欧州サッカー2000年6-9月最新情報
アーセナル-レアルマドリッドチケット
欧州サッカー、日本代表の最新情報は当社ブログへ→
●韓国ファンのための最新情報は
2000年9月号記事
◆セリエA 観戦術 !?◆
最近買った本で『激貧セリエA観戦術』というとっても面白い本がありました。早川さんという大学生の方が書いた本で航空券代、イタリアレイルパスの購入代金も含めてたったの18万円でイタリアセリエAを観尽くすという内容です。副題が「イタリア半島はいずりまわって11000キロ・18万円」という読む前から鳥肌が立ってしまう内容なのです。まして私は海外専門の旅行業者でもあり、若い頃にはバックパッカーもしていた身。先進国での極貧旅行がどれほど過酷かは誰よりも想像がついてしまう訳です。お金もなく、不馴れな海外の地ですから危険もいっぱいです。他人の不幸は密の味?!ではありませんが、とっても面白く読める本でした。巻末には各スタジアムの詳細なんかもあり、今年セリエAをぜひ観たいと思っている貴方にはお勧めの本です。特に暇はあるけどお金がないという方は必読ですよ!!!さてこの「激貧セリエA観戦術』ですが、定価は1429円+税。発行がランドガレージ、発売元は星雲社興味のある方はぜひ購入してみて下さい。
2000年9月号記事
◆欧州サッカーのちょっと違った楽しみ方◆
男子オリンピックサッカー一次予選、対スロバキア戦興奮しました!YAWARAちゃんの金メダルも相当興奮しました。連日の各日本選手の活躍に思わず、目頭が熱くなってしまいました。(年を取ったせいでしょうか?!)水泳やトライアスロン、ソフトボールや体操なんて普段は全く見ないくせに、何故か、もう心の底からの「ニッポン頑張れ」という言葉と手を叩いて応援している(中年のおばさん状態と同じですよね)自分があったりします。今回はオリンピックが始まり各地域の代表が集い、競い合うワールドワイドなサッカーで盛り上がっている真っ最中にて”欧州サッカーリーグ”の話題はちょっと置いて少々別の視点でのサッカーの楽しみ方について書いてみます。・・・などと書くと非常に仰々しいのですが、平たく言うと「私個人の観戦中のティーブレイク」なのであります。私は’70年代前半にサッカーを始めたのですがそのころは”ダイヤモンドサッカー”が唯一の情報元でした。これを見てあこがれ、ファンになってしまった選手がたくさんいます。読者の方でもそのような方はいらっしゃるのではないでしょうか。最近ではワールドサッカーはBS放送を始め多々あります。私の少々別の視点でのサッカーの楽しみ方は放送中にちらっと写るベンチ、チーム関係者なのであります。私は元々ドイツ、オランダファンなので”ベッケンバウアー” ”フォクツ” ”マイヤー” などの監督、コーチが写ると試合そっちのけで感動してしまいます。そのほかの国のチ−ムでも”クライフ” ”プラティニ” ”車範根”などのかつてのワールドクラスの選手が写るとうれしいですね。あこがれの、ごひいきの選手が皆程よく枯れておじいちゃんになってはいますがその風貌は名残があり、昔を懐かしく思いほのぼのとしてしまいます。日本でも”アルディレス監督”がいますし、あまり出てきませんが”奥寺選手” ”尾崎加寿夫選手”がいます。もっと画面に写ってほしいなと思います。(こんな楽しみ方をしているのは私だけでしょうか)ちなみにいつの試合だったか記憶が定かではありませんがドイツの国際試合の放送で、試合中にベンチが写ったときに”ボンホフコーチ”がアップになった際に解説の金田喜稔さんが突然大きな声で「おー!!ボンホフコーチですねー!!」と興奮し解説がそっちのけになったことがありました。かつては御ひいきだったようでそんな場面では解説者でも我を忘れてしまうのだなとこちらも楽しくなってしまいましてが・・・。言葉を返せば歳をとったのですね。皆様もワールドサッカー放送でベンチの写る瞬間を楽しんでみてはいかがでしょうか。さて改めまして日本代表チ−ムの対スロバキア戦の勝利、そして見事勝点6獲得おめでとうございます。意外にもブラジルが南アフリカに負けてしまったので(南アフリカファンの皆様ごめんなさい)リーグ成績では複雑な関係になってはしまいましたが最終のブラジル戦もまず勝てると信じてます。中田選手が皆と今ひとつコンタクトがとれていないのが気になりますが勝点9でグループリーグ突破をはたしてもらいたいですね。そして韓国と共に決勝トーナメント出場を果たし2002年ワールドカップに両国の”実績”という花を添えてもらえたらと期待します。がんばれ!日本代表!!
2000年9月号記事
◆ロンドン通信「プレミアリーグとチケット」◆
ロンドン在住のサッカーファンの乙女も忙しさにかまけ、そして当初の高い目標をはるかに下回る原稿の少なさと、又執筆の難しさに直面し、皆様にはたぶんほとほと呆れられていることと思います。先日新しいPALM OS版の発行に伴い以前ユーロ2000の際書いた原稿をまとめてくれとの依頼があり、簡単な作業ではありましたがパブにも寄らず、久々に机に向かった私だったのです。(情けない)9月中旬から3回に分けての掲載のようですが(あの頃はまだ純粋に執筆していたのです)ファンの皆さん(いたらの話ですが)ぜひそちらも思い出版としてご覧頂ければ嬉しいです。PALM OS搭載のPDAをお持ちの方、ぜひご登録下さい。それからメルマガ創刊当初よりイタリア通信をやる予定で、それを担当しているのは私の友人でもあるのですが、仕事の関係上又日本語が分からないというネックもあり当メルマガではまだ掲載されておりませんが、PALM OS版「ワールドサッカーオンラインサポーター」では連載を開始致しました。イタリアに興味のある方はぜひ覗いてみて下さい。さてこの原稿を書いているのは9月6日の深夜。昨日、今日と試合があり、テレビはまだ見ていないのですが、今日の結果はもうとっくに知っています。と言うのも以前書いたようにバスドライバーたちは全員がサッカーファン。特にここロンドンのドライバーたちはアーセナルのファンが多いから自然と耳に入ってきます。仕事がら非常に忙しくめったにスタジアムには見に行く暇もないのですが、近頃のプレミアは本当にチケット入手が難しくなってきました。以前は日本の野球みたいに、友だちから譲ってもらったから行かない?とかボーイフレンドからデート代わりのお誘いとかいろいろと行く(誘われる)機会もかなりあったのですが近頃のチケットは(ロンドンでの)もう価格はうなぎ上り、私たちのようなまだまだぺ−ぺ−の会社勤めではなかなか自腹を切っての観戦はかなり難しくなってきています。これはもともとのサッカー人気のうえに、テレビ放映の有料化や外国人、特に日本や韓国、中国という海外からの観戦者の増大が関係している一因ではないかとも言われています。(真実は分かりません)そのうえお金を出しても人気のカードは入手すら出来ず、イギリス国内でのチケットにまつわる詐欺事件なども起こっているとテレビで放送していました。さて今日のアーセナルは今年の優勝候補でもあるチェルシーとの戦いでした。チェルシーVSアーセナルは結局2対2という結果。いずれにしても両チームの目標は打倒マンチェスターユナイテッド。今日も遅くまでパブではああでもないこうでもないとビール片手に語り合っているファンが目に見えるようです。今日までのリーグの成績を見ると1位ニューカッスル、2位がマンチェスターU3位がレスターとなっています。まだまだシーズンは始まったばかりですが、ロンドン勢の活躍を祈りながら今日はペンを置かさせて頂きます。皆さんお休みなさあ〜い!
