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2001年12月号記事
プレミアリーグ  アーセナル遂に首位に 

イングランド、プレミアリーグが29日に行われました。アーセナルはミドルズブラと対戦。2−1の逆転勝を納めニューカッスルと並ぶ勝ち点39ながら、得失点差で上回り遂に首位に立ちました。稲本はベンチ入りしませんでした。ボルトンの西沢明訓選手はこの日もベンチ入りならず、チームはレスターと対戦し2−2で引き分け、勝ち点22の15位となりました。

第20節の結果
アーセナル2−1ミドルズブラ
アストンビラ1−1トットナム
ブラックバーン0−1ダービー
ボルトン2−2レスター
エバートン0−3チャールトン
フルハム2−3マンチェスターU
イプスウィッチ5−0サンダーランド
ニューカッスル1−2チェルシー
サウサンプトン0−1リーズ
ウェストハム1−1リバプール

20節までの順位
01位 アーセナル 39
02位 ニューカッスル 39
03位 リーズ 38
04位 リバプール 37
05位 マンチェスターU 36
06位 チェルシー 33
07位 トットナム 28
08位 アストンビラ 28
09位 チャールトン 26
10位 サンダーランド 26
11位 ウェストハム 25
12位 フルハム 24
13位 エバートン 23
14位 ブラックバーン 22
15位 ボルトン 22
16位 ミドルズブラ 19
17位 サウサンプトン 19
18位 ダービー 19
19位 イプスウィッチ 18
20位 レスター 16


2001年12月号記事
レアルが中村俊輔選手へオファーか

スペインリーグの名門レアルマドリッドが横浜Mの日本代表中村俊輔に対し、獲得の興味を示す文書が届いていたことが判明しました。これは『優先交渉権を持ちたい』旨の文章のようで、まだ正式にオファーという訳ではなさそうです。ただ金銭面を含めた条件も書かれていたという事で、かなり真剣である事は間違いなさそうです。レアルは来年日本代表との親善試合もプランし、又ホームページではスペイン語、英語ほ他に日本語でのページも作っており、かなり日本のマーケットを意識した営業展開をしている事は事実のようです。年明けにもこの問題が正式に話しあわれ、結論が出る見込みです。


2001年12月号記事
ドーム視察で勝利祈願

サウジアラビアのファイサル・アルアブダルハディ・サッカー協会会長代理が札幌ドームを視察しました。ドイツとの対戦を楽しみにしているファンの方は多いと思いますが、我々日本人もサウジの実力を過小評価している部分もありますが、意外や意外なんていう結果が出る事も予想されます。さてその試合会場となるのが札幌ドーム、アルアブダルハディ会長代理も今回の視察で自信を深めたようですし、また会場のコンディションが非常に良い事にも満足そうで、ワールドカップへ向けた準備も着々と進んでいるようです。開催国である韓国、日本を除いたアジア勢であるこのサウジアラビアと中国には特に期待したい代表チームである方も多いことでしょう。アジアの世界サッカー界での地位向上のためにも頑張ってもらいたいと思います。


2001年12月号記事
イタリア通信 ロナウド再度の故障でピンチ

イタリアのファンはそろそろ彼を見限るかもしれません。やっと怪我も回復し、活躍しはじめたロナウド選手には拍手を贈ったイタリア人のサポーターたちでしたが、今回は難しいかもしれません。そんな度重なる怪我でも期待されるのはさすがロナウドですが、それもそんなに長く続くほど甘くありません。左太もも裏痛を再発させ、年末年始は母国へ帰国し静養することになったのです。年内の最終戦、ピアチェンツァ戦での怪我の再発でファンは再度がっかりさせられたのは間違いありません。怪我をくり返す選手にはファンを楽しませる事は出来ません。来年に控えたワールドカップへの出場も期待されていただけに、今回の怪我は選手生命を左右しかねない事態を引き起こすかもしれません。


2001年12月号記事
中村俊輔選手の海外移籍GO

横浜が中村俊輔選手の海外移籍を遂に承諾しました。スペイン人の代理人オスカルセグラ氏に委任された海外クラブとの交渉は今後どのようになるのでしょうか?海外移籍組も成功とそうでない者にくっきりと分かれ、そんな状況は中村選手も承知しているでしょう。移籍先の選択にも当然影響している筈です。現在候補にあがっている移籍先はセリエAのウディネーゼ。スペインの名門レアルマドリードも興味を持っていると言われています。年明けには正式な海外移籍の一報が聞けるかもしれません。楽しみがまた一つ増えました。


2001年12月号記事
ロシアの守護神移籍で

W杯での最大のライバルの一つロシアの守護神、GKニグマトゥーリンがロシアリーグのロコモティブモスクワからイタリアセリエA、ベローナへ移籍することが決まりました。日本のトルシエ監督も代表選手へ海外移籍を奨励しているように、やはり自国リーグだけでなく世界の奥深いリーグでプレーすることにより幅広い発想のプレーが出来るようになるのは当然のこと。ロシア代表のロマンシェフ監督もこれを喜んでいるに違いありません。たくさんの代表が本番を控えて残り少ない期間を有効に調整したいのはどの代表も同じです。そんなW杯直前の親善試合を観戦しませんか?高くて入手しにくいW杯よりも卒業旅行を兼ねての観戦も一案です。

2.13 フランスXルーマニア 23000円〜

2.13 オランダXイングランド 35000円〜

2.13 スペインXポルトガル 33000円〜

3.27 フランスXスコットランド 23000円〜

3.27 イングランドXイタリア 38000円〜

3.27 オランダXスペイン 35000円〜

3.27 ポーランドX日本 26000円〜

4.17 フランスXロシア 23000円〜

4.17 イングランドXパラグアイ 33000円〜

4.17 イタリアXオーストラリア 18500円〜

4.17 ベルギーXスロバキア 22000円〜

4.17 ポルトガルXブラジル 35000円〜


2001年12月号記事
武田選手の引退

東京VのFW武田修宏選手が引退しました。記者会見は稲城市のクラブハウスで行われましたが、武田選手の涙の会見には彼のサッカーに対する気持ちが表れていたようにも思いました。私達の世代はやはり武田、カズ、ラモス等のサッカーを日本のメジャーなスポーツへと引き上げた功績には敬服しなくてはなりませんし、また感謝もしているのです。引退の理由がW杯出場が出来なかったことと言います。我々も残念でなりませんが今の代表が強くなったのもこれらの選手たちがいたからこそなにかもしれません。天皇杯で16年間のプロ生活にピリオドを打つ武田選手に拍手を贈りたいのは私だけではないでしょう。


2001年12月号記事
パルマ監督解任で新展開なるか

17位のパルマがパサレラ監督を解任することは噂の域を越え確実視されていました。その当然といえる結末が現実となり遂にパルマがパサレラ監督に引導を渡し19日のトリノ戦からは、暫定的ではありますがピエトロカルミニャーニGKコーチに指揮を任せると発表しました。この悪循環が断ち切れるのでしょうか?監督交代→戦略の変換→敗戦→再度の戦略の変換→→監督交代 こんな調子では勝てる実力をもっていても戸惑う選手の本当の力は出ないかもしれません。もっとも勝てないチームを応援するサポーターが最大の被害者かもしれませんが..........。次期監督候補にはいろいろな名前があがってはいますが、暫定政権で今シーズンを乗り越える可能性もあるようです。今回ウリビエリ監督につづきパサレラ監督も解任となり、今シーズン2度目の監督解任劇にサポーターの危機感は更に高まっているようです。本当にセリエB降格ともなれば暴動が起こるかもしれない重大な事件となってもおかしくい本当の危機になるかもしれません。


2001年12月号記事
イタリア通信 ロナウド、やっとスタート台へ

今月の9日に行われたブレシャ戦での得点に続きロナウド選手が19日のベローナ戦でまたもや2ゴールを上げ、活躍しました。長い、長い怪我による戦線離脱に比べれば、いくらかっての超スーパースターであっても単純に復活とはまだまだ言えませんし、又イタリアのファンも思っていません。本人がインタビューで答えているようにこれを契機にどんどん得点したいし、得点しなければならない。これが偽らないロナウド選手の姿なのかもしれません。御存じのようにイタリアのファンは気が短く、ファンの巣窟と化すゴール裏=クルバでは熱狂的なサポーターであるウルトラが良きにつけ、悪しきにつけ選手へのプレッシャーを掛け、選手をダメにしたり逆に勇気付けたりするのです。そんなウルトラでさえ長い間リタイアした選手のことなんて直ぐに忘れてしまうのですがそんななか復帰を待望されたロナウド選手はやはり特別な存在なのかもしれません。この活躍でインテルは3−0で快勝しチームも首位へ復活しました。久々に活気の戻ったインテルがセリエAをリードしていくことは間違いありません。


2001年12月号記事
王者マンチェスターユナイテッドの不調

セリエAではパルマが絶不調。不調を通り越して今や降格の危機にも瀕している状態にはファンならずとも心配の種となっています。スペインリーグでも開幕当初は王者レアルマドリッドが勝てずに苦戦続きでした。しかしレアルはこの不調を乗り越え、前節で遂に念願の首位を奪還しました。さてイングランドでもプレミアリーグの王者マンチェスターユナイテッドに異変が起きているようです。16節では名将ファーガソン監督にして”リーグ優勝はほぼ不可能”と言わせしめたウェストハムとの対戦を0―1で負ける波瀾。この時点では勝率5割の9位で、首位を走るリバプールとの勝ち点差が11へ広がったため前述のファーガソン監督の言葉になった訳です。このままリバプールが順調に突き進めば既にマンチェスターUにチャンスの目はないのは明白でした。リバプールにとっても久々に巡ってきたチャンス。アーセナルやチェルシーをも含めた戦いにも自信をのぞかせていたのですが............。そんななか行われた17節。リバプールがチェルシーに破れ首位の座も危うくなってきました。リバプールは独走体制を築くべく試合にのぞんでいますがここのところ今ひとつの調子。以下が今節の結果です。

 

■■■■■ プレミアリーグ17節の上位チームの結果 ■■■■■
リーズ 2−2 レスター
チェルシー 4−0 リバプール
ミドルスブラ 0−1 マンチェスターU
ニューカッスル 2−1 ブラックバーン
ウェストアム 1−1 アーセナル

 

■■■■■ プレミアリーグ上位の順位と勝点 ■■■■■
1位 リバプール33
2位 アーセナル30
3位 ニューカッスル30
4位 リーズ29
5位 チェルシー27
6位 マンチェスターユナイテッド27

これでまだまだプレミアリーグの首位争いは混沌。マンチェスターユナイテッド以外のチームに久々のチャンスが到来。リバプール、アーセナル等の人気チームには特に頑張ってもらいたい今シーズンの展開です。


2001年12月号記事
イタリアミニ通信 パルマまた一歩セリエB降格へ

アタランタとの対戦、結果は1−4の完敗。これでパサレラ監督の解任がほぼ確定したと伝えられています。5連敗して復活したクラブは過去においてもそう多くはありませんし、また今のパルマにその力は微塵も感じられません。現在17位という順位を本当に上昇させられるのか。杞憂に過ぎなかったセリエB降格のも今や現実味を帯びる最大の危機。ナカタの出場なしは逆にナカタにとっては傷にならずに済む良い結果だったかもしれません。それ程ひどい負け方のパルマにはサポーターの心も徐々に離れつつあり、我慢にも限界が訪れているように感じる一戦でした。


2001年12月号記事
ロンドン通信 西沢選手はいずこへ

ロンドン通信では西沢選手の悪いニュースは最近なるべく避けるようにしていました。といいますのも当初の私の大き過ぎる期待感の反動でいつまでたってもプレミアデビュー出来ない西沢選手に対して辛らつな発言ばかりが目立ち、冷静に応援する本来の自分を失いぎみだったからです。ボルトンへ移籍した当初の西沢選手に対する期待度はそれは皆さんが思っている以上に熱いものがあったのです。ところが、特に最近は全く良いところがなく、シーズン中盤まできてしまいました。プレミアデビューどころかまったくアピールする場もなくほんとうにがっかりするばかりです。

そんな西沢選手ですがリーグカップ準々決勝のトットナム戦に先発出場しました。しかし0−6での大敗。前半45分で西沢の出番は終わりました。この国内カップ戦でも活躍出来ず、しかも敗退したことで、西沢選手の出場機会は更に少なくなる見込みです。ロンドンでの日本人のサッカーファンたちの間でもめっきり登場する機会になくなった西沢選手ですが何とか頑張って欲しいものです。西沢選手ばかりが悪いのではないことは以前より言っていますし、また分かっているつもりなのですが、全ての結果は自身から滲み出るもの。自分が変わらなければいつまでたっても、またどこへ行っても結果は変わらないでしょう。


