7−0という大差でオリンピアコスを下しました。以下のように各組で1位-2位が確定し、出場16チームが最終の出場権を獲得したわけです。その熾烈な決勝トーナメント1回戦の組み合わせは今月12日に決まります。

〔決勝T進出16チーム〕
A組 リヨン(フランス)Bミュンヘン(ドイツ)
B組 アーセナル(イングランド)ロコモティフモスクワ(ロシア)
C組 モナコ(フランス)デポルティーボ(スペイン)
D組 ユベントス(イタリア)レアルソシエダ(スペイン)
E組 マンチェスターUTD(イングランド)VfBシュツットガルト(ドイツ)
F組 レアルマドリッド(スペイン)ポルト(ポルトガル)
G組 チェルシー(イングランド)スパルタプラハ(チェコ)
H組 ACミラン(イタリア)セルタ(スペイン)

〔欧州チャンピオンズリーグ結果〕
▼欧州CL1次リーグ A組
・バイエルンミュンヘン 1−0 アンデルレヒト
 得点: バイエルン=PK(マカーイ)

・リヨン 3−2 セルティック
 得点:リヨン=エウベル、ジュニーニョ2得点    セルティック=ハートソン、サットン

▼欧州CL1次リーグ B組
・アーセナル 2−0 ロコモティフモスクワ
 得点:アーセナル=ピレス、ユングベリ

・ディナモ・キエフ 1−1 インテル
 得点:キエフ=ジオゴ・リンコン インテル=アダーニ

▼欧州CL1次リーグ C組
・AEKアテネ 0−0 ASモナコ
 得点:なし

・PSV  3−2 デポルティーボラコルニャ
 得点:PSV=デ・ヨンク2得点、ロベン   デポルティーボ=ルーケ、パンディアーニ

▼欧州CL1次リーグ D組
・ユベントス 7−0 オリンピアコス
 得点:ユーべ=トレゼゲ2得点、ミッコリ、マレスカ、ディ・ヴァイオ、デルピエロ、 サラジェタ

・レアルソシエダ 1−1 ガラタサライ
 得点:レアル=デ・パウラ ガラタサライ=ハカンシュキュル


2003年12月号記事
欧州チャンピオンズリーグ  前季8強のアヤックス敗退

欧州チャンピオンズリーグが9日に1次リーグの8試合が行われました。E組はマンチェスターユナイテッドがシュツットガルトに2ー0で順当に勝ちました。FWファンニステルロイは前半終了直前にヘディングシュートで先制、後半13分にも素晴らしいパスで2点目をアシストしました。F組のレアルマドリッドは1−1でポルトと引き分けわけました。

G組のスパルタプラハは決勝トーナメント進出を決めました。氷点下となったこの日のプラハでしたが、無得点のまま向かえた後半のロスタイムにプラハはポボルスキーからのボールをキンクルが頭で決め、終了間際の決勝ゴールとなりました。両チームにとって重要な試合をスパルタプラハが競り勝ち、決勝トーナメントへ駒を進めました。そしてチェルシーはアウエーでベシクタシュに2−0の快勝でG組1位を決めました。1次リーグではラニエリ監督の采配も冴え、決勝トーナメントでの試合が愉しみになって来ました。

H組ではセルタが決勝トーナメント進出を決めました。既にH組1位を決めていたACミランに勝ち、初出場で1次リーグ突破を果たしました。ミランはトヨタカップのため主力選手が欠場した事もセルタにとってはプラスに作用した事は間違いありませんでした。しかしアウエーでACミランに勝った事は大きな財産となるでしょう。ロティーナ監督も感激の面持ちでインタビューに答えていました。そして前回8強の強豪アヤックスはブルージュに敗れCLの舞台から姿を消しました。

〔欧州チャンピオンズリーグ結果〕

▼欧州CL1次リーグ E組
・マンチェスター・ユナイテッド 2−0 シュツットガルト
 得点:MAN UTD=ファンニステルロイ、ギグス

・レンジャーズ 1−3 パナシナイコス
 得点:RANGERS=モルス  パナシナイコス=ズタウタス、パシナス、コンスタンティノウ

▼欧州CL1次リーグ F組
・パルチザン・ベオグラード 1−1 マルセイユ
 得点: パルチザン=デリバシッチ マルセイユ=ホッサム

・レアル・マドリード 1−1 ポルト
 得点:レアル=ソラリ ポルト=PK(デルレイ)

▼欧州CL1次リーグ G組
・ベシクタシュ 0−2 チェルシー
 得点: チェルシー=ハッセルバインク、ブリッジ

・スパルタ・プラハ 1−0 ラツィオ
 得点:プラハ=キンクル

▼欧州CL1次リーグ H組
・ACミラン 1−2 セルタ
 得点:ミラン=カカ  セルタ=ヘスリ、ホセ・イグナシオ

・クラブ・ブルージュ 2−1 アヤックス
 得点:ブルージュ=ランゲ、セテルネス アヤックス=PK(ソンク)


2003年12月号記事
ロンドン通信  マンチェスターユナイテッド

今シーズンの日本からのファンのプレミア観戦に異変起きています。従来はそのファンの2/3以上がマンチェスターユナイテッド の観戦を希望されていましたが、その傾向ががらりと変わりアーセナルを中心にチェルシーに人気が移行しています。ご存知チェルシーは大きな資金を投入してスター選手たちを集め、実力も徐々に発揮されつつあります。そしてアーセナルは従来より根強い人気を維持しています。イングランド内での人気の度合いに大きな変化はもちろんありませんが、日本を含めたアジアのファンたちにとってはベッカム選手のマンチェスターからの移籍はやはり大きな原因の一つとなっていることは間違いなさそうです。

さてそのマンチェスターユナイテッドが英国の話題となっています。過去数カ月で60%以上も株価が値上がりしています。米国の有力投資家の一人でNFLタンパベイ・バッカニアーズのオーナーでもあるグレイザース氏がマンチェスター株を大量に取得、買収を視野に入れての行動と憶測をよんでいます。しかしマンチェスターはもともとサッカーの入場料や放映権料の収入だけでなく、選手のジャージ販売やロゴを使用した商品へのパテント料を大きなビジネスに発展させたクラブであり、英国でも有数の健全な企業経営をしていると言われています。又バブルで破たんした他のクラブとは違い、収入と選手への報酬はバランスを取って(一般企業にとっての常識ですが)、ビッグクラブのなかでも最も手堅い経営をしているとも言われています。そんな優良企業の買収話に英国では大きな話題となっており、今後の動向に注目が集まっています。欧州でのサッカークラブの経営は一時に比べて大変厳しい状況にあり、チェルシーのようにオーナーが変わるような事態も今後増えてくるのかもしれません。英国だけでなくイタリアやスペインの各クラブの内情も厳しいようで今後もこのようなニュースが出てくる可能性は否定出来ません。逆に大きな移籍で話題を呼ぶようなビッグクラブが突然経営破たんするというようなニュースに接する場面もあるのかもしれませんね。


2003年12月号記事
2004年欧州選手権  組み合わせ決定

欧州選手権のグループ組み合わせ抽選が11/30に行われ以下のように決定しました。B組やD組は激戦が予想されています。前回優勝し、今回も優勝候補筆頭のフランスはイングランドと同じB組に決定しました。ジダンとベッカムの直接対決等、楽しみな対戦となりました。そしてD組でもオランダ、ドイツに加えチェコが同組となり激しい戦いが予想されます。開幕は6月12日に行われるポルトガル対ギリシャの試合です。

A組: ポルトガル、ギリシャ、スペイン、ロシア
B組:フランス、イングランド、スイス、クロアチア
C組:スウェーデン、ブルガリア、デンマーク、イタリア
D組:チェコ、ラトヴィア、ドイツ、オランダ

〔ユーロ2004・スケジュール〕

グループA
6/12 2004  Portugal - Greece
6/12 2004  Spain - Russia
6/16 2004  Greece - Spain
6/16 2004  Russia - Portugal
6/20 2004  Spain - Portugal
6/20 2004  Russia - Greece

グループB
6/13 2004  Switzerland - Croatia
6/13 2004  France - England
6/17 2004  England - Switzerland
6/17 2004  Croatia - France
6/21 2004  Croatia - England
6/21 2004  Switzerland - France

グループC
6/14 2004  Denmark - Italy
6/14 2004  Sweden - Bulgaria
6/18 2004  Bulgaria - Denmark
6/18 2004  Italy - Sweden
6/22 2004  Italy - Bulgaria
6/22 2004  Denmark - Sweden

グループD
6/15 2004  Germany - Netherlands
6/15 2004  Czech Republic - Latvia
6/19 2004  Latvia - Germany
6/19 2004  Netherlands - Czech Republic
6/23 2004  Netherlands - Latvia
6/23 2004  Germany - Czech Republic

◆準々決勝 
2004年 6月24日(木)〜27日(日)

◆準決勝 
2004年 6月30日(水)・7月1日(木)

◆決勝
2004年 7月4日(日) (@リスボン)


2003年11月号記事
欧州チャンピオンズリーグ  チェルシー決勝トーナメントへ

サッカーの欧州チャンピオンズリーグ1次リーグE組からH組の8試合が26日に行われました。E組はマンチェスター・ユナイテッド、シュツットガルトが勝ち、4勝1敗でともに2位以内を確定させた1次リーグを突破を決めました。F組ではポルトが2−1でパルチザンを破り決勝トーナメント進出を決めました。、既に16強入りを決めているレアルマドリッドはアウエイーで2−1でマルセイユを下しました。マルセイユ近郊出身のジダン選手にとっては複雑な感情を持っての試合となりましたが世界のスーパースターに対し、地元の熱狂的なサポーターも尊敬の念を込めた声援をおくったようです。しかし今でもマルセイユのファンを自認するジダン選手にとってはマルセイユの敗退には感傷的になったようです。

G組はラツィオが1−1でトルコのベシクタシュと引き分け、決勝トーナメント進出が微妙な情勢となりました。再三のチャンスがあったものの、決定力を欠き、ホームでの格下相手に引き分けで、ラツィオは勝ち点5、ベシクタシュとの差が2となり12月9日のスパルタ・プラハ戦に最後の望みをかけて戦います。また注目のチェルシーは、スパルタプラハと引き分け勝ち点を10としチェルシーの2位以内が確定し、決勝トーナメント進出が決まりました。H組のACミラン(イタリア)は1−0でアヤックス(オランダ)を下し、決勝トーナメント進出を決めました。後半8分にシェフチェンコが右からのクロスを左足でゴールし、この1点を守りきっての勝利でした。これで勝ち点10としてH組の1位を確定させました。

〔欧州チャンピオンズリーグ結果〕
▼欧州CL1次リーグ E組
・シュトゥットガルト 1−0 グラスゴー・レンジャーズ
 得点:シュトゥットガルト:ヴェンツェル

・パナシナイコス 0−1 マンチェスター・U
 得点:マンチェスター=フォルラン

▼欧州CL1次リーグ グループF組
・マルセイユ 1−2 レアル・マドリード
 得点:マルセイユ=ミド  レアル=ベッカム、ロナウド

・ポルト 2−1 パルチザン
 得点:ポルト=マッカーシー2 パルチザン=デリバシッチ

▼欧州CL1次リーグ グループG組
・ラツィオ 1−1 ベジクタシュ
 得点:ラツィオ=ムッツィ ベジクタシュ=パンク

・チェルシー 0−0 スパルタ・プラハ
 得点:なし

▼欧州CL1次リーグ グループH組
・セルタ 1−1 クラブ・ブルージュ
 得点:セルタ=モストヴォイ ブルージュ=ランゲ

・アヤックス 0−1 ACミラン
 得点: ミラン=シェフチェンコ


2003年11月号記事
欧州チャンピオンズリーグ  アーセナル大勝でインテル粉砕

チャンピオンズリーグが25日に1次リーグ7試合を行いました。A組は首位に立つリヨンがアンデルレヒトと対戦しましたが0−1で惨敗。セルティックはバイエルンと戦い引き分けでした。この結果3チームが勝ち点7で並び大混戦、バイエルンも勝ち点6で追い予断を許さない状況です。B組は不調のアーセナルが大爆発の5得点で快勝しました。アンリの2得点を含む怒濤の攻撃でインテルに大勝しました。負ければ1次リーグ敗退となるアーセナルでしたがここ一番でアンリが2得点2アシストの大活躍で勝ち点3をゲットしました。これでB組も大混戦の様相を呈してきました。

C組は、モナコがPSVと1−1で引き分けた結果、決勝トーナメント進出を決めました。デポルティーボはAEKアテネと対戦し3−0の完勝。D組のガラタサライ対ユベントスは、イスタンブールでのテロの影響で12月2日にトルコ国外で実施されることが正式決定しています。レアルソシエダとオリンピアコスは2対2で引き分けとなっています。

欧州チャンピオンズリーグ結果

▼欧州CL1次リーグ A組
・アンデルレヒト 1−0 リヨン
 得点:アーセナル:ティヒネン

・セルティック 0−0 バイエルン・ミュンヘン
 得点:なし

▼欧州CL1次リーグ グループB
・インターミラノ 1−5 アーセナル
 得点:インテル=ビエリ
    アーセナル=アンリ2得点、リュンベリ、エドゥー、ピレス

・ロコモティフ・ モスクワ 3−2 ディナモ・キエフ
 得点:ロコモティフ=ブズニキン、イグナセビッチ、パークス
    キエフ=ベルケビッチ、ジャツキフ

▼欧州CL1次リーグ グループC
・デポルティーボ 3−0 AFKアテネ
 得点:デポルティーボ=エクトル、バレロン、ルーケ

・モナコ 1−1 PSVアイントフォーヘン
 得点:モナコ=モリエンテス 
    PSV=ヘッセリンク

▼欧州CL1次リーグ グループD
・オリンピアコス 2−2 レアル・ソシエダ
 得点:オリンプアコス=ストルテディス、カスティージョ
    ソシエダ=ガビロンド、シュレル


2003年11月号記事
ユーロ2004・プレーオフ   スペイン、オランダ本戦出場確定!

サッカーの欧州選手権プレーオフの第2戦が19日に各地で行われました。この結果スペイン、オランダ、クロアチア、ロシア、ラトビアが本大会の出場を決めました。スペインはAWAYのオスロで対戦もラウル等の活躍で3得点し快勝しました。そして心配されたオランダですが、第1戦をスコットランドに0−1の苦杯を飲まされましたが、底力に勝るオランダは、ファンニステルロイが3得点し、6−0の記録的な大勝をし、本戦出場を決めました。そして大番狂わせはトルコでした。初出場を目指しチーム一丸となったラトビアを迎えて余裕のホームでの試合のはずが結果は2−2の引き分けとなり、2戦の合計が2−3のまさかの敗退。トルコは欧州選手権の出場を逃しました。その他の試合は第1戦を引き分けた2つの試合は、それぞれクロアチア、ロシアが1−0で勝利し本戦出場を決めました。これで全出場国16チームが出揃いました。

▼プレーオフ第2戦の結果
・オランダ 6 − 0 スコットランド
 得点 オランダ:スネイデル 、オーイイェル、ファンニステルローイ3得点、デ・ブール  
 ▲2戦合計6−1でオランダが本大会へ

・ウェールズ 0 − 1 ロシア
 得点:エフセエフ
 ▲2戦合計1−0でロシアが本大会へ

・スロベニア 0 − 1 クロアチア
 得点 クロアチア:プルショ
 ▲2戦合計2−1でクロアチアが本大会へ

・トルコ 2 − 2 ラトビア
 得点 トルコ:イルハン 、ハカンシュキュル ラトビア:ライザンス、ヴェルパコフスキス
 ▲2戦合計3−2でラトビアが本大会へ

・ノルウェー 0 − 3 スペイン
 得点 スペイン:ラウル 、ビセンテ、エチェベリア
 ▲2戦合計5−1でスペインが本大会へ

〔出場全16ヶ国〕
ポルトガル、フランス、デンマーク、チェコ、スウエーデン、ドイツ、ギリシャ、イングランド、ブルガリア、イタリア、スイス、オランダ、ロシア、クロアチア、ラトビア、スペイン


2003年11月号記事
ユーロ2004・プレーオフ  オランダまさかの敗戦

来年行われる欧州選手権(ユーロ2004)の出場獲得を目指す最後の戦い、プレーオフの第1戦が行われました。このプレーオフでスコットランドは強豪オランダをホームに迎え1−0の勝利で大番狂わせを演じました。苦杯を飲んだオランダは次戦に全てを賭ける苦しい戦いを強いられます。そしてもう一つの注目の試合スペインは北欧の強豪ノルウェーと対戦しました。スペインは先制され苦しい立ち上がりでしたが、2−1で逆転し先ずは先勝しました。欧州でも最近の躍進目覚ましいトルコでしたがでラトビアに0−1で敗戦、こちらも苦戦を強いられそうです。クロアチアはスロベニアと対戦し1−1の引き分け、ロシアとウェールズの対戦も0−0で引き分けました。敵地で勝利した国は絶対的な有利な状況となりました。ホームアンドアウエー方式のプレーオフ第2戦は19日に行われます。

▼プレーオフ第1戦の結果
・スコットランド 1 − 0 オランダ
 得点 スコットランド:マクファデン 

・ロシア 0 − 0 ウェールズ
 得点:なし

・クロアチア 1 − 1 スロベニア
 得点 クロアチア:プリソ スロベニア:シリャク

・ラトビア 1 − 0 トルコ
 得点 ラトビア:ベルパコフスキス

・スペイン 2 − 1 ノルウェー
 得点 スペイン:ラウル、OG ノルウェー:イベルセン


2003年11月号記事
スペインリーグ  バルセロナの危機

スペインの2大クラブと言われながら、最近のレアルマドリッドは大型補強で着実に戦力を上げ、バルセロナにとっては成績では大きく水をあけられた感さえありました。バルセロナのFWパトリック・クライファートはもちろんバルセロナのエースでもあり、ファンにも最も信頼されるプレーヤーの一人でした。ところが最近のクライファートは不調の連続でゴールも遠く、サポーターからはブーイングの連続、マスコミからも批判の対象になっていました。これに対しクライファートも弱気の発言を繰り返し、移籍まで口にする程までになっていました。しかし9日のベティス戦で途中出場したクライファートを観客は大きな拍手で迎え、温かい声援をおくりました。その甲斐もあってかこの試合で今季リーグ初ゴールを挙げ、サポーターからの大喝采を浴びました。このゴールでクライファートも試合後、初ゴールを決めて安堵した事、しかし最も感激したのはファンの声援だったことを打ち明け、自信を取り戻したとも発言しました。一時は口にした移籍発言も撤回、今後もバルセロナでのプレーを約束するとともに、復活を誓いました。バルセロナはこの試合でベティスに2―1で勝利しました。バルサは首位デポルティーボに勝ち点6差の4位に順位を上げ久々の優勝を目指してのシーズンとなりそうです。

もう一つのビッグクラブ、レアルマドリッドは前節ではまさかの大敗を喫し首位を奪うことが出来ませんでした。このセビリア戦でベッカム選手は腰を痛めたようです。ディフェンス陣の欠場に加えベッカムも12日まで静養するようですが、リーグ戦は次節22日まで行われないためレアルにとってはスケジュール的にはラッキー、まだツキがあるのかもしれません。ベッカムは16日に行われる国際親善試合のイングランド対デンマーク戦の出場は微妙で、怪我の程度が軽ければ途中出場するかもしれません。

〔スペインリーグ順位表-10位まで〕
順位表 チーム名
1  デポルティーボ・ラ・コルーニャ
2  バレンシアCF
3  レアル・マドリッド       
4  FCバルセロナ          
5  アトレチコ・マドリッド    
6  オサスナ           
7  ラシン・サンタンデール    
8  アスレティック・ビルバオ   
9  マラガCF           
10  セビージャFC         