2000年9月号記事
◆シドニーオリンピック男子サッカー1次予選開幕◆
昨日9/13日より注目の五輪男子サッカーが開幕しました。本日いよいよキャンベラでの初戦、南アフリカとの対戦が行われる予定です。日本の五輪代表メンバーは8月中旬の代表としてのトレーニング開始から8/25シドニー五輪メンバー最終登録を経て、9/2には五輪代表壮行試合として対U-23クエート代表戦で圧勝。そして9/5五輪直前、そして最終の壮行試合を対U-23モロッコ代表と戦い3-1の逆転勝利という良い結果を残しました。特に北アフリカのモロッコはかなりの実力のあるチーム。ホームでの試合ではありますが焦らずに逆転での勝利は我々のオリンピックでの日本代表チームへの期待が現実となる事を予感させてくれる試合でした。あの4年前。アトランタでは西野監督率いるメンバーがブラジルに勝利。この快挙に歓声を上げたのがついこの間のような気がします。この予選で2勝しながらも結局決勝トーナメントへの進出はならず、ドーハの悲劇同様、天国から地獄へ突き落とされたといった感じでした。後から考えればファンにとっては喜んだり、怒ったり出来るだけ幸せかもしれないなあとも思ったのですが.......。さて今回のトルシエ監督はどのような采配で日本のシドニー五輪代表を勝利へ導いてくれるのでしょうか?日本の予選ラウンドでの初戦の対戦相手はアフリカ予選第2位、ニュージーランドとのプレーオフをホーム&アウエイで戦い、出場を果たした南アフリカ代表です。御存じのようにトルシエ監督はこの南アフリカチームをフランスワールドカップへ導いたのですが、当然このチームを知り尽くしているわけですから、先ず大事な初戦の戦いには最も心強い戦力である事は間違いありません。そして以前このメルマガでもご紹介した欧州のスロバキア、(私にとってはビールのスロバキアでもありますが......。ちなみにチェコもスロバキアも今回共に出場を果たしています。)そして最後が前述の通り4年前の戦いに勝利したブラジルと続くわけです。いずれも厳しい戦いになることは間違いありません。選手はもちろん我々ファンも勝利を確信して応援すべきだと思っているのです。さて以下が予選のスケジュールです。多少の時差もありますし、又ライブで見れない我々会社員は当然再放送等を夜中に見なくてはなりませんから、寝不足は必至。しかもワールドサッカーファンの皆さんですから日本の試合だけでなくイタリアやスペイン、カメルーンなど注目のチームも沢山。寝れない日々続くと思います。くれぐれも学校や職場での居眠り等には気を付けて下さいね!頑張れニッポン!!!
2000年9月号記事
◆スペイン/リ−ガ開幕◆
9/10よりいよいよスペインのリ−ガが開幕します。攻撃型サッカーといえば、どこにも負けないのがリーガなのです。スペインと言えば闘牛、牛に背を向けて逃げるなんてスペイン人の恥。だから戦う男達が皆の誇り。姑息な守備のチーム作りなんてしないのです。男の中の男は攻撃あるのみなのです。さて今年は話題豊富なリ−ガですが、その中でも5年間バルセロナで活躍したポルトガル出身のルイスフィーゴが電撃的にライバルチームのレアルマドリ−に移籍。互いにライバル心をむき出しにして対立するのがマドリ−とバルセロナ。ファンは熱く燃えること必至。各雑誌では今から10/22(日)にバルセロナで行われるバルサ X Rマドリ−の因縁の戦いを煽り立てています。そして注目は昨シーズンの覇者ラコルーニャと2強である、バルサ、Rマドリ−の戦いです。特に前述のフィーゴの加入で勢いづくRマドリ−はここのところ3シーズン優勝から見放されているのを一気に挽回出来るのか?うーん楽しみです。今年は現地で観戦される方も多いと思います。年々悪化するスペインの治安ですが、自分自身で最低限のマナーを守り、安全な観戦、ご旅行をされるように、くれぐれもお気を付け下さい。
2000年8月号記事
◆「2002 Worldcup KOREA-JAPAN」◆
さて先日、と言っても1ヶ月くらい前にやっていたテレビ番組で日韓の若者の意識の違いを取り上げた番組がありました。この中で紹介されていたのがワールドカップ98フランス大会の予選、ソウルで行われた韓国対日本の試合の時のエピソード、先にフランス行きを決めていた韓国チームのあるサポーターの方が「共にフランスへ行こう」という内容の横断幕を上げて両チームを応援したのです。その返礼として、東京で行われた予選第2ラウンド、日本対韓国の試合の時、日本のサポーターからも同じ内容の横断幕を上げて両チームを応援。今までの日韓、韓日戦の枠を超えた応援に新しい若者の時代を見たような気がしました。これをきっかけにして日本と韓国の若者がワールドカップサッカー2002を通して交流を深め、そして共にこの大会を成功させるためにホームページを開設したのです。以下がホームページアドレスです。アクセスしてみて下さい。「2002 Worldcup KOREA-JAPAN」http://www.football.gr.jp/ちょっとだけ内容を紹介しましょう。アジア最強のリベロの洪明甫(ホン・ミョンボ)選手のコーナーや、Jリーグで活躍し、今季からKリーグ・蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)のフィジカルコーチとなったユン・テジョさんのコラムなど盛り沢山な内容です。その他にもKリーグの紹介や観戦ガイド等も充実。ちょっとエステや買い物、そして食べ歩きの韓国旅行のついでに観戦なんていうのも良いと思いませんか?それと編集長・慎武宏(シン・ムグァン)さんがホームページ上で書いているように、韓国と日本が「近くて遠い国」である時代は終わりました。両国サッカー界は、世界から託された2002年W杯の成功を目指して、急接近しています。日本と韓国を活動拠点にするこのサイトの編集長シンさんの日韓新時代の“今”のレポートは、新たな友好と友情に一石を投じていると思います。韓国では日本の映画の公開や日本人ミュージシャンのコンサートの解禁など様々な規制緩和で日本文化が紹介され始めています。その反面日本ではまだまだ韓国文化の紹介は少ないと言わざるを得ません。韓国プロサッカーリーグのKリーグや韓国プロ野球などのスポーツから日韓、韓日の友好の掛け橋が深まれば最高ですね。当メルマガでは、韓国サッカーについての情報発信として、新たに「韓国サッカー通信」として今後韓国サッカーについても迫っていきたいと考えています。欧州サッカーだけでない当メルマガを今後も宜しくお願い申し上げます。