2001年12月号記事
オランダカップ  小野活躍で優勝へまっしぐら

別名アムステルカップと呼ばれるオランダの国内王者を決めるオランダカップが行われています。このオランダカップ4回戦で小野選手は先発出場し大活躍しました。さてこのオランダカップは歴史がある由緒正しいカップ戦でもあります。第1回が行われたのは1899年。1部、2部リーグに加えアマチュアも参加する大会なのです。最多優勝はアヤックスが14度。そしてフェイエノールトは10度の優勝を誇っています。フェイエノールトは12日の4回戦をデンボッシュとの戦いにのぞみました。0ー0で迎えた後半9分のFWスモラレクが先制弾で均衡を破りました。その10分後、小野選手はハーフウエーラインでカットしたボールを持ち込み、右足で軽く振りぬいたボールがDFをかすり、ゴール右隅にすっぽりと納まりました。このゴールが駄目押しとなり2ー0での勝利をもぎ取りました。この後、後半24分に足首を軽く痛めたため途中交代しましたがこの日も存在感たっぷりの小野選手の活躍は嬉しい限りです。これでフェイエノールトは準々決勝へ進出、オランダカップの決勝5月12日へ向けてぜひとも頑張って欲しい小野選手、フェイエノールトです。


2001年12月号記事
ワールドカップ各国代表キャンプ地決定

ワールドカップの出場国は全て決まり、また組み合わせについても12月1日に釜山で決定し、いよいよワールドカップも本番を待つばかりとなりました。もちろん主催者や開催都市の担当者、ボランティアの方々の出番はこれからが本番、ご苦労も多いことだと思います。そんななか各国代表チームがワールドカップ開催を目前にベースとするキャンプ地のほとんどが決定したようです。このキャンプ地については各地方自治体の誘致合戦や売り込みの末の決定であり、これを向かい入れる皆様は御苦労が多い反面、経済効果も見込まれ一喜一憂もあったようです。そんななか筆者の出身地でもある島根県の出雲市(いずもし)がアイルランドのキャンプ地に決定し、いささか驚いている面に加え、なぜか妙に嬉しい気持ちもしています。サッカーとは無縁の田舎なのですが、今回開催されるワールドカップは多分このエリアに住む方々にとってはテレビでしか実感出来ないワールドクラスのイベントであった筈。ところが代表チームのキャンプ地としての受け入れをすることになれば、経済効果がある以外にも、選手やサポーターとの交流やサッカーそのものの興味を持つ人の増加もあり、スポーツ振興や街の活性化という効果も当然あるでしょう。何よりも試合が行われる都市以外でも日本全体がこのビッグイベントを開催するという誇りや自信になることは間違いないことだと感じています。あと半年と迫った大会を盛り上げるこれらの脇役たちにも応援を贈りたい思うのは私だけではないはずです。

【主な代表のキャンプ地】
メキシコ 北海道栗山町
イタリア 仙台市
アルゼンチン 福島県樽葉、広野町
アイルランド 島根県出雲市、千葉市の2都市
日本 静岡県磐田市
イングランド 兵庫県津名町
デンマーク 和歌山市
ベルギー 熊本市
チュニジア 大分県佐伯市
カメルーン 大分県中津江村
スエーデン 宮崎市
ドイツ 宮崎市
フランス 鹿児島県指宿市


2001年12月号記事
イタリア通信 ロナウドゴール!

749日ぶりにゴールを上げたスーパースターがインテルに在籍するロナウド選手です。復活と良く日本のメディアは使用するのですがイタリアではもちろんこのゴールを歓迎してはいますが、誰も復活とは考えていません。ちなみに先日の試合のナカタ選手についても平均点は与えていますが決して大活躍とまではイタリアで感じているファンはいないのです。9日に行われたセリエAの第14節ブレシア戦でのゴールはロナウド自身はさぞや嬉しかった事でしょう。右ひざじん帯断裂での長期離脱で本人もファンも再びピッチでの勇姿を見れないかもしれないという危惧もあったからです。しかしそれを見事に乗り切りました。まだまだ復活にはほど遠いプレーですがファンの応援は止みません。


2001年12月号記事
パルマの凋落  セリエA陥落!?

パルマがまたもや負けました。一時はトレード要因、戦力外通告かとまで言われたMF中田選手は逆に背水の陣のパサレラ監督に何とか救われた形となり、復活のチャンスを与えられました。そのチャンスを確実に生かし、その責務を果たし再びひのき舞台へと登りつつあります。しかしチームそのものはパサレラ監督の熱意とは逆に何ともならないのが現実です。前節では強剛ASローマが相手とは言え、1−2でまたもや敗戦となりました。この日の試合での中田選手は適格な動きと、想像力豊かなパス回しでサポーターからもある程度の高い評価を得たようです。しかしもう後のないパサレラ監督とパルマ関係者にとってはこの敗戦で窮地に追い込まれたのは確かなようです。さてイタリア通信でも触れられていましたが、中田選手に対する評価は、ガゼッタデロスポルト紙、コリエレデロスポルト紙等では平均点とされる6だったと日本のスポーツ紙でも報じています。いずれにしてもリーグ戦4連敗の黒星が続きで就任1カ月で早くもパサレラ監督の去就が現実味を帯びてきました。そんなパルマの最大の危機は今シーズンの成績が悪いという事だけでなく現在の順位ではビッグクラブとしては最大の屈辱でもあるセリエB陥落をも充分にあるという点です。そんな事がささやかれるパルマの危機の最大の戦犯は誰なのか?そんなファンの声も聞こえてくるこの頃です。


2001年12月号記事
ワールドカップ 札幌好カードでフーリガン心配!? 

W杯1次リーグでは、好カードが組まれている札幌です。この札幌では早くもフーリガン対策について準備が始まったようです。特に名を馳せるイングランドやドイツのカードが組まれており、地元住民の心配も分かる気もします。しかしファンにとっては生つばが出る程の好カード。誰が何と言おうと興奮は隠し切れないというのが本音のところです。我々でもそんな状況ですからもちろんイングランドやドイツの人たちにとっては大会前とは言え、待ち遠しい、いや始まる前からテンションの高い状態になっているとドイツの知人から連絡があった位です!そんななかでも屈指の好カードイングランド対アルゼンチンの一戦は日本でも人気急上昇です。死のグループという形容で既に大変注目を集めるF組ですが、当社でも海外のネットワークを使い、欧州向け販売分のチケットを今回のワールドカップも皆様へご提供させて頂いております。売り切れ必至のカードです。お早めにお申し込み下さい。詳細はココをクリック


2001年12月号記事
リーガエスパニオール レアルチケット大放出

3月17日のバルセロナ対レアルマドリッドのチケットがいよいよ入手困難さを増していると言われるのがスペインのトップクラブ同士の対決です。トップクラブというだけでなくスーパースター軍団の戦いでもある各々のチームです。そんななか地道に底力を発揮し、リーグ首位を追い上げをしているのがレアルマドリッドです。第16節、アラベスが勝って首位を守りました。しかし本命レアルマドリッドはアウェイですが格下のテネリフェに順当勝ちし、勝点を着実に稼ぎ、追い上げてきています。リーグ戦序盤は苦戦したレアルマドリッドでしたが首位へ勝点2差とし、今節が終わった段階で3位へと躍進しました。

(第16節結果)
ビジャレアル 1−1 エスパニョール
バルセロナ 2−2 セルタ
サラゴサ 0−2 アラベス
セビリア 3−3 ビルバオ
バジェカーノ 0−0 ラスパルマス
オサスナ 1−0 バリャドリード
テネリフェ 0−2 Rマドリード
ソシエダ 0−0 ベティス
マジョルカ 1−1 マラガ
デポルティボ 1−0 バレンシア

そんな熱い戦いが繰り広げられているスペインリーグもいよいよ佳境。当社では以下の試合の観戦チケットを大放出中です。特に数に限りのある年間予約席での観戦ご希望の方はお早めのご予約をお勧めしております。当社お勧めカードは以下!

(当社お勧めカード)
1月13日 Rマドリッド 対 バレンシア
2月10日 Rマドリッド 対 ラスパルマス
2月28日 Rマドリッド 対 アラベス
3月17日 バルセロナ  対 Rマドリッド


2001年12月号記事
UEFAカップでの小野選手、中田選手は?! 

サッカーUEFAカップの3回戦第2戦が6日、欧州各地で行われました。小野選手の出場で期待されるフェイエノールトですが第2戦はアウエーでドイツのフライブルクと戦いました。今回小野選手は得点には絡めなかったものの、要所要所でのぴりっと小粒ながらも良い動きでファンへのアピール度も満点でした。試合は2−2で引き分けに終わったものの、2試合合計が3−2となりベスト16へと進みました。

さてパサレラ監督の進退をも賭けたと言われるパルマですが、デンマークのロンビーとの戦いとなりました。中田選手は苦境からの自身の能力を引き出すのが天才的と言わざるを得ない素晴らしい活躍を見せました。試合は3−0と完勝し、4回戦進出を決めました。中田選手はここのところスタメンからは完全にはずれ遂に出場しない試合まであった緊急事態でした。しかしこの日は公式戦7試合ぶりとなる先発出場。加えて試合では2点目となるゴールを決め、素晴らしい活躍となりました。パサレラ監督就任後初の先発出場でここまでの活躍をした中田選手には脱帽です。後半39分の交代まで切れの良いプレーをファンへ披露しました。リーグ戦での早期の活躍を期待させるに相応しいプレーに我々日本人も応援に力が入るのは仕方がありませんね。


2001年12月号記事
欧州チャンピオンズリーグ結果

本年最後の試合となった欧州チャンピオンズリーグです。いよいよ師走に入り各試合に選手たちの集中力が高まってきたように感じます。またリーグ戦では今ひとつの強剛たちもこのCLでは順当に勝ち進んでいます。

A組
12/05 マンチェスターU 3 − 0  ボアビスタ
12/05 ナント 0 − 1  バイエルン

B組
12/05 バルセロナ 2 − 2 ガラタサライ
12/05 ローマ 0−0 リバプール

C組
12/04 FCポルト 0−1 スパルタ・プラハ
12/04 Rマドリード 3−0 パナシナイコス

ラウルが2ゴールを上げ、完勝のレアル・マドリードが2勝でグループトップに立ちました。この日のレアルは本当にパーフェクト。前半41分エルゲラが先制。後半21分そして27分にはFWラウルの連続ゴールでダメを押しました。

D組
12/04 アーセナル 3−1 ユベントス
12/04 レバークーゼン 3−0 デポルティボ

ベンチ入りした稲本選手の出番はありませんでしたがアーセナルはスウェーデン代表MFフレデリクリュンベルクの2得点、アンリの活躍で強剛ユベントスを3―1で完全に封じ込めました。ラコルーニャデポルティボはレバークーゼンに3―0の完敗を喫しました。


2001年12月号記事
ロンドン通信  川口選手の精進

ロンドンの乙女がお贈りするロンドン通信です。いよいよワールドカップの組み合わせが決まりましたね。ここロンドンでは既に大盛り上がりで、たぶん日本の数倍は過熱しているかもしれません。さて今回は川口選手の話題をお伝えします。日本より移籍してきた川口選手が在籍するのがイングランド1部リーグのポーツマスですよね。川口選手のやる気と根性で勝ち取った形の正GKの座ですが、ここイギリスではまだまだ勉強不足との論調が目立ってきているのも事実なのです。先日行われたホームでのノーリッジ戦では1―2と黒星となってしまいました。(やはり負けると当然かぜ当たりは強くなります)川口選手のGKとして結果も6戦連続の11失点となり、これが「勉強不足云々」という事になっている最大の理由です。しかし来たボールを受ければ良いのがGKではありません。守備陣との連係。相手の特徴の把握等々たくさんのことを吸収しなくてはなりません。事実川口選手自身も更なる自身のレベルアップとチームのプレミア昇格を目指して頑張っているようです。応援する乙女にも力が入ります。さて乙女もワールドカップの時期には帰国するかもしれません。通常は日本からの観光客の皆様をお世話をする観光業に従事していますが、今回は逆に英国のサッカーファンを連れて観戦ツアーのお世話をするかもしれないのです。お客さんと一緒にスタジアム内へ入れば当然観戦出来るのですが、そうでなければ外で待たねばならず、天国と地獄となるわけです。いずれにしても大注目はアルゼンチン対イングランド。この試合は非常に期待しているサポーターが多いロンドンの師走です。


2001年12月号記事
本日 ワールドカップ組み合わせ抽選

いよいよ本日12月1日に行われるW杯組み合わせ抽選会。釜山では厳戒体制で今や遅しと抽選を待っているのです。さてその方式ですが地域性を考慮。A〜H組に所属する国を決め、日程にかかわる各組のポジション(2〜4列目)を決めるシステムとなりました。13の箱から13人がボールを選ぶのです。この抽選には日本からは浦和の井原正巳選手が選ばれました。最終的に日本の対戦するH組の国が決まるのは、午後20時過ぎごろになる見込みのようです。しかし抽選には今まで日本とは無縁だった事から知らなかったのですが、奇々怪々の噂が多いのも事実です。例えば事前にある程度の裏取り引きがあり、組み合わせにも影響しているとか。韓国でのチケットの売り上げが伸びないという理由が中国の試合を韓国で行う事が決定したのでは?!開幕戦はフランス対中国になるらしいとか。数え上げたらキリがない程の噂が飛び交っています。いずれにしても運命の12月1日の組み合わせ抽選は本日。19時過ぎからの抽選に目が離せません。