2003年11月号記事
欧州CL ユーベントス決勝トーナメントへ 
 

5日に行われた欧州チャンピオンズリーグ1次リーグ8試合で、A組ではフランスのリヨンがブラジル代表のジュニーニョ等の活躍で強豪バイエルンミュンヘンを撃破し、首位に立ちました。B組はインテルがロコモティフモスコウと引き分けて勝ち点7の首位となりました。前半にザネッティのパスをレコバが決め、先制点を奪いました。しかし再三のその後のゴールチャンスを生かせず、後半9分に同点を許してしまいました。前回のアウエー戦でまさかの完敗を喫したインテルだけに、この日の引き分けで、サポーターの不満が爆発。試合終了後にはブーイングの大合唱となりました。アーセナルはディナモ・キエフ相手にやっと勝利し、片目を開けました。C組では、モナコのFWプルソが大爆発、1試合4得点を決めこのクラスの試合では異例の8得点でデポルティーボに8−3の完勝。前半2分にMFロタンのゴールから前半30分までに4得点し。この時点で勝負がありました。ブルソは前後半に4点を入れて1試合のリーグ最多得点記録に並ぶ活躍でした。前節まで首位だったデポルティーボを撃沈させてモナコが首位となり決勝トーナメント進出を狙います。D組はユベントスがレアル・ソシエダードと引き分け、勝ち点10で2位以内を確定させ、前日のレアルマドリッドに続いて決勝トーナメント進出を決めました。AWAYでの一戦はユーべの固い守りで得点なしの引き分け。この日トルコの古豪ガラタサライがオリンピアコスに敗れたため、下位2チームが勝ち点3で並び3勝1分け勝ち点10のユベントスが残り2試合を連敗しても2位以内に入ることが確定したため決勝トーナメント進出となりました。

〔欧州チャンピオンズリーグ結果〕
◆グループA
・バイエルン・ミュンヘン 1−2 リヨン
得点 B.ミュンヘン=マカーイ 
リヨン=ジュニーニョ、エウベル

・セルティック 3 −1 アンデルレヒト
得点 セルティック=ラーション、ミラー、サットン
アンデルレヒト=ディンダン

◆グループB
・アーセナル 1−0 ディナモ・キエフ
得点 アーセナル=コール

・インテル 1−1 ロコモティフ・モスコウ
得点 インテル=レコバ 
ロコモティフ=ロスコフ

◆グループC
・ASモナコ 8−3 デポルティーボラコルニャ
得点 ASモナコ=ロタン、ジュリ、プルソ×4、プラシル、シセ
デポルティーボ=トリスタン2得点、スカローニ

・PSV 2−0 AEKアテネ
得点 PSV=バウマ、ロベン

◆グループD
・オリンピアコス 3−0 ガラタサライ
得点 オリンピアコス=マヴロゲニディス、カスティージョ、ジオヴァンニ

・レアル・ソシエダ 0−0 ユベントス
*ユベントスは決勝トーナメント進出決定


2003年11月号記事
ロンドン通信  欧州CLチェルシー人気・実力急上昇  

今年のイングランド、プレミアリーグの話題をさらったのは皆さん既にご承知のようにチェルシーでした。ロシアの政商が新たなオーナーとなり、潤沢な資金で有名選手を次々とゲット、イングランド代表監督のエリクソン監督さえも引き抜こうとしたとまで噂になりました。そのチェルシーはチャンピオンズリーグでも旋風をおこしそうな気配です。今回チェルシーはアウエーでのラツィオ戦でした。試合はベロンやムトゥの素早い動きで次々と攻撃を繰り広げたチェルシーでした。前半15分にはベロンのFKをGKセレーニが弾き、このボールをクレスポがゴールへ押し込み先制しました。逆にラツィオは前半終了間際まで攻撃らしい攻撃をさせてもらえず、完全に押さえ込まれた格好に。しかし後半早々はラツィオの素晴らしいリズムであわや同点という場面もありましたが試合を台なしにしたのはミハイロビッチでした。イエローカードに猛抗議し、結局2枚目のイエローまでもらい退場処分へ。そしてその後流れがチェルシーへと一気に加速し、グドヨンセン、ダフ、ランパードのゴールで、終わってみれば0-4の一方的な試合となってしまいました。これでチェルシーは1次リーグ3勝目で決勝トーナメント進出へ前進しました。ローマでの勝利にイタリア人でもあるチェルシーのラニエリ監督はその結果と試合内容に満足するとともに、興奮していると語っていました。またベロン、クレスポという元ラツィオの中心選手だった2人の活躍も見逃せない勝因の一つだったことは間違いありません。CLでも台風の目となるチェルシーの本領発揮です。

〔欧州チャンピオンズリーグ結果〕
◆グループE
・マンチェスター・ユナイテッド 3−0 レンジャーズ
得点 MAN UTD=フォルラン、ファン・ニステルローイ2得点

・パナシナイコス 1−3 シュツットガルド
得点 パナシナイコス=コンスタンティノウ
シュツットガルド=OG、クラニー、ヒンケル

◆グループF
・FCポルト 1−0 マルセイユ
得点 FCポルト=マッカーシー

・パルチザン・ベオグラード 0−0 レアル・マドリッド
得点 なし   レアルは決勝トーナメント進出

◆グループG
・ベシクタシュ 1−0 スパルタ・プラハ
得点 ベシクタシュ=ロナウド・ギアロ

・ラツィオ 0−4 チェルシー
得点 チェルシー=クレスポ、グジョンセン、ダフ、ランパード

◆グループH
・セルタ 3−2 アヤックス
得点 セルタ=ルクサン、ミロセビッチ、パグネル
アヤックス=ソンク、ファン・デルファールト

・クラブ・ブルージュ 0−1 ACミラン
得点 ACミラン=カカ


2003年11月号記事
アジア杯 2004年中国大会 
 

アジアカップの2次予選が行われています。現在行われている最終予選は7グループ合計20カ国が参加してホーム&アウェイ方式で行われれた予備予選の各グループの首位7カ国を含めた7グループ×4カ国の28カ国が戦っているものです。最終予選を行って各グループ2位までの14カ国と2004年の開催国の中国、そして前回優勝の日本を含めた16カ国が本大会を戦う予定です。その2次予選のD組の試合がベイルートで行われました。レバノン対北朝鮮は1−1で引き分けました。W杯02年大会で韓国と日本がワールドカップで躍進する迄の長い間、サッカーにおけるアジアの地位は非常に低いものでした。そんななかW杯66年イングランド大会での北朝鮮のベスト8進出は輝かしい記録でした。その北朝鮮も近年は特筆すべき活躍が出来ずに苦しんでいます。この日のレバノン戦も引き分けに終わり、北朝鮮は3試合を消化して1分2敗の勝ち点1となり、勝利には程遠い状態となっています。女子サッカーではアジアの強豪北朝鮮ですが男子サッカーでも頑張って欲しいものです。


2003年10月号記事
トヨタカップ開催概要決定!

トヨタカップ開催の概要が決定しました。12月14日横浜でクラブチーム世界一を決定する第24回のトヨタカップ開催が正式決定されました。19時15分キックオフで横浜国際競技場で行われます。御存知のように対戦は欧州チャンピオンズリーグの昨シーズン優勝クラブイタリアのACミラン対南米クラブ選手権王者のアルゼンチンのボカ・ジュニアーズとなります。テレビ放映は日本テレビ系列、CS放送G+等で放送予定となっています。今回の特徴はやはり開催が日曜日になったことでしょう。平日開催だったものを日曜日開催へと変更し、欧州や南米でも観戦しやすい曜日と時間帯へ変更された事は、各地元サポーターにとっては非常に嬉しい限りです。一部先行発売が始まりだしたようですが、プレミアチケットと化すトヨタカップの入場券ですから入手には苦労するかもしれません。お席は全席指定でカテゴリー1(1万5000円)、カテゴリー2(1万2000円)、カテゴリー3(1万円)カテゴリー4(7000円)となっています。am/pm優先販売(club ap会員限定)は10月30日から11月6日まで会員専用ウェブサイトでお申し込み可能です。一般販売は11月16日午前10時から行われるようです。詳細はチケットぴあ等のサイトをご確認下さい。


2003年10月号記事
欧州CL  ミランまさかの敗戦

欧州チャンピオンズリーグが21日に続き1次リーグの8試合を行いました。E組は英国内での人気が沸騰し、チケットの入手が困難になったマンチェスター・ユナイテッド対グラスゴーレンジャースの戦いがありました。イングランドといスコットランドのライバル同士の戦いは辛くもマンチェスターに軍配が上がりました。シュツットガルトとともに勝ち点6で首位となります。F組のレアル・マドリッドはセルビア・モンテネグロのパルチザンを迎えての試合でしたが1−0で3連勝とし、首位を守りました。優勢に責めながらも要所を押さえられ苦戦したレアルですが前半38分のラウルのラッキーな得点を守りきりました。さて注目を集めた試合はG組です。日本でも人気軍団となりつつあるチェルシーはイタリアの強豪ラツィオとの対戦でした。ランパード、ムトゥのゴールで2−1で逆転勝ちし首位に躍り出ました。H組は昨年の覇者で優勝候補筆頭のACミランがベルギーのクラブ・ブルージュに敗れる大波乱がありました。ブルージュは前半33分にメンドーサのゴールを守りきっての勝利でした。20本以上のシュートを放ったのはミランでした。優勢に試合を進めながらもインザギ、シェフチェンコの得点は最後まで見る事は出来ませんでした。ミランは優勝候補から一転、苦しい状況となりH組は大混戦となる様相です。

■欧州チャンピオンズリーグ結果
◆グループE
グラスゴー・レンジャーズ 0-1 マンチェスター・ユナイテッド
シュトゥットガルト 2-0 パナシナイコス

◆グループF
マルセイユ 2-3 ポルト
レアル・マドリッド 1-0 パルチザン

◆グループG
チェルシー 2-1 ラツィオ
スパルタ・プラハ 2-1 ベジクタシュ

◆グループH
アヤックス 1-0 セルタ
ACミラン 0-1 クラブ・ブルージュ


2003年10月号記事
欧州CL  インテル、アーセナル完敗

欧州チャンピオンズリーグが21日に1次リーグの8試合を行いました。A組では優勝候補の一角バイエルン・ミュンヘンがリヨンと戦い1−1で引き分けました。B組の注目はインテル。クペル監督の突然の解任で、ショックの残るインテルはロシアのロコモティフ・モスクワと対戦しましたが0−3と全くの完敗となりました。そして強豪アーセナルは1−2でディナモ・キエフに敗れ何とまさかの最下位となりました。C組はスペインのデポルティーボが1−0でモナコに快勝し首位に立ちました。2連敗中のPSVアイントホーフェンはAEKアテネに苦戦しながらも1−0で辛勝し、最下位を脱出しました。D組はユベントスがレアル・ソシエダと対戦し、4−2で力でねじ伏せ首位に立ちました。Rソシエダードは昨シーズンのスペイン1部リーグでの好調を維持しての1次リーグ3戦目でしたが、この試合では完全に力負け。ユベントスとの力の差は歴然でした。 1次リーグ2位以内がCL決勝トーナメントに進み、3位はUEFAカップへ回る事になります。22日(日本時間本日未明)も欧州各地で1次リーグ8試合が行われます。

■欧州チャンピオンズリーグ結果
◆グループA
アンデルレヒト(ベルギー)1 - 0 グラスゴーC(スコットランド)
リヨン(フランス) 1 - 1 バイエルン(ドイツ)

◆グループB
Dキエフ(ウクライナ) 2 - 1 アーセナル(イングランド)
Lモスクワ(ロシア) 3 - 0 インテル(イタリア)

◆グループC
AEKアテネ(ギリシャ)0  - 1 PSV(オランダ)
デポルティボ(スペイン) 1 - 0 モナコ(フランス)

◆グループD
ガラタサライ(トルコ) 1 - 0 オリンピアコス(ギリシャ)
ユベントス(イタリア)4 - 2 ソシエダ(スペイン)


2003年10月号記事
UEFA杯  パルマ、ユトレヒトなどが2回戦進出へ

UEF杯1回戦、第2戦が15日、16日に各地で行われました。ホームアンドアウエー方式で行われる2戦目となり、2回戦進出をかけての戦いとなりました。移籍早々にもかかわらず貴重な戦力としての信頼を得ているのがユトレヒトのMF藤田俊哉選手です。アウエイで行われたスロバキアでのジリナ戦は後半28分の交代まで得点には絡めませんでした。試合は4−0でユトレヒトが勝ち2回戦進出を決めました。パルマはウクライナのメタルルグ・ドネツクに勝ち2回戦へ。高原直泰選手が所属するハンブルガーSVはウクライナのドニエプルに0−3の完敗で敗退、GK川口能活選手が移籍したデンマークのノアシェランはギリシャのパニオニオスに0−1で敗れ1回戦敗退となりました。フェイエノールトはオーストリアにケルンテンに1−0で勝ち2回戦へ。その他シャルケはクロアチアのカメン・イングラドに勝ちましたが、同じくドイツのカイザースラウテルンは、チェコのテプリツェに連敗し早くも敗退となりました。以下本日の抽選で決まった2回戦の組み合わせです。

〔UEFA CUP 2回戦組み合わせ〕
inamo Zagreb (KRO) - D.Dnjepropetrovsk(OEK)

Dortmund (DUI) - FC Sochaux (FRA)

Manchester City (ENG) - Dys.Grodzisk (POL)

Barcelona (SPA) - Panionios (GRI)

Benfica (POR)- Molde FK (NOO)

Slavia Praha (TSJ) - Levski Sofia (BUL)

Rosenborg BK (NOO)- Rode Ster Bel. (SER)

Valencia (SPA)- Maccabi Haifa (ISR)

Spartak Moskou (RUS)-Din.Boekarest (ROE)

Gaziantepspor (TUR)- RC Lens (FRA)

Br?ndby IF (DEN)-Schalke 04 (DUI)

Aris Saloniki (GRI)-Perugia (ITA)

FC Utrecht (NED)-AJ Auxerre (FRA)

Steaua Boekarest (ROE)-Liverpool (ENG)

V?lerengen IF (NOO)-Wisla Krak?w (POL)

PAOK Saloniki (GRI)- Debreceni VSC (HON)

FC Kopenhagen (DEN)-Real Mallorca (SPA)

Parma (ITA)-SV Salzburg (OOS)

FC Basel (ZWI)-Newcastle United (ENG)

Hajduk Split (KRO)-AS Roma (ITA)

Gen?lerbirligi (TUR)-Sporting Lissabon (POR)

Torpedo Moskou (RUS)-Villarreal (ESP)

Feyenoord (NED)-SK Teplice (TSJ)

Bordeaux (FRA)-Hearts (SCH)


2003年10月号記事
欧州選手権(ユーロ2004) 最終予選 
 

2004年欧州選手権の最終予選が11日に欧州各地で行われました。一番の注目はイングランドサポーターをシャットアウトして行われた、イスタンブールでの試合。イングランドは因縁の相手トルコとのAWAY戦に臨みました。この試合でベッカムは、サポーターに対し、冷静で落ち着いた態度を要請していました。完全なAWAY、険悪な雰囲気の試合では途中トルコ選手から挑発とも受け取れる侮辱の言葉を吐きかけられ、乱闘寸前にもなりましたが、べッカム本人はサポーター同様これに耐えて、乱闘騒ぎを回避、試合を何とか引き分けに持ち込み、本大会出場を決めました。べッカムの精神的に更に成長した姿がイングランドに出場切符をもたらしました。

そして途中苦戦を強いられ監督交代とも言われたイタリアでしたが、最後は格下アゼルバイジャンに4−0で大勝し8組首位通過を決め、こちらも本戦の出場を決めました。この試合では前半16分に先制点を挙げたFWビエリが、後半途中交代を告げられた際、ペットボトルを地面に投げつけ不満をあらわにしました。試合後は反省の弁も聞かれましたが監督との間の大きな亀裂になれば本戦で、再び苦戦する場面もあるかもしれません。

その他は連覇を目指すフランスが全勝で余裕の本戦進出を決めました。ギリシャは北アイルランドに勝ち歓喜の出場切符を手中に。スイスも久々の出場権を獲得。ドイツも予選後半戦では苦戦しながらも最終戦で出場を決めました。強豪のスペイン、ロシアはプレーオフ出場となり今後厳しい戦いが待っています。各組の2位の10ヶ国がプレーオフを戦い5ヶ国が本戦出場を果たします。

〔最終予選の結果〕
▼1組
キプロス 2−2 スロベニア
フランス 3−0 イスラエル
*フランス出場権獲得、スロベニアはプレーオフへ

▼2組
ボスニア・ヘルツェゴビナ 1−1 デンマーク
ノルウェー 1−0 ルクセンブルク
*デンマーク出場権獲得、ノルウエーはプレーオフへ、ルーマニア落選

▼3組
チェコ 3−2 オーストリア
オランダ 5−0 モルドバ
チェコ出場権獲得、オランダはプレーオフへ

▼4組
ポーランド 2−1 ハンガリー
ラトビア 1−0 スウェーデン
スウエーデン出場権獲得、ラトビアはプレーオフへ、ポーランド落選

▼5組
ドイツ 3−0 アイスランド
スコットランド 1−0 リトアニア
ドイツ出場権獲得、スコットランドはプレーオフへ

▼6組
スペイン 4−0 アルメニア
ギリシャ 1−0 北アイルランド
ギリシャ出場権獲得、スペインはプレーオフへ

▼7組
スロバキア 2−0 リヒテンシュタイン
トルコ 0−0 イングランド
イングランド出場権獲得、トルコはプレーオフへ

▼8組
ベルギー 2−0 エストニア
クロアチア 1−0 ブルガリア
ブルガリア出場権獲得、クロアチアはプレーオフへ、ベルギー落選

▼9組
イタリア 4−0 アゼルバイジャン
セルビア・モンテネグロ 3−2 ウェールズ
イタリア出場権獲得、ウエールズはプレーオフへ

▼10組
ロシア 3−1 グルジア
スイス 2−0 アイルランド
スイスが出場権獲得!強豪ロシアはプレーオフへ、アイルランド落選


2003年10月号記事
欧州選手権(ユーロ2004) イングランド-トルコ最終決戦

11日に行われる2004年欧州選手権の予選最終戦でイングランドはトルコと首位をかけての最終決戦となります。しかしこの試合は、今年4月2日にサンダーランドで行われたトルコ戦で、イングランドサポーターがトルコサポーターに暴行を加え、イングランドが出場資格はく奪の寸前までいくという経緯があり、UEFAは今回の試合で「事件再発の場合は失格」と改めて警告している特別な試合でもあります。ベッカムがイングランドサポーターへのメッセージとして「問題を起こさないで欲しい」というメッセージを送り、試合前から緊迫した雰囲気が伺えます。イングランドサポーターのための席を設置せずに行われる異例の試合となりますが、それでもスタジアム外で騒動を起こすフーリガンを警戒しての厳重な警備も予想されています。2000年にも今回と同じ開催地イスタンブールでリーズのファンが刺殺される事件があり厳戒体制で臨みます。

今回エリクソン監督は欧州選手権で失格なら辞職すると明言し、この試合に全力を尽くす決意をしています。今年レアルマドリッドに移籍したべッカムも右足裏炎症のため出場が危ぶまれていましたが、緊急事態に試合出場を強行すると言われています。オーウェンは負傷による欠場、ファーディナンドに至っては指定の薬物検査(ドーピング)を受け忘れたためトルコ戦メンバーに入れないという失態も演じており、問題が重なるイングランド代表にとってはこのAWAYでの大事な一戦は本当に苦しい戦いとなることは間違いありません。 


2003年10月号記事
ロンドン通信  疑惑のプレミア選手

今ロンドンではサッカーファンだけでなくショッキングなニュースが伝えられています。これはプレミアリーグに所属する8選手が17歳の女性を集団レイプしたとされる疑惑の報道です。この疑惑を英国の各紙は大々的に報じています。事件があったとされるのはロンドン市内にある超高級ホテルグロズブナー・ホテルです。疑惑を受けている8選手全員がホテルのセキュリティーカメラに写っている事は事実のようで、事件となったホテルへ居たのは間違いないとも報じています。既に警察はホテルでの指紋採取を行っている模様で、この卑劣で許しがたい事件が事実とすればサッカー界だけでなく、英国全体の大問題となる事は必至です。ロンドン市民も注視していますが選手のなかにはイングランド代表選手も含まれているようです。又これらの選手の中にはチェルシ−の選手も含まれているとも報じられているたねクラブも独自調査を開始している模様です。  


2003年10月号記事
欧州CL1次リーグ第2節   イタリア勢の勝利と英国勢の不覚

欧州チャンピオンズリーグが30日に行われ、いずれのイタリア勢も勝利しました。D組ではユベントスがギリシャの古豪オリンピアコスと戦い2−1で逆転勝ちしました。ネドベドが2得点の大活躍でチームに勝利をもたらしました。B組でもインターミラノがウクライナのディナモ・キエフと戦い2−1で逃げ切りました。怪我からやっと復帰のビエリが試合終了直前にゴールを決め逃げ切りました。イタリア勢は共に2勝目を挙げました。A組のバイエルンはベルギーの強豪アンデルレヒトと1−1の引き分け、C組ではデポルティボは2−0でオランダの強豪PSVに完勝。素晴らしい試合運びで勝利を呼び込みました。