2000年8月号記事
◆オランダサッカーの不思議な魅力と魔力◆
オランダサッカーが持つ何か不思議な魅力と魔力。選手一人一人は素晴らしい能力を持ちつつ.国外のリーグであっても自分のスタイルを守り、そしてその国の伝統的なスタイルにもマッチさせて(郷に入れば郷に従えと言った感じですか?!)活躍している。ところが自国のナショナルチームとなるといつもいいところまでは行っても優勝の美酒にはなかなか酔えない。こんなところがオランダサッカーの不思議さと魅力であり、我々ファンを魅了しているのかもしれません。私がオランダサッカーで最も印象深いのは.1974年大会の活躍よりも1990年大会の決勝トーナメント一回戦敗退の時。1988年のヨーロッパ選手権で例のオランダトリオを中心に優勝しその勢いのままアルゼンチンと決勝戦を戦うものと思ってました。ところが蓋を開けて見ると ・・・・・・。不思議ですね! その試合はドイツ戦でしたが今思い浮かべると.たくましさを増してスピードを身につけた クリンスマンとマテウスを中心にブレーメ、リトバルスキー、ヘスラー、フェラーと油断ならないタレントがそろっている様を予選リーグで見せ付けられ.又.自分達は思いのほか予選リーグでイメージ通りの結果が出せなかった。言ってみれば宮本武蔵と佐々木小次郎のように、結局敵は己の中にあり、つまりこのいろいろな状況から起こるジレンマがたまり、自ら負けてしまったのではないでしょうか。(特にファンバステンは悪いくせである一点が取れないスランプにはまってました)その象徴がライカールトの警告とライカールト、ファンブロイケレン、フェラーの小競り合いによる二人の退場でした。 クリンスマンのスピードに翻弄されたライカールトのイライラが頂点に達した結果、遂には切れてしまった訳です。ここが勝負の常、これはライカールト自身だけでなく、オランダイレブン(チーム)全体のムードをも変えたのです。逆にライカールト自身がチームの雰囲気を代表した結果が退場だったという事も言えるかもしれませんね。このようなここ一番の精神的弱さはオランダの実力ではなく、長所が出し切れなかった時のオランダチームが陥る悪い癖、つまり伝統なのかもしれません。(熱狂的オランダファンの皆様ごめんなさい)だからオランダがいつかきっと爆発するのではと思いながら観戦、応援する日々が続いているのです。これからは他国のリーグでは意地とプライドでがんばり続ける今までのスタイルを保ちながら且つ母国のチームを優勝へ導くことを期待しているのです。オランダサッカーとオランダ選手大好き!ワールドクラスの選手が多数揃った今のオランダ代表チーム。これまでの不思議さを失わず、そして勝つチームへ!来たる2002大会では優勝のウィニングランをしてほしいですね。それも1974年大会を上回るスペクタクルでアイデアに満ちたサッカーで大勢を魅了させまくって・・・・・・・・。 ビバ オランダサッカー !!
2000年8月号記事
◆三菱ダイヤモンドサッカー◆
古くからのサッカーファンで、東京12チャンネル(現テレビ東京)の三菱ダイヤモンドサッカーを見ていた方は多いと思います。確か週末の夕方に30分の放送だったと記憶していますが、当時外国の一流プレーが見れるという事でビデオなど普及してない時代でしたからその時間になると何処からでも家に戻ってきた事を覚えています。今でもその映像の中で一番心に残っているのは、選手のプレーではなくスタジアムのフィールドの緑の芝。衝撃的でした!なぜなら日本のスタジアムは土が丸出しか、芝があっても枯れ草のよう。おまけにポツポツと疲れたお父さんの髪(笑)のように申しわけなさそうに生えているだけのところがほとんど・・・・。それに比べて、欧州のサッカー場は一部の地域を除いて高原にでもいるような美しさ。さらに芝の刈り方もスタジアムによって様々でした。イングランドの試合の中継の時に何処のスタジアムかは覚えていませんが格子状(って言うんですかね?)に刈っているのを見て、まるでタータンチェック模様みたい!と思ったりもしました。日本ではJリーグスタート後、スタジアムも整備され芝も奇麗になりました。またレベルアップされ、その後日本人の海外移籍などで身近に海外のサッカー事情がリアルタイムで入って来るようになり各地域の大きな大会になると中継もされるようになりサッカーファンとしては嬉しい限りです。ただ一つ問題を提示するとなれば、各放送局の番組の構成でしょう。個人的な意見ですが、ゲストを招いて中継をするのはあまり好きではありません。なぜなら、サッカーとは縁もゆかりもないゲストを呼んで好プレー毎に「すごーーーーい!」とか「わーーー!惜しい!」とかをマイクのそばで騒ぎ立てるなんてどうかと思います。おまけに、実況アナもそのゲストに感想や意見を求めたりするのは正直無意味だと思います。また、フィールドの情報を一人のレポーターを配置している局もよくありますがこれにも人選が必要に感じます。その点、現TV東京の実況の方は個人的になぜか好きなのです。東京12チャンネル時代に実況を担当していた金子アナや最近では久保田アナの放送は安心して聴く事が出来ます。日本のテレビ中継を見ていると、ボールを持っている選手を中心に映していますが欧州や南米ではサポーター、テレビの視聴者皆監督と言われるくらいなので中継はどちらかというとボールを持っている選手を中心に日本の映像より広範囲にわたって映しています。背番号が見えないくらい小さくなっている事もありますね。