2001年11月号記事
サッカーを愛する子供達へ

ワールドカップ開催がいよいよ近づいて来ましたがそれに伴って少年サッカー近辺でもなにかと話題に上ります。来年はワールドカップ観戦に集中出来るようにと開催期間中の公式戦は少年サッカーでも行わない方向で進行しています。ワールドカップが開催されるからと言うわけでもないでしょうが少年サッカーの世界でも、どうも子供よりも大人が過熱気味で少年の公式戦ともなればすさまじい応援合戦が見受けられます。少年たちも近年レベルの向上目覚しいのですがあまり大人がエキサイトしすぎるのもなにやら子供がサッカーを楽しめず途中で息切れしてしまいそうです。皆が皆プロ選手になるわけではないのですから子供のうちはもっと楽しく遊びながらサッカーに触れて行き生涯スポーツとして定着してくれることを目指すのも大切だなと感じる事も有ります。サッカーは見るよりも参加してゴールを決めてこそ最高の気分を味わえるスポーツです。一点が重いのでこれは他のスポーツを圧倒しています。先日ある中学生の大会の主審をやった際のことですが最近では珍しくユニホームを持たずにたぶん学校の体操着にビブスで試合にのぞんだチームでした。たぶんまだ出来たばかりであまり練習時間もとれていないようで試合結果は大差で負けてしまいました。でも私はプロのレプリカのようなかっこいいユニホームなんかなくても ”サッカーが好きだから、プレーしたいから参加する” こんな子供達を大切にする環境こそが将来のサッカー人口を増やし参加年齢幅を広げる土壌ではないかと思います。2002ワールドカップ予選ではドイツ、ブラジルが土壇場勝負を繰り広げ周囲をわかせたように日本も大会予選を戦い抜いて、もしプレーオフになっても”やっぱ最後は勝ち残るわい”と感心させられる時代を今の少年達が築いてくれたらそれはすばらしいことだと思いますし,又願っているのですが......。(記事:馬場)


2001年11月号記事
フェイエノールト小野選手 勝利検証

小野選手のボランチ起用で首位獲りに成功したフェイエノールトです。そんな小野選手のボランチの真価が問われる試合となったのが今朝行われた第15節のRKC戦でした。ヴァールヴァイクで行われた試合は3−2でかろうじてフェイエノールトの勝利。首位をキープしました。小野選手はこの日もボランチでの起用。前半は緊張のせいかミスも多く不満の残る動きでしたが序々にらしさを回復。決定的となるパスを見る事は出来ませんでした。しかしゲームメイキングする能力の高さはこの日でも実証されたと実感しました。さて試合は前半32分に動きました。バックパスをカットしたスモラレクが今季初ゴールを上げるとその10数分後の終了間際、44分にはGKがハンブルしたボールをボスフェルトが決めて2−0と最高の前半を終えたフェイエノールトでした。しかし後半7分にはPK。16分にはホーヘンドルフのヘディングで同点とされました。バランスを崩した後半でしたが、30分にGKからのロングパスが簡単にゴール前へ抜け、最後はスモラレクがあっさりとゴールをゲット、何とか勝利は納めました。3連勝となったこの日の試合ですが、けが人が多いフェイエノールトの現状を考えれば試合内容に過度の期待をしてはいけないのかもしれません。9人が戦線離脱している現在、3連勝、そして小野のボランチでのプレーにメドがたった事はチームとしては大きな成果かもしれません。


2001年11月号記事
トヨタカップ記事 特集

◆トヨタカップ  開催中止!?
トヨタカップの行方が不透明になっています。今回この大一番のために来日した欧州チャンピオン、バイエルンはリーグ戦そしてカップ戦の合間をぬって来日しましたが、強硬日程のため試合前日の到着となりました。世界一になった翌日の今日には既に帰国の途につくという選手にとっては可哀想なくらいの過密スケジュールでした。トヨタカップは御存じのようにインターコンチネンタルカップが前身。ホーム&アウエイー方式で行われていましたが過熱するサポーターの問題等が発生。トヨタがスポンサーとなって中立地、東京での1試合の開催となったのでした。しかしそれも近年は形骸化。欧州チャンピオンを決める欧州チャンピオンズリーグが欧州各クラブの最大の名誉となったいたのは事実でした。また強剛クラブにとっては超ハードなスケジュールに陥りやすい東京での開催は負担が大き過ぎるとのクレームもあったようです。

さてそんなトヨタカップですが、今年は所用のため行けませんでした。昨日観戦した知人によれば、今年は去年に比べれば風がない分かなり暖かかったようです。バイエルンの印象は過密スケジュールの影響か今ひとつ動きに、キレがなかったようです。ハーグリーブスのラストパスにいつもの精度がなかった点は残念でしたが、リザラズの延長になっても落ちないスピードには、感動したようです。そんなトヨタカップを楽しんできた幸せな日本のサッカーファンでしたが、来年以降の日本での開催は中止となる可能性が濃厚のようです。再度ホーム&アウエイー方式での開催となるのか、はたまた大会そのものが廃止となるのか不透明な今後の大会の行方が気になります。南米代表のクラブの選手にとってはトヨタカップを欧州ビッグクラブへの移籍のPRの場として考え、欧州の選手に比べてかなり本気で臨む傾向にあります。南米のクラブにとってもこれは大切な収入源になるのは当然のこと。大会自体の存続だけは何とか叶えて欲しいと願っています。

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◆明日 トヨタカップ
いよいよ明日、欧州クラブナンバー1のバイエルンと南米クラブナンバー1のボカジュニアーズが戦うクラブ世界一を争うトヨタカップが行われます。早々の来日を果たし準備万端のボカに対しバイエルンは試合を明日に控える本日の来日となり、準備不足は否めないかもしれません。加えてバイエルンはMFエッフェンベルクの欠場が決定し益々苦しい展開となる事は間違いありません。MFエッフェンベルクは24日に行われたニュルンベルク戦で負傷したため今回の試合を欠場する事となったのです。ボスニア代表MFサリハミジッチも欠場が決まっており、ハードな日程と主力の欠場で苦戦が予想されています。これに対しボカは早々に来日をし、27日19時10分のキックオフを計算した準備万端の体制を整えました。来日後の練習では報道陣に取材規制を敷き、練習段階であるにもかかわらずかなりの本気モードで臨んでいるのです。リケルメ、そしてデルガドをはじめとするイレブンは既にハイテンションで明日に向けて用意。メンタル面でも充実しているようです。 どちらが勝利するかはもちろん分かりませんが、明日に控えた試合を前に両クラブともに最後の夜を緊張のなかで過ごす事となるでしょう。


2001年11月号記事
W杯 予選プレーオフ  豪州これで五分?!

オセアニア1位と南米5位が戦うW杯プレーオフ第1戦。ワールドカップ出場国の最後を決める戦いで32カ国目が決まります。最後に笑うのはオーストラリアなのかウルグアイなのか?第一戦はオーストラリアのホームで行われました。プレーオフには苦い経験があるオーストラリア。97年のイラン戦では勝利目前の2−0から最後の15分で同点とされ、ワールドカップ出場を逃したという悪夢もみました。そんな無念の敗戦を味わったオーストラリアですから、特に今回のプレーオフには厳しい姿勢で臨んだのはもちろんの事です。勝負はこの一発で決まりました。それだけに貴重な得点となった後半34分のチャンス。FWキューウェルのセンタリングに対し、相手がファウル。このプレーで得たPKをDFマスカットが右足でゴールど真ん中に決めました。この得点で歓喜する8万余人の大歓声はW杯最後の切符をぜひとも欲しいと願う、オーストラリアサポーターの願いの声でもありました。ホームでのプレーオフを苦手とする試合を制した事で自信を深めたオーストラリアチームでもありました。

第2戦は25日にウルグアイの首都モンテビデオで行われ決着します。次戦のウルグアイとの第2戦で引き分けるか、1点以上取って1点差負けまでの範囲であれば74年のW杯西ドイツ大会以来の本戦出場を決定させることとなります。しかしウルグアイの首都モンテビデオで行われる試合は断然ウルグアイ有利は間違いありません。トータルな実力ではウルグアイが上だと予想されています。しかし今回のオーストラリアは久々の戦力の揃ったチーム。そしてメンタルな部分の充実も見逃せません。プレーオフで苦しめられ、そしてこれを避けて通れないオーストラリア。撤廃を熱望しているオーストラリアにとっては今回のワールドカップ出場はその発言力を高めるためにもぜひ必要なステップなのです。


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イタリア通信 ナカタが移籍市場へ?!

イタリアの本格的な冬ももうそこまで来ています。一日一日が音をたてるように変化しているこの晩秋いや初冬が本当に大好きな季節です。これからのイタリアはクリスマスに向けて子供達も、又恋人達もうきうき、そわそわする一年でも最も楽し気な時期でもあり、何かにつけてサンタクロースのイラストやデコレーションが私達を楽しませてくれています。サッカーも各クラブの今シーズンの好不調が判明するに従いいろいろな動きがあるのもこの時期となるようです。イタリアのシビアなサッカーファン、そしてスポーツ紙ではそろそろ移籍予想選手の話題にナカタが出てきているようです。そんなナカタでしたが18日のユベントスとの試合では今シーズン初めてのスタメン落ちしたのは皆さん御存じの通りです。屈辱かそれとも本人も承知している規定の事だったのかは分かりませんがファンとしては予想されていたとは言え、正直ちょっとショックのようなものを感じました。コリエレデロスポルト紙によればプレミアリーグの名門チェルシーは特に獲得に意欲を見せ、ナカタだけでなく最近の日本選手の活躍にもいち早く目を付けているようです。既に移籍市場では安値を付ける事が出来ない地位まできているナカタにとってはお金持ちのクラブへのみ移籍のチャンスがあるわけです。自分を磨くことのみがこの世界で生き残る手段なのです。


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W杯予選プレーオフ  亜細亜と欧州の激突

欧州と亜細亜が激突するワールドカップ予選プレーオフ。第1戦を2ー0で先勝しているアイルランドとイランの戦いがテヘランのアザディ競技場に10万人の観衆を集めて行われました。序盤は積極的に攻めあがったアイルランドでしたが、この試合やはりイランのホーム。大方の予想で上回るアイルランドでしたが最後までゴールを割る事は出来ませんでした。対するイランも予選無敗を誇る強剛アイルランドに思うようなプレーをさせてもらえません。後半のロスタイムにゴルモハマディがヘディングで1点を奪い、第2戦を1ー0で勝利しましたが、2試合合計2−1で、アイルランドが2大会ぶり3度目の出場を決めました。イランも健闘しましたが2大会連続のW杯出場を決める事は出来ませんでした。これでW杯出場決定チームは31。残る1チームは、20日と25日に行われるオーストラリアとウルグアイのプレーオフの結果だけとなりました。出場32ヵ国が決まれば、いよいよ12月1日、釜山で行われる組み合わせ抽選会へと注目は移ります。いよいよ組み合わせが決まる事により、実感が涌くワールドカップ本戦への期待ですね。


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ワールドカップ最終予選速報記事

◇ワールドカップ予選 欧州ファイナル
★ドイツ X ウクライナ (4ー1)
ドイツが13大会連続のワールドカップ出場を決めました。第1戦は着実に引き分けとしたドイツが、第2戦ホームでウクライナと戦い戦前の予想を大幅に上回る4−1の完勝でした。ドイツは2試合合計5−2で13大会連続15度目の出場を決定させました。

★トルコ X オーストリア (1ー0)
トルコの完勝でした。この日の試合は1ー0でした。2試合合計が何と6−0と大差での本大会出場を決めました。1954年スイス大会以来の48年ぶりの出場にトルコ国民も歓喜に包まれています。

★ルーマニア X スロベニア (1ー1)
僅差でスロベニアが初出場を決定させました。この日はルーマニアでのホームとなりましたが1−1でルーマニアと引き分けました。2試合合計が3−2となり、旧ユーゴからの分離し独立して以来の初出場となりました。

★チェコ X ベルギー (0ー1)
点差以上にベルギーの力強さを感じさせた試合でした。第1戦、第2戦ともにチェコを零封。ベルギーが6大会連続の出場を敵地で掴み取りました。2試合合計は2−0でした。

★イラン X アイルランド (第2戦15日予定)
アジアの挑戦が通じるのか?強敵アイルランドにアジアの古豪が挑みます。キーンの怪我よりの復帰が鍵となるのか。イランには頑張ってもらいたいと思いますが.......。

◇ワールドカップ南米予選 
◆ブラジル X ベネズエラ (3ー0)
ブラジルの苦悩がやっと終わりを告げました。4カ国目の枠にやっと滑り込み、予選を突破しました。これで17大会連続17回目のワールドカップ出場を決めました。

◆ウルグアイ X アルゼンチン (1ー1)
ウルグアイが最終戦を既にワールドカップ出場を決めているアルゼンチンと戦い、1ー1の引き分けとし通算7勝5敗6分けの勝ち点27でコロンビアと並びましたが、得失点差で5位を確定させオーストラリアとのプレーオフの出場権を獲得しました。オセアニア代表オーストラリアは油断ならない相手ですが、プレーオフでの熱戦が期待されます。