そして前日に続き1日も1次リーグ8試合が行われました。テレビでも既にショッキングな映像とともに放映されているようにレアルはジダンが相手選手の膝が頭部に当たり流血するというトラブルがありましたが、先制されるも前半に2点を挙げ逆転、後半はジダンの3点目でダメを押し3−1でポルトガルのポルトに勝ち2連勝としました。H組では昨シーズンの優勝クラブで、連覇を狙うACミランがスペインのセルタと戦いましたが引き分けに終わりました。波瀾が起きたのは英国勢です。E組はのマンチェスターユナイテッドはシュツットガルトに1−2、G組のチェルシーもトルコのベシクタシュに0−2で共に敗れるという波瀾となりました。苦杯を舐めた両チームの復活を期待したいです。


2003年9月号記事
スペインリーグ バレンシア首位へ

スペインリーグも第5節まで終わり、徐々にチームの状態が明らかになってきました。連覇を狙い、大型補強を成功させたレアルマドリッドは堅実な戦い方でここまで順当に勝ち進んできました。しかしこのレアルマドリッドが5節でバレンシアに0―2で初黒星を喫しました。雑音の多い中、MFデービッド・ベッカム選手もリーグ戦5試合を連続フル出場を果たし、大きな役割を果たしていると言っても過言ではないでしょう。レアル戦での勝利でバレンシアは4勝1分けで勝ち点を13とし首位に立ちました。開幕4連勝中のデポルティーボでしたがオサスナに2―3で敗れ、2位へ後退しました。さてレアルはべッカムが右足首負傷で明日10月1日の欧州チャンピオンズリーグ・1次リーグ第2戦のFCポルト戦のメンバーからは外れたようです。その後に続く5日ホームでのエスパニョール戦と8日に行われるスペイン国王杯1回戦のS・S・レイエス(2部)の出場、加えてユーロ予選10月11日のトルコ戦の出場も微妙になってきています。

▼第5節の結果
アスレティック・ビルバオ 1 - 0 レアル・ソシエダ
バレンシアCF 2 - 0 レアル・マドリッド
オサスナ 3 - 2 デポルティーボ・ラ・コルーニャ
セルタ・デ・ビーゴ 3 - 2 レアル・バジャドリード
セビージャFC 1 - 0 レアル・ムルシア
レアル・サラゴサ 0 - 1 レアル・ベティス
アトレチコ・マドリッド 0 - 0 FCバルセロナ
ラシン・サンタンデール 0 - 2 ビジャレアル
アルバセテ 2 - 0 RCDマヨルカ
RCDエスパニョール 1 - 2 マラガCF

▼スペイン1部リーグ順位表
順位 チーム名    勝点  勝  敗  分
1 バレンシアCF 13   4  0  1
2 デポルティーボ 12   4  1  0
3 R・マドリッド 10   3  1  1
4 オサスナ      10   3  1  1
5 ビジャレアル    9   2  0  3
6 FCバルセロナ    9   2  0  3
7 レアル・ソシエダ  8   2  1  2
8 レアル・ベティス  8   2  1  2
9 セビージャFC    8   2  1  2
10 A・ビルバオ    7   2  2  1
11 バリャドリード   7   2  2  1
12 セルタ       6   1  1  3
13 R・サンタンデール 5   1  2  2
14 マラガCF      4   1  3  1
15 A・マドリッド   4   1  3  1
16 RCDマヨルカ    4   1  3  1
17 レアル・ムルシア  3   0  2  3
18 レアル・サラゴサ  3   1  4  0
19 アルバセテ     3   1  4  0
20 RCDエスパニョール 2   0  3  2


2003年9月号記事
UEFAカップ 1回戦第1試合

欧州サッカー連盟が主催し、チャンピオンズリーグとともに各クラブが目標とする大会がUEFAカップです。本戦は計96チームが参加し、3回戦にはCL各組3位の8チームが合流する方式で戦います。今シーズンの決勝は来年5月19日にスウェーデンのウレッビ・スタジアムで行われ、熱い戦いが行われます。そのUEFAカップ1回戦第1戦で、各日本人プレーヤー達も多くの試合に出場、プレーを行いました。MF藤田俊哉選手は移籍したユトレヒトで右ウイングで先発しました。ユトレヒトは対ジリナ戦を2−0で勝利しました。中田英寿選手は敵地でメタルルグ・ドネツク戦を行い1−1の引分け。フル出場も厳しいマークで活躍の場はありませんでした。ハンブルガーSVはドニエプロペテロフスク(ウクライナ)戦をホームで行い2−1で勝利。前半に先制されたものの後半の2得点で逆転勝ちをしました。高原選手も先発フル出場するもチャンスメイクは出来ませんでした。そして怪我で出遅れた小野伸二選手ですが、フェイエノールトは、ホームでのケルンテン戦に出場し後半14分に交代するまでまずまずの動きでプレーをしました。試合は2−1で逆転勝ちをしました。デンマークへ移籍したノアシェランの川口選手は残念ながら出場しませんでした。優勝候補のリバプールはアウエーでオリンピアと戦い、苦戦のなか後半33分、FWオーウェンが同点ゴールを決め引き分けに持ち込みました。オーウェンは欧州カップ戦で21得点目となりチームの新記録となりました。ウリエ監督も大絶賛のプレーで先ずは手堅い試合運びを見せました。

〔主な1回戦第1戦の結果〕
▼メタルルグ・ドネツク(ウクライナ)1 - 1パルマ(イタリア)
【得点者】
ドネツク= シシュチェンコ
パルマ= アドリアーノ

▼ユトレヒト(オランダ)2 - 0ジリナ(スロバキア)
【得点者】
ユトレヒト= ファンデハール、タンゲ

▼パニオニオス(ギリシャ)2 - 1ノアシェラン(デンマーク)
【得点者】
パニオニオス= スミリャニッチ、マイェフスキ 
ノアシェラン= ジベリ

▼オリンピア(スロベニア)1 - 1リバプール(イングランド)
【得点者】
オリンピア= ズロガル 
リバプール= オーウェン

▼ハンブルガーSV(ドイツ)2 - 1ドニエプロペテロフスク(ウクライナ)
【得点者】
ハンブルガーSV= ホークマ(PK)、ロメオ 
ドニエプロペテロフスク= ヴェンフリンスキ

▼フェイエノールト(オランダ)2 - 1ケルンテン(オーストリア)
【得点者】
フェイエノールト= カイト、ブッフェル 
ケルンテン= マリッチ


2003年9月号記事
欧州チャンピオンズリーグ 1次リーグ開幕

欧州チャンピオンズリーグの1次リーグが16日に欧州各地で開幕しました。各組2位までの決勝トーナメント進出を目指して熱戦が繰り広げられます。先ず16日に1次リーグ8試合が行われました。ホームでの開幕となったF組のレアルマドリッドはフランスのマルセイユと対戦。今シーズンも絶好調のロナウドが2ゴールを決めマルセイユを4−2と一蹴しました。リーグ戦でも台風の目となっている今シーズンのチェルシ−ですがG組でチェコのスパルタプラハと対戦し1−0で辛勝しました。さて昨年の王者ACミランは地元ミラノで行ったH組の対戦、アヤックスとの対戦は後半22分にインザーギの得点で1−0で厳しい戦いを制しました。E組の強豪マンチェスターユナイテッドは5−0でパナシナイコスに完勝スタートです。

翌日17日はグループA〜D組の開幕となる試合が各地で行われました。A組では常連となる強豪バイエルンミュンヘンが、スコットランドの古豪セルティックに2―1で勝利をおさめました。昨シーズンのドイツ勢は腑甲斐無い戦いとなりましたが今シーズンのバイエルンミュンヘンはオランダ代表、デポルティーボから新加入のFWロイ・マカーイ選手が2得点の大活躍で先ずは初戦を押さえました。波瀾はB組でリーグ戦は4連勝スタートを切ったアーセナルでしたがホームでインテルと戦い、まさかの3―0の完敗を喫しました。ホーム初戦での敗戦はさすがのベンゲル監督のショックも大きかったようです。C組もPSVがホームでモナコに敗れるという波瀾でスタートを切りました。順当に進んだのはD組で、ユベントス、レアルソシエダは白星スタートです。特にレアルは後半15分にニハト、韓国代表の新加入、李天秀を同時投入で流れを変え、コバチェビッチのPKを引き出しました。次回第2節は今月30日と10月1日に行われます。

▼1次リーグ A組
・バイエルン・ミュンヘン 2 - 1 セルティック
【得点】▼バイエルン=マカーイ2得点 ▼セルティック=トンプソン

・リヨン 1 - 0 アンデルレヒト
【得点】▼リヨン=ジュニーニョ(PK)

▼1次リーグ B組
・アーセナル 0 - 3 インテル
【得点】▼インテル=クルス、ファンデルメイデ、マルティンス

・ディナモ・キエフ 2 - 0 ロコモティフ・モスクワ
【得点】▼キエフ=ディオゴリンコン2得点

▼1次リーグ C組
・AEKアテネ 1 - 1 デポルティーボ
【得点】▼アテネ=ツァルタス ▼デポルティーボ=パンディアーニ

・PSV  1 - 2 ASモナコ
【得点】▼PSV=バウマ ▼モナコ=モリエンテス、シセ

▼1次リーグ D組
・ユベントス 2 - 1 ガラタサライ
【得点】▼ユベントス=デルピエロ2得点 ▼ガラタサライ=ハカンシュキュル

・レアルソシエダ 1 - 0 オリンピアコス
【得点】▼レアル=コバチェビッチ(PK)


2003年9月号記事
プレミアリーグ 「MAN CITY 新スタジアム観戦報告」

今年から新スタジアムを使用するのがマンチェスタ−CITYです。もちろんガイドブック等にもまだ詳細な情報は載っていないと思いますが、これから観戦される方のためにこのスタジアム「ザ・シティーオブマンチェスター」について少しレポートいたします。場所は、マンチェスターのピカデリー駅からかなり歩いたところにあります。タクシーで行った場合、駅から約12〜13分。料金は10ポンド(2千円弱)前後の運賃となります。ちなみに帰りは多くの人の流れにそって歩き、駅まで30分程度で戻れます。さて新スタジアムのチケットは、以前ご説明したようにカード形式となっています。エントランスは、カード(チケット)に(Entranceの)頭文字が明記されており、そのアルファベット1文字が書いてある入り口に向かって歩いていけば簡単に見つけられます。入り口で先ずは荷物チェックをうけ、そのあと入場になります。 前述のようにチケットはカード形式ですが、カードを壁にあるチェッカーにこすると回転式のドアが回るという仕組みになっています。これは本当に驚きでした。今回はAWAY側だったため問題はありませんでしたが、ホーム側についてはカードとチケットが必要となります。

さて一旦入場すれば後はカードに記載されている席に行くだけです。ちなみに今回の座席番号は、L 列でした。1列目が、A、2列目がBという順番ですから前から12列目の一番通路側でした。ホームとアウェイの席についてですが。両サイドラインと片方のゴール裏。もう片方のゴール裏の半分は、全部cityのファン専用のシートでした。ゴール裏の半分にわかれているちょうど中間地点にネットのようなものがありましてそこでcity と awayのチームでわかれているようでした。2階席も同じ分け方だと思います。とにかく警備員がたくさんいます。今回の観戦ではcityのファンとアーセナルのファンで怒鳴りあうようなこともあり、Man cityのファンが警察に連行されていくトラブルもありましたが、警備がしっかりしているため全く怖いという思いはしませんでした。今後、MAN cityのスタジアムに行かれる方がいらっしゃればentranceの文字のところまで行けばあとは係りの人がたくさんいるので何も問題ないと思います。とにかく警備員もたくさんいましたし。とてもいいスタジアムでした。席も最初は、「ほんとにここでいいのかな?」と思うくらいとてもいい席で今まで見た試合のなかでも最高クラスの試合観戦を経験することができました。これはスタジアム自体がとても見やすく出来ていることもあり、また新しいスタジアムでもあり非常に気持ちよく観戦出来るからだと思います。

注)上記記事は実際に観戦された方からの情報を基にして、加筆作成しております。


2003年9月号記事
ユーロ予選  4ヶ国予選突破

ポルトガルで開催される2004年欧州選手権の予選が行われました。いよいよ佳境に入った予選ですが早くも本戦出場を決めた国も出てきました。前々回のW杯優勝に続き欧州選手権での連覇を成し遂げたフランスは2位のスロベニアを2−0で下し7戦全勝で1組みの首位を確定させ断トツの成績で本戦出場となりました。3組の注目チェコ対オランダでしたがホームでチェコが3−1で快勝し、予選突破を決めました。ここのところ目立った活躍のなかったブルガリアサッカーですが、8組の首位で迎えたアンドラ戦を3−0で完勝、2位クロアチアがベルギーに敗れた為首位を確定させました。そして4組のスウェーデンはポーランドに2−0で勝利し、予選を突破しました。フランス、チェコ、ブルガリアそしてスウェーデンの4カ国の本戦への出場が確定しました。イングランドはリヒテンシュタインに勝ち首位をキ−プ、ドイツは首位を奪還。ウクライナに快勝したスペインは首位に迫る2位をキープしています。


2003年9月号記事
2006年 W杯チケット販売の方針決定

国際サッカー連盟(FIFA)は先月21日にW杯チケット販売の方針について話し合いを行い、概要が決定したと発表しました。前回大会の韓国と日本共催の2002年大会は、FIFAが予め決めた英国のバイロム社が販売を行いましたが、印刷遅れや印刷ミス、販売枚数をあげるために諸手続きの遅延等の要因が重なり、遅配や売れ残り問題が発生し、大混乱を引き起こしていました。そこで次回2006年W杯ドイツ大会でのチケット販売はドイツ組織委員会が取り扱うことで合意したものです。FIFAは当初、懲りずに2006年大会もバイロム社に委託する方針だったようですが、前回大会の混乱を危惧するドイツ組織委が今回は独自に取り扱いたいと強く主張し、これが認められたものです。今後更に販売方法や価格をFIFAに提案し、細部を詰めていく考えです。ベッケンバウアー会長によればチケット販売は20―30ユーロ(3000〜4500円程度)の価格設定で、320万枚を販売する方針のようです。早ければ来年春以降にも販売が開始されそうです。


2003年9月号記事
ロンドン通信  マンチェスターシティー観戦の注意

いよいよイタリア・セリエも開幕。サンプドリアのヤーナこと柳沢選手も後半から出場し、アピール度の高いプレーを魅せたようですね。さて今回は新スタジアムの完成で今年は特にサポーターからも熱い期待を集めるマンチェスターシティーについてお届け致します。MANシティーの守護神ピーター・シュマイケルの引退を受け、アーセナルから移籍してきたのが39歳の大べテランGKのデイヴィッド・シーマンです。アーセナルではGKコーチ就任要請拒否しての現役続行の移籍を決断したシーマンにサポーターならずとも今年の彼には注目をせざるをえません。シーズンの開始直後ではありますが好調なスタートを切っているMANシティーです。

さて今シーズンからケビンキーガン率いるMANシティーが使用するスタジアムはザ・シティー・オブ・マンチェスター。4万8千人を収容する近代的なスタジアムです。チケットは従来の旧式のもぎりタイプではなく、駅の自動改札同様のカード形式となっています。シーズンチケットホルダーやメンバーによる購入のチケットは事前に渡されているカード(access card)も持参しての入場となります。チケットだけでは入場出来ないという、セキュリティー面、フーリガン対策も兼ねたシステムを採用しています。ノン・メンバーによる購入のチケットの場合も入場には事前登録によるカード(match card)がやはり別途必要となるため充分な注意が必要です。

このようにチケットだけではなくアクセスカードも必要となれば、特に日本から観戦予定の方は充分な注意が必要となります。今まで通りの単純なチケット購入だけでは入場が出来ないため、スタジアム周辺でのダフ屋からの購入や情報の少ない代理店等で購入しますと現地へ行ってから入場拒否を受けるという憂き目にも合いかねません。チケットだけで入場出来る唯一の方法はAWAY側のサポーターのみとなります。つまりAWAY側ゴール裏のみがこの対象となる訳です。AWAY側に関しては事前登録制が機能しないためチケットだけでの入場が可能となります。それ以外にはEXECUTIVE CARDと呼ばれるクラブ役員や関係者用に配付されるカードチケットがチケット+身分証明を兼ねており、これを手配出来る業者を探せばホーム側(サイドライン+ゴール裏)の入場も可能となります。いずれにしましても開幕して間もない情報が少ないこの時期は特に信頼のおけるショップでの手配に心掛ける事が肝要です。


2003年8月号記事
スペインリーグ  開幕延期報道

スペイン・リーガの31日からの開幕戦が延期される可能性があると報道されています。スペインリーグの1部と2部のクラブで行う会議で一部テレビ放映権料をめぐって意見が対立。中小のクラブを中心に反発を強めています。しかしレアルマドリッドやバルセロナ等の有力12クラブに関しては既に放映権の合意がされているため、ファンの心配をよそに地元スペインでは権料引き上げを狙う中小クラブの暴挙という声まであがっています。そしてイタリアも依然延期の可能性を引きずっています。放映権料に関してはある程度の解決をみたセリエでしたが、今回はイタリアサッカー連盟がセリエBのチーム数増を決定した事に対し、セリエBの各クラブがこれに反対。開幕をボイコットするという対抗措置に出るかもしれない模様です。いずれも利権を巡る交渉の駆引きですから簡単に開幕が延期となる事はないと予想されていますが.....。


2003年8月号記事
チェルシー開幕戦で大勝利

ロシアの政商アブラモビッチ氏のクラブ買収で潤沢な資金を背景にオフの移籍市場を席巻したチェルシーでした。実に7600万ポンド、邦貨にして145億円を掛けた超大型補強はプレミアリーグの各クラブも震撼させる程の異常な資金でトレード戦線を主役に躍り出た訳です。このチェルシーの開幕はアウエーでのリバプール戦でした。チェルシーは前半25分に大型補強の雄アルゼンチン代表MFのベロンのゴールで先制。後半終了間際の42分にはオランダ代表FWハッセルバインクが決勝のゴールを奪い1ー2で勝利しました。これが1935年以来となる敵地での勝利となりました。この勝利で一気にチェルシーの今シーズンの行方に注目が集まっています。アルゼンチン代表MFベロン、アイルランド代表ダフ、ルーマニア代表FWムトゥ等を含む7人もの大型補強はチェルシーの戦力を大幅に上昇させています。移籍組と生え抜きの選手たちのコンビネーションがうまく噛み合えば今シーズンはマンチェスタ−ユナイテッド、アーセナルをも凌ぐチーム力で優勝も夢ではないかもしれません。


2003年8月号記事
ロンドン通信  保存版「OLD TRAFFORD」スタジアムガイド

プレミアリーグが開幕しました。べッカムの抜けたマンチェスター・ユナイテッドですが、老獪な試合運びで格下ボルトン相手に4−0での好調なスタートを切りました。MFギグス、MFロナウドの活躍で連覇を目指します。さてそのマンチェスター・ユナイテッドの本拠地が御存知オールドトラフォードです。このスタジアムは非常に近代的な造りのサッカー専用スタジアムで、どこの席からも観戦し易いように設計されている素晴らしいスタジアムです。ゴール裏も思いのほか見やすくファンにとっても満足度の高いスタジアムの一つとなっています。今回はその特徴やお薦めをお伝えします。各特徴を知ったうえで観戦の参考にして貰えれば幸いです。

・サイドラインに位置するSouth standのUpper部分は2階席ではなく、1階席の後ろといった感じです。そしてLower stand(下部部分)は前席と後席の傾斜角度が少ないため体の小さな方にとっては若干見難い部分があるかもしれません。