お国柄にもよりますが、それぞれ見ているとおもしろいです。そういえば海外に行ってる際に中継を見ると、当然日本語以外の言葉での実況ですがなぜか試合の流れや選手の位置だけはわかるんです。何故なら全体を映す映像が多い為と実況アナがボールを持ったり触ったりした選手の名前を言うからです。あと何と言っても名物は実況アナのゴールの際の絶叫!!ゴールが多い時などは終了前には、既に声がかれていますよね(笑)。最近思うのですが、外国のリーグの試合ではもちろんその国のアナウンサーがその国の言葉で実況するのですが、これも映画みたいに字幕スーパーなんていうのも良いんじゃないかと思い始めています。オリジナルな音声で本当にその試合をその国にいて観ているような臨場感で、しかも各チームを見続けている実況アナのコメントをそのまま聞くのが一番正確で的を得ているのではないでしょうか?もちろん映画の吹き替え版があるのと同様にこれも好き嫌いがあるとは思うのですが。本当はその国の言葉が分かれば、ステレオ放送なら問題はないのですが、いかんせん私も含めほとんどの方は分からないのが現状ですよね!?技術革新が進む世の中ですから今後に期待したいところです。
2000年8月号記事
◆ロンドン通信「プレミアリーグ」◆
毎日暑い日々を過ごされていることと思います。久々に登場は自称ロンドン在住のサッカーファンの乙女。本当に久しぶりですね。ユーロ2000後から怒濤の仕事漬けの毎日でした。とにかく今年の観光客の皆さんはお年寄りの方の多いこと多いこと!本当に元気なシニアの方が増え、老後を満喫なさっている!って感じですよ。ただ今年はロンドンだけではなく、ヨーロッパ全体が異常気象で日本とは逆に寒い夏となっています。ここのところやっと回復してきて平年並みになったとテレビのニュースで言っていました。さて本題のサッカー。いよいよ8/19の開幕まで2日と迫ったプレミアシップ。もう恋いこがれた彼氏に何年か振りに会うって感じなのです。サッカー通の方は皆さんオフシーズンの選手の動向やキャンプの話題なんかでかなり盛り上がっているのですが、乙女にとっては興味の外。もう炭酸の抜けたソーダ水みたいなのがオフシーズンなのです。さて今年のプレミアシップ、日本でも評判の高い名将ベンゲル率いるアーセナルはラウレンやピレスと言った大物獲得で王者マンチェスターユナイテッドを追撃出来るのかが最大の感心となっています。(私の)初戦はサンダーランド、絶対勝てるよねって確信している私なのです。それから注目しているのはやはりロンドンが拠点のチェルシー。今年は前評判もかなり良く、マンチェスターUやアーセナルを出し抜いての優勝なんて声も職場では広がっています。でもいよいよ楽しみにしていたシーズン開幕なのですが、逆に仕事は大変。ガイドさんやバスのドライバーは皆サッカーファン。サッカーのある日の人員確保がこれからの私の最大の悩みの種となるのです。サッカーを取るか仕事を取るかと私に聞かれれば、私はサッカーを取るのですが、対ガイドさんやドライバーさんへは私の仕事には支障がないようにね!と、くどくどと(ねちねちと)言い続ける私なのでした.....。
2000年8月号記事
◆ドイツチームの思い出◆
ルディ・フェラーの執念の同点ゴール「ルディフェラーツツヴァイ・ツツヴァイ」とのドイツ実況を聞いて興奮したのを思い出します。その後はブリーゲルが一瞬マークをはずした隙に決勝ゴールを決められてしまいましたが.............。この前の大会 '82年大会の準決勝でフランスを破った瞬間を期待しましたよね。この時は.クラウス・フィッシャーがルベッシュからの折り返しをオーバーヘッドでおしこみました。フィッシャーはダイヤモンドサッカーを通じて シャルケ04 のゴールゲッターでミューラーの後を継ぐ選手として注目したこともある好きな選手でした。ドイツでは’70年の終わりから’80年中頃は才能豊かな選手がくでました。マットイス(マテウス) リトバルスキーシュスター シュティーリケ シューマッヒャー等々なかでもシュスターは代表選手として活躍してほしかったものです。シュスターはヨーロッパ選手権でちょっと(とは言ってもすごいゲームメークでしたが....)しかみれませんでした。ところで.私の長男ですが ’90年大会での「ルディ・フェラー」がドリブルでオランダディフェンスラインに切り込んで行くシーンのプリントTシャツをもってます。もちろん子供サイズですがいつ手に入れたのか私も知りません。けっこうかっこいいですよ。
2000年8月号記事
◆メキシコ通信「メキシコプロサッカーリーグ 」◆
〈メキシコのプロリーグについて〉
メキシコのサッカーのチケットに関するご質問をいろいろと皆様より頂きました。現在はシーズン中でないので、詳しいON TIMEの情報は分かりませんが、通常年2回 夏季、冬季のリーグがあり、1部リーグ18チームが4グループ(AとBは5チームCとDは4チーム)に分かれてホーム&アウェーで2戦づつし、各グループ上位の2チームづつが、ベスト8のトーナメント戦を争います。ベスト8選定時に獲得ポイントが1位のチームは8位のチームとあたる様な組合せです。夏季リーグは2月から6月まで。冬季リーグは10月から翌1月までですが、特に一定の期日はなく、時期が近づくと、専門誌などで発表されます。(日本の皆様には信じられないかもしれませんが、かなりいい加減です。)(発行者:注釈)当「助造商店」でも手配可能ですが、手配出来るチケットはメキシコシティ内または近郊の4スタジアムに限られます。エスタディオ・アステカ、エスタディオ・アスール、エスタディオ・ネサ86、エスタディオ・オリンピコの4つの会場です。ネサ86はホーム・チームであるトーロス・ネサが一部リーグから落ちそうなので(私の一番好きなチームですが・・・)、今後は一部リーグの試合が行われなくなる可能性があります。ちなみに他の会場のホームチームはアステカはアメリカ、ネカクサ、アトランテの3チームの共同のホーム扱いです。エスタディオ・アスールはクルス・アスールという人気チームのホーム。エスタディオ・オリンピコはメキシコ国立自治大学所有のプロ・チーム(プーマス)のホームです。ちなみに現在はメキシコシティから西に40分程の、トルーカのチームが最も強く、続いてネカクサ、グアダラハラのアトラス、プーマス、アメリカ、クルス・アスール等が上位にいます。