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メキシコ通信  メヒコいざ歓喜のワールドカップ

2002年W杯北中米カリブ海最終予選が11日に行われた事は皆さん御存知ですよね。アメリカ、そしてコスタリカが出場を決めているこのエリア最後の出場国をかけて行われた試合、メキシコーホンジュラスがメキシコを熱い日へと燃えさせたのです。ここメキシコは何にでも熱くなる民族性もあり、この日は仕事が手に着かない人々が多数出現、また何にでも賭事の対象にしてしまう人たちも多く、メキシコが負けるのに何倍、勝つのに何倍と言った会話が多く聞かれるこの頃だったのです。

そんな中行われたメキシコとホンジュラスの一戦では引き分けでもメキシコの出場が決定するとあって、選手達には余裕のなかにも、緊張が漂っていました。前半戦ではわずか1勝。この時点で今回のワールドカップへの切符を絶望視するサポーターもいましたが、私の同僚はもちろんのこと、子供達も全員が必ず「勝つ」と言い切る自信は、さすがワールドカップ通算11度の出場を誇る古豪であり、70年、86年大会では準々決勝まで勝ち進んだ強豪の証でもあるのです。それが「アステカの勇者」たちなのかもしれません。この日は約11万人のサポーターがアステカスタジアムに集結しました。メキシコの旗を降る者、歌を歌って応援する者等多くのメキシコサポーターが興奮し、テレビ観戦の私たちまでもが興奮する始末。テレビを前にメヒコ、メヒコと子供達も応援していました。

さて試合は前半は0ー0の膠着した展開にどきどきし放しだった展開も後半に入ると疲れのみえるホンジュラスに対し後半22分、メキシコのFWブランコが先制。さらに立続けにFWパレンシアの得点、そして再びブランコのゴールと最後は圧倒的な強さの3ー0でメキシコがワールドカップ12度目の出場国として名乗りを上げました。

メキシコにとっては救世主となったのが、予選途中からの采配を任されたアギレ新監督。一時は絶望しされたにも関わらず、この日の栄冠を齎したのはアギレ監督の手腕なしには考えられない事でした。それにしても最後まで諦めないのがメキシコサッカーの本質。けっして体格が良いとはいえないメキシコ人はそれこそ日本人のようにテクニックとメンタルの強さで勝負する、日本代表の手本ともなるべきチームであると思っています。日本とともに頑張って欲しいメキシコチームです!


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マラドーナの引退試合

伝説のマラドーナとは言っても今の若いサッカーファンはあまり御存知ないかもしれませんね。本名はディエゴ・アルマンド・マラドーナ。1960年10月30日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで生まれました。77年2月に16歳で代表としてデビューし、その後ボカ・ジュニアースを経て当時としては破格の移籍金で(21億円)スペインリーグ、バルセロナへ移籍したのです。84年にはセリエA,ナポリ(イタリア)へ移り怒濤の活躍をしたのです。数々の伝説を作ったマラドーナでしたが、86年ワールドカップメキシコ大会での準々決勝のイングランド戦は正に伝説中の伝説となった「神の手ゴール」と呼ばれる奇跡のゴールを成し遂げました。一見ヘディングと誰もが思った瞬間に、手でゴールを決めたものですが、その真偽の程は今でも分かりません。しかし4分後、再びパスを受けとったマラドーナは、5人抜きを成し遂げた末のゴールは「神の手」とともに伝説の金字塔を打ち立てた瞬間でした。

さてそんなマラドーナが引退試合を行いました。マラドーナは現在体重100キロ。そんな巨漢の背中には往年の背番号10が燦然と輝いていました。5万人以上の観衆で埋め尽くされたこの日のボンボネラ・スタジアムは、度々試合が中断する程の緊張感と熱気、ファンのざわめきが交錯する異常な試合となりました。

この引退試合はアルゼンチン代表対世界選抜。サッカーの王様ペレ、元コロンビア代表のGKイギータ、元ブルガリア代表FWストイチコフ等多くの一世を風靡した有名選手たちがこの日のために集まりました。この日のマラドーナはアルゼンチン代表のユニホームで出場、途中からはボカ・ジュニアーズのユニホームでプレーしました。絶妙のプレーも度々披露、そして2度のPKも決めて2得点をあげました。試合の結果はアルゼンチン代表がマラドーナの活躍もあり、6−3で勝利しました。選手としての最後の時期は不遇の時を過ごしました。イタリアでコカイン使用が発覚し出場停止処分を受けました。94年ワールドカップ米国大会でもドーピング検査で陽性となり、大会から追放もされました。スーパースターでの数々のプレッシャーは彼の心を蝕んでいたのかもしれません。前後しましたが、87年に起こした隠し子騒動が今また注目されています。86年にナポリで生まれたその息子を93年に認知し、ディエゴ・マラドーナ“ジュニア”と名付けました。その子供が今年8月にはU−17のイタリア代表に選出され、将来が有望視されているからです。トラブルのイメージが強かった最後のマラドーナではありましたが、この日の正式な引退とともに、将来に向けた新しいマラドーナを期待したところです。


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ワールドカップ欧州予選プレーオフ

10日にワールドカップ欧州予選のプレーオフが各地で行われました。欧州予選プレーオフは各組の2位同士が行う最後の戦い、最も過酷な最後の戦いです。このプレーオフ4試合の第1戦が行われたわけです。3度優勝の注目のドイツはアウエイーでウクライナと対戦し、1−1で引き分けました。その他の試合は、トルコが敵地でオーストリアを1−0で破りました。ベルギーは地元でチェコと対戦し1−0で辛勝しました。又スロベニアは地元でルーマニアを2−1で下し先勝し、有利な立場を作りました。さて我々アジアの最後の出場国を目指して頑張っているのがイランです。各紙でも注目されていたこの試合ですが、欧州2組2位のアイルランドとの対戦となるアジア3位のイランですが、第1戦はアイルランドの首都、地元ダブリンで行われ2−0で強剛アイルランドがイランを下し、先勝しました。苦しい展開となったイランではありますが、最後の粘りを見せて欲しいと願ってやみません。その欧州プレーオフ第2戦の4試合は14日に行われます。又イラン−アイルランドは15日に行われる予定です。

◇W杯出場決定国(32ヶ国)

★アフリカ(5ヵ国)
5回  カメルーン
2回  南アフリカ
3回  チュニジア
初   セネガル
3回  ナイジェリア

★南米(4ヵ国
13回 アルゼンチン
初   エクアドル
6回  パラグアイ
残り1ヵ国

★欧州(13ヵ国)
9回  ロシア
3回  ポルトガル
3回  デンマーク
10回  スウェーデン
6回  ポーランド
2回  クロアチア
11回 スペイン
15回 イタリア
11回 イングランド
残り4ヵ国

★アジア(2ヵ国)
初 中国
3回  サウジアラビア

★北中米カリブ(3ヵ国)
7回  米国
2回  コスタリカ
残り1ヵ国

★その他プレーオフでの出場(2ヵ国)
欧州 又は アジア(1ヵ国)
オセアニア 又は 南米(1ヵ国)

★予選なしでの出場国(3ヵ国)
2回  日本 (開催国)
6回  韓国 (開催国)
11回 フランス (前回優勝国)

注)左端は出場回数です


2001年11月号記事
W杯南米予選特集記事

◇エクアドル歓喜の初出場へ
エクアドルの史上初のワールドカップ出場が決定しました。3位につけていたエクアドルですがこの日は地元エクアドルの首都キトでのウルグアイとの対戦となりました。ホームという絶対的な優位に立つエクアドルではありましたが試合の結果は1―1の引き分けに終わりました。しかしこれで勝ち点30とし、出場権が得られる4位以内を確定させ、初のワールドカップ出場を手に入れたのです。圧倒的な強さを誇ったブラジルの苦戦を尻目に快進撃を続けたエクアドルのワールドカップ出場は南米の新たな歴史を作るだけでなく、サッカーの新しい地図を塗り替えるものとなりました。栄枯盛衰は世の常。南米の勢力地図はこれからも劇的に変化していくのかもしれません。 

◇パラグアイ6度目のW杯出場決定
予選5位のウルグアイがエクアドルと引き分け、初出場を決めたエクアドルでしたが、同時に勝ち点30を挙げていたパラグアイが4位以内を確定させ、2大会連続6度目の本大会進出を決めました。そんな嬉しい結果があった後のパラグアイのベネズエラとの対戦でしたが、予選敗退が決まっているベネズエラの最近の強さはパラグアイを圧倒したのです。開始早々、相手のミスに乗じモランが先制点。20分にもノリエガがオーバーヘッドで2点目を奪い、終止優勢を保ったこの日のベネズエラでした。パラグアイも反撃を試みましたがベネズエラの勢いは遂に止まる事なくパラグアイからの初めての白星をもぎ取った素晴らしい試合でもありました。さてベネズエラはこれで予選4連勝と予選敗退が決定してはいますが、今や絶好調のチームと変貌しています。このベネズエラと対戦する次なる相手が問題のブラジルとなるのです。ブラジルを充分に撃破する力を秘めるベネズエラは南米の台風の目となっています。

◇ブラジル最悪の敗戦で絶望か!?
ブラジルがボリビアに完敗しました。ブラジルは、皆さんも御存知のように絶不調から何とか立ち直るかに見えたのですが、どうしても波に乗れないまま、この日予選敗退が決まっているボリビアと対戦したわけです。しかし結果は1−3の完敗。勝ち点は27のままとなり、最終戦となるホームでのベネズエラとの戦いに全てを賭けるのです。FWのエジウソンのゴールでこの日は先制。このままブラジルペースで試合を運ぶと思われたブラジルでしたが、3600メートルという高地が影響するのか次第に疲れがみえ、思うようなサッカーが展開できないブラジルでした。ボリビアは積極的にサイドからの突破、シュートでブラジルへの攻撃を止めず、前半終了間際にパソが同点ゴールを決めたのです。後半に入ってからは正にブラジルは防戦一方。疲れがみえはじめた24分にはボリビアのエース、バルディビエソがFKを決め万事休す。試合終了間際にも再びバルディビエソがPKを決めだめ押しした格好でした。もう後のないブラジルですが14日にホームでの最終戦をベネズエラと戦います。このベネズエラ戦に勝てば文句なくW杯出場が決まるのですが、敗れれば勝ち点でウルグアイに抜かれ5位となり、オセアニア1位のオーストラリアとのプレーオフに回る事となります。そのプレーオフの相手、オーストラリアはもちろん侮れない相手です。プレーオフのスケジュールは以下のように決定されました。

プレーオフ第1戦 11月20日 オーストラリア−南米5位(於メルボルン)
プレーオフ第2戦 11月25日 南米5位−オーストラリア(南米)

そしてこのプレーオフの結果により、来年のW杯出場32チームがすべて出そろう事となります。この後、12月1日には韓国、釜山で行われる1次リーグの組み合わせ抽選会が行われ、いよいよ本格的にワールドカップへ秒読みが開始されるのです。


2001年11月号記事
イタリア通信  イタリア人の怒りと甘さ

我々日本サッカーを知るイタリア人にとっては日本のサッカーでの台頭は既に承知していますし、又そう驚くに値しないのですが、一般のイタリア人にとっては昨日の試合は非常に驚いたに違いありません。昨日の試合はイタリアではちょうどお昼時と重なり、かなりのサッカーファンたちはこの試合をテレビで観戦したことでしょう。日本でも有名ですがイタリアでは「カテナチオ」と呼ばれる堅守美学としてあり、きっとそんな甘い考えを抱いていたのが一般的なイタリア人の姿でした。時差、ピッチの悪さを強調するイタリアのテレビでの解説には私は本当に情けなく思ったのは事実です。確かに世界ランクでも大きく差があり、且つイタリア人があまり理解していない極東の地、日本ですからそれも仕方ない面もあります。しかしこれ程のランクの差がありながら、勝てない理由をピッチや時差にするようではイタリアの2002年のワールドカップも明るくはないかもしれません。欧州だけでなく今やアフリカ、アジアの力も大きく飛躍しようとしている時、うかうかしていれば予選リーグで敗退することもあり得る厳しいワールドカップになるような気がしていますが.........。


2001年11月号記事
中田の命運を左右するパルマの新監督は

イタリアとの親善試合のために帰国中の中田選手ですが、パルマではウリビエリ監督の後任にパサレラ氏が決まったようです。この新監督人事は当初から波瀾が予想されていましたが、パサレラ新監督の誕生により何とか混乱は避けられたようです。(もちろん最大の混乱は勝てないという点ですが) ダニエルパサレラ新監督は、元アルゼンチン代表監督で現在48才。今回の契約は年俸が25億リラ、邦貨にして約1億5000万円で、2003年6月末までの2年契約で合意したものです。パルマにとっても又中田選手にとっては今後を大きく左右するこの人事に期待を持ちたい今回の新生パルマなのです。


2001年11月号記事
ミクー我慢で復活、中田のピンチ!