・そしてサイドの反対側North standのTier3は3階席でかなり上まで階段を昇らなければなりません。もちろんTierは1階〜3階までありますので、日本のお客様は1階を希望される場合が多いのですがこの部分で観戦することは難しい場合がほとんどです。パッケージツアー等で使用する場合の多いTier3(3階部分)はきつい階段のため特にお年を召した方、心臓の弱い方、高所恐怖症の方などには不向きですので注意が必要です。またもちろんピッチから遠くなりますので選手の顔はよく見えませんが、観戦には問題ありません。シーズンチケット席(年間予約席)が多いのが前述のNorth Tier1です。この部分の前列は(特にWest stand寄りは)特にマンチェスターファンにはお薦めの席です。これは試合開始前の練習から楽しめるからです。North stand側で先発メンバーによるミニゲームも繰り広げられこれが正に圧巻です。反対に位置するSouth standに近いところではサブの選手が練習をするため、通の方はこちらも良いかもしれませんね。さてこれらのお席ですが、非常に残念なのはこれらのチケットの入手が御自身の希望の合わせて取得することが非常に難しい点です。各旅行会社やチケット会社へこれらの希望を伝えてもなかなか希望が叶わない事がほとんどです。

オールドトラフォードですが大きなクラブとしては珍しくスタジアム内に映像スクリーンがありません。(Liverpoolにもありません)従ってゴール瞬間をビデオスクリーンにて改めて見る事ができません。これがこのスタジアムの唯一の欠点と言っても良いかもしれません。しかし近代的な作りで観戦もしやすいスタジアムはサッカーファンにとっては堪らないスタジアムの一つである事は間違いありません。 

今回はオールドトラフォードについてお送りしましたが、最後にWestStand(ホーム側のゴール裏)の裏側(外側-選手が駐車場に向かう方向)で待機していれば試合後早い時には1時間後、大体1時間から2時間の間に選手達が中から出てきます。選手からのサインの入手はそこが狙い目となります。興味があればぜひともトライしてみて下さい。


2003年8月号記事
ロシア資金のプレミア移籍市場への流入

イングランド代表MFでイングランド1部へ降格したウェストハムに所属するジョー・コール選手がプレミアリーグのチェルシーへ移籍することで合意したようです。移籍金は660万ポンド、約13億2千万円で契約しました。コール選手は期待された昨シーズンでしたが36試合に出場も4得点におわり若さを露呈した形となってしまいました。チェルシーは昨シーズン4位、欧州チャンピオンズリーグの出場権を獲得し、新シーズンに向けて戦力の補強を強化していました。そしてマンチェスターユナイテッドに所属するアルゼンチン代表MFベロン選手も新たに1500万ポンド、約30億円で獲得した模様で、新戦力の加入により新シーズンが益々楽しみになってきました。

さてこのような活発な移籍が行われる背景にはチェルシーの経営に異変があったためです。世界有数の資産家で政商とも言われるロシアのアブラモビッチ氏がチェルシーの新会長に就任してから移籍市場に積極的に参入しています。まさにバブルが再燃したような潤沢な資金を背景に惜しみない投資で移籍マーケットは混乱しています。前述のジョー・コール選手、ベロン選手の移籍が行われた直後、今度はパルマの新主将に任命されたばかりの看板選手でもあるムトゥが2250万ユーロ(約30億円強)でチェルシーへ電撃移籍することが決定。現在資金的に勢いのないパルマはこれで大きな資金を得て若手育成を図ると言われています。大きな資金を投入するバブル的な移籍が影を潜めるならチェルシーは潤沢なロシア資金を背景に独自に突き進んでいます。


2003年8月号記事
ロンドン通信  開幕直前プレミアリーグ アーセナル観戦極意

間もなく念願の英国プレミアリーグが開幕しますね。今シーズンはべッカムのレアル移籍で若干寂しさが残るプレミアですが、逆にミーハーなファンがいなくなると喜ぶファンの声も一部ではあるようです。さて今回はアーセナルについておおくりします。Arsenalのスタジアムの座席についてはゴール裏(North side)での観戦を指定される通のファンが多くなっています。これは古いスタジアムの中でもNorthは比較的新しく造られた観戦しやいスタンドになっているからです。スタンド裏もきれいで広く、小さいながらもグッズショップも入っています し、試合後も飲めるスタンドバーもあります。サイドライン(West、East)は古い造りのままで2階席が1階に深く低くかぶさっており、それを支える鉄柱やコンクリート柱が1階席の間に存在します。1階にはこの柱で視界を遮られる席がかなり多くあります。日本からの観戦の皆様のなかにはゴール裏は危ない等の意識をお持ちの方がいらっしゃいますが、ほとんどのどこのクラブでも同じですが、少々荒っぽい熱狂的なサポーターが集まるゴール裏はシーズンチケットホルダー席となっており、通常一般の方が入手するチケットはそのゴール裏側ではないため比較的安心して御覧頂けます。サイドライン、ゴール裏の選択は観戦する方ご自身の判断ですが、Arsenalのスタジアムでは意外にもNorthスタンドはお奨めとなっています。今後の観戦の参考になさって下さい。


2003年8月号記事
マンチェスタ−・ユナイテッドの米国遠征

英国のマンチェスターUTDは今年、米国でのマーケット拡大を目指して各地で親善試合を行っています。米国でもべッカム人気にあやかり前売り券は完売の状態でした。ところがこのチケット発売後にべッカムはレアルへ移籍。一部のファンからは観戦価値は半減したとまで言われてしまいました。イタリア勢のユベントスやミラン、スペインのバルセロナも米国での親善試合を行っていますが、正直米国でのサッカーファンの拡大にまでは至っていません。逆にアジアマーケットに力を入れているレアルマドリッドは中国をはじめ、日本でもその人気が爆発。マーケット戦略に成功しています。レアルは既に親善試合での収入や名前入りのレプリカジャージの収入等でべッカム獲得に要した資金をほぼ回収したとも言われています。さてマンUは子ども対象のサッカークリニックの開催やユニセフへの寄付、そして児童虐待の追放運動への参加等社会貢献に大きく寄与しています。ビジネス以外の分野での貢献が大きいからこそ一流のクラブと言われる所以です。米国でのMLSの認知度もなかなか進まないなか今回行われたマンUの米国遠征の成否はともかく子供の世代には少しづつそのスポーツとしての魅力は浸透し始めています。K-MARTやWAL-MARTと言った雑貨を扱う店鋪でもMLSのロゴ入りのTシャツやサッカーボールをデザインをあしらったものも見受けられるようになっています。マンUは米国での4戦を全勝で終了して帰国、いよいよシーズンインへ向けて最後の調整となります。


2003年7月号記事
広山選手も移籍したフランスリーグを見に行こう! その2

さてフランスではめったに満席になることはないと言いましたが若干様子の違うのがマルセイユです。マルセイユでは約6万人収容のべロドロームスタジアムが満席になることがしばしばあります。前述のようにこれはフランスのクラブとしては極めて稀で、特別な存在と言えます。人気のある対戦では当日券が販売されない場合もあり、2日前くらいには入手しておく方が賢明です。それでも特殊な事情がない限り、日本で入手していく必要はありません。日米でも有名なバージンメガストアのフランス国内の店鋪でも購入することが可能で、フランス入国後ショッピングのついでに購入しておけば充分だと思います。さて広山選手の移籍したモンペリエは水路を使った交易で、ローヌ川とスペインを結ぶ交通の要衝として栄えた古都でもあります。現在はフランスの中でももっとも発展し続ける街の一つとして有名で、大学都市としてその伝統を現代へ伝承する都市となっています。パリからは飛行機で1.5時間、鉄道で5時間程度の距離ですから決して行きやすいとは言えませんが、チケットの入手もしやすくて、スタジアムでの治安も比較的安全なフランスでの観戦を一人でも多くの広山選手ファン、フランスサッカーファンに観戦、応援して貰いたいと思います。


2003年7月号記事
広山選手も移籍したフランスリーグを見に行こう! その1

Jリーグの市原からパラグアイリーグのセロポルテーニョで活躍後、ポルトガル1部リーグのブラガに移籍したばかりのMF広山望選手がフランスリーグへの移籍を発表しました。本当の意味で「腕一本!?」で世界を股に駆けるスタイルの広山選手の貪欲なサッカーへの情熱と挑戦し続ける姿には感銘するばかりです。移籍したばかりのポルトガルでは怪我で出遅れ、この影響もあってか出場に恵まれませんでした。そして今シーズンよりフランス1部リーグのモンペリエへ移籍が決定。フランスディビジョン1で初の日本人プレーヤーとなりました。さてフランスディビジョン1は20チームがエントリーし、下位3チームは2部(ディビジョンナショナル)の上位3チームと自動的に入れ替えとなります。広山選手の移籍したモンペリエも昨シーズンは降格確実と言われる程の不調(昨年最終16位)でしたが終盤の追い込みで何とか降格を免れました。元々フランスでのサッカーの置かれている位置はは欧州では珍しい程の不人気。まずほとんどの試合では満席になることはないとも言われています。試合は土曜の20時キックオフが基本。カップ戦やチャンピオンズリーグにより試合が金曜、木曜へ変更となる場合もあります。

それでもワールドカップ1998大会でのフランスの優勝、そして2000年の欧州選手権にも初めての連続優勝したフランス代表の影響で徐々にサッカーの人気も上がっているようにも見えます。ディビジョン1ではパリSG、マルセイユは人気、実力とも別格に高く、観客動員も群を抜いています。フランスでは試合によって3段階の料金設定となっておりスーパーガラ、ガラ、その他の3つに分かれています。マルセイユやパリSGとの対戦はスーパーガラにランクされ対戦によってはチケット入手にも若干の注意が必要です。日本同様サポーターというよりは愛着を持つ熱烈なファンという雰囲気の多いフランスですが、一部の過激なウルトラが集まるのはヴィラ−ジュと呼ばれるゴール裏。一人での観戦や女性の観戦には充分な注意が必要です。


2003年7月号記事
スペインリーグ 2003-2004日程を発表!!!

セリエと共にスペインリーグの開幕も延期となりそうな気配です。テレビ放映権を巡り開幕日が9月中旬、最悪の場合は9月末まで延期となる公算が強くなったとも言われています。スぺインではレアルマドリッドのみ独自で放映権に関してテレビ局と契約。残りのクラブは一括してテレビ局と契約を結んでいます。今回レアル以外のクラブの要求が約400億円。これに対しテレビ局側は300億円弱の提示しか出来ず揉めているようです。来年には欧州選手権の開催を控え各欧州リーグの閉幕には時間の制限があるため開幕が延期となればハードスケジュールになることは必至。選手の体調管理を含め非常に難しい問題となりそうです。

さてそんな状況のなか8月31日(各節、日曜開催が基本ですが土曜への変更有り)からの開幕するスケジュールが発表となりました。前述のようにまだ開幕が延期する可能性もあるようですが何とかこのままシーズンインして欲しいものです。べッカム加入で注目のレアルマドリッドはホームでベティスとの対戦、ロナウジー二ョ加入で息上がるバルセロナはAWAYでビルバオとの対戦で幕を開けるスペインリーグです。

2003-2004日程詳細はココ


2003年7月号記事
レアルマドリッド・チケット注意報

今年はサッカーのスペインリーグ、レアルマドリッドのチケットの販売に異変が発生しています。御存知のように8月5日には東京でFC東京との親善試合が行われますが、このチケットに関しても異常な程のプレミアがついています。オークションでは1万円以下のチケットが3万、4万するのもざらで恐ろしい程の人気ぶりでした。そんな余波も受け、今シーズンのスペインでのレアルマドリッドの観戦チケットは更にプラチナチケット化するものと予想されています。今までも入手の難しいチケットと地元でも呼ばれ、その取得が極めて難しいのが現実です。その一因となっているのがレアルマドリッドはそのチケットを、試合の一週間前から電話でしか受け付けていないという非常に困惑するシステムを取っているためです。何時電話しても繋がらない状況で、事実上その取得は不可能ともいわれています。何故こんなに高いのか、高値で多くの利益を乗せているのではないかと時にはお客様からお叱りを受ける場合もございますが、このように少ないチケットを巡って現場ではすさまじいまでの争奪戦が繰り広げられているのです。このような状況下でチケットの高値が一層煽っております。加えて今シーズンはベッカム選手の加入もあり、本国イギリスから大挙して応援が予想されるうえに、日本を始めとする、タイ、ベトナム、マレーシア等のアジア諸国からの応援も見込まれ、チケットの取得は益々困難になっています。こうした状況のなかスペインでの観戦は、手配段階から更に難しい状況になりそうです。早い段階から旅行を計画し、早めにチケットについても業者をチェックし、オーダーするというのがより良い観戦のキーワードとなりそうです。またスペインでは試合の1週間前に日程が最終確定します。日曜開催が基本ですがレアルマドリッド等人気の対戦は土曜日へ変更となることが多く、試合開催地へは土曜、日曜の2日間滞在するのが賢い旅程の立て方です。皆様の楽しい観戦が実現しますようにお祈り致します。


2003年7月号記事
ベルギーリーグ   文化圏での対立の構図

ベルギーリーグでは不完全燃焼に終わった日本代表FW鈴木隆行選手でした。日本への完全復帰と思われた矢先、ベルギー1部リーグ昇格を果たしたゾルダーへの移籍が急浮上してきました。6月まで鈴木選手の所属したゲンクと提携関係にあるゾルダーですから、移籍交渉もスムースに行われると予想されます。間もなく正式発表すると思われます。さてベルギーリーグはオランダリーグとも密接に関係し、日本ではまだあまり多くのファンがいるとは言えませんが通が好む欧州リーグの一つとなっています。W杯で見せつけたベルギー代表の力強い試合運びに加え昨シーズンの鈴木選手のゲンクへの移籍で、小野選手の活躍するオランダ・エルディビジとともに日本での人気も徐々にアップすると思われます。ベルギーリーグのなかでは特にアンデルレヒトは人気、実力とも高く観戦にはお勧めです。鈴木選手のゾルダ−への移籍が囁かれていますが再びベルギーの地でプレーすることになればスタメン要員の一人として常に試合へ出場すると予想されます。ゲンクでは出場機会も少なく残念ながら日本でのベルギー人気は定着しませんでしたが今シーズンはブレイクの予感もしています。オランダとともにベルギーでもサポーター達がフーリガンと化し荒れた時代があったためチケットの販売が各クラブのメンバーに登録した会員へのみ行われた時代もありましたが現在は通常の販売方法に戻っています。大きな事件はないもののイギリス、ドイツ、オランダ同様サポーター達は沢山のビールを飲みながら観戦することも多く、サポーター間のトラブルは絶えないため最低限の注意は必要です。ベルギーは文化的又言語的にオランダ系、フランス系に分かれるため、これに端を発するトラブルも多くあるようです。その代表がクラブブルージュとアンデルレヒト。二つのクラブは犬猿の仲でもあります。この対立はオランダリーグをも巻き込み複雑になっています。クラブブルージュは親フェイエノールト、逆にアンデルレヒトは親アヤックスという構図となっています。小野選手の所属するフェイエノールトファンが多い日本人にとってはベルギーでこれらの試合を観戦をする時にはこの微妙な関係にも留意する必要があるでしょう。再びベルギーに注目が集まるチャンスでもあり多くの方にファンになってもらいたいと思います。


2003年7月号記事
セリエA開幕延期の危機

サンプドリアでのデビューとなる柳沢選手、レッジーナ残留濃厚となった中村俊輔選手、そしてACミランへの移籍が囁かれる中田選手の3名がプレーする今年のセリエA。開幕を楽しみにする日本のファンですが昨年に続き開幕延期の危機が勃発です。昨シーズン、異例の開幕延期となったセリエAでした。事の発端はテレプラス等のテレビ局側が中小クラブに対して放映権料の削減を求めた事でした。これに対しこれらのクラブが猛反発し、最終的に開幕戦が8月31日から9月14日へ延期されたというものでした。今シーズンは開幕が8月30日・31日に予定されています。ところが昨年に続き今シーズンも2週間遅れとなる9月14日へ延期となる可能性が出てきました。理由はクラブへの有料テレビ放映権の分配問題。2年連続となる異例事態にイタリアサッカー協会も緊急事態を宣言しています。膨大な予算を食うセリエの有料TV放映権に嫌気がさしたテレプラス等2社が手放した放映権を引き継いだのがスカイ。現段階でスカイは有料テレビ放映権の分配問題についてセリエの18のクラブと決着していないため開幕延期となる可能性が出てきたものです。このまましばらくの間、未決着となれば開幕戦が8月31日から正式に9月14日へ延期される事が濃厚となります。今後の動向に注目が集まります。


2003年7月号記事
欧州サッカー観戦情報 第1回 「ホームサポーター席」

ワールドカップ2002年大会は大きなものを我々韓国そして日本に残しました。今まで余り感心のなかった年齢層のファンの拡大、そして世界のトッププレーヤーを目の前で見る事によりワールドサッカーの素晴らしさを実感したものです。ところがこの反面ルールを無視する無知なファンが増えたのも事実。最近ロンドンから再三にわたって苦言を呈する報告を受けています。そんななかの一つが「ホームサポーター」という点です。昨シーズンも多くのアジアからのファンがイングランドのサッカー場へ押し寄せています。それは大変良い事なのですが、ホームサポータ−席、アウエー席を全く無視した入場をくり返しているのもこれらの人たち。この背景には旅行代理店の企画するツアーで手配した席にAWAYのファンが入り込むといったルール違反がまかり通っているためです。また元々ホームサポータ−、アウエーサポータ−というの認識の薄い人が多いという点も付け加えなければなりません。

サッカーの場合、フーリガンやウルトラと言った過激な人たちが多い事は広く認知されています。しかしホーム側の席にアウェイサポーターが入るという事が大きなトラブルの発生になりかねないという認識はかなり希薄と言わざるを得ません。FAの規約上ホーム側にアウェイサポーターが入った事が発覚した場合では観客は退場となりますしチケットの返金も一切ありません。また、チケット提供した方も罰則の対象となります。昨シーズン中に驚くべき体験を何度もしましたがそのなかでもOld Traffordでアウエー側に座って試合観戦した際、そのアウエー席で購入したばかりのマンチェスター・ユナイテッドのシャツを袋から出して堂々と着ている日本人マンチェファンを見た時には正直驚きを隠せませんでした。地元のファンも驚きの目で見ていましたが、たまたま大きなトラブルにならなかったのは不幸中の幸いと言う他にありません。その観客はベッカム登場時には黄色い嬌声を上げたというおまけまで付きました。日本同様、いやそれ以上に犯罪の発生率が高く、又低年齢化が進んでいるイギリスではこのようなちょっとした事をきっかけに大きな事件となったり、試合がエキサイトしたようなことをきっかけに暴力沙汰や大きな暴動となる可能性を秘めています。ちょっとした注意をすることで楽しい観戦が約束されるならぜひとも直ぐに実行して欲しいと願うばかりです。


2003年7月号記事
レアルマドリッド アジアツアー2003

世界のスーパースター達がプレーするレアルマドリッドのアジアツアーが間もなくスタートします。SARS問題は一応の収束となりましたが、それでもアジア進出のマーケティングのためとは言え中止や変更なしでスケジュール通り行うのはかなりの勇気ある英断と揶揄する人たちもいる程です。さてそのレアルは7月25日には中国の昆明へ入る予定のようです。昆明紅塔スポーツ・センターでシーズンインへ向けたミニキャンプを開始した後に各地を転戦します。昆明では8月1日までトレーニングを行います。そして2日に北京で中国代表とのテストマッチ、5日には日本でFC東京との試合。御存知のようにこのFC東京戦は超プレミアチケットとなっており、これを観戦出来ないファンが大挙して中国や香港を訪れるという報道もされています。8日には香港で試合を行い、10日にはクアラルンプールでアジア最後の試合をした後11日にマドリッドへ戻る予定です。いずれにしても今回のアジア各地での試合には先日移籍したばかりのベッカム選手もリストアップされており、出場が濃厚となっています。またロナウドやフィーゴといった面々も出場が有力視されており、日本、中国とベッカムフィーバー、レアルフィーバーが吹き荒れそうな気配です。


2003年7月号記事
スペインリーグ 初の韓国人選手

スペインリーグで初の韓国人プレーヤーが誕生しました。スペインの強豪レアルソシエダは7日にKリーグウルサンに所属する韓国代表MFのイチョンス選手の移籍を発表しました。その天性のスピードと韓国人プレーヤーの持ち味の突破力でW杯の躍進にも大きく貢献しました。イチョンス選手はウルサンのラストマッチでも6試合連続ゴールを決め、有終の美を飾りました。今回の移籍金は4億円、そして契約は3年となっています。これでリーガで初の韓国人プレーヤーの誕生となりました。メディカルチェックなどを経て入団会見を行うものとみられます。攻撃的な韓国人プレーヤーのスペインでの挑戦に期待がかかります。 そのレアルソシエダも最後の最後で首位を奪われた昨シーズンでした。新シーズンはぜひとも優勝を飾りたい。出場権を獲得したチャンピオンズリーグでの躍進を目指したいというのが一貫したクラブの目標です。日本でもその名を馳せたロシア代表のカルピン、ニハト、ジャビアロンソ等シーズンインを楽しみにさせてくれるプレーヤーにまた一人イ選手が加わった事を喜ぶファンも多いことでしょう。