〈チケットについて〉
さて問題のチケット料金ですが20ドル〜40ドル程です。場所により色々と料金差があります。特にエスタディオ・アステカは10万人以上収容出来ますので、一番安い席で15ドル程度からあるわけです。通常は試合を真横から見られる位置が高く40ドル前後します。しかし、アステカの場合は、ゴール裏の高い位置から見るのも日本でサッカーをやっている方や日本でも度々観戦に行く人たちからは特に好評です。日本では絶対に見る事の出来ない角度のようですから、日本の方に人気があるとの理由。ちなみにそのあたりの席は20〜25ドルぐらいします。中南米のサッカーはもちろん面白いのですが、やはり南米ですと航空運賃が高くて日本の皆様には敷居が高いかもしれません。最近仕事の関係で日本へ帰る機会が増えたのですが、メキシコの場合非常に航空運賃が安くなっています。例えばロサンゼルス経由でメキシコシティーまでですと航空会社にもよりますが往復で10万円以内で行けてしまいます。メキシコでサッカーを見て、ロサンゼルスにも寄って観光やスポーツ観戦なんていうのもなかなか良いアイディアかもしれませんね!?以上、メキシコ・サッカー情報でした。
2000年8月号記事
◆日本人最初のチャンピオンズカップ出場 ◆
1970年代といえば私の記憶では旧西ドイツとイングランドのリーグがヨーロッパのサッカーを引っ張っていたように思っています。(自分勝手にですが・・・)今から23年前の1977年にブンデスリーガに一人の日本人選手が登場しましたね!今横浜FCのGMでもある奥寺康彦氏。旧西ドイツ北西部の都市、ケルンにあるチーム ”1FCケルン”に彼は在籍し、そのシーズンにいきなり優勝。その後、チャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)に出場。もちろん日本人選手では初めてです。でもこのチャンピオンズカップ、前年あたりから南米のリベルタドーレスカップの優勝者とホーム・アンド・アウェイで行なわれていた事実上のクラブ世界一決定戦を南米でのファンの暴動やその他の色々な理由から欧州側の優勝チームが辞退する事が目立つようになってきました。この事がのちに東京で開催されるトヨタカップに繋がったんですよね。そんな中、彼の在籍する1FCケルンは順調に勝ち上がり決勝進出は逃したもののベスト4まで進出したことはすばらしい事でした。このあたりで少しばかり私の記憶が薄らいできているのですが、確かどの試合かどの相手か忘れてしまったのですが、(相手はイングランドのチーム)敵地での試合、彼の同点?逆転?ゴールで当時のイングランドチームが負けてしまいファンが確か”一番嫌いな日本人選手”として奥寺選手の名前を挙げたと聞いたことがあります。この話は、チャンピオンズリーグやトヨタカップを放映しているTV局が取り上げていた事もあったはずです。別な意味で名誉な事だと思いますけど............(笑)ところで過去の記事を見ていただくと判るかもしれませんが不祥私は熱狂的なドイツファンなのです!なかでも1990年W杯イタリア大会での優勝メンバーの一人、FWのルディ・フェラーの大ファンでした。1886年W杯メキシコ大会決勝も2点目を彼がヘディングで入れています。しかし彼はチャンピオンズカップでは不幸な経験をしています。1993年、当時在籍していたオリンピック・マルセイユ(フランス)は、決勝でACミランと対戦し優勝しました。私は国立競技場で彼のプレーが生で見れると思いわくわくしていました。なぜならばそのころはあまり海外の情報が入ってきませんでしたし、その前にも現在中田選手が在籍しているASローマに在籍していて試合を見たいと思っていたのですが、仕事で行く時はいつもオフシーズンで、チャンスがなかったからです。(ユニホームのレプリカだけはもちろん買ってきましたけど....)ですから今度こそ生で彼のプレーが見れると、トヨタカップのチケット発売が何時なのかとかとにかくやっきになっていました。しかしその後とんでもないニュースが!! 八百長試合を企てた疑惑が持ち上がり何と出場が取り消しに・・・・・。夢にまで見たルディ・フェラーの試合が砕かれた瞬間でした。現役はブンデスリーガのレバーグーゼンで終えましたが結局彼のプレーを生で見る事は一度もありませんでした。何を後悔すると言ってもルディ・フェラーの試合を見ることが出来なかったのは今でも心残りに思っています。皆さんの中にもごひいきチームや選手の古いモデルのユニホームレプリカをほしい方はたくさんいるはず。近日そんな方の為のコーナーを開設しようと考えていますがいかがでしょうか?私はと言えば小学生の時はプロ野球カード(ライオンズ専門)、今はサッカーやNHLのレプリカジャージや、NBAとMLBのカード蒐集もしています。よくよく集めるのが好きなんですかね!?それとも子供ってことですか?!
2000年7月号記事
◆リッティーは凄い ◆
Jリーグ開幕当初ドイツからジェフ市原へドイツ代表選手ピエールリトバルスキーがやってきました。かれは1982年スペインワールドカップから86年メキシコ、そして90年イタリアと3大会連続出場。おまけにその3回ともに決勝進出を果たしました。しかし82年はイタリア、86年はあのマラドーナ率いるアルゼンチンに決勝で涙したのです。90年大会は再びマラドーナ率いるアルゼンチンと決勝で対戦。1-0で勝利し念願の優勝をしたわけです。86年、90年とアルゼンチンと西ドイツの決勝戦でしたが、実はファーストジャージを着たチームがそれぞれ優勝しているのです!!!単なる偶然でしょうか..........!?