ミクーにとっては辛く長い時間だったかもしれません。昨シーズンまでの中田がそうであったように実力があってもなかなか試合に出れないという屈辱を味わっているからです。しかし彼の集中力、そして腐らずに我慢し続けた事が華開くのも、いや既に華が開き始めているのかもしれません。セリエA第10節、中田に代わり後半31分から出場したミクーが絶妙のスルーパスを放ち勝利を呼び込むゴールを演出したからです。 このセリエA第10節でのペルージャ戦にMF中田は指令塔として先発出場しました。中田は左足を痛めたことも影響したのか後半31分に退きました。前半はまずまずの動きだったのが、後半は痛めた足の影響からか動きも緩慢となり、ここで代わったミクーが演出したゴールが決勝点となり、2−1でパルマが5試合ぶりの勝利を飾りました。これはもちろんミクーの復活を意味すると同時に中田にとってはパルマでの最大の試練を迎えた事を意味するわけです。さすがに世界最強と言われるセリエだと思いました。中田にはチームを背負うプレッシャーから調子を崩し、未だに苦しみ続けているのです。ローマでの控えの時も苦しかったに違いありませんが、今孤独なパルマでの現状は以前の数倍苦しいに違いありません。しかし中田にとっては今の壁は超えねばならない高い壁でもあります。気分を一新して頑張って欲しいものです。


2001年11月号記事
欧州チャンピオンズリーグ組み合わせ

欧州チャンピオンズリーグの組み合わせが決まりました。各組注目のカードがめじろ押しですね。更に目が離せない熱い戦いは繰り広げられます。

◇グループA
バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)、ボアヴィスタ(ポルトガル)
マンチェスター・U(イングランド)、ナント(フランス)

2001/11/20 バイエルン−マンチェスターU
2001/11/20 ボアビスタ −ナント

◇グループB
バルセロナ(スペイン)、リヴァプール(イングランド)
ローマ(イタリア)、ガラタサライ(トルコ)

2001/11/20 ガラタサライ −ローマ
2001/11/20 リバプール − バルセロナ

◇グループC
レアル・マドリッド(スペイン)、ポルト(ポルトガル)
パナシナイコス(ギリシャ)、スパルタ・プラハ(チェコ)

2001/11/21 パナシナイコス−FCポルト
2001/11/21 スパルタ・プラハ−Rマドリード

◇グループD
ユヴェントス(イタリア)、ラ・コルーニャ(スペイン)
アーセナル(イングランド)、レヴァークーゼン(ドイツ)

2001/11/21 デポルティボ−アーセナル
2001/11/21 ユベントス −レバークーゼン


2001年11月号記事
イタリア通信 軽症でも復活に疑問符

イタリアでは「軽症でも復活には疑問符」と報道されています。これはイタリアでのロナウドに対する報道のこと。4日のレッチェ戦でロナウド選手は左太もも裏に違和感を感じ退場はしましたが、本人も又チームドクターもこれを「大事をとったもの」と説明しています。しかし約2年ぶりにリーグ戦復帰を果たし、たったの17分で退場したかってのセリエAのスーパースター、ミラノのFWロナウドにとっては大きな痛手かもしれません。本人もこう故障がちでは安心して思いきりの良いプレーは出来ない、マッチアップする相手ディフェンスにしてみれば揺さぶりさえかければまだまだ動きに恐さの残る、切れの足らないプレーのロナウドはもはや敵ではないのかもしれません。いずれにしても症状は軽いとは言うものの世界最強リーグの一つでもあり、世界の戦士が集うリーグでもありますから、余りに長過ぎたロナウドのブランクはそう簡単には埋められないのも事実なのかもしれません。


2001年11月号記事
W杯アジア最終予選 サッカー大国イランの執念

イランは本当に強いですね。10月31日、UAE・アブダビで開催されたUAE(アラブ首長国連邦)とのW杯アジア3位決定戦第2戦も3−0とサッカー大国イランの底力、いや執念をみたような気がしました。ホームで行われた第1戦は1−0で勝利していたため、通算4−0での完勝となった訳です。今回開催国のため日本はこの予選に参加していませんが、皆さん御存知のようにイランと日本はサッカーでの因縁は少なからずある関係なのです。時は4年前。アジア最終予選で独走していたA組イランは終盤にきての敗戦続きで2位陥落。11月に行われたマレーシア・ジョホールバルでのアジア第3代表決定戦はB組2位の日本との対戦となりましたが2−3で敗れ、出場権を逃がしたのです。イランの凄いところは負け試合から奇跡の底力を見せるところにあるのかもしれません。日本との対戦で敗れたイランでしたが最後の出場の望みを賭けたオセアニア代表オーストラリアとのプレーオフにのぞんだのです。ところがホームでの試合を1−1とまさかの引き分け。そして相手ホームへ乗り込んだ2戦でも2点を先行され、敗戦濃厚となった残り15分からバゲリ、アジジの得点で同点とし、アウエー得点2倍ルールで、遂に参加国中、最後のW杯出場国として名乗りを上げたのです。これが所謂「メルボルンの奇跡」と呼ばれるものでした。さてそんなイランではありますが、今回対戦するのはプレーオフへ回ったアイルランドとの対戦。予想ではもちろんアイルランドの絶対的な有利は覆る事はないようです。確かにオランダを破ったアイルランドは素晴らしいチームです。しかしアジアを、そしてサッカー大国イランを舐めてはいけません。不利が予想されるイランの方が延び延びと、そして自由に動き回れる雰囲気があるのも又事実なのですから。


2001年11月号記事
注目パルマのUEFAカップでの対応

UEFAカップ2回戦第2戦が1日に各地で行われました。パルマはホームでユトレヒト(オランダ)と対戦し0−0で引き分けましたが、3回戦進出を決めました。ウリビエリ監督は急遽辞任したためにこの試合はGKコーチのカルミニャーニ氏が代行して指揮を執りました。ユトレヒトとの第1戦はアウエーで第1戦を行い3−1で先勝しているパルマにとっては、この日は気楽な試合運びが出来る事もあり守備を固めた布陣をひきました。ウリビエリ元監督とともに注目される中田選手は出場しませんでしたが、ここしばらくは試練に耐える他に方法はないでしょう。完全勝利が一番の薬なのですが........。


2001年11月号記事
ウリビエリ監督の更迭と中田の移籍

パルマのMF中田英寿選手の状況が悪くなったのは前回お伝えしました。それから数日しか経っていないのですがイタリアのコリエレ・デロ・スポルト紙ではウリビエリ監督の更迭がほぼ決定的と報じられました。余程の事が起らない限り既に決定事項となってしまったようです。これに加え中田選手不要論まで飛び出し、新監督が招へいされれば中田選手は確実に移籍されるとも報じています。それによれば既に名乗りを上げているのが稲本を擁するアーセナルと戦力アップを図りたいチェルシーのプレミア軍団とのこと。パルマへの移籍が決まる前の段階でもプレミアリーグへ移籍かと何度も報じられていましたが、プレミアの各クラブが興味を持っているのは事実のようです。中田バッシングとも言うべき今回の事態ですが中田クラスの選手で、中田クラスのお金を取り、実力も期待も大きな選手にとっては宿命とも言うべき事なのかもしれません。レアルへ移籍したジダンを見ても分かるように期待が大きい程、反動も大きいのがサッカーの世界なのでしょう。 


2001年10月号記事
中田の試練と底力

パルマのMF中田英寿選手の状況が益々悪くなっています。ウリビエリ監督へ直訴し、再び元の指令塔に戻った28日のベローナ戦でも、チームへの貢献、又単独での切れもなく地元サポーターからさえもブーイングを受けるという屈辱の試合となりました。今シーズン8戦1勝で13位という成績ではブーイングも致し方ないのかもしれません。ブーイングどころか指揮官ウリビエリ監督の去就も俄然注目されており、噂の段階ではありますが元ユベントス監督のアンチェロッティ氏の招へいも報じられています。それにしても地元紙コリエレ・デロ・スポルトでの中田評は厳しいものでした。「中田はいつも駄目。ミクーを呼び戻せ」と辛らつな報道となっています。いずれにしてもウリビエリ監督と明暗を分ち合うのが中田なのか?それとも新指揮官招へいで生き返る中田とパルマとなるのか?二人に残る時間は残り僅かかもしれません。 


2001年10月号記事
イタリアミニ通信 11月4日ロナウドのセリエ復帰

セリエAでの今年の一番大きな話題かもしれません。イタリアでは先日来、復帰について大きく報道されていますが、インターミラノFWのロナウド選手が11月4日のレッチェ戦での復帰が明言されました。リーグ戦では約2年ぶり。相手のレッチェはいみじくも99年の右ひざじん帯断裂のときと同じ対戦相手なのです。(因縁の対決?!)インテルのクーペル監督がイタリア紙にこの試合での出場を明言したため確実になったものです。9月20日のUEFA杯1回戦でルーマニアのブロソフとの対戦の2試合で途中出場していましたが、いよいよリーグ戦での復帰となるのです。イタリア人の又新たな楽しみが増えました。


2001年10月号記事
シェフチェンコの怪我とウクライナの窮地

悲願のワールドカップ初出場を目指すウクライナのキーパーソン、セリエA、ACミランに所属するウクライナ代表FWアンドレイ・シェフチェンコ選手がボローニャ戦で鼻を骨折してしまいました。御存知2000年ACミランに移籍し、いきなりセリエA得点になったスーパースターシェフチェンコ選手です。この怪我は11月に行われるドイツとの欧州予選プレーオフ出場が黄色信号となり、ウクライナにとっては赤信号が灯る事となったのです。ボローニャとの試合、後半シェフチェンコはDFガンベリーニと正面から衝突し、鼻から出血。すぐに病院へ運ばれましたが鼻骨骨折で緊急手術が行われたようです。報道によればかなり重症のようで直ぐに復帰はなさそうです。


2001年10月号記事
フェイエノールトの正念場

小野選手もやっと怪我から回復。まだまだ本調子とはいきませんが徐々に身体の動き、そして切れも復調し、試合勘もほぼ戻き、彼の大活躍を今や遅しと見ているファンの方々も多いことと思います。そんな小野選手ですが逆にリーグ戦で今一つ調子に乗れないのが所属チームのフェイエノールトなのです。先日の欧州チャンピオンズリーグでも、1試合を残し1次リーグ敗退が決定。2次リーグ進出を確信していたサポーターだけでなく、クラブ関係者も頭を痛めているのも事実のようです。そんな状況では批判、非難の鉾先が向うのは当然ファンマルバイク監督へ集中するのも仕方がありません。今シーズンで切れる契約問題も微妙に絡み、チームにとっても監督にとっても勝利が必須の条件となっているのです。小野にとっても現在のチャンスを与えてくれたファンマルバイク監督へは勝利で恩返ししたいところ。リーグ戦での首位浮上は小野の活躍が必要であるのは間違いありません。そして12月16日にはPSVとの直接対決もあり、成績如何では監督交代もあるとまで言われているのも事実なのです。チームにはどんな形でも勝利という妙薬が最も有効な筈です!


2001年10月号記事
西沢遂にプレミアデビューか?!

ボルトンのサム・アラーダイス監督が11月3日の試合で西沢選手を起用すると示唆したという報道が大きく取り上げられています。今迄再三の出場報道に興奮した我々ファンですが、見事なまでに期待を裏切られ続けています。さて今回は本当なのか?今度こそは本当であって欲しい。出場するなら活躍して欲しいと夢は大きくなるばかりです。その11月3日の試合ですがホームで行われるエバートン戦。この試合で起用することを示唆したものですが、御存知のように23日のリザーブリーグでのリーズ戦では好調ぶりを大アピール。前半44分にはドリブルでペナルティーエリア内を突破し、DFを引きつけてながらの決定的なパスでウォレスの先制ゴールを生んだのです。積極的なシュートを連発し、やっとチームにも慣れた様子が窺えた矢先の今回のニュースなのです。ファンも冷静に推移を見守っていきたいですね。


2001年10月号記事
欧州チャンピオンズリーグ結果

A組
10月24日 Rマドリード  1 − 1  ローマ
10月24日 アンデルレヒト 1 − 5 ロコモティフ・モスクワ
レアル、ローマが2次リーグ進出。

B組
10月24日 ボアビスタ 1 − 1 リバプール
10月24日 ドルトムント 1 − 0 ディナモ・キエフ

C組
10月24日 パナシナイコス 2 − 0 シャルケ
10月24日 アーセナル 3 − 1 マジョルカ
アーセナル、バナシナイコスが2次リーグ進出。

D組
10月24日 PSV 0 − 0 ナント
10月24日 ラツィオ 1 − 0 ガラタサライ

E組
10月23日 ローゼンボリ 2 − 0 グラスゴーC
10月23日 ユベントス 3 − 1 FCポルト
混戦模様のなかユーべが2次リーグへ。残り1チーム

F組
10月23日 フェネルバチェ 1 − 2 レバークーゼン
10月23日 リヨン 2 − 3 バルセロナ
バルサ、レバークーゼンが2次リーグへ進出。

G組
10月23日 デポルティボ 1 − 1 リール
10月23日 マンチェスターU 3 − 0 オリンピアコス
デポルティボ、マンチェスターが2次リーグ進出。

H組
10月23日 スパルタク・モスクワ 2 − 2 スパルタ・プラハ
10月23日 バイエルン 3 − 1 フェイエノールト
バイエルン、スパルタプラハが2次リーグへ。