2003年7月号記事
ブンデスリーガ  新シーズン日程発表そしてHSV

ブンデスリーガの新シーズンの日程が発表されました。昨シーズンは王者バイエルンミュンヘンが復活、エウベル、ピサロの得点力に加え、ゼロベルトのアシストも効果的に機能しました。残念ながら欧州チャンピオンズリーグでは早々の敗退でファンをがっかりさせましたが、リーグ優勝で一矢を報いました。今年はBミュンヘン、シュトゥットガルト、ドルトムントが出場。欧州ナンバーワンを目指します。ブンデスリーガは8月1、2日の開幕。スタートダッシュをかけたい各クラブはシーズンインを目指してトレーニングキャンプや練習試合で調整は既に始まっています。

第一節ブンデスリーガ開幕戦
8/1(金) バイエルンミュンヘン 対 フランクフルト(20:30@オリンピア)

8/2(土) ボルシアMG 対 ケルン(15:30@ベーケルベルグ)
8/2(土) ヘルタ・ベルリン 対 ブレーメン(15:30@ベルリナ・オリンピア)
8/2(土) ヴォルフスブルク 対 ボーフム(15:30@VfL)
8/2(土) ハンザ・ロストク 対 シュツットガルト(15:30@オストゼー)
8/2(土) シャルケ 対 ボルシア・ドルトムント(15:30@アレナ・アウフ・シャルケ)
8/2(土) レバークーゼン 対 フライブルク (15:30@バイ・アレーナ)
8/2(土) カイザースラウテルン 対 1860ミュンヘン(15:30@フリッツ・ヴァルター)
8/2(土) ハンブルガーSV 対 ハノーバー(15:30@AOLアリーナ)

そして日本代表FW高原直泰選手は2年目となるハンブルガーSVでのシーズン。ドイツ北部のアムルム島でのキャンプを終え、練習試合中心の調整をしています。高原選手はSSVシャフルンドと対戦した試合でアマチュア相手ながら2アシストを含むハットトリックというニュースも入ってきています。そのHSVはメインスポンサー探しでは苦戦を強いられています。今回新たにオリンパスとサブスポンサー契約を締結しました。ドイツもサッカーバブル崩壊後、各クラブはスポンサー探しに四苦八苦しており、HSVも例外ではありません。しかし高原選手の活躍に注目する日本企業の視線は熱く、カシオに続きオリンパスの契約で日本企業2社目のスポンサーとなりました。ハンブルガ−でのレギュラーを目指す高原選手ですがこれからが正念場。練習試合とは言え、調整というだけでなく監督にアピールする場として開幕まで厳しい戦いは続きます。


2003年7月号記事
トヨタカップ  リベルタドーレス杯決勝で

トヨタカップで世界ナンバー1クラブを戦うチームはどこになるのか。南米ナンバー1のクラブを決めるリベルタドーレス杯決勝が行われました。欧州チャンピオンズリーグの覇者ACミランと戦うのはリベルタドーレス杯で2年ぶり5度目の優勝を飾ったアルゼンチンのボカ・ジュニアーズでした。第1戦を2−0で先勝したボカは続く第2戦も前半20分にテベスのゴールで先制しました。サントスも後半30分にアレックスのシュートで同点としましたが、ボカはデルガドが38分にゴール、スキアビもPKで駄目押しし、通算5度目の優勝を飾りました。これでリベルタド−レス杯優勝とトヨタカップ出場の二つの栄冠を獲得。特に南米にとって秋のトヨタカップは移籍市場へのアピールの場ともなっており、テンションも最高潮となり、熱戦必至です。毎年切り替えされるトヨタカップのチケット争奪戦は今年も過熱しそうな気配でファンにとっては待ち遠しくもこの争奪戦を考えると憂鬱な時期の到来かもしれません。


2003年6月号記事
ロンドン通信  コンフェデレーションズカップ・フェオ選手急逝で

日本時間の深夜行われたコンフェデレーションズカップ決勝、フランス対カメルーンの試合は延長の末1-0でフランスが2大会連続の優勝を飾りましたね。カメルーンは先日のフォエ選手の急死のショックが癒えないまま臨んだ決勝でしたがフランスに善戦。負けはしましたが素晴らしい試合となりました。さてフェオ選手の突然の死にはサッカー関係者、ファンに大きな衝撃を与えました。所属しているプレミアリーグ、マンチェスターシティーのホームであるメインロードスタジアムの周辺には、多くのファンが悲しみ、哀悼する姿が見られています。またスタジアムには彼の死を痛むファンからの花束が飾られ、また永久欠番となった彼の背番号23の入ったジャージが所狭しとたむけられているようです。ロンドンでの一部報道でフェオ選手が赤痢に掛かっていたとか、或いは薬物を使用していたとも報じていますがもちろん確認はされていません。またオフの時期に行われる今回のようなイベントに各クラブ、選手会からも疑問が出され、ハードスケジュールによる過労死と憶測する向きもあるようです。ファンにとっては素晴らしい大会ですが選手の健康管理も含めて主催者の責任が今後問われることとなりそうです。


2003年6月号記事
ロンドン通信  新シーズン日程発表

ベッカム選手の日本での人気と歓迎ぶりはロンドンでもBBCをはじめ多くの報道がなされ、スペインへの移籍決定の話題とも相まってたくさんの人の口に出る程のニュースとなっています。そのベッカムも東南アジア歴訪の(!?)の旅からやっと帰国、いよいよスペインへの移籍に備えて本格的な準備に入ると思われます。先日までは私の友人もベッカムのスペイン移籍に納得がいかないとパブでぐちばかり言っていたのですが、プレミアリーグの新しい日程も発表されやっとベッカムの呪縛から解き放たれたように新シーズンの話題で花盛りとなっています。先ずはシーズン開始の象徴とも言えるFAコミニュティーシールドです。プレミア優勝のクラブとFA CUP優勝のクラブが戦う魅力満載の試合です。8月10日14時キックオフです。そしてリーグ開幕は16日から始まります。

FAコミニュティー シールド 
8.10(日)14:00 マンチェスターUTD vs アーセナル(@カーディフ・ミレニアム・スタジアム)

8.16(土曜)15:00 プレミアリーグ開幕戦
Arsenal vs Everton (Kick-off: 15:00 )
Birmingham City vs Tottenham Hotspur (Kick-off: 15:00 )
Blackburn Rovers vs Wolverhampton Wanderers (Kick-off: 15:00) ?BR> Charlton Athletic vs Manchester City (Kick-off: 15:00 )
Fulham vs Middlesbrough (Kick-off: 15:00) ?BR> Leeds United vs Newcastle United (Kick-off: 15:00 )
Leicester City vs Southampton (Kick-off: 15:00 )
Liverpool vs Chelsea (Kick-off: 15:00 )
Manchester United vs Bolton Wanderers (Kick-off: 15:00 )
Portsmouth vs Aston Villa (Kick-off: 15:00 )

その他プレミアリーグ日程は以下を御覧下さい。
http://www.ryoko-donya.com/SOCCER/premiership.htm


2003年6月号記事
コンフェデレーションズカップ 波瀾のブラジル予選落ち

FIFAコンフェデレーションズカップで日本はコロンビアに1−0で敗戦、予選リーグ敗退が決まりました。これで予選A組ではフランス、コロンビアが決勝トーナメントへ進出。日本、ニュージーランドが予選落ちとなりました。そしてB組は本命ブラジルが苦戦するなかカメルーンが予選突破を決めました。残り一つの枠をめぐってトルコ、ブラジルが熾烈な争いを繰り広げましたが予選最終戦となった23日のブラジル対トルコ戦は2−2でトルコと引き分け。勝ち点、得失点差で並んだものの、総得点で1点及ばず、ブラジルは予選3位が決定し準決勝進出を逃しました。B組は米国に続きブラジルが予選敗退となりファンにとっても残念な結果となりました。今後の日程、組み合わせは以下の通りです。

26日 準決勝(@パリ)  フランス(A組1位)−トルコ(B組2位)
26日 準決勝(@リヨン) カメルーン(B組1位)−コロンビア(A組2位)
28日 3位決定戦(@パリ)
29日 決勝(@サンティエンヌ)


2003年6月号記事
スペイン一部リーグ 最終戦

ブンデスリーガやプレミアシップの来シーズンの日程が早くも発表されるなか最後に残ったスペイン1部リーグでは21日、22日に最終戦が各地で行われました。注目はシーズン終了間際に首位を奪還したレアルマドリッド。最終戦はアスレチック・ビルバオと対戦し、3−1で勝利。勝ち点78で2シーズンぶり29度目の優勝を果たしました。最終戦はレアルマドリッドサポーターを満足させるに足るスーパースターたちの競演でした。ロナウドは、ロベルトカルロスのセンタリングを決め先制のゴールを決めました。そしてジダンのスルーパスを決めこの日の2点目となるゴールをゲット。最後はロベカルが17メートルからのロングFKを決め駄目押し。フィーゴ、ラウル等も素晴らしいプレーを披露し有終の美を飾りました。これで全てのシーズンを終了。来シーズンからは新たにベッカムが加わり、益々人気、実力ともにアップするレアルマドリッドです。レアルは8月にFC東京とのプレシーズンマッチを予定しており、日本での人気も爆発しそうです。この試合のチケットは早くもプレミアが付くプラチナチケットと化しており、どうしても見たいファンの溜息が聞こえてきます。


2003年6月号記事
2003年秋・日本代表欧州遠征

日本代表はコンフェデレーションズカップの初戦、ニュージーランド戦を快勝、ここのところ見放されていた勝利を掴んでやっと一息ついたといった感じです。その日本代表は10月の欧州遠征で11日にポルトガル戦を行うことを既に発表していました。今回これに加えもう1試合、親善試合を行う方向で現在調整しているようです。日本代表は秋の海外遠征を最重要課題と位置付け10月にポルトガルで行う予定となっています。当初この期間にポルトガル戦を1試合を行うこととしていました。しかしSARSの影響もあってなかなか思い通りの強化が出来ない事もあり、何とかもう1試合を追加で行いたいため調整に入ったのです。ドイツW杯出場へ向けてジーコ監督はアウエーでの戦い方を是が非でも強化した意向です。中止となった米国遠征の影響もあり、ハードスケジュールとなってしまいますが、一つでも多く世界の強豪と対戦する事が重要です。日本代表にとって実り多い欧州遠征になることは間違いないでしょう。そしてコンフェデ2003で最も厳しい戦いとなるフランス戦は今晩キックオフとなります。


2003年6月号記事
ロンドン通信  ベッカム、レアル移籍で合意

プレミアリーグ、マンチェスターユナイテッドの18日の発表によると同クラブのデビッド・ベッカム選手のスペイン1部リーグレアルマドリッドへの移籍が正式に合意し、発表となりました。バルセロナ云々という報道に惑わされたのはイングランドのファンたちだけでなく、世界中のサッカーファンもあっけに取られる「巧妙な仕掛け」=トリックだったと後で知る事となりました。ベッカムは日本のスポンサーであるTBCの招待で今日から来日する予定でしたが、その直前の発表に驚いたファンも多かった事でしょう。この移籍に関してはかなり周到に準備されていたと察せられ、レアル、マンチェそしてベッカム本人も既に移籍に合意した上で発表されたようです。ロンドンのパブでもしばらくはこの話題で持ちきりとなるでしょう。やっぱりレアルで決まりだったんだと憤慨する友人もいる程で、イングランド一筋、マンチェ一筋で頑張って欲しかったと願うファンが今でも多いのは事実です。その移籍ですが移籍金は3500万ユーロ(約50億円)で、ベッカムサイドのギャランティーはボーナスを含めて600万ユーロ、邦貨で約8億5000万円とも言われ、久々のビッグトレードの成立となりました。ベッカムはこの後、7月1日からマドリッドを訪問。メディカルチェックを受ける等し、移籍の調印を行う予定です。喜ぶファン、悲しむファン悲喜こもごもの移籍です。


2003年6月号記事
ロンドン通信  ベッカム問題

ロンドンのパブでは今この話題で騒然としています。マンチェスターユナイテッドとの間の移籍・残留問題でベッカム選手が再び揉めています。マンチェスターUがホームページ上でスペインの強豪バルセロナへの移籍がほぼ合意と報じました。これに対し不信感を募らせているベッカム選手。ファーガソン監督との確執は有名で、シーズン中もいろいろな問題を起こしていました。今回一方的にバルサへの移籍について表明したクラブに対し、再び怒りを露にしています。レアルマドリッド、ACミラン、インテル、そして今回のバルサと移籍先を憶測されることにも疲れたのかもしれません。英国の各紙では、移籍金は3000万ポンドで移籍がほぼ確定と一斉に報じましたが、まだ一波瀾ありそうな情勢です。小さい頃からマンチェスターユナイテッドに憧れ入団、生涯をこのクラブに骨を埋めてくれると信じていたファンにとっては複雑な心境です。スペインではなくイングランドでのプレーを熱望するファンでパブは溜息ばかりが目につきます。


2003年6月号記事
欧州強豪クラブとの話題の親善試合

ファンの間で今から話題となっているのが8月に予定されている国際親善試合です。先日、日本サッカー協会は理事会で欧州でもトップクラスのクラブを招聘し、国際親善試合を計画していることを発表しました。強豪でスター軍団のスペインのレアルマドリッドと欧州チャンピオンズリーグの今年の覇者、イタリアのACミランです。レアルはMFジダン、フィーゴ、FWロナウドやDFロベルトカルロスらの世界最高のプレーヤーを擁し日本でも多くのファンがいますし、ACミランもFWシェフチェンコ、インザ−ギ、リバウドの攻撃陣と堅守を誇る欧州ナンバー1のクラブです。先日もパルマ、キエーボ、フェイエノールトが各Jリーグのクラブと親善試合を行いましたが、いずれもシーズン終了間際ということもあり、本当の意味での「親善」であり、怪我や疲労で出場出来なかったり、又コンディション的にも調整といった感じの試合になることは致し方のない事です。ところが今回実現する試合はいずれも8月。各欧州クラブの開幕前という事もあり、シーズン直前の大切なゲームとなる事は間違いありません。さてそのJリーグとの親善試合ですが8月5日にFC東京がレアルマドリッドと国立競技場で戦います。そして翌6日にも鹿島が同じく国立でACミランと対戦する予定です。現在詳細は未定のようですがファンとしてはどうしても観戦したい一戦です。


2003年6月号記事
モナコスーパーカップ

小野選手のフェイエノールト、中田選手のパルマ、そしてキエーボの各クラブが日本での親善試合を昨日行いました。オフシーズンと言いながらも早くも調整を開始し、また各国代表の選手たちはこれとは別の試合も予定されており、想像以上の過密スケジュールに怪我をしないでシーズンインして欲しいと願うばかりです。さてそうは言ってもファンにとってはシーズン中にはなかなか実現しない組み合わせカードや一流選手のプレーをより見近かで見るチャンスも意外とこのプレシーズンの親善試合やカップ戦で実現するのも事実。日本ではまだまだ認知度の低いこの季節の観戦ですが気候も良く、お休みも取りやすいこの季節は観戦には最適かもしれません。今回はそのなかでも特に皆さんの感心の高いスーパーカップをご案内します。スーパーカップは1997年まではそのほとんどがホーム&アウエイ方式で開催されてきましたが98年からはワンマッチで方式で各リーグの開幕前の時期に行われてきたカップ戦です。現在欧州チャンピオンズリーグの覇者とUEFAカップの覇者が戦う組み合わせで8月後半に開催されています。今年はCL優勝のイタリアのAC MILAN、UEFA CUP優勝のポルトガルのポルトの対戦で8月27日にモナコで行われます。


2003年5月号記事
ロンドン通信 「ディビジョン1・プレーオフ」

今ロンドンでも大変話題になっているのがディビジョン1のプレーオフです。5月26日に行われるSheff United 対 Wolvesのチケットは決して小さくはないカーディフのスタジアムでの試合にもかかわらず全て完売となっており、この試合を見たいファンの間では28日に行われる欧州チャンピオンズリーグ以上のプレミアチケットとなっているようです。さてこの盛り上がりの原因はWolvesの20年ぶりの昇格のチャンス。現地のMidlandでの盛り上がりはニュースで取り上げられ程の過熱ぶりで、試合まで待ち切れないファンで騒然としています。最初に売り出されたシーズンチケットホルダー用の席はあっという間に予想以上の販売。余り分が一般発売となる予定でした。クラブのHPによると33500枚がWolves側に充てられ、そのうち12000枚がシーズンホルダー用として売られたようです。計算的には2万枚近くが残っていることになりますが、実際にはそれ以上の販売枚数にのぼったようです。結局この一般発売用も徹夜組を中心にあっという間に完売となったようです。日本でもJ1、J2とありますがやはりイングランドのサッカー人気が地域に密着して、裾野も広く浸透している事をまざまざと実感した今回のプレーオフの騒動でした。


2003年5月号記事
ドイツの宝バイエルンが放出か

2006年ワールドカップにはまだまだ時間がありますが沿革が徐々に決まってきました。現段階では最終決定ではないものの6月9日の開幕戦はミュンヘンで、7月9日に行われる予定の決勝はベルリンで行われる予定のようです。W杯ドイツ大会組織委員会がFIFAにこれらを答申。規模や警備の基本的な問題はクリアされていることから今後特殊な事情がない限りこのまま承認される見通しです。そんな動きの中、御存知ワールドカップKOREA-JAPANでも活躍し、久々のドイツ躍進に貢献したスーパースター、オリバーカーン選手をバイエルンミュンヘンが今本気で放出を考えていると噂されています。もちろんブンデスリ−ガでもその存在はなくてはならないカーンです。ところが本人の愛人問題では内外を騒がせ、先日の優勝祝賀会へも愛人を同伴して出席し、その大胆な行動に批判が高まっているようです。プライベートな問題でもあり、大金をつまれても彼を放出することは絶対にないと明言するオットマール・ヒッツフェルト監督の言葉とは裏腹に放出決定的と報じるメディアまで出てきています。その移籍先の本命にはベッカム問題で頭を抱えるマンチェスター・ユナイテッドが有力視されています。現段階では噂の域を出ないようですが、今後のその動向には世界の注目が集まっています。


2003年5月号記事
イタリア通信  サンプドリア・セリエA昇格

鹿島のFW柳沢敦選手の獲得を言明しているセリエBサンプドリアが17日にカリアリを3−1で下し、来シーズン、実に4シーズンぶりとなるセリエA昇格を決めました。3試合を残してA昇格を決めた圧倒的な力を更にパワーアップするための補強が早くも本格化しそうです。柳沢選手の獲得を巡ってはキエーボも有力視されており、サンプドリアではスピードが勝負とばかりに、早期の契約を目指しています。サンプドリアは親会社が石油会社ERG。潤沢な資金を持っており、金銭的には余裕を持っているのが強みの一つ。柳沢選手の誕生日が27日であることもあり誕生日契約ではとの報道もなされています。さてサンプドリアではA昇格を決めた瞬間、本拠地ルイジフェラーリスではファンの大歓声に対し、ガローネ会長、ノベリーノ監督、そして全ての選手が満面の笑みで応えました。多くのファンがピッチになだれ込みお祭り騒ぎとなり、地元の熱烈なサポーターの喜びが爆発したようです。


2003年5月号記事
東アジア選手権延期に伴う5.31 日韓親善試合

5月28〜6月3日に横浜で日本、韓国、中国、そして香港が参加する東アジア選手権の開催の無期延期を東アジアサッカー連盟が発表しました。新型肺炎(SARS)によるもので、これを懸念した横浜市の中田宏市長の強い要請を受け入れた形での延期決定となったものです。一部海外組を含めて、優勝宣言までしていたジーコ監督でしたが、苦渋の決断を受け入れざるをえない状況となってしまいました。ただジーコ監督は予定通り22日に代表選手を発表し、25日から合宿を行うことを明言しており、選手強化のために代替の試合の開催を熱望していました。その代替の試合の開催を巡っては大韓サッカー協会と急遽話し合われ韓国代表の強化策と合致。一時は韓国ソウルでの4月に続くライバル同士の韓日戦第2ラウンドになるともみられていましたが、最終的には5月31日に東京・国立競技場で韓国代表を迎えての親善試合を行うことが16日に正式決定されました。特に今回の韓国代表は欧州組を含め、かなりの力のいれようで、前回4月16日の敗戦をばねに全力を出してくる気配です。またこの日は韓日共催のW杯の1周年記念とも重なり、お互いに激しい戦いとなりそうです。