2000年7月号記事
◆2006年 W杯はドイツに決定! ◆
日本以外の国は殆ど今の時期サッカーはオフシーズン。ヨーロッパ選手権も終わり、サッカーファンは一息といったところです。これからの注目は各チームの移籍問題でしょう。そんな中、2006年のW杯の開催地の決定されました。2002年、日韓共催のあとは南アフリカで開催ではないかとの声がありましたが決まってみれば、ヨーロッパのドイツに決定。投票は決選投票にもつれ込みわずか一票の差。ニュージーランドの理事が棄権したようで、この票がもし南アフリカに入っていたらその後どうなったんでしょうね?1994年のW杯アメリカ大会まで、そういえばヨーロッパと中南米の交互の開催でした。開催となれば巨額の資金が動くビッグビジネスと化す現代のW杯。2大会連続で他の地域で開催となるのはUEFAの威信にかかわるので何かの力でこうなったとの憶測をする人が多いのも事実です。ところで、開催国となるドイツ。前回1974年大会は ”西ドイツ”での開催。今度は旧東ドイツも合わせた ”統一後のドイツ”での開催。開催地の選定が注目されます。1974年大会での決勝戦はミュンヘンでした。ここでベッケンバウアー率いる西ドイツが当時画期的な戦法で優勝候補の筆頭とされ圧倒的な強さを誇ったヨハン・クライフ率いるオランダと対戦。前半開始まもなく、スピードで優るオランダの突破を反則でしか止められなかった西ドイツが反則を侵しPKでオランダの先制。でもその後、あの三頭身?(笑)のゲルト・ミュラー等の活躍で終わってみれば2ー1で西ドイツの優勝。このミュンヘン・オリンピックスタジアムは2年前のミュンヘンオリンピックの開会式や陸上などで使用されたスタジアムですが、ドイツ人はこのスタジアムをオリンピックの為に作った訳ではなく、ワールドカップの為に作ったと言っていたのです。その証拠に、オリンピックが終わってから現在ある屋根がワールドカップ開催の為に取り付けられたのです。もし、ここで観戦する時にチケットが手に入らなければ近くのオリンピックタワーに登るとスタジアム全体が見渡せますよ!ちなみに、サッカーとは直接関係ありませんがオリンピック後のメーン会場のその後の利用としては、アメリカ、カナダでは野球場に早変わりしています。1976年カナダ・モントリオールオリンピックのメーンスタジアムは現在伊良部が在籍しているエキスポズの本拠地として、1996年アトランタオリンピックのメーンスタジアムはアトランタ・ブレーブスの本拠地として(現在はCNNのテッドターナーの名前を冠したターナーフィールドを使用)それぞれ改修されて利用されています。ところで先週はアメリカからの緊急発信でした。その訳は?と言うと。私はアメリカのスポーツのファンでもあります。この夏のメジャーリーグ(野球の方です)のオールスターは前述の7月11日にアトランタのターナーフィールドで開催されました。夏はサッカーはオフシーズン。私は梅雨の日本を離れオールスターを楽しんできた訳です。ワールドシリーズはさすがにチケットが高過ぎて観戦出来ませんが、割合安く入手出来るオールスターはこの季節の私の密かな愉しみでもあります。加えて7/12に行われたメジャーリーグサッカーも観戦。またご報告する機会もあるかもしれません。その時までお楽しみに!!!
2000年7月号記事
◆MLS「米国プロサッカーリーグ」 ◆
今回はここアメリカの地よりの情報発信です。アメリカは人種のるつぼ、スポーツもマイナーなプロスポーツが沢山ありますが、それでも日本と違ってパワーが凄い!!! その一つがメジャーリーグサッカー(MLS)!?です。1994年の米国ワールドカップ。たぶんこの時ほどワールドカップのチケットの入手が簡単だった大会はないのではないでしょうか。あれから今年で6年。アメリカにも立派なプロリーグが出来ているのですがサッカー人気は今ひとつ。(チーム等の詳細は http://www.ryoko-donya.com/N.sports.htm )メジャーリーグどころかマイナーサッカーになっているのが現実。サッカーファンとしてはぜひ日本の皆さんにも米国プロサッカーを観て頂きたいのです。今日は米国プロサッカーファンとして入手しやすく、価格も安く、また安全に観戦出来るMLSのチケット情報をお伝えします。7/29にはオールスターが開催されます。ぜひ夏休みを利用して観戦してみてはいかがでしょうか。ヨーロッパでもない、南米でもない新しいサッカーそれがアメリカのメジャーリーグサッカーなのです。
7/15 Dallas at Miami 7:30 1枚$12から$35
7/15 DC United at Los Angeles 10:30 1枚$12から$35
7/29 MLS All-Star 2000
( Columbus Crew Stadium 3:30 )1枚$100から$550
チケットの詳細は http://www.ryoko-donya.com/N.sports.htm
お問い合わせは yo@sportstkt.com
2000年7月号記事
◆ロンドン通信「ユーロ2000観戦記」 ◆
●ユーロ2000(ドイツ戦にて)
いつもご愛読ありがとうございます。自称ロンドン在住のサッカーファンの乙女も本当にユーロ2000を楽しませていただきました。結果はちょっと残念でしたけど........。本音を言えば、もっとゆっくりと楽しみたかったかな!?実は今年の欧州は本当に混雑しています。旅行業者の私も連日大忙し。不況だと言いながらも日本人って本当にお金持ちなんだなあーと実感しています。毎日日本からの観光客の皆様のお世話で大わらわなのです。さて今回の ENGLAND v GERMANY は(今回も?)パブで見ました。やっぱりすごい人で、床に座ってピクニック状態でビール飲んでる人たちもいました。ドイツファンの皆様はがっかりしたかもしれないけど、ENGLANDが1点入れた時はすごい盛り上がりでした。 そのままハイテンションで応援が続いて、まるでスタジアムにいるみたい。 終了の時も、みんなジャンプしながら喜んでたんですよ。外を歩いている人もパブに入ってきて結果を聞いたり、とにかくみんなサッカー一色でした。この日、ロンドン中心部近くで買い物途中だった私の友人が、サッカーを見るためパブに入ろうとしたそうですが、全然入れなかったそうなんです。「チケット持ってるか」って聞かれたところもあったようですね。すごいですよね。 結局何軒も捜しまわってやっとパブに入れて観戦できたようです。お国柄の違いと言えばそれまでですが、日本では見られない光景ですよね!