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頑張れ米国サッカー

アメリカ合衆国がサッカーの大国になりつつあります。これもあの1994年のW杯米国大会があればこそなのかもしれません。この大会を契機に作られた米国プロサッカーリーグがMLS(メジャーリーグサッカー)です。そのMLSでは2001年シーズンの王者を決めるMLSカップの決勝がオハイオ州コロンバで行われました。この試合サドンデス(JリーグのVゴール)での延長となりサンノゼアースクエイクスが初優勝しました。サンノゼ・アースクエイクスとロサンゼルス・ギャラクシーの対戦になった今年のMLSカップですが1−1で延長となりカナダ代表のデルサリオが決勝点となるサドンデスゴールを決め、延長に終止符を打ちました。2002年W杯にも出場する米国ですが国内でのサッカーの人気は今だメジャー級ではありませんがMLSの地道な努力で認知度も徐々に子供たちを中心に広がってきているようです。4大プロスポーツが5大スポーツになる日もそう遠くない日に来るかもしれません。


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W杯アジア最終予選

19日、W杯アジア最終予選B組はUAE(アラブ首長国連邦)はオマーンと戦い2−2の引き分けとし、勝ち点を11としました。これでのB組2位を確定させました。これでA組2位とのプレーオフ進出を決めました。既にW杯出場を決めている中国はウズベキスタンと戦いましたが1−0で敗れました。A組、B組の2位が戦うプレーオフの勝者が、アイルランドと本大会出場をかけて最後の戦いを行います。欧州とアジアの最後の決戦は注目を集めそうですね!これに遅れて行われたW杯アジア最終予選A組はサウジアラビアが3大会連続となる3度目の出場を決定させました。サウジアラビアは勝ち点1差の2位で迎えた最終戦、相手はタイ。この試合を4−1で下し首位だったイランを逆転(勝ち点17とし)して3大会連続3度目の出場を決めました。さて首位だったイランは、アウエーでバーレーンに1−3の完敗。勝ち点も15のままでA組2位が確定しました。これでB組2位を確定したUAE(アラブ首長国連邦)とのプレーオフが決定した訳です。前述のようにこの勝者が欧州プレーオフに回ったアイルランドと対決。アジアと欧州の戦いも楽しみな一戦となりそうですね。


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トラブルメーカー日本上陸の賛否は

サッカー界きってのトラブルメーカーと言えばアルベス・エジムンド。1971年4月2日ブラジル、リオデジャネイロ生まれの30歳。その彼が東京ヴェルディー最後の切り札!?救世主?!として来日することが正式発表されました。92年バスコダガマでプロデビュー。その後パルメイラスを経てセリエAフィオレンティーナへ移籍。29試合で8得点と活躍しながらも、リオのカーニバルに出るため突然の帰郷騒ぎを起こし、結局素行不良で解雇されたのです。その後バスコへ復帰。その実力が認められ再度セリエAナポリの土を踏む事になったのです。しかしここがトラブルメーカーの最骨頂なのか再度そのナポリでトラブルやクルマで死傷事故を起こし解雇。今シーズンからは地元ブラジルのクルゼイロ入りしたが、八百長疑惑発言で再び解雇されていました。悪魔となるか、天使となるのか?日本でも賛否両論ではありますが、世界トップレベルのプレーが堪能出来る事は我々ファンにとっては又とないチャンスであることは間違いありません。そのエジムンドの動向で東京ヴェルディーの命運が決まります。さてどうなりますやら、結果が楽しみです。


2001年10月号記事
欧州チャンピオンズリーグ結果

A組
10月16日  アンデルレヒト 0 − 2 Rマドリード
10月16日  ロコモティフ・モスクワ 0 − 1 ローマ

レアルが2次リーグ進出1番乗り! 2年ぶり欧州制覇を狙う。

B組
10月16日  ドルトムント 2 − 1 ボアビスタ
10月16日  ディナモ・キエフ 1 − 2

C組
10月16日  アーセナル 2 − 1 パナシナイコス
10月16日  マジョルカ 0 − 4 シャルケ

D組
10月16日  ラツィオ 2 − 1 PSV
10月16日  ガラタサライ 0 − 0 ナント

E組
10月17日  ユベントス 1 − 0 ローゼンボリ
10月17日  FCポルト 3 − 0 グラスゴーC

混戦模様のなかユーべが首位へ。

F組
10月17日  リヨン 3 − 1 フェネルバチェ
10月17日  バルセロナ 2 − 1 レバークーゼン

バルサはレバークーゼンにリベンジを果たし首位へ。

G組
10月17日  マンチェスターU 2 − 3 デポルティボ
10月17日  オリンピアコス 2 − 1 リール

頂上決戦にマンチェスターがまさかのホームでの敗戦。2位へ陥落。

H組
10月17日  バイエルン 5 − 1 スパルタク・モスクワ
10月17日  フェイエノールト 0 − 2 スパルタ・プラハ

小野先発出場も完敗。2次リーグ進出は絶望。スパルタプラハは2次リーグへ。バイエルンも順当に。


2001年10月号記事
日本-イタリア戦のチケット事情

11月7日に埼玉スタジアムで行われる日本・イタリア戦のチケットが高騰しているようです。このチケットの前売りが14日午前10時から電話・インターネットで先着順方式で始まりました。ところが開始わずか1時間で予約が一杯となったようです。ヤフーオークションでは「 予約番号」を売る出品が殺到し、日本―イタリア戦の前売り予約番号を売る人たちによるオークションが盛況で、予約番号の売買のみで、約1万〜3万円の間で値が付く超人気ぶりのようです。もちろん通常のチケット代金が別途必要のためかなりのプレミア価格になるチケットとなるようですね!


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イタリア戦 日本代表候補決定

日本サッカー協会は11月7日に行われるイタリア代表での日本代表候補25人を発表しました。キリンチャレンジカップと名付けられたイタリア代表との夢の対決が遂に実現。サッカーファン憧れの一戦となること必至です。

監督 フィリップ・トルシエ

選手名    所属
GK
下田 崇   広島
都築 龍太  G大阪
楢崎 正剛  名古屋

DF
大岩 剛   磐田
服部 年宏  磐田
田中 誠   磐田
森岡 隆三  清水
波戸 康広  横浜
松田 直樹  横浜
宮本 恒靖  G大阪
中沢 佑二  東京V

MF
伊東 輝悦  清水
戸田 和幸  清水
市川 大祐  清水
奥  大介  磐田
福西 崇史  磐田
明神 智和 柏
中村 俊輔  横浜M
阿部勇樹   市原

FW
中山 雅史  磐田
前田 遼一  磐田
久保 竜彦  広島
福田 健二  FC東京
山下 芳輝  福岡
吉原 宏太  G大阪


2001年10月号記事
小野リーグ戦復帰でオランダ初ゴール

小野選手は皆さん御存知のように先日のチャンピオンズリーグ、バイエルンミュンヘン戦で久々の復帰を果たしました。しかし9月15日デフラーフシャプ戦での左太もも裏を負傷した怪我は完治に至っておらず、リーグ戦には不安を残したままだったのです。その小野選手が1か月ぶりに14日フローニンゲン戦で先発出場をする運びとなったのです。 そうして臨んだ試合でしたが、小野選手はまたもやってくれました。既に皆さんもテレビ等で何度もゴールシーンをご覧になったかもしれませんね。オランダ移籍後の初ゴールを決め、これが決勝点となりホームでフローニンゲンを1―0で破ったのです。約1か月ぶりに先発出場でしたが、またも期待に応えてくれた小野選手には脱帽です。これから何をやってくれるのか?何をしでかすのか?ファン にとってはワクワクドキドキするようなプレーを期待しています。


2001年10月号記事
テロに於ける各地の表情

皆さんもう毎日のようにテロのニュースをご覧になっているかもしれません。最近はアフガニスタンへの報復攻撃ではなく、もっぱら炭疽菌の話題が主流になってきました。しかし実は私が実際に現地から帰国されるお客様から聞く話は日本のテレビで毎日見る光景とはまったく違っています。つい2日前に米国より観戦旅行から帰国された方からはどこに行っても現地の方はそれほど神経質にもなっていないし、何回も渡米しているが通常と変わらないとおっしゃっていました。これは当社の米国オフィスのスタッフも同じ意見でした。しかし旅行で現地へ行かれたお客様ご自身が肌でどう感じるかは重要な事。移動の際の飛行機の便数が減便されているため、セキュリティーがより細かく出来、厳しくチェックされる点とどの便も混んでいる点が逆に安心して搭乗出来たという話でした。(その方は日本が大騒ぎし過ぎているのではないの?という感想でしたが..........。)さて皆さんが関係するのは欧州サッカー。これはもうほとんど無関係のように全くテロの事には話題が及びません。欧州方面へのキャンセルも当然ありますが、何で?どうして?といううのが現地の反応。当然チケットは余程の理由がない限りは100%買い取りとなります。世界を見渡すと、その他の当社の現地代理店からも情報を総合しても、米国でも危機感を持って生活しているのは大都市を中心とした限られた地域。それ以外の米国は比較的落ち着いています。そして欧州や南米に至っては本当に冷静で、日本で見たり聞いたりしているのは一体何なんだろうというのが実感です。テレビや新聞の報道だけでなく、自分で情報収集し、他人の情報を鵜呑みにせず、冷静な判断をする事も必要なのかもしれませんね。今後観戦旅行される方もご自身での判断で行動される事をお勧めします。


2001年10月号記事
W杯北中米カリブ地区予選

米国が4大会連続7度目のワールドカップ出場を決めました。7日に行われたジャマイカ戦を2ー1と勝利し、勝ち点を16としました。勝ち点14で並ぶメキシコとホンジュラスが最終戦で直接対決するため米国は出場権内の3位以内を最終確定させ、ワールドカップ出場を決めたのです。コスタリカ、米国に続く最後の椅子を得るのはメキシコか、ホンジュラスか。11月11日の最後の戦いから目が離せませんね。

W杯北中米カリブ地区予選結果
10月07日     ホンジュラス 0―1 トリニダードトバゴ

10月07日     コスタリカ 0―0 メキシコ

10月07日     米国 2―1 ジャマイカ

 

最終予選の試合予定
11月11日     ジャマイカ 対 コスタリカ

11月11日     トリニダードトバゴ 対 米国

11月11日     メキシコ 対 ホンジュラス


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トヨタカップ国立で開催決定

世界一クラブ決定戦であるトヨタカップが今後の開催地を巡って流動的になっているというニュースはかなり以前にお伝えした通りです。そのトヨタカップの今年の開催は11月27日に国立で行われる事に最終決定しました。 この欧州と南米のクラブチャンピオンが対戦し、クラブチーム世界一を決めるトヨタカップの対戦は高原直泰が所属するボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)と、バイエルン・ミュン ヘン(ドイツ)で競われます。ワールドサッカーファンとしてはぜひ見逃せないこの一戦を今から楽しみにしていますが、何よりもバイエルンがどのような攻撃を、そしてカーンを中心とする守備をどのように展開させるのかはぜひ観てみたいと思っています。


2001年10月号記事
メキシコ通信  代表のW杯への挑戦

御無沙汰となっています、メキシコ通信です。先日は仕事の関係で日本へ帰国したりで忙しさについつい遅れがちとなってしまい皆様には申し訳なく思っております。さてその帰国した帰り道での事。某日系のバンクーバー経由メキシコ行きに乗ったのですが経由地のバンクーバーでは何と保安上の理由から一歩も機外へ出られず、ひたすら機内で耐えたのでした。通常であれば空港ビルディングでちょっとした買い物や食事をするのですが、何とも窮屈な旅となった訳です。そんなこんなでやっと辿り着いたメキシコでした。そのメキシコは今W杯出場を目指して最後の戦い、ホンジュラス戦に向けて調整を行っています。過去味わった事がない程の不振に陥ったのですが監督交代を契機に調子をあげる我らがメキシコ。決戦の11月11日は国中が沸き立つ興奮に包まれる事となるでしょう。


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CLでフェイエノールト小野復帰

オランダ1部リーグ・フェイエノールトの小野伸二選手は怪我のため戦線を離脱していましたが10日に行われた欧州チャンピオンズ・リーグ第3戦、バイエルン・ミュンヘンとの戦いで遂に復帰を果たしました。そしてアーセナルの稲本選手に次ぐCLへの出場となりました。この日の試合はフェイエノールトの地元デカウプ・スタジアム。当初は9月12日予定の試合が、米同時テロの影響で10日に延期されたものでしたが、前年のチャンピオンバイエルンを迎えての試合は最高潮に達しました。バイエルンのエウベルはこの日絶好調で2得点をあげました。対するフェイエノールトもファンホーイドンクが同点ボレーを、トマソンが逆転となるゴールを奪いましたが、2−2で引き分けました。小野選手は先発から外れましたが、後半29分にMFカルーに代わっての出場となりました。この日の小野は決定的な場面を作ることが出来ませんでしたが先ずは無事復帰にファンは安心したことでしょう。何試合か試合へ戻れば、また直ぐに勘を取り戻し、スーパープレーを連発してくれる事間違いなしです!