2003年5月号記事
欧州チャンピオンズリーグ  イタリア勢同士の決勝へ

欧州チャンピオンズリーグ準決勝、ダービーでの対戦となりミランの人たちには堪らない試合の連続だったことでしょう。このダービー戦となった試合は結局ACミランが制しました。第2戦の前半44分、ミランのシェフチェンコのゴールで先制。第一戦同様の堅守の両チームでしたがインテルは後半39分、マルティンスのゴールで同点に追いつきました。インテルの素晴らしい猛攻でしたが、このまま試合は終了。アウエーゴールの差でACミランが8シーズンぶり9度目の決勝進出となりました。そしてもう一つの試合、ユベントス対レアルマドリッドはユベントスが3−1で、優勝候補のレアルを撃破しました。ユベントスは前半から積極的に攻め、12分にトレゼゲのゴールで先制。43分にもデルピエロが2点目をゲット。後半28分には駄目押し点をネドベドが決め勝負ありでした。レアルは終了間際のジダンの1点のみの完敗でした。ユベントスは第1戦を1−2で落としていましたが、2試合の合計得点が4−3となり、5シーズンぶり7度目の決勝進出を果たしました。これで今月28日にマンチェスターで行われる決勝では、同国同士の対戦となります。決勝で同国同士が戦うのは、2000年のRマドリード対バレンシア以来2度目となります。


2003年5月号記事
日本代表 コンフェデレーションズカップへ向けて

東アジア選手権、キリンカップの後にいよいよ日本代表はコンフェデレーションズカップのために渡欧します。欧州組もリーグ戦終了に伴いベストメンバーでの戦いとなる見込みです。ワールドカップ前に行われた前回大会は日本でも大変な注目を集めました。元々この大会は1992年サウジアラビア大会から開始したもので、FIFA(国際サッカー連盟)主催で行われるものです。今回はその第6回フランス大会となるわけです。基本的に2年に1度、奇数年に行われれいましたがこの2003年を最後に、4年に1度W杯の前年開催の方式に変更となることが正式に決定しました。今大会の概要を簡単にご紹介します。

◇コンフェデレーションズカップ2003
開催期間:2003年6月18日(水)〜29日(日)
場所:フランス各会場(サンドニ、リヨン、サンテティエンヌ)

◇出場国 (6+1+1の8ヶ国)
〔6大陸チャンピオン〕
・フランス(欧州・2000年ユーロ優勝国)
・コロンビア(南米・2001年コパ・アメリカ優勝国)
・アメリカ(北中米・2002年ゴールドカップ優勝国)
・カメルーン(アフリカ・2002年アフリカネイションズカップ優勝国)
・ニュージーランド(オセアニア・2002年オセアニア・カップ優勝国)
・日本(アジア2000年アジアカップ優勝国)

〔W杯優勝国
・ブラジル(2002年)

〔ゲスト〕
・トルコ(2002年W杯3位。今回スペシャルゲストとして参加)

◇コンフェデレーションズカップ2003日程
6月18日〜29日 コンフェデレーションズカップ@フランス
6月18日  日本 対 ニュージーランド戦 (サンドニ)
6月20日  日本 対 フランス戦 (サンテチエンヌ)
6月22日  日本 対 コロンビア戦 (サンテチエンヌ)
6月26日 準決勝    
6月29日 決勝 サンドニ


2003年5月号記事
日本代表 東アジア選手権

日本代表は8月20日に東京・国立競技場で行う親善試合の対戦相手がパラグアイに正式決定したと発表しました。日本代表は米国-イラク戦争の影響やSARSの影響もあり、今年に入ってからの度重なる日程の変更を余儀無くされていました。8月の親善試合も当初はセルビア・モンテネグロと対戦する予定でしたが、今度は欧州選手権予選と重なった為、再び対戦チームの変更が必要となっていました。今年の日本代表はいくつか大きな大会が控えています。その一つが東アジアサッカー連盟の主催で横浜で第1回大会が行われる東アジア選手権です。昨年のワールドカップ出場国の日本、中国、韓国がシードで出場し、6チームの予選を勝ち抜いた1チーム(香港)が加わり、計4チームがリーグ戦を行うもので、優勝賞金も40万ドル(約4800万円)というビッグな大会となっています。その第1回東アジア選手権は5月28〜6月3日に横浜国際競技場で行われます。日本代表の各選手は欧州所属選手の日程や疲労度を考慮して招集することとなりそうですが、一部海外組を加えながら国内組で構成される見込みです。

(東アジア選手権・日程)
5月28日 16:30 香 港 ― 韓 国
5月28日 19:15 日 本 ― 中 国
5月31日 16:30 韓 国 ― 中 国
5月31日 19:15 日 本 ― 香 港
6月3日 16:30 中 国 ― 香 港
6月3日 19:15 日 本 ― 韓 国

この大会はいろいろな影響で日程が二転三転している日本代表にとっては非常に大きな意義のある大会となりそうです。W杯予選のライバルとしての各国代表の情報収集の場として、宿敵韓国や、力をつけている中国、そして香港等強豪との対戦はファンにとっても愉しみな試合の連続です。最も注目の試合は6月3日に予定されている韓国との対戦となります。先日行われた4月16日のソウルでの韓日戦では、終了間際の劇的決着のリベンジを狙う韓国は前回以上に力を入れる試合になることは必至です。過去最大級のサポーターが来日するとの話もあり、白熱した試合になりそうです。日本代表は当初、国内組中心と考えていた代表の選出にも微妙に修正を加える方針でリーグ戦終了の稲本、川口両選手らイングランド組に加え、24日終了のブンデスリーガの高原、25日終了のセリエのパルマ中田英、レッジーナ中村俊輔らも参加する可能性が出てきたようです。


2003年5月号記事
欧州チャンピオンズリーグ準決勝第1戦

レアルマドリッド X ユベントス
いよいよ欧州チャンピオンズリーグ準決勝第1戦が始まりました。6日に行われた試合は優勝候補の本命レアルマドリッドとユベントス。レアルは2年連続10度目優勝を狙います。前半23分、リーグ戦より絶好調を維持するロナウドのゴールで先制しました。前半終了間際ユベントスはトレゼゲのゴールで同点とし、後半に突入しました。マジョルカ戦では屈辱のオウンゴールを献上したロベルトカルロスでしたが28分にコーナーからのこぼれ球をけり込み、これが決勝点となりまずはレアルが先勝しました。この対戦の第2戦は14日にトリノで行われるます。

ACミラン X インテル・ミラノ
そしてミラノダービーの対戦となった試合、ACミラン対インテルの第1戦は7日にミラノ、サンシーロで行われました。ダービーによる直接対決は1959年のレアルマドリッドとアトレチコマドリッドのマドリッド勢が戦って以来の快挙となりました。御存知のように堅守の両チームがより守備重視で戦い、最終的には0−0で引き分けました。後半、特にACミランが攻勢をかけましたが、守備ラインに5人を並べたインテルの守りを崩せませんでした。第2戦は同じミラノで13日に行われます。


2003年5月号記事
2004年欧州選手権(EURO 2004) チケット

UEFAが行う欧州選手権(EURO 2004)の決勝トーナメント(本戦)のチケットが4月28日から正式販売され始めました。ワールドカップ同様否、通のファンにとってはW杯以上に期待を寄せるのがこの大会でもあります。チケットの販売はインターネット経由で行われており、www.euro2004.comへアクセスすれば誰でも申し込みが出来るシステムです。前回大会のユーロ2000で蓄積したノウハウを今回は生かし、スムースなアクセスを実現しているようです。実際非常に繋がり難かったワールドカップのインターネット経由での販売と違い、各ページは思った以上に軽く、ストレスなしに進んでいくことが出来ます。さてEURO 2004のチケットですが申し込みは出来ても各試合はもちろん需要が非常に高く、最終的には抽選となるようです。多くのファンが希望するにチケットはやはり開幕戦とノックアウト方式の決勝トーナメントに集中しています。インターネット経由の申し込みの他にも書類での申し込みがあるようですが欧州域外である日本のファンには取り扱いが難しいかもしれません。 最後にチケット価格ですが本戦の予選リーグでのカテゴリー1は135ユーロ、決勝トーナメントがカテゴリー1は270ユーロとなっており、物価を考えれば価格的には決して安いとは言えないかもしれませんが一流のプレーヤーの試合を見れる楽しみには勝てないのが現実ですね!


2003年5月号記事
ロンドン通信   フーリガン撲滅

かってはフーリガンの暴動や乱入で大きな被害とイメージダウンを被った英国のイングランドサッカー協会は、更に選手と観客の安全のためにフーリガン撲滅に向けた新しい規制を設けることを検討しています。検討されているのはイングランド代表の試合でピッチに乱入したサポーターに対し、イングランド戦の入場券を永久に購入できないという厳しい措置のようです。元々プレミアリーグでもそのチケット購入には会員を優先するという形をとり、より入場するファンの選別に厳しい目を向けてきた土壌が出来ていました。イングランドサッカー協会は特定のサポーターが起こす大きな問題がイングランドの社会に及ぼす影響を考え、警察や司法と協力し、今後のフーリガン対策をより一層厳しく取り締まる方針です。ピッチへの乱入に対しイングランド戦に関して永久追放する方針に一般のサポーターはもちろん歓迎の意志をみせています。 安全で安心して観戦出来ることはファンを大切にし、選手のプレーを堪能するという本来のスポーツの楽しみ方を再認識させてくれるに違いありません。


2003年5月号記事
イタリア通信   稲本のイタリアへの移籍交渉

イタリアのスポーツ紙コリエレ・デロ・スポルトがフルハムの稲本潤一選手がイタリアセリエのキエーボ移籍へ交渉中と報じました。キエーボは当初より鹿島の柳沢選手との移籍交渉を報じられていました。しかし以前より興味を持っていたフルハムの稲本選手との交渉を再開したというものです。しかしフルハムは稲本選手の活躍とともに日本人ファンの会員が大幅に増えたことによるメリットを一時的とはいえ享受しており、そう簡単に稲本選手を手放すかどうかは不明です。そんな事情もありキエーボへの移籍の可能性は現在まだはっきりとしたものでは当然ありません。しかし仮に交渉が順調に進めば早い時期に移籍決定ということも意外やあるのではと見る向きもあります。キエーボは同時進行的に鹿島のFW柳沢敦選手の獲得を進めているとみられどちらかの選手を獲得する可能性は極めて高いとも想像されています。ゲンクの鈴木選手のようにうまくいかない場合ももちろんありますが、より多くの日本人選手が海外を経験することで日本全体の水準が少しづつではあっても底上げしていくことは間違いありません。


2003年4月号記事
イタリア通信 名門復活の一歩

イタリアでも話題になっているのがサッカーのイタリア1部リーグセリエAの名門と言われ、一時はビッグ7の一角を占めたフィオレンティーナの話題です。御存知の通り昨年、経営破たんのため解散しました。このフィオレンティーナに代わって市民クラブとして設立されたのがフロレンティア・ビオラです。イタリアのプロサッカーリーグとしては最もボトムであるC2からの再スタートを余儀なくされたクラブも27日の試合でセリエC2リーグで1位を決め、3部に当たるC1リーグへの昇格を決めました。もちろんイタリアサッカーを知るものにとってはフィオレンティーナが解散、改組したとはいえC2やC1リーグに在籍している事さえ一抹の寂しさを感じるに違いありません。フィレンツェの市民クラブとしてスタートしたフロレンティア・ビオラが名門として復活していくことを楽しみに見守りたいですね。


2003年4月号記事
チャンピオンズリーグ準決勝に伴うセリエ31節・32節日程について

マンチェスターユナイテッドの敗戦を残念がる多くのファンの声を耳にします。またここへきてベッカムの移籍も濃厚との一部報道が再燃しておりべッカムファン、MAN UTDファンにとっては心穏やかざる状況です。さて御存知の通りイタリアの3チームがチャンピオンズリーグ準決勝進出を決めました。ACミラン、ユベントス、インテル。いずれかのチームが決勝に残るというイタリア勢にとっては本当に喜ばしい状況である事には間違いありません。今回この3チームが準決勝進出したのに伴いセリエAの日程に影響が出ています。31節(5/3)と32節(5/10)の全試合が各土曜日の15:00開始と正式に発表されました。観戦予定のお客様は充分にご注意下さい。


2003年4月号記事
準々決勝 第2戦 2003年4月23日

サッカーの欧州チャンピオンズリーグ準々決勝第2戦の残りの2試合が行われました。マンチェスターUTD 対レアルマドリッド、ミラン対 アヤックスの試合。注目はやはり優勝候補同士の大一番、今年の決勝が行われる地元マンチェスターとスター軍団レアルマドリッドでした。

▼マンチェスターUTD 対レアルマドリッド
ロナウドがこの試合を決めました。何と大一番でのハットリック。レアルマドリッドはこの活躍で試合は4対3で敗れたものの、チャンピオンズリーグで4シーズン連続の準決勝進出を果たしました。

▼ミラン対 アヤックス
こちらはアヤックスの粘りが試合を面白くしました。アヤックスは先行されながらも2度も同点に追いつく展開。アウェーゴールの差で準決勝進出が決まったと思われたアヤックスは終了間際にACミランのトマソンが決勝ゴール。インザーギが浮かしたボールを、後半より出場のトマソンが押し込んだゴールでアヤックスを撃破しました。

【準々決勝 第2戦 2003年4月23日の結果】
マンチェスター・U 4-3 レアル・マドリー
ミラン 3-2 アヤックス

【準決勝 第1、2戦 の日程】
5/06  レアルマドリッド X ユベントス (20:45)
5/07  ミラン X インテル(20:45)
5/13  インテル X ミラン(20:45)
5/14  ユベントス X レアルマドリッド(20:45)


2003年4月号記事
準々決勝 第2戦 2003年4月22日

サッカーの欧州チャンピオンズリーグ準々決勝第2戦の2試合が行われました。バルセロナ とユベントスの対戦は1-2でユベントスが、バレンシアとインテルは2-1でバレンシアが勝利しました。バルセロナ とユベントスは第1戦を1−1で引き分けていました。この日の第2戦はバルセロナ、ユベントス共に譲らず、1−1で延長戦に突入しました。ユベントスは、退場者を出しながらもサラエタが決勝ゴールを決めて2−1で勝ち、2戦合計3−2でベスト4に進出しました。バルセロナはチャンピオンズリーグ無敗を誇っていましたが、16戦目の初黒星が最後の試合となる不運でベスト4を逃しました。もう1試合、バレンシアとインテルは2−1でバレンシアが勝利しました。しかし2戦の合計2−2となりましたが、アウエーでの得点数で上回ったインテルがベスト4を射止めました。ユベントスとインテルのイタリアの強豪2チームが準決勝進出を決め、イタリアの2チームが4強に残るという、欧州チャンピオンズリーグが創設11シーズンで初めての快挙にイタリア中が沸き上がっています。注目のマンチェスターユナイテッド対レアルマドリッドを含む準々決勝の残り2カードの第2戦は本日23日(日本時間は明日)に行われます。

【4月22日欧州チャンピオンズリーグ第2戦、2試合の結果】
バルセロナ 1 - 2 ユベントス (ユベントスが準決勝へ)
バレンシア 2 - 1  インテル  (インテルが準決勝へ)

【準々決勝 第2戦 2003年4月23日開催予定試合】
マンチェスターUTD  対  レアルマドリッド(キックオフ 20:45予定)
ミラン 対  アヤックス( キックオフ20:45 予定)


2003年4月号記事
アムステルカップ フェイエノールト決勝へ

小野伸二選手が所属するフェイエノールトが16日にホームでアムステルカップ準決勝をアヤックスと戦いました。フェイエノールトは1−0で勝利し、決勝へ駒を進めました。日本では余り馴染みがありませんが、このアムステルカップは1898年から行われるオランダ最強クラブを決める伝統のカップ戦です。1部リーグ、2部リーグ、そしてシードされた有力クラブとアマチュアクラブも加わりホーム&アウエー方式ではなく、1発勝負で戦うシステムです。アヤックス、フェイエはこの優勝の常連クラブで今回の準決勝は事実上の決勝戦とも言われる試合でした。その試合にフェイエノールトは昨年優勝の宿敵アヤックスを下して8年ぶり14度目の決勝進出を決めたわけです。小野選手の活躍が期待される決勝は6月1日に行われます。


2003年4月号記事
ロンドン通信   ポーツマス プレミア昇格

イングランド1部リーグ、川口能活選手が所属することで、日本でも有名になったポーツマスがイングランドの最高峰リーグであるプレミアリーグへの昇格を決めました。15日にホームで行われたバーンリーとの対戦。この試合を1−0で勝利し、正式な昇格を決めました。何と驚く事にポーツマスは87年シーズン以来の15シーズンぶりのプレミアリーグの復帰となり、地元では大喜びのファンで溢れ返っています。今シーズンのポーツマスは終止好調を維持し、このバーンリ−との試合の勝利で2位以上が正式に確定し、昇格を決定させました。この日残念ながら川口選手はベンチ入りはしたものの、試合への出番はありませんでした。昇格は決定したものの、川口選手にとっては試合への出場もままならない状況に昇格後の処遇に関しても微妙な立場にあります。シーズン終了後には移籍も視野に入れながらのオフとなりそうです。日本のファンにとってはプレミア昇格も手放しで喜べない状況です。


2003年4月号記事
ロンドン通信  ベッカムの移籍

ロンドンでも今最も騒然としている話題です。一部報道では移籍が決定と報じられているようですがマンチェスターユナイテッドのMFデビットベッカム選手のレアルマドリッドの移籍が決定したというニュースが流れています。13日の英国のザメール日曜版はいち早くこのニュースを掲載し、これらのニュースの発信源になったとも言われています。これによれば移籍金は3800万ポンド(約70億円強)で移籍決定とも報じました。しかしまだこれらのニュースは正式には決定してはいないようで、英国のファンにとっても人気実力共に英国が誇る選手の流失には納得しませんし、信じていないというのが現在の状況です。今後の動向次第ではこれらのファンの不満が爆発することもあるかもしれません。


2003年4月号記事
欧州チャンピオンズリーグ  準々決勝第一戦

8日、欧州チャンピオンズリーグの準々決勝の第1戦2試合が行われました。最大の注目は2連覇の最右翼レアルマドリッド対もう一つの優勝候補マンチェスターユナイテッドとの試合でした。この日はレアルのホームマドリッドでの試合。結果はホーム有利の結果となり、レアルが3−1でマンチェスターに先勝しました。前半12分のフィーゴの先制。そしてラウルの2ゴールで試合を決めました。マンチェスターはファンニステルロイの1点に抑えられ、勝利をものにすることが出来ませんでした。もう一試合はアヤックスとACミランでしたが0−0で引き分けました。そして欧州チャンピオンズリーグの残りの2試合は9日に行われました。ドイツ勢のいない寂しいCLとなりましたが、それでも好カードも多く盛り上がりをみせています。さて準々決勝第1戦の残りの2試合は全てイタリアで行われました。インテルミラノはバレンシアとの対戦。試合は1−0でバレンシアを下し、先ずはホームで先勝しました。インテルは前半14分にここのところ絶好調のFWビエリがヘディングで先制ゴールを奪い、これを守り切ってバレンシアの反撃を抑えました。もう1試合、ユベントスは1−1でバルセロナと引き分けました。ユーベは前半16分にコーナーキックからモンテロが先制しました。しかしバルセロナは後半33分にサビオラが同点シュートを決め、価値ある引き分けに持ち込みました。バルサはこれで好調のこの大会で予選を含め15戦負けなしでホームへ帰ります。欧州CLの第2戦は22、23日の両日に行われます。