●ユーロ2000(ルーマニア戦にて)
ルーマニア線の前半は家でテレビを見てました。ENGLANDが2点目を入れた時は、FLATがどんという音がして、きっと誰か興奮してジャンプでもしたのでしょう。外の人通りもまばら。みんなテレビを見てるんでしょうね。後半からいつものようにパブへ一直線。勝利はパブで皆と歓喜の祝杯と思いきや、せっかく来たのにルーマニアに逆転され、みんな本当に暗くなってしまいました。 ドイツ戦の大騒ぎはどこへ行ったのかって感じでした。この日はファンの興奮も最高潮に達し、ENGLANDの旗を立てて走っている車がけっこう沢山走っているのを街中で見かけました。予選落ちしてしまったので、この盛り上がりもこの日で終わり。少し寂しかったです。 ところで、皆さん知っているかどうか分かりませんが、イギリスのサッカー番組の解説はほとんどリネカーがやってます。 他にもクイズ番組に出たりしてテレビで見かける頻度も数えきれません。さすがサッカー王国、そしてサッカー界の大スターと言った感じです。日本は今梅雨の頃だと思います。日本の蒸し暑さはもちろん苦手だったのですが、でも沢山の汗をかいて、やっと家へ辿り着いてシャワーでさっぱりした後のビール、格別でした!最近はそれを懐かしく感じるここロンドンの乙女からの便りでした。
2000年7月号記事
◆チェコとスロバキア 特集No.2 「サッカーとビール」 ◆
前回はチェコスロバキア時代のワールドカップの成績などをお伝えしました。ところでチェコと言えばビール。ビールと言えばチェコ。うーん酒のみにはたまらない国なのです。しかも値段も日本に比べれば超格安。フランスのワインとかと同じで、こんなに安けりゃアル中も沢山いる筈だわな。という感じです。そうそうピルスナービールって聞いた事ありますよね? これって私も含めて何となくドイツというイメージを持っていると思うのですが実はチェコ共和国の西部の工業都市、ピルゼン(チェコ語で、プルゼニュ)が発祥地なのです。それが関係しているのかどうか判りませんが、チェコ人成人一人当たりのビール消費量は世界一なのです。アメリカのライトビールも美味しいのですが、私はやっぱりビールは苦味とこくのあるヨーロッパビールが一番と思っています。お酒の話はそれぐらいにして、サッカーへ戻りましょう。今回はヨーロッパ選手権とチェコ共和国の成績やチェコ共和国のさまざまな情報をお伝えします。チェコスロバキア時代、この国はヨーロッパ選手権で3度の好成績を残しています。3位が2回(’60年フランス大会、’80年イタリア大会)、そして1976年のユーゴスラビア大会では2年前のワールドカップ優勝国の西ドイツに延長でも2ー2と決着が着かずPK戦で5ー3と競り勝ち優勝しました。サッカーでは初のビックタイトルです。記憶に新しいところでは前回1996年のヨーロッパ選手権イングランド大会で分離後のチェコが92年スウェーデン大会で準優勝をしたドイツと対戦。延長戦で初めて採用されたゴールデンゴール(日本のVゴールと同じ)で敗れ惜しくも準優勝。しかし今年のヨーロッパ選手権(オランダ・ベルギー共同開催)は、予選を無敗で勝ち抜いてきたにもかかわらず、今大会屈指の「死のグループ」といわれる”グループD”に入り、地元オランダと98年W杯優勝国のフランスに連敗し早くも決勝進出の望みはたたれました。ところでこのチェコ共和国は多くの芸術家などを排出した国でもあります。芸術と言えばこのサッカーも芸術の一つかもしれません。他のスポーツにはない勝った、負けただけでない何か奥深いものがありますよね。
2000年7月号記事
◆メキシコ不定期便り その1◆
日本の皆さん、初めまして。こちら遠くメキシコの地より発信しております。簡単に自己紹介を。私助造商店、店主の兄です。あらゆるスポーツを観て楽しめるメキシコより不定期(仕事が忙しいんです!)ではありますが時々お目に掛かることとなりました。どうぞよろしくお願いします。さて日本は梅雨だと思いますが元気にやっていらっしゃいますか。メキシコ・シテ−も雨期に入り毎日のように強い雨が降ります。さて、第1回創刊号の「ああ恐ろしやセリエA」面白く拝読しました。息子がサッカ−・クラブに入っていますので、読んで聞かせました。ちなみに、私はメキシコに来て既に20年弱。しかし恥ずかしながら実はまだ一度もプロのサッカ−の試合を見に行ったことがありません。理由は人気のカ−ドは並ばないとキップがなかなか買えないということが一番です。それに加え「ああ恐ろしやセリエA」同様、皆様が経験しているように時に敵・味方のサポ−タ−同士の喧嘩等があり物騒なことが原因です。(これはメキシコでは何もサッカーに限ったことではなく、こちらで盛んなボクシング。そしてルチャリブレ-プロレスなんかでも同じ状況です。)チャンスがあればぜひと思っていながら、年を重ね、今ではテレビで楽しむことに慣れてしまった訳です。息子がもう少し大きくなれば一度足を運ぼうと思っているこの頃です。
2000年6月号記事
◆ユーロ2000 トレゼゲの決勝ゴールでフランスが大逆転制覇◆
史上初のW杯と2年後の欧州選手権の連覇でジンクスを破る!
Euro2000はフランスvsイタリアの決勝戦では初の顔合わせ。難しい戦術あれこれは専門家に任すとしても、久々に興奮した試合だったのですね?この、だったのですね?って意味は・・・・・また寝てしまったのです!! 私、大きな大会の決勝戦の前にはついつい大興奮。チェコビールにスコッチ、果てはワインまで飲んでしまい(ドイツファンなのですが)肝心の試合終了時には深い眠りの中・・・・。という訳なのです。という訳で仕事を終え帰宅早々ビデオに一直線。録画していた試合を見て約1日遅れでの興奮に浸りました。後半10分過ぎのイタリア、デルベッキオの先制ゴール後、イタリアは鉄壁の守備で守り抜こうとしました。フランスも何とか同点にとその後容赦の無い攻撃で応戦しましたが時計はロスタイム4分の表示。でも、攻撃は最大の防御なりとはよく言ったものです。終了間際の残り一分、イタリア国民や国外のイタリアファンは優勝を確信し、フランス国民やフランスのファンは諦めムードが漂っていた時・・・・・イタリアディフェンスのわずかのクリアミスのこぼれ球をな、な、何とビルトールが左足でゴールネットを揺らす! 終了間際の奇跡の同点ゴール!!攻撃はほとんどせず1点を必ず守ることだけに全神経を使っていたイタリアチームは多分精神的にかなりなダメージを受けたでしょう。ゴールした時、スタジアムの一瞬の間! 観客やテレビで観戦中の人も信じられないって思ったのではないでしょうか?この後の延長は明暗がくっきりでしたね。何故ならばイタリアは守備重視の交代、フランスは攻撃重視の交代をしていましたから。とどめは延長前半13分、後半から出場のトレセゲが決勝のゴール。フランスは ”奇跡”、イタリアは ”悪夢”ですね。ちょっと余談なのですが、日本の新聞を見ているとこの決勝ゴールを ”Vゴール”と明記していますがヨーロッパでは ”ゴールデンゴール”って言うんですよね。1996年のイングランド大会から正式に採用されたのですが、この大会でも決勝戦のドイツvsチェコ戦も延長でこの ”ゴールデンゴール”で決着がつきました(2ー1でドイツの優勝)日本のJリーグで採用されたこれほど見ているものをはらはらさせるのもこの方式のおかげかな・・・・。この大会中、深夜の生中継を見ていた為寝不足だった方も多いはず。私も連日の観戦で仕事への影響も甚大!決勝が終わりましたからサイクルを通常に戻せるって内心ほっとしている部分もあるのです。(ちょっと寂しいけど.....)