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W杯欧州最終予選 プレーオフ手配開始

各国代表にとってのラストチャンス。それがW杯欧州最終予選のプレーオフなのです。歴史の長い欧州のサッカーはワールドカップへの出場も我々が考えている以上に執念が違います。勝てば天国、負ければ地獄。これが本当の「天国と地獄」なのです。この激戦必至の好カードの手配を行っています。詳細はかならずお問合せ下さい。

11月10日又は11月11日及び11月14日
ベルギー 対 チェコ  サイドライン1枚 50,000円〜

11月10日又は11月11日及び11月14日
ウクライナ 対 ドイツ サイドライン1枚 50,000円〜

11月10日又は11月11日及び11月14日
7組2位 対 トルコ サイドライン1枚 60,000円〜

11月10日又は11月11日及び11月14日
スロベニア 対 ルーマニア サイドライン1枚 60,000円〜


2001年10月号記事
ロンドンの乙女通信  近況そして川口人気!?

皆様こんにちは。ロンドンからお届けしております、ロンドン通信担当のロンドンの乙女です。さて皆さんももううんざりするくらいテロ関係の話題が氾濫する日本のメディアだと思いますが、ここ欧州ではいたって冷静に受け止められています。米国とは一番の同盟関係であり、欧州諸国のこの国でさえ冷静さを失っていないのですから、きっとイタリアやスペインといった国ではもっと冷静に受け止めているのに違いありません。世界の平和を願ってテロ、武力による報復はやめて欲しいと切に感じます。ところで今回の事件での反応が一番大きいのが、私たちの国、ニッポンでした。旅行業者でもある私ですが日本からのお客様は激減。ツアーはほとんどがキャンセルとなり、私たちにとっては本当に死活問題となっています。皆様が参加されるツアーや航空券はいっけん高額であるために業者は儲かっているように感じるかもしれませんが、利益はほんの数%足らず。とにかく薄利多売の商品なのですが、このような状況では倒産する会社も確実に増える事でしょう。そんななか不思議な現象がおきています。日本から移籍の決まった川口選手のデビュー戦チケットが完売したと話題になっています。今月27日に行われるポーツマス対プレストン戦。彼の移籍を期待する地元ファンの盛り上がりはもの凄く、その川口選手のデビュー戦と目されるこの日のプレストンとの試合のチケットは今シーズン初めてとなる完売を記録したとのことなのです。米国の野球-MLBはアメリカ人の魂でもありますが、サッカーの母国イングランドでもやはりフットボールは皆を元気にさせる活力剤なのです。暗い世情ではありますがこれに負けないスポーツの力は世界を楽しく、明るくする力を持っているのです。素晴らしいスポーツ、サッカーに感謝して本日はロンドンからのお便りを終わりと致します。


2001年10月号記事
W杯欧州予選  イングランド、ポルトガル進出へ

欧州予選が各地で行われ、欧州各組の出場国が決まりました。また各組2位の代表はプレーオフへと進みます。

欧州プレーオフ観戦チケット詳細はココ

☆欧州予選1組
ロシアは、スイスに4―0で快勝。2大会ぶり9度目の出場を決めました。2位はスロベニアが入り、プレーオフへ。ユーゴスラビアは3位となり残念ながら予選敗退が決まりました。

☆欧州予選2組
ポルトガルはエストニアに完勝し、4大会ぶりの進出を決めました。期待のアイルランドは2位となりアジア3位の代表チームとプレーオフへ。

☆欧州予選3組
デンマークがアイスランドに6−0の圧勝で2大会連続出場を決めました。チェコは勝ち点で並ぶ3位ブルガリアと対戦し6−0の勝利し2位を確保。プレーオフでベルギーと対戦することに。

☆欧州予選4組
スウェーデンは既に2大会ぶり10度目の出場を決めています。2位はトルコでプレーオフへ。

☆欧州予選5組
ポーランド、ワールドカップ出場を欧州一番乗りで既に決めています。2位はウクライナでプレーオフへ。

☆欧州予選6組
クロアチアがベルギーとの直接対決を1−0で勝利し2大会連続!ベルギーは2位となりプレーオフへ。

☆欧州予選7組
スペインは7大会連続出場を既に決定しています。2位は延期となったイスラエル対オーストリアの試合の如何で決定します。

☆欧州予選8組
デルピエロのゴールでイタリアが11大会連続、15度目の出場!2位はルーマニアでプレーオフへ。

☆欧州予選9組
ベッカム奇跡のゴールでイングランドが11度目の出場へ。2位はドイツでウクライナとプレーオフへ

欧州プレーオフスケジュール

11月10日又は11月11日及び11.14  ベルギー 対 チェコ

11月10日又は11月11日及び11.14  ウクライナ 対 ドイツ

11月10日又は11月11日及び11.14  7組2位 対 トルコ

11月10日又は11月11日及び11.14  スロベニア 対 ルーマニア

11月10日及び11月15日  アイルランド 対 アジア3位


2001年10月号記事
日本代表の底力を見せる! ナイジェリア戦で

セネガル戦の完敗がやはり経験となって表れました。欧州での雰囲気にも慣れた面もあったのかもしれませんね。さて日本代表の欧州遠征第2戦となる最終戦が7日、英国のサウサンプトンで行われました。日本代表は先日のセネガル戦では完敗でした。しかしそのセネガルよりも更に強いと言われるのが今回の対戦相手-アフリカの雄ナイジェリア戦ででした。苦戦は当然としても、波状的な攻撃で防戦を強いられるかもしれないと考えていました。しかし予想をはるかに超えて、日本代表は頑張ってくれました。結果は2−2の引き分けではありましたが、価値ある引き分けだったかもしれません。前半26分にはFW柳沢のゴールで先制。後半11分もFW鈴木がゴールし、苦戦しながらも身体能力に勝る相手にひけを取らない戦いを繰り広げられました。トルシエ監督が熟知するアフリカ勢の真の強さを代表に体験させるべくプランされた今回の遠征でしたが、代表にとっては非常に良い経験であったはずです。トルシエ監督は次のワールドカップではひょっとすればアフリカ勢が優勝する場合も充分にありえるとの予想で組んだ今回の遠征でした。代表にとってもかけがえのない経験になった筈です。


2001年10月号記事
セネガル戦で経験を享受

確かにFIFAランク69位のセネガルですが、各メディアでは格下セネガルに完敗との報道が目立ちました。たしかに試合内容、試合結果の0−2をみれば完敗という意見は的外れではないかもしれません。しかしセネガルの選手はほとんどが海外での経験も豊富な、そして多くがフランスで活躍する選手ばかり。FWエル・ハジ・ディウフ(ランス)のシュートもそれは素晴らしいものがありました。しかしそんな事にめげてはいけません。経験、身体能力ぬ優れる相手に負けた事よりも、このような経験をまた積んだ事が素晴らしい事ではないでしょうか。前半はセネガルの攻撃をひたすら耐えゴールを死守。後半は伊東の投入、柳沢と鈴木の2トップでリズムの取り戻しを図りましたが、それも難しい流れでした。しかし広山の投入もあり、盛り上がる部分もありましたが最後は追加点を取られ、0−2の敗戦となりました。これも勉強、世界はやはり広いという事でしょうか?やっと日本人プレーヤーも海外クラブへの移籍が活発になってきましたが、全体を見ればやはりまだまだ経験不足。これからが勉強のし甲斐もあるというもの。まだまだジャパンは強くなりますよ!


2001年10月号記事
W杯アジア予選  中国念願の出場へ

グループBでの中国の素晴らしい試合運びには感心させられました。中国が予選をUAEとアウェイで戦い、順当に勝利しました。これで勝点3を獲得しワールドカップ出場をほぼ決めました。しかし残りは3試合、1勝はしなくてはなりません。油断は出来ませんが今の中国の実力をもってすればほぼ間違いないでしょう。東アジアのサッカーの力の向上は素晴らしいものがありますね。


2001年10月号記事
レアルまた敗戦 今シーズン不振の原因は?

レアルマドリッドがまた負けました。今度の相手はラス・パルマス。白い巨と言われ今シーズンは話題のジダンの投入で黄金時代を迎えるのでは。いや既に黄金時代であるとも言われたシーズン前でしたが、蓋を開ければ今シーズン3敗目となり、ファンやメディアの厳しい非難がはじまっているのです。この日はジダンのゴールもあり沸いたのは事実ですが2-4で敗れてしまえば、誰がゴールしてもそれは夢の後となってしまうのです。フィーゴ 、ロベカル、マクマナマンの各国代表が欠場したのは事実ですが、6戦1勝2分け3敗の事実はそれだけが原因でないことは皆さんもお分かりでしょう。しかしその原因となれば、判断は難しいところ。はやく解決しなければ王者も敗者になるのは遠い将来ではないのかもしれません。


2001年10月号記事
代表の欧州武者修行 前途多難?!

日本代表が欧州での武者修行へ出発しましたね。いよいよ本日4日には、ランスでセネガル代表と対戦します。テロの影響でここでも厳重なセキュリティーが必要となり、当日は警備員200人以上を動員しての試合となるようです。そんな折、代表が滞在しているリール市内で、爆弾騒動が起き、一時現場はパニックになったと報道されています。官庁ビルで警察が不審物を爆破処理しました。これは米中枢同時テロ事件のウサマ・ビンラディンと関係しているとも言われており、欧州遠征の是非で揺れた出発前でしたが、現地到着後も揺れる日本代表となってしまいました。しかしいざ試合となればそんな事は関係ありません。アフリカ代表でもあるセネガルの戦力は当然かなりのもの。特に左サイドMFカリル・ファディガ、FWディウフには要注意だと言われています。セネガルはサイド攻撃への対応にもろさがあると言われる日本DFラインを切り崩す作戦だとも言われ、身体能力に優れるアフリカのチームに加え、戦略的にも相手の弱点をどんどんついてくる世界レベルのチームは日本にとっても脅威となることは間違いありません。来年に迫るワールドカップ2002コリアージャパンの開催に向けて、日本を代表するチームとして欧州での成果をぜひとも持ち帰って欲しいものです。


2001年10月号記事
マラドーナ  スーパースターの最期

おじさん世代の私なんかは、もうサッカーのスーパースターといえば元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナを思い浮かべてしまいます。そのマラドーナが遂に11月10日にブエノスアイレスで引退試合が行われることになりました。マラドーナと言えば86年のワールドカップメキシコ大会。イングランドとの試合では60メートル、4人抜きを演じワールドカップ史上に残るゴールとなりました。またベルギー戦での2得点も本当に素晴らしく、この大会は「マラドーナのマラドーナによる、マラドーナの大会」とも言われ栄華を享受した大会でもありました。そんな栄光をつかんだマラドーナも体力の衰えとともに、精神にも障害をきたしたのかもしれません。薬物疑惑とともに彼の選手生活も終焉を迎えました。選手生活の最期は不遇な時を過ごしたマラドーナですが、今回は遂に引退となった訳です。素晴らしいプレーに御礼を言いだけでなく、長い間の苦労と心労に対してもご苦労様と言ってあげたいのは皆さんも同じ気持ちでしょう。


2001年10月号記事
ロンドン通信  川口選手の渡英歓迎

英国にまた新たな日本人の灯火が光るのですね。それというのは横浜F・マリノスのGK川口能活選手のイングランド1部リーグ・ポーツマスへの完全移籍が決定したのです。私は西沢選手のボルトンでの活躍を今年は固く信じていたのですが、今回の川口選手のように1部リーグから裸一貫頑張るというような形でも良かったのかなあと思うこの頃です。ベンチ入りさえままならない西沢選手にも刺激になればなあとも思うのですが。今回、移籍金3億円、年俸は6000万円での契約のようで、2003年シーズン終了までの約3年契約となります。この期間が川口選手のサッカー人生にとって最も重要な時期の一つであることは間違いありません。ポーツマスは現在1部リーグではありますが、近い将来川口選手の飛躍とともにプレミア昇格に期待が掛かります。いうれにしても渡英した全ての才能ある日本人プレーヤーの成功を祈るばかりです。


2001年10月号記事
エルディビジ 小野選手の復帰

オランダ1部リーグ、フェイエノールトに入団するやいなやその才能を如何なく開花させたのがMF小野選手です。30日に行われたデンボス戦でも小野選手はスタンドでの観戦となりました。左ひざは順調に回復しているとみられ、全体練習にも参加し、紅白戦にも出場するまでに回復しました。FWトマソンも故障中のフェイエノールトは、この日も苦戦。結局0−0の引き分けに終わりました。さて小野選手の復帰はいつになるのか?遅くとも10月10日のチャンピオンズリーグ、バイエルン戦での出場はぜひともと期待していますが。そのチャンピオンズリーグ、バイエルン戦は日本からも大勢の方が観戦に行かれるようです。一時は米国でのテロの影響で旅行を控える方がほとんどではと予想もされたのですが、やはり小野選手の魅力には勝てない日本のサッカーファンなのです。この試合にはせひとも出場、勝利して欲しいですね。


2001年9月号記事
カップ戦で復調か UEFAカップでの中田

開幕以来、どうしても今ひとつしっくりこない、ぴたりと収まらない、勝利を掴めない状態だったのがパルマの戦いでした。しかし少しづつにではありますがカップ戦や練習試合を通して復調してきたのが中田パルマでした。27日に行われたUEFA杯1回戦2試合目のアウエーHJKヘルシンキ(フィンランド)でも後半34分MFマルキオンニの先制ゴール。そして44分は中田のアシストによるFWボナッツォーリがゴールを決め、2−0で勝ちました。これでパルマは連勝、2回戦に進出しました。多くの実践が、選手間の連係をスムースにし、より精度の高いプレーに結びついているようですね。リーグ戦での活躍を期待したいパルマのこの日の1勝でした。