2003年4月号記事
日本代表 4.16 韓国戦日程変更なし、米国戦は復活へ

今月16日にソウルで開催が予定されている韓国代表との親善試合は、イラク戦争の影響で一時は中止との噂もありましたが、今回は問題なく行くことになるとの見解を川淵三郎キャプテンも示しているようです。米国遠征の中止に伴い国内で行われたウルグアイ戦をはじめとして代表の遠征にはかなりの影響も予想されていますが韓国戦の実施で今後の代表の予定を固めていきたい意向のようです。延期になっていた米国代表戦も8月20日に国立競技場で行われることが再浮上となり、再び米国サッカー協会との折衝も現在行われているようです。これは2004年欧州選手権予選がセルビア共和国のジンジッチ首相の暗殺によって、4月2日に予定されていたユーロ予選9組のウェールズ戦を8月20日に延期したため、セルビアモンテネグロ(旧ユーゴスラビア)との対戦が白紙となった事で米国との対戦が復活となったようです。さて前述の韓国-日本戦も明日から、いよいよ韓国国内でも販売の運びとなるようです。完売必至のチケットとのことで韓国サポーターの争奪戦も激しくなりそうです。またこの韓国代表との試合の日本代表チームメンバー発表は4月8日(火)夕方となるようです。


2003年3月号記事
2004年のCL、UEFAカップ決勝の開催地が決定

欧州サッカー連盟では26日、来年2004年のチャンピオンズリーグ決勝戦の開催地UEFAカップ決勝戦の開催地が決定されました。この二つの大きなタイトルを決める試合はどこでも開催を望むビッグイベントですからその決定は公正に行われています。そしてその開催地はCLはドイツのゲルセンキルヘン。UEFAカップは、スエーデンのイエテボリで行なわれることが発表されました。先ずゲルセンキルヘンは、ブンデスリーガ・シャルケ04の本拠地。アレナ・アウフ・シャルケ・スタジアムは6万人弱収容で、大きさは今年の決勝が行われるオールドトラフォードより若干小さくはなりますがほぼ同等の大きさです。ドイツは2006年のワールドカップ開催に向けて徐々に盛り上がりを見せるなか、今回のCLの開催で更にその波が大きくなる事は間違いありません。ちなみにUEFAの大会での決勝はドルトムントでのUEFAカップ決勝以来3年振りとなります。そしてUEFAカップ決勝は、イエテボリのウレッビ・スタジアムでの開催。日本ではあまり馴染みのないスエーデンリーグですが、「イエテボリ」のホームスタジアムとなっています。4万人弱の中規模のスタジアムですがカップ・ウィナーズ・カップ決勝でも使用された経験もあり、絶好のコンディションでの戦いが出来る素晴らしい開催地となります。 2003年のCL、UEFAカップ共に熾烈な戦いを繰り広げていますが早くも来年の開催地の決定で出場圏内を争う各クラブの競争も激しくなることでしょう。


2003年3月号記事
欧州カップ戦 「チャンピオンズリーグとUEFAカップ」

サッカーの欧州チャンピオンズリーグ準々決勝の組み合わせが21日に決まりましたね。いよいよ佳境のCLですが前回王者のレアルマドリッドの対戦は何とマンチェスターユナイテッド。スター軍団同士が激突する好カードは決勝で観たかったファンも多かった筈。そんな好カードがホーム・アンド・アウエー方式のため2試合も観れるなんて本当に幸運かもしれませんね。優勝候補同士の組み合わせはファンが待ち焦がれた一戦でもあります。今回はイタリア、スペインのチームの進出も目立ちますね。組み合わせはアヤックス対ミラン、インテル対ヴァレンシア、ユベントス対バルセロナです。また開催日は第1戦は4月8、9日、第2戦は4月22、23日に行われます。

=欧州チャンピオンズリーグ日程=
4/08 アヤックス X ミラン (20:45 KO)
4/08 レアルマドリッド X マンチェスターUTD(20:45 KO)
4/09 インテル X ヴァレンシア (20:45 KO)
4/09 ユベントス X バルセロナ (20:45 KO) 
4/22 ヴァレンシア X インテル (20:45 KO)
4/22 バルセロナ X ユベントス (20:45 KO)
4/23 ミラン X アヤックス (20:45 KO)
4/23 マンチェスターUTD X レアルマドリッド (19:45 KO)

そしてUEFA CUPに関しても大詰めですね。こちらは多彩な顔ぶれでより通好みの組み合わせかもしれません。特にセルティックは準々決勝でリバプールとの英国同士の戦いとなり注目されました。しかし敵地で2対0の勝利を上げ、リバプールを退けました。当初、第一戦をセルティックがホームで1対1で引き分けたため第2戦がホームとなるリバプールの有利と予想されていました。しかし終止セルティックが試合を優位に進め、準決勝進出を決めました。このセルティックは29年ぶりのベスト4となり大いに期待したいものです。

=UEFA CUP 準決勝日程=

第1戦 2003年4月10日(木)
Celtic - Boavista      
S.S. Lazio - Porto      

第2戦 2003年4月24日(木)  
Boavista - Celtic      
Porto - S.S. Lazio  


2003年3月号記事
ロンドン通信 「レンジャース リーグ杯優勝」

イングランドとは一線を画すのがスコティッシュプレミアリーグ(SPL)です。司法、教育と並んでイングランドとは別に直轄の権限が与えられているものです。そのなかでも強豪と言われるのがグラスゴーレンジャースとセルティックです。この2チームが16日グラスゴーで行われたスコットランドリーグ杯の決勝を戦いました。日本の皆さんはイングランドのプレミアリーグに目を向けがちですが、世界中にファンを持つSPLもまた別の味わいのである素晴らしいリーグなのです。ビールだけでなく、地元産のスコッチを片手に(スタジアムでは不可)観戦するのも乙な観戦術。前述のリーグ杯決勝はレンジャーズがセルティックを2−1で下し、2季連続23度目の優勝を果たしました。渡英の際はぜひ観戦して頂きたいリーグです。

▲スコットランドリーグヒストリー
前述のスコッチやビールを飲みながら観戦すると言えば私の大好きなパブとなる訳です。ロンドンではいろいろな法律に縛られて営業が早く終わってしまうパブですがスコットランドではこの法律には一切の規制はなくほぼ夜の0時までは営業しています。米国と違ってお酒と煙草に寛大な国だけに日本人にとっても比較的過ごしやすい環境かもしれません。さてスコットランドリーグの繁栄は1975年のプレミアディビジョン創設から一気に加速したという歴史があります。1994年からは3ディビジョン制となり、その後ディビジョン1のトップチームのみで創設したスコティッシュプレミアリーグ(SPL)へと発展させたことにより、遅ればせながらイングランドに遅れをとっていたリーグの栄華をみるようになります。イングランドばかりが日の目を見る昨今の英国のサッカーですが、実は歴史深いスコットランドも面白いリーグとなっています。


2003年3月号記事
ブンデスリーガ・ハンブルガ−SV 「高原の活躍で」

ブンデスリーガに移籍してもそのゴールへの執念を忘れない日本人選手では稀な選手、FW高原直泰がバイエルン戦に続いてまた大仕事やりました。ハンブルガーSVは15日にシャルケ04と対戦。3−1の勝利に大きく貢献するゴールをあげました。1−1の同点のまま迎えた後半16分、高原選手が途中出場。終了間際となる41分にバイエルン戦以来となる決勝弾を奪いました。そしてロスタイムにもダメ押しとなる得点をアシスト。強豪との対戦で貢献度の高い得点に絡み大仕事をする高原選手の凄さをみました。チームもUEFAカップ出場圏内の4位に浮上し、これからが愉しみとなってきました。そんな名門ハンブルクも97年シーズンより成績は低迷ぎみ。唯一99シーズンに3位に食い込んだのが最高。各シーズンの成績を先ずは見てみましょう。

◆ ここ最近の成績
97シーズン  9位 11勝12敗11分
98シーズン  7位 13勝10敗11分
99シーズン  3位 16勝 7敗11分
00シーズン 13位 10勝13敗11分
01シーズン 11位 10勝14敗10分
02シーズン 現在4位

◆ クラブ詳細
クラブ名: HAMBURGER SV (ハンブルガ−SV)
住所:Sylvesterallee 7 22525 Hamburg Germany
創設:1887年
会長:ベルナーハックマン

◆ AOLアリ−ナ(EX フォルクス・パルク・スタディオン)
ホームは以前フォルクスパルクスタディオンという名前で多くの試合が行われ、何度も5万5千人の観客を喚起させた歴史あるスタジアムの一つです。74年ドイツW杯でも使用されており、ファンにとっても親しみのあるものです。大きなリノベーションが行われた2001年からスタジアム名を変更。スタジアム名の冠をスポンサーに売る手法が盛んな米国同様(例えばレイカーズのステイプルズセンター=日本流に言えばホッチキスセンターという名に地元では大きなブーイングが起った)、このスタジアムもプロバイダーとして日本でも有名なAOL=アメリカオンライン(現タイムワーナ−AOL)に当時の金額で約1億円で譲渡。昔ながらのファンにとっては裏切りとも感じた事だったようです。しかし歴史あるブンデスの各クラブも最近は成績を上げるためには大きなお金が必要であるという悲しい現実をしみじみと感じる事が多いようです。

◆アジアマーケット
ワールドカップでの韓国そして日本の成功は他の各国リーグ同様にマーケティングに大きな影響を及ぼしています。同リーグのバイエルンは今夏にもアジアでのプレシーズンマッチを企画。アジア市場に大きな関心を寄せています。ハンブルクはそれ以上に高原選手の加入もあり興味を持っています。加えて高原選手のインパクトのあるゴールでの周囲の認知度も高く、従来からのハンブルクサポーターだけでなく日本でのハンブルク人気にも火をつける勢いです。最近開設したオフィシャルサイトの日本語版も(http://www.hsv.de/jp/home/)人気急上昇のようです。

◆WAT'S NEW ブンデス
ブンデスの1860ミュンヘンの監督解任が決まりました。最近6試合で1勝しかあげられなかったピーターパクルト監督がその人。新監督は昨シーズン途中よりヘルタの指揮を執っていたファルコゲーツ氏に決まったようです。


2003年3月号記事
欧州チャンピオンズリーグ 

〔グループC〕
グループCのレアルマドリッドはラウルが値千金の2ゴール。C組の首位でベスト8を決めているACミランと対戦し、3対1で快勝しました。そしてドルトムントはホームでロコモティフモスクワと対戦し3対0の完勝。この結果、レアルは勝ち点1ポイント差で2位をキープし、ドルトムントの追撃を押さえています。

3/12 レアルマドリッド 3 - 1 ACミラン
3/12 ドルトムント   3 - 0 ロコモティフモスクワ

〔グループD〕
そしてグループDはユベントスが引き分け直前の終了間際に決勝ゴールをゲットし、3対2でデポルティーボを破り決勝トーナメント進出をほぼ確実なものとしました。ビハインドから何とか同点としたものの、引き分け直前の後半のロスタイムにトゥドールのゴールで競り勝ちました。

バーゼルとホームで対戦したマンチェスターUは1対1のドローとなりました。この結果ユベントスが勝ち点7で2位をキープ。バーゼルとの第1戦を4対0で完勝しているため、最終戦となるバーゼル戦では3点差で敗れてもベスト8進出を決める事が出来るためほぼこれを手中にしたと思われます。

3/12  ユベントス   3 - 2 デポルティーボラコルニャ
3/12 マンチェスターU 1 - 1 バーゼル

*その他の11日開催分のA組、B組の概要
11日には2次リーグA組、B組の4試合も行われました。A組のバルセロナは強豪レーバークーゼンを2−0で下し、4勝1分けの勝ち点13で、既に8強進出を決めているACミラン、マンチェスターユナイテッドに続いて3チーム目の準々決勝進出を決めました。その他の3試合は全て引き分けとなりました。A組のインテルはニューカッスルと2−2で最終戦での決着となりました。B組はアーセナル対ローマ、アヤックス対バレンシアのいずれの試合も1−1。これでアヤックス、アーセナル、バレンシア、ローマの全チームが2次リーグ突破の可能性があり、大混戦となっています。


2003年3月号記事
レアルリーグ首位キープ そして明日CLミラン戦へ

スペインリーグ首位のレアルマドリッドは第25節でラシンサンタンデールと戦い4−1で快勝しました。この試合でラシンを下し順当に首位をキープしました。しかし守備の要であるDFのイエロ、エルゲラの二人を欠き、不安な材料を残したままです。この試合の前半12分、ロナウドの得たPKをフィーゴが決め、先制。前半終了間際、フィーゴからのクロスをジダンが決め、ほぼ試合を決定付けました。

さてそんなレアルの大切な試合が近付いています。欧州チャンピオンズリーグC組、3月12日の試合はレアルにとっては重要な一戦となる事は間違いありません。ACミランとの試合、キックオフは20:45です。C組で既に準々決勝進出を決めている好調のミランに対してどのような戦いとなるのか日本からのファンも大挙して応援に駆け付けるようです。 

〔欧州チャンピオンズリーグC組〕
ACミラン(イタリア)        12 4   4   0  0  4  0  4
レアル・マドリード(スペイン)   5  4   1   2  1  5  5  0
ボルシア・ドルトムント(ドイツ) 4  4   1   2  1  4  8  -1
ロコモティフ・モスクワ(ロシア) 1  4   0   1  3  3  6  -3

〔2次リーグここまでの結果とこれからの対戦〕
11/26 ロコモティフ・モスクワ 1-2 ボルシア・ドルトムント
11/26 ACミラン 1-0 レアル・マドリード
12/11 ボルシア・ドルトムント 0-1 ACミラン
12/11 レアル・マドリード 2-2 ロコモティフ・モスクワ

02/19 レアル・マドリード 2-1 ボルシア・ドルトムント
02/19 ACミラン 1-0 ロコモティフ・モスクワ
02/25 ボルシア・ドルトムント 1-1 レアル・マドリード
02/25 ロコモティフ・モスクワ 0-1 ACミラン

03/12 ボルシア・ドルトムント 対 ロコモティフ・モスクワ
03/12 レアル・マドリード 対 ACミラン
03/18 ロコモティフ・モスクワ 対 レアル・マドリード
03/18 ACミラン 対 ボルシア・ドルトムント


2003年3月号記事
世界ユース選手権 「開催延期決定」

国際サッカー連盟(FIFA)は6日に開いた理事会で、イラク情勢を考慮して3月25日から4月16日までアラブ首長国連邦(UAE)で開催する予定だった世界ユース選手権を延期することを正式に決めました。世界ユース選手権大会には日本、米国など24カ国・地域が参加し、UAEの3都市で行われる予定でした。U−20は日本代表候補合宿を5日より福島で行っていました。もちろん25日から開催予定だった世界ユース選手権のための日本代表の最後の21人枠を争うためです。しかし数日前からFIFA関係者から漏れて来る話を総合するとイラク情勢の緊迫化を踏まえプラッタ−会長がUAE関係者と世界ユース選手権の順延を念頭に話し合いが続けられていたと明かしていました。各国代表も25日からの開催を目指して合宿に入っていましたが、結局イラク問題の緊迫化、戦争間近かとの状況を踏まえて、FIFAは最終的な判断を延期とした訳です。新たな日程は未定ですが、今後FIFAのブラッター会長と開催大陸連盟のアジア連盟のハマム会長が検討し、理事会で協議される予定です。しかし6月にフランスで開催予定のコンフェデレーションズカップについては予定通りの開催の運びです。ただ今後の状況によっては影響を受ける場合も考えられ、スポーツが政治に左右されるというあってはならない事が繰り返される可能性もあります。


2003年3月号記事
ブンデスリーガ 「ドイツの赤い悪魔の危機」

ドイツの赤い悪魔と呼ばれたカイザースラウテルンがチーム成績の低迷と経営危機に瀕しています。べッツェンベルクスタジアムは現在クラブの最も有名な選手の名前を冠したフリッツ・ヴァルター・シュタディオンと名前を変えました。そのスタジアムが売却されることとなったようです。ワーグナーの森でも有名なドイツの街の名門カイザースラウテルンは負債を削減するためホームスタジアムである4万人収容のフリッツ・ヴァルター・シュタディオンを売却する事が決定し、今回これを発表したものです。97年のブンデスでのリーグ優勝以来、低迷の続くカイザースラウテルンですが、経営面では更に上を行く苦戦が続いています。ドイツの巨大メディア企業キルヒメディアの経営破綻のあおりを受け、負債が3000万ユーロ(約38億円)と膨大な金額となり、経営は危機的状況となっています。このまま経営状態が改善されなければライセンスが剥奪され、ブンデスリーガから追放されるという状況まで追い込まれています。 このスタジアムの売却に伴い、州や地元の銀行、企業等が共同で新会社を設立し、スタジアムを買い取る運びとなるようです。今シーズンのカイザースラウテルンはワールドカップで活躍したクローゼを中心にトップを目指したにもかかわらず、現在18位の最下位と近年にない大不振のシーズンを過ごしています。経営悪化が成績の低迷を招いたのか成績の低迷が経営の悪化を飛躍させたのかは分かりませんが名門の低迷はファンをがっきりさせるだけでなく、欧州サッカーの今後を占う試金石となるかもしれません。


2003年2月号記事
FA カップ 「フルハム完敗」

26日、FAカップの再戦、バーンリー対フルハムの5回戦が行われました。復帰直後の稲本選手も1トップの後ろの攻撃的MFでフル出場しました。24日のリーグ戦に続く試合となったフルハムは、疲れのためか動きが悪く、守備のミスから前半で2失点。後半には退場者も出してしまい、格下のチームにいいところなしの完敗でした。0―3で稲本の、そしてフルハムの、今シーズンのFAカップは終わりました。1部リーグの相手だっただけに勿体無い試合を落とした悔やむ一戦でした。

〔FAカップ対戦日程〕
=準々決勝=
3/8(土) WATFORD X BURNLEY
3/8(土)SOUTHAMPTON X WOLVES
3/8(土)ARSENAL X CHELSEA
3/8(土) Sheffield United X Leeds

=準決勝=
4/13(日)FA CUP SEMI-FINAL 2試合

=決勝=
5/17(土)FA CUP FINAL


2003年2月号記事
イタリア通信 「頻発する暴動事件」

今シーズンイタリアサッカー界はサポーターの暴動が頻発、社会問題に発展しています。週末22日に行われたセリエAでは日本でも大きく取り上げられたようにトリノ対ACミラン戦で劣勢に怒ったサポーターが激しく試合を妨害し、一部施設を破壊したり、ピッチに流れ込む事体となりました。催涙ガスなどを使用して沈静化させたものの、催涙ガスの影響が審判、選手にも残り結局試合は後半途中で打ち切られる事態となりました。

残念ながら今シーズンは今回のような暴動が頻発しています。コモのサポーターが12月のウディネーゼ戦で暴動を起こし、ホームでの4試合を別の場所で開催するという事件が発生、その後もコモはアタランタ戦でも暴動騒ぎがあり、警官とアタランタのファンが衝突し最終的に13人が負傷しました。これでジュゼッペ・シニガーリャで2月9日に行われる予定だったコモ対パルマ戦もコモでの開催が中止となる事態となったのは記憶に新しいところだと思います。

セリエBでも同様の事件が発生しており、ナポリ、カリアリのサポーターの暴動等でセリエ全体では想像以上に多くの事件が発生し、多くの一般のファンも直接間接に被害を被っていると予想されます。今シーズンは既に700人以上が負傷しており、現時点で既に通年の6倍から7倍もの増加となっています。これに対しイタリア政府も手をこまねいている訳ではありません。財政予算から警備費用として3200万ユーロ(約40億円強)を計上し、暴動の扇動者や加害者についてはビデオや写真などを証拠に特定、逮捕する方針のようです。

欧州では年々強化される警備体制とファン自らの自粛や努力で特にイングランドやスペインでは大きな暴動は近年おきておらず、イタリアサッカー界はこの屈辱的な事件の続発を何とか押さえたい意向です。前述のトリノの事件は監督の解任にまで発展したようで、今後この暴動を起こした犯人の特定を急ぎ、厳罰に処する方針です。安心して観戦出来る体制作りが急務です。


2003年2月号記事
チャンピオンズリーグ特集 「バルセロナ観戦手引き」

欧州チャンピオンズリーグでは絶好調のバルセロナです。2次リーグではA組を独走するバルセロナは18日には3−0でインテルを下しました。これで予選2試合を含んで11連勝のリーグ新記録を達成しました。そんなバルサをスペインで観戦したい!卒業旅行真只中の皆さんも多くの方がお思いでしょう。次回ホームの試合は3月11日に行われるレバークーゼン戦。楽しみな一戦へGO!!!