2000年6月号記事
◆ユーロ2000 決勝戦◆
さて準決勝のオランダvsイタリアはイタリアに運が向いていたというか正直意外でした。エースが反則で得たPKを失敗したのは紛れも無く運とGKの力!でも伝統の ”カテナチオ” は攻撃的サッカーを好む現代のスタイルにはストレスが残るんですよね。でもオランダの攻撃陣の好調さを考えると得策だったのかもしれません。野球で言うと投手戦みたいです。決勝はフランスvsイタリアですね。意外や意外、この両雄は決勝戦ではどの大会でも顔を合わした事が無いんですよね。どんな試合になるのやら。フランスはW杯優勝チームが2年後のEuro杯に勝てないというジンクスを初めて破れるかにも注目できますね。あえて言えば、私はイタリアに勝ってほしい。何故ならこのジンクスを破るのは私がファンであるドイツにして欲しいから。ファンはとにかく勝手です。頑張れアズーリ!(他の国のファンの皆さんごめんなさい!)
2000年6月号記事
◆ロンドン通信「パブの話」◆
家の近くのパブは、店内をイングランドの旗や紙テープで派手に飾り付けています。この旗はスーパーにも売っていました。(それほどこれを購入して応援する人が多いということなんでしょうね。)ロンドンに限らず英国ではパブの前を通ると、サッカーの中継をやることを知らせる黒板をよくみかけます。(日本の喫茶店でも高校野球や競馬はありますよね。)Saturday 3:00 PM England v Germany Live みたいな感じに書いてあります。私もスカイスポーツに入って、家でサッカーを見たいと思ったのですが、最近はパブで見るほうがおもしろいんじゃないかと思うようになりました。ただの酒好きだけで言ってるんじゃないんですよ。(ウフッ?)みんな盛り上がっているので、雰囲気にひたるだけでもすご〜く楽しいです。そうそう、先日アーセナルとトルコ(名前忘れました)の試合があったのを覚えていますか? その日、7時ごろ残業をしていると、クルマの手配担当の人が「団体のお客様に依頼された今晩の夕食用のバスがない」と大騒ぎしていました。(前号でも申しましたが私はロンドン在住の旅行会社勤務なんです。)どこのバス会社に頼んでも、手配できないというんです。どうやら、ドライバーたちはアーセナルの試合を見るために早く帰ってしまったみたいなのです。 そのくらい、英国ではサッカーに熱が入ってます。
2000年6月号記事
◆チェコとスロバキア 特集No.1◆
18日横浜でのキリンカップサッカー。 日本vsボリビアが2ー0の為スロバキアとのアベック優勝となりました。でもスロバキアって何処にある国なの?という人は意外に多いはず。スロバキアは、あの1998年長野オリンピックアイスホッケーで優勝したチェコ共和国と1993年に平和的分離独立するまではチェコスロバキアという旧ソ連の支配下におかれた社会主義国でした。現在のロシアを含むヨーロッパのちょうど中央に位置しておりチェコ、ポーランド、ハンガリー、オーストリアと国境を接していて首都はブラチスラバです。スロバキアだけですと国際大会の実績がほとんどないのですがチェコスロバキア時代は意外な好成績があるんですよ!古くは1934年のワールドカップ、イタリア大会では決勝で地元のイタリアと対戦し1ー1から延長に入り惜しくも一点を追加され準優勝となりました。この大会でチェコスロバキアのネイエドリー選手が通算5得点で得点王となりました。その28年後の1962年のワールドカップ、チリ大会ではブラジルに決勝で3ー1で敗れ、またしても準優勝。1990年ワールドカップ、イタリア大会を最後にチェコとスロバキアに別れた1994年アメリカ大会と1998年フランス大会では両国ともヨーロッパ予選を残念ながら通過出来ませんでした。2002年日韓共同開催のワールドカップ。もちろん日本、韓国には頑張ってもらいたいのですが、チェコ、スロバキアにはぜひ本戦出場を両国で果たしてほしいものです。
2000年6月号記事
◆ロンドン通信「サッカー放送の話」◆
今回よりロンドン在住の自称サッカーファンの乙女、そして仕事はプロの旅行業者でもある私がロンドン通信としてお伝えしま〜す!サッカーファン、だけど難しい戦術なんて語りたくありません!(きっぱり)サッカーは皆で楽しむもの。(プラスお酒を飲みながら・)このロンドン通信もサッカーだけでなく、ロンドンの香りや、パブの雰囲気、街並なんかもお伝え出来ればと思っています。加えて観光や観戦ガイドとしてもお役立て頂けるように工夫してお伝えしていきたいと思ってます。皆さんこれからも宜しくおねがいしま〜す。さて今ロンドンは言わずと知れたEURO2000で大盛り上がり。イギリスのテレビは合計で5チャンネルしかありません。日本のように民放、NHK,BSにCS,CATVなんていう、どれを見たら良いの?なんて言っている状況ではないのです。あの、あのプレミアリーグでさえ、スカイスポーツ(という限定のチャンネル)でしかやらないようなのです。だからみんなパブに見に行くのではないでしょうか。っていう結論はお酒大好きな私の勝手な想像?!さすがにEURO2000は一般のテレビでやっています。ロンドンにいても働き者の日本人。私も残業の毎日なのですが、このEURO2000の期間だけは仕事を早々に切り上げて!と思っている毎日なのですが....................。
2000年6月号記事
◆ああ恐ろしいセリエA◆
以前イタリアリーグ、セリエAを初めて観た時のこと。イタリア出張、しかもその日はサッカーの試合が偶然あるとのこと。私、仕事も忘れて有頂天。知人のガイドさんに同行してもらい、いざ競技場へ!ところが1階席が異常に空いている。それじゃーってんで1階席をリクエスト。ところがこのガイドさん曰く。にやにやしながらひと言。「騙されたと思って2階席にしときなさい!」何となく納得出来ないまま2階席で観戦。除々に盛り上がり試合は最高潮。そしてそして試合内容に興奮したサポーターが何と発煙筒や石をフィールド目掛けて投げまくり。しかもそのほとんどときたらフィールドまで届かずに1階席へ........。セリエA初体験の私にとっては、「ああ、恐ろしい」が率直な感想でした。又当時の応援はエアホーン全盛だったころ。ファーンファーンとそのうるさいのなんの!近くで鳴らされて、もう試合どころではありませんでした。今ではエアホーンも禁止されていますから、懐かしい思いでとなってしまいましたが。