★カンプノウ
その収容人数は11万人以上、日本の小さな市が一つ、東京ドームと比較しても約2個分と大変な収容人数です。市内をくまなくカバーするのが地下鉄とバスで旅行者の私達は地下鉄での移動がより便利でしょう。いずれも市内から最寄り駅までの運賃は1ユーロ。最寄り駅の一つコルブラン駅からはスタジアムまで徒歩10分程度です。

★バルサチャンピオンズリーグ今後の日程
2月26日(水)20:45 インテル 対 Barcelona
3月11日(火)20:45 Barcelona 対 Leverkusen
3月19日(水)19:45 Newcastle 対 Barcelona

★欧州CL - A組勝敗表
            点  試   勝  分  負  得  失  差
バルセロナ(スペイン) 9  3   3  0  0   8   2  6
インテル(イタリア)  6  3   2  0  1   7   6  1
ニューキャッスル(英) 3  3   1  0  2   5   8  -3
レバークーゼン(ドイツ)0  3   0  0  3   4   8  -4

★飲酒の注意
スペインも又ワインを多く飲む土地柄。当然美味しいワインが安く飲めるのは大きな魅力です。スタジアム内は通常ノンアルコールのものだけを販売しており、ビールもノンアルコールのものが購入出来ます。スタジアム近くにはサポーターの集まるバールもありますから試合前に立ち寄るのも良いかもしれません。しかし飲酒も度を超えるとトラブルの要因ともなり、注意が必要です。

★スペインのチケット入手
プレミアリーグを中心とするイングランドほどではないにしろ、人気クラブの主催試合は90%以上がクラブ会員向けに販売されていますので通常その10%の一般券を求めての争いとなってしまいます。クラシコ戦、ダービー戦に加え欧州チャンピオンズリーグ等の人気の対戦は予め手配しての出発が無難です。現地ダフ屋での取得は日本同様犯罪行為ですので適切な判断で購入を決める事をお勧めします。


2003年2月号記事
チャンピオンズリーグ特集 「トリノ観戦手引き」

トリノのクラブと言えばご存知ユベントスです。チャンピオンズリーグのグループDに属し、強豪のマンチェスターユナイテッド、デポルティーボ、バーゼルと争っています。ユベントスは19日にアウエーで、そしてホームで行う25日のマンチェスター戦が今後を大きく左右する試合となるのは間違いありません。多くのファンが25日にトリノを目指します。

★2.25 ユベントス或いはマンチェスターを目指してスタジアムへ行くには?
スタジアム、デッレアルピへは国鉄のポルタヌオバ駅から9番トラムが便利。ただし最近乗り場が変わったようで以前行かれた方は逆に注意が必要かもしれません。試合の日は10分毎に出ていて非常に便利なのですが何せスタジアムまで遠く40分程度掛かるため、デッレアルピは嫌いだというファンの方が多いのも事実です。夜の試合ともなれば尚更。チャンピオンズリーグは全て19:45か20:45のキックオフ。女性だけの方や不案内の方は注意して下さい。

★ミラノをベースにする方は日帰り出来るのか
ミラノからトリノへ移動の場合はあまり心配される方はいないと思いますが、ミラノをベースとして日帰り観戦されたい方にとっては帰りの移動が心配だと思います。特に今回のような夜の試合を観戦後にミラノへ移動の方はちょっと大変です。国鉄を利用される方は以下を参考に。トリノ発の時間とミラノ着の時間です。予告なく変更等の場合もありますから現地で必ず確認して下さい。また無理なさらずにトリノへ宿泊するのもより安心出来る方法だと思います。

=夜から早朝出発のイタリア国鉄の時刻表=
20:50/22:40
21:50/23:40
22:50/00:40
04:50/06:40
05:50/07:40 ?BR> 又ミラノでのヒントとして日本人観光客にとって便利な無料情報誌の「ハローミラノ」があります。ミラノ観光に便利な情報が満載。ミラノ市観光案内所APT(ドゥオモ横)マルペンサ空港、リナーテ空港、市内の主要ホテルで入手出来ます。無料で便利な情報は必ずゲットして下さい。

★食事はどうするの?やっぱり食べたり飲んだりしながら観戦したい
本当は寒い中あったかいうどんや、ラーメンをすすりながら観戦出来れば言う事なしなんですが、それは不可能なこと。これに加えてチャンピオンズリーグの試合の開始は19:45〜20:45、トリノのデッレアルピの不便な位置を考えれば試合後にゆっくりしている暇はないかもしれませんね。また加えてスタジアム周辺にはレストランやカフェ等皆無ですから腹ごしらえはスタジアムへ向かう前に済ませる必要が出てきます。スタジアム内への持ち込みは入り口でチェックされる場合もありますからやはり事前に済ませるのが得策です。但しマクドナルドは周辺にありますのでマックで全く問題ない(イタリアでそれはちょっと勿体無い話ですが)という方はマックを御利用下さいね。それ以外の方には胃にも財布にも負担が軽く、もちろん本場の味が堪能出来るピザが最高かもしれませんね。そんな訳でいくつかピッツェリアを御紹介しましょう。わいわい仲間同士で食べるのには最高です。

-AVGVSTO
トリノの美味しいお店の一つです。

-VECCHIA LONDRA
ポルタスーザ駅の近くにあるお店で雰囲気も良いですよ。

-SPACCA NAPOLI
トリノでも有名なお店です。中心街にありますのでちょっと寄ってみるには最高です。

★ワインは
イタリアはフランスと並んでワインで有名。そして生産量だけを言うと世界一でもあります。トリノにも美味しいワインが沢山あります。特に赤ワインではその評価も高いのでお試しになられると良いかもしれません。日本でも今やお水はただではなくお金を払って買って飲む感覚ですが、イタリアでもそうで、逆にワインを買って飲む方が安上がりだったりもします。トリノ郊外にはたくさんのワイナリーがあり、スーパーマーケットでは買えない本物の美味しいワインが手に入りますのでお酒好きの方はぜひサッカー観戦やショッピングだけでなくオリジナリティー溢れるワイナリー巡りはお勧めの観光です。

★観戦注意点
観戦の前後は各サポーターが興奮状態でもあり、前述のようにワインを飲んで酔ったウルトラもいますので近付かないように注意が必要です。また日本人観戦者は比較的無頓着なのが相手(敵)サポーターのなかにいての応援です。危険に合う前にご注意を。また観光中、特に夜は危険なエリアもありますので充分注意して下さい。


2003年2月号記事
相次ぐビッグクラブの来日

高原選手がビッグな初得点を上げ、テレビでも大々的に報道されていますね。さてそんな高原選手との対戦となったバイエルンですが6月に来日が計画されています。ブンデスリーガの強豪バイエルンはご存知ドイツ代表GKオリバー・カーン選手の所属チームとしても有名です。そのバイエルンがアジアマーケットの拡大のため、今回は上海、韓国、日本での親善試合を計画しています。今シーズンは欧州チャンピオンズリーグでは1次リーグ敗退となり、親善試合を計画するのにはタイミングが良いという事情もあるようです。来日時の親善試合の相手は横浜Mが有力のようですが、まだ現段階での詳細は未定のようです。先日もイタリア通信でお伝えしたようにパルマもキャンプでの為、又日本マーケットの拡大のため来日をする予定です。ワールドカップの次の年でもあり、サッカー熱の下降も心配されましたが、逆に愉しみが増える状況に、ファンにとっては嬉しいニュースが続きます。


2003年2月号記事
リオのカーニバル

毎年2月上旬の行われるのがリオのカーニバル。もちろんリオデジャネイロだけでなく他のブラジルや南米の都市でもいろいろなカーニバルが行われるのですが、特に世界的に有名なのがリオデジャネイロのものなのです。日本人の持つ何か血みたいなものが感じられる瞬間、例えば俳句や短歌は意味が分からなくても「岩にしみ入る蝉の声」と言われれば何となく肌で感じるものがあったりしますが、たぶんカーニバルとは南米の人たちにとっては心の底から沸き立つ「何か」があるのでしょう。そんな季節のなか、毎年欧州でプレーしている多くの南米出身のサッカー選手も心を沸き立たせたり、逆に頭痛の種だったりするのがこのリオのカーニバルです。毎年チームに無断で帰国し、カーニバルに参加したという事件を起こしている選手、逆に帰国できなかったためにプレーに集中出来なかった選手等各クラブの監督やフロントの人たちにまでカーニバル参加を巡ってはひと騒動持ち上がる季節でもあります。そんななかトラブルとなっているのがロナウド選手とレアルです。FWロナウド選手は所属しているレアルマドリッドと対立が表面化しています。地元のカーニバル有力者に参加を約束していると言われるロナウド選手ですが、実はレアルとの間にもスペイン滞在を約束していたという「二股」の経緯があるようです。本人は帰国を求めているようですが、今年のカーニバルはW杯で優勝した歴代の主将が勢ぞろいするため、ロナウド選手にとっても帰国は譲れない一線のようですが.........。


2003年2月号記事
パルマ 日本キャンプツアー

シーズン終了後の6月下旬にパルマが訪日し、キャンプを行う事が濃厚となりました。この間1か月、合宿を行う予定です。イタリアの各クラブでは専ら国内又は欧州域内での合宿が一般的ですが、今回ワールドカップで設備や治安、練習試合の相手も充実している日本を選んだのは決して偶然ではありません。加えて欧州サッカーバブルの崩壊でアジアのサッカー大国日本でのマーケティング、つまりいろいろなビジネス的販路を広げ、可能性を探るのも一つの目的であると言われています。パルマの広報の発表ではJリーグの3チームと練習試合を行い、約1か月ほどの滞在予定とのことです。元々パルマの合宿は御存知アルプス山麓の町モルジェで行ってきました。ところが最近の報道によればセリエでも注目される存在になりつつある中村俊輔選手の所属するレッジ−ナはもしもB降格になればパルマへ優先的に中村を移籍させる契約を結んだとも言われています。日本市場を意識した中村、中田の日本人を全面に出した戦略でパルマサッカーを又パルマの親会社の製品をアピールしていく方針のようです。合宿地の候補は季節的にも雨が少ない地域を選考地としており、やはり北海道が最有力候補となっています。パルマの訪日は正にワールドカップの効果の一つでもあり、日本のサッカーファンには堪らない1か月となりそうです。


2003年2月号記事
戸田選手リザーブリーグ出場

プレミアリーグ、トットナムに電撃移籍した日本代表のMF戸田和幸選手が3日、リザーブリーグに出場しました。相手はノッティンガム・フォレスト、この試合にフル出場しましたが、やはりまだまだ戸惑う事が多かったようです。守備的MFのポジションで先発フル出場の戸田選手は、相手チームの素早いプレーにやや戸惑う場面も見られたようです。しかしもちろんこれには慣れという要素がまだないためでもあり、悲観的になる必要は全くありません。プレミアリーグでのデビューを目指す事には変わりありませんが、先ずはいろいろな面に慣れる事が大切。そのうえで上を目指す方が賢明なのかもしれません。「急がば回れ」ですね。さてこれから戸田選手、トッテナムの応援に行く方も多いはず。以下参考までにお知らせします。

=Tottenham Hotspur情報=
スタジアム: White Hart Lane
収容::36,214席  (立ち見なし)
住所: 748 High Rd, Tottenham, London, N17 0AP
電話:020-8365-5000
スタジアムツアーお申し込み: 020-8365-5056
ピッチのサイズ: 110 x 73 yards
メインスポンサー: Thomson
オフィシャルサイト: http://www.spurs.co.uk

行き方:地下鉄ヴィクトリア線のセブンシスターズ駅下車で徒歩20分の所にスタジアムがあります。バスが頻繁に走っており、駅近くのトッテナムハイロードからバスに乗るのも手です。その他国鉄ホワイトハートレーン駅はスタジアムから近く、便利です。


2003年1月号記事
プレミアリーグ注目選手

12月26日の Sunderland vs Leeds戦(1−2でLeedsの勝利)でLeedsのJames Milner(ジェイムス・ミルナー)はプレミアリーグ最年少ゴール記録を更新しましたね。ミルナー選手は16歳+357日でゴールを決めたため、Evertonのルーニー選手の記録を4日更新したことになります。また、ミルナーは28日の対Chelsea戦においてもゴールを決めチームに勝利にもたらすなど本当に凄い活躍となっています。更に1月1日の対Birmingham戦でも後半73分に登場するやサポーターの大歓迎を受け、得点はしなかったものの見事なパフォーマンスを見せました。成績低迷していたLeedsの3連勝に大貢献。べッカムや稲本選手も良いのですが、そんな若きスターに注目してプレミアリーグを観戦する日本人の通のファンが拡大しています。


2003年1月号記事
ロンドン通信 プレミアとスポンサー その2

前回は稲本が活躍するフルハムをお伝えしました。さて今回は大御所マンチェスターユナイテッドです。このマンチェスターのメインスポンサーはボーダーフォンです。日本の皆様も既に良く御存知だと思いますが、Jーフォンと提携関係にあり、そのコマシャールにはベッカムも登場しているようですね。これは前述のようにスポンサーが提携関係にあるためです。ボーダーフォンは欧州の巨大メガ通信、携帯会社で日本でいうドコモのような存在になっています。世界でも最大級の会社になっておりその知名度は世界中に知れ渡っています。ところが本拠英国でのシェアは近年急激に台頭してきたORANGEという会社に奪われてしまいました。ボーダーフォンは首位奪回に躍起でファーガソン監督をはじめいろいろな選手を起用するテレビコマーシャルを流しシェアの回復に全力を尽くしています。今や携帯電話は世界中でなくてはならない存在となっており、ボーダーフォンをはじめドコモもiモードを欧州へ根付かせるためにあらゆる方法で販売戦略を練っているようです。英国のナンバー1人気スポーツであるサッカー、そのなかでも一番人気のマンチェスターユナイテッドのメインスポンサー、VODAFONEは世界ナンバー1の携帯会社を目指してそのロゴは今日も選手の胸に誇らし気に輝いています。


2003年1月号記事
セリエA コモでの警官との衝突

先日の暴動で2月9日に行われる予定だったコモ対パルマ戦はコモでの開催はされないことが正式に発表されました。未だ新しい開催場所は決定に至っておりませんが、追って発表されることでしょう。さて問題になったのは12日に行われたコモ対アタランタ戦です。試合後に、またもやファンが暴動を起こしました。これを制圧しようとした警官とアタランタのファンが衝突し最終的に13人が負傷しました。この日ジュゼッペ・シニガーリャに集まったアタランタのサポーターは試合結果に不満が爆発したようです。警備を担当する警官と衝突し13人が病院で治療を受けたようです。欧州でも一番トラブルの多いイタリアでの試合ですが、サポーターのチェック等、更にセキュリティー面での努力を進めていくべきです。狂暴化するサポーターを締め出す方法はないのか今後の課題となります。安全で楽しい観戦を望む大部分のファンのためにもサッカー協会、治安当局の急務と言わざるを得ません。


2003年1月号記事
欧州移籍市場での日本人選手たち

季節的にもそろそろ欧州での移籍市場が水面下で動き出しています。セリエのキエーボが鹿島FW柳沢選手の獲得に水面下で動いていると報道されています。キエーボは日本人選手の獲得に熱心で以前より柳沢選手を第1候補として調査、交渉を水面下で目指していました。本交渉は1月中に代理人を決め、交渉を進めていくようです。又G大阪のDF宮本はこの前述のキエーボの練習に参加することが正式決定しました。宮本選手は御存知の通りイングランド、プレミアリーグのウエストハム移籍を目指し、合意に達したものの就労ビザ問題で移籍出来ないという苦しい過去があります。今回の練習参加の結果次第では来シーズンに向けた欧州市場で、再びチャンスが巡ってくるかもしれません。一方ワールドカップでも大活躍、清水のMF戸田和幸選手は、イングランドプレミアリーグに挑戦です。今回サンダーランドの入団テストを受けることが決まりました。約2週間程度をかけてのテストとなる見込みです。このように日本人選手の動きも移籍に向けて活発になってきましたが、実情は近年の欧州移籍市場は大物選手でも高額の移籍料では成立しなくなるなど、厳しさを増すばかり。バブルのはじけた後の各国リーグではW杯で活躍した選手でもなかなか移籍が難しくなっているのが現状です。このとばっちりを受けているのが韓国、日本の選手たち。来シーズンからの移籍が一人でも多くなる事を願うばかりです。


2003年1月号記事 プレミアシップ情報/ロンドン通信 

ア−セナル戦チケット情報
前号にて東京サイドからの情報発信としてプレミアリーグでのチケット問題が取り上げられていましたね。ロンドンでもこの問題は重要なことなので追記として再度現在の状況をお知らせする必要があると思い、連続での内容となりますがここにお伝えする次第です。さて先日のArsenal vs Liverpool戦において日本人観光客の4人の方がチケット入手先解明のためクラブのオフィスに連れて行かれたことがあったようです。実際この方たちはスタジアム近辺にいるダフ屋からチケットを購入、入場したようなのです。前号でもお伝えしたようにプレミアの中ではArsenalがチケット転売について重要視し、11月と12月に厳しい調査を行なっていたようです。このなかには悪質と思われる者が実際にメンバーを取り消されている人もあり、今後も尾を引く問題になりそうです。しかし本当の問題は上記のようなダフ屋からの購入者ではなく通常のチケットブローカー等から購入したチケットなのです。今後特にチェックをしやすい日本人観光客やアジア人の観戦者に関してはスタジアムでの監視強化と入手先不明によるチケット没収も頻繁に起ることが大いに考えられる事態に発展するかもしれません。実際にスタジアムで質問や尋問された場合はイギリスの友人にプレゼントとして譲られたチケット、或いはもらったチケットであることを強調される事をお勧めします。トラブルのない皆安心した観戦が出来るようにちょっとした工夫をすることも大切に思います。良いご観戦をお祈り致します。

ダフ屋等の取り締まりにご注意
最近のプレミアシップでのダフ屋への締め付け、取締が強化されています。御存知のようにスタジアム前や路上でチケットの売買を行うのがダフ屋行為。英国でもこれらはブラックマネーとなって裏世界での資金源となっていくのは言うまでもありません。こんな状況を知らずに取り引きをすればチケットの没収をはじめ、最悪逮捕という事態を引き起こす危険性をはらんでいるのです。卒業旅行のシーズンを前にして学生の皆様を中心として特に注意された方が良いと思います。先日Arsenal vs Chelsea戦のプログラムの中にも特に特筆すべき記事が掲載されていました。これによればダフ屋行為(チケット転売)についはチケット転売は違法行為であることが、強調されており注意が喚起されている内容でした。そのなかでもメンバーしか購入できないプレミア度の高いチケットを入手するには我々のようなチケットブローカーを通じて購入するしか術はありませんが、クラブ、警察側は悪質な業者や、ダフ屋そして転売目的のみでメンバー登録している人の摘発に今後大規模に乗り出すことが表明されています。今後特にチェックをしやすい日本人観光客やアジア人の観戦者に関してはスタジアムでのチケット没収も頻繁に起ることも推測できる状況にもあります。残念ながら日本人のメンバーは 非常に限定されますので日本人観客はそのチケット入手先解明のターゲットになり易く、どのように対処していけばよいのか難しいところです。無用なトラブルに巻き込まれたり、疑われて違法に不審な目で取り調べを受けるといった事がないように日本からのお客様は日本で購入という事を言明なさらず、友人に譲られたチケット、或いはもらったチケットであることを強調される方が全てにおいて無難と思います。「プレゼントされた」というのが説明しやすく一番いい方法の一つかもしれません。ダフ屋からの購入でない場合でも特に今後は注意をして頂きたいと思う案件です。


2003年1月号記事
ロンドン通信 新年より大混乱
皆様新年明けましておめでとうございます。2003年という新たな年を迎えてまた一年心をフレッシュにして望みたいと思っている年明けです。ところが、こちらイングランドではここ数日雨が降り続き、英国の各地で洪水が起きています。この為、電気が通じなくなっている地域もあるほどで新年早々の大混乱を来しています。この悪天候はプレミアリーグの試合にも影響がでました。1日のFulham vs WestBromの試合がこの日の開催を中止とし、変更日程を調べようとクラブへ電話してみるものの回線が混雑し、なかなか通じない状態です。最終的な日程変更はまだ確認がとれませんが、このまま延期開催となる見込みです。他にもSouthampton vs Tottenhamをはじめ各スタジアムはピッチの状態を検査し、開催か否かを判断するという混乱ぶりで、関係者、ファンも含めサッカに関わる人の多くが大混乱となったようです。又Newcastle vs Liverpoolは試合時間変更で19時45分キックオフとなり雨の影響は本当に広範囲に広がりました。東京でも40数年ぶりの雪の元旦を迎えたと衛星放送で見ましたが、世界的に不順な天候でスタートした2003年のプレミアリーグでした。

 

 


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