2001年9月号記事
バッジオ引退を考える

1990年W杯イタリア大会、1994年米国大会、1998年フランス大会に出場し、W杯での通算9得点はイタリアでの歴代1位に輝く選手が引退を口にしたのです。個人的にも尊敬し、人格的にも素晴らしい、それがロベルト・バッジョ選手。その彼が引退する可能性を口にしました。ブレシアでのプレーを楽しんで、且つイタリアらしいサッカーを沢山の後輩へ伝え、技術だけでなくその精神的なものまで伝え続けた彼が身を引く事は寂しいだけでなく残念でなりません。ロベルト・バッジョ選手は16歳で当時セリエCであったビチェンツァでプロとしてデビュー。徐々にその才能を磨き、開花させビッグクラブへの移籍へと繋げていくのです。そしてフィオレンティーナへ移籍。90年には高額の移籍金でユベントスへ。93年には数々を貢献を認められバロンドール(欧州最優秀選手)にも選ばれました。その後もACミラン、ブレシャへと移り現在へと至っています。そんな彼が18年で築いたセリエAでの通算出場が386試合。170ゴールはイタリア歴代10位の素晴らしい実績です。口にした=即引退ではありませんが、その時期が近づいている事はイタリアでも周知の事実となっています。悲しい出来事ではありますが、イタリアを背負う新しい選手たちが次々と出て来る。これが本当のイタリアの姿なのです。


2001年9月号記事
イタリア通信  エムボバ移籍か

現在パルマに所属し、日本でもガンバ大阪に所属していた時には“浪速の黒ヒョウ”と呼ばれ親しまれたFWパトリック・エムボマ選手の移籍が濃厚となったと報道されています。イタリアでは既に合意とまで各紙で書かれていますが、それによればパルマが交渉を続けていたモナコに在籍するマルコ・シモーネ選手が移籍を承諾、後は条件面の詰めだけになったという事なのです。シモーネ獲得を目指していたパルマ側でしたがそのシモーネ選手の条件にエムボマ放出があり、交渉が難航していました。しかしエムボマ本人も出場機会のない現在の状況を変えたいための移籍を希望し、特にプレミアリーグに興味があると発言し、クラブとの間で移籍について話し合っていました。しかし前述のようにプレミアに移籍したいと希望しており、またいくつかのオファーがあるとも言われていますから、今後まだまだ移籍先については流動的かもしれません。


2001年9月号記事
欧州チャンピオンズリーグ 

先日来お伝えしている欧州リーグでの波瀾の状況はカップ戦でも続いているのかもしれません。25日に行われた欧州チャンピオンズリーグでの戦いでも波瀾が起きました。マンチェスターUはロスタイムでの失点で黒星。小野の所属するオランダ、フェイエノールトも大量失点を喫して敗れました。そしてバルセロナも、レバークーゼンに1−2と逆転負け。ユベントスも、終了5分前にゴール。その3分後にPKを許して引き分けと予想のつかない展開で、勝利の女神から見放されました。

▼E組
セルティック 1−0 FCポルト
ローゼンバーグ 1−1 ユベントス

▼F組
レバークーゼン 2−1 バルセロナ
リヨン 1−0 フェネルバチェ

▼G組
デポルティボ 2−1 マンチェスターU
リール 3−1 オリンピアコス

▼H組
バイエルン 3−1 Sモスクワ
Sプラハ 4−0 フェイエノールト


2001年9月号記事
エルディビジの歴史を変えるか小野選手

小野選手の左ひざ裏側の怪我には本当にびっくりしました。しかし予想外の回復の早さに、着実に復帰が近づいている事を感じさせます。先日の欧州チャンピオンズリーグ、バイエルン戦は米国の同時テロにより延期となり、現システムになってからの日本人初めての出場はなりませんでしたが、入れ代わる形でアーセナルの稲本選手が出場、確実に日本人選手の世界進出を印象付けました。さて延期でこの栄誉を奪われた形となったフェイエノールトの小野選手ですが、25日のCL1次リーグのスパルタ・プラハ戦での復帰ではないかとも言われていました。しかし今回は大事をとって帯同しませんでした。現在復帰に向けて、チームとは別メニューで調整する小野選手ですが、このCLの試合の期間はロッテルダムに残留し、左ひざ裏側の完治、完全な復帰準備を行う予定です。近日またファンを興奮させる、小野選手のプレーが見れる事でしょう。早くもフェイエノールトの歴史を塗り変えたとも言われつつある彼ですが、いずれオランダのサッカー界をも変えてしまうくらいの選手になる事を疑うものは誰もいません。今後に期待しましょう。


2001年9月号記事
日本代表スケジュールにテロの影響が

サッカーファンの皆様方にもNBAの日本でのプレシーズンマッチでのレイカーズの来日を楽しみにしていた方も多かった事と思います。しかしこの時期での来日は相応しくないとの判断で、残念ながら中止となりました。このテロによる影響は何も米国だけでの事ではありません。我らが日本代表が予定をしていた10月の欧州遠征が中止の可能性が出てきたのです。当初日本代表は10月1日に日本を出発。4日にはフランスでセネガル戦、7日にはイギリスでナイジェリア戦を予定していたのです。しかし米国でのテロの動向が不透明なことや、選手への安全を最優先した結果、今回の遠征は延期又は中止する方向で検討されているという事なのです。ワールドカップでは世界の強豪を相手に予選突破を狙う日本ですが、今回のスケジュール変更が今後のチーム作りに影響を及ぼさない事を願うことしか、今の我々には出来る事がありません。


2001年9月号記事
ロナウド UEFAカップで復帰!!! 

ロナウドがUEFAカップ、ルーマニアのブラソフ戦で1年5か月ぶりに復帰を果たしました。20日にトリエステで行われたブラソフ戦の後半18分から出場し、苦しいリハビリを耐え抜いて我慢、忍耐を培った新しいロナウドが誕生しました。忌わしい右ひざじん帯断裂から1年5か月。本当に苦しかった1年5か月であったは間違いありません。この日シュートを2本放つ積極的なプレーを展開したのも彼自身の喜びをグランドで表現したかったに違いないからです。まだまだ身体の切れや体力の100%の回復は出来ていないものの、新たな一歩を踏み出したロナウド選手でした。


2001年9月号記事
欧州戦線に異変!強豪苦戦の秋の欧州リーグ

欧州各国リーグの強豪クラブが、今シーズンは非常に苦戦しています。先ずはイタリア。セリエAで昨シーズン18年ぶりにスクデットを獲得したASローマは、今節もピアチェンツァにも完敗し、何と開幕3戦で勝ちなしという絶不調に陥っています。又中田選手率いるパルマも3戦で1敗2分けと、中田にとって苦しい立場の追い込められつつあります。そしてスペインの昨シーズンの王者レアルマドリード。ジダンの加入で微妙なバランスが崩れ、苦戦が続いています。最後はイングランドのマンチェスターユナイテッド。黄金時代を迎えたマンチェスターUも今シーズンは本当に不調。いずれも欧州の強豪クラブが今年は何故か不調になっています。来年に迫ったワールドカップへ向けて選手の気持ちは早くも韓国、日本へ移っているのかもしれませんね。いずれ復活する強豪たちでしょうが、この隙をついて着実に勝利を収めるクラブが今シーズンの王者となる可能性もあるかもしれません。


2001年9月号記事
稲本選手CL出場 日本人二人目

欧州CL1次リーグ第2節でアーセナルのMF稲本潤一選手が、現行の欧州チャンピオンズリーグとなってからは日本人として初めて、旧カップからは奥寺選手以来二人目の出場を果たしました。この日の対戦はドイツのシャルケ、後半31分に右サイドとして出場、無難なプレーで初デビューを飾りました。本拠のハイベリースタジアムでの会見に出席した稲本選手にとっても、うれしい事がひしひしと伝わる発言をし、又もう少し時間がかかるかなと思っていたと正直な胸の内を吐露しました。最初から簡単に出場するのではなく、苦労しながらの出場機会を獲得しながらの成長は我々ファンではなく、実はベンゲル監督が一番望む事なのかもしれません。中田選手とも、又小野選手とも一歩違ったデビューでしたが他人とは関係なく自分自身の道を歩むのが稲本選手の本当の道であると信じています。


2001年9月号記事
ロンドン通信 西沢にいらいら!!!
 

乙女は最近いらいらしているのです。プレミアリーグでの西沢明訓選手の立場はいったいどうなっているのでしょうか?ボルトンが19日、ブラックバーンと戦い1−1で引き分けました。この試合での西沢選手はやっと出場かと誰もが疑わなかった筈なのに!!!しかし結果はベンチ入りメンバーから外れました。ボルトンは後半24分、ウォレスの先制ゴールがありましたが、終了間際に同点ゴールを許してしまいました。うーん、徐々にいらいらが募るこの頃です。いったいプレミアでの西沢選手の処遇はこんな形で良いのでしょうか?確かに我慢も必要です。稲本選手にはそんな言葉が適切かもしれません。しかし西沢選手には行動、つまり練習で、試合でのアピールだけでなく、もう結果を残すしかないのでしょう。自分の努力をピッチで表現し、臆する事なくチャレンジし続け、そして最後は自分を信じていくしか方法はないでしょう。我々ファンも信じて応援し続ける事しか最後はないのかもしれませんね。


2001年9月号記事
スペイン戦線異常有り レアル2敗目

ジダンが初ゴールを決めました。普通であればこれは素晴らしいニュースとなるのですが、今回ばかりは例外です。と言うのもレアルは早くも今シーズンの2敗目を喫したからなのです。スペインリーグの第3節、アウエーでベティスに1―3と敗れ3戦して1分け2敗という絶不調。ユベントスから史上最高の移籍金83億円で獲得したジダンが前半15分に初ゴールをマークした事も、もはやどうでも良い事となってしまいました。前半はこの得点で1―1で折り返しましたが、後半に痛恨の2失点。これでは連覇を狙うどころか一体いつになったら勝てるのでしょうか。先日のCL、ローマ戦ではジダン抜きで冴えまくったレアルでした。未だ馴染めないジダンは本当にレアルに必要な選手だったのかという地元ファンの声も高くなってきました。


2001年9月号記事
UEFA CUPで復帰! インテルとロナウド 

最近頻繁に話題にしているロナウド選手の話題。遂にインテルがUEFAカップでのブラソフ(ルーマニア)戦で、1年5カ月ぶりに復帰する事が最終決定したようです。インテルの公式ホームページで発表されました。インテルは昨シーズンは5位と低迷。低迷といっても他のクラブにとっては羨ましいような順位ですが、名門インテルにとってはこれで満足出来るチームではもちろんありません。インテルのこの低迷に喝を入れるのは、もはやロナウドの復帰しかありえないのかもしれません。ミラン、インテルの強豪ミラン勢が今シーズンの本命ではないかとの予想をする専門家もいます。


2001年9月号記事
セリエA日程変更について

先週中止になりました欧州チャンピオンズリーグが10月10日に持ち越された事は既に皆様御存知のことと思います。このため10月10日予定されていたセリエAの全試合が12月19日へ変更になりました。今後観戦予定の皆様は御間違いないようにご注意下さいませ。又この試合についても、チャンピオンズリーグ同様当社にて手配させて頂いております。詳細はメールにてお問合せ下さい。


2001年9月号記事
セリエA再開 注目のパルマは

セリエAの第3節が行われました。この日は、追悼の為試合を15分間遅らせました。パルマはボローニャとのアウエー戦に臨み0−1で敗れてしまいました。今回はウリビエリ監督は、前節までの結果、中田との相性が今ひとつだったFWミロシェビッチ選手を先発より外しボナッツォーリ選手を先発させたのですが、結果は出せませんでした。これで開幕以来3試合連続勝ちがなく、司令塔中田にとっても今回の敗戦はかなりこたえたようでした。又先日のレアルマドリッドとの欧州チャンピオンズリーグでも今一つ精彩を欠いたようにみえたASローマでしたが、今節ではアウエイーではありましたがピアチェンツァに0ー2と完敗。今後が心配になる敗戦でした。

第3節 9月15日(土)
ユベントス 3 - 2 キエボ

第3節 9月16日(日)
ボローニャ 1 - 0 パルマ

ブレシャ 1 - 1 レッチェ

フィオレンティーナ 3 - 1 アタランタ

インテルミラノ 2 - 1 ベネチア

ラツィオ 0 - 0 トリノ

ピアチェンツァ 2 - 0 ローマ

ウディネーゼ 1 - 2 ACミラン

ベローナ 1 - 1 ペルージャ


2001年9月号記事
プレミア情報  ボルトン初黒星
 

15日に行われたイングランド・プレミアリーグボルトンはサウサンプトン戦を行い0−1で今季初黒星を喫しました。FW西沢明訓選手は控え選手として登録されましたが、最終的に出番はありませんでした。西沢選手は先日のリーグカップ戦で1ゴール1アシストと勝利に貢献しましたが、リーグ戦ではこの日を含め3試合連続のベンチスタートとなってしまいました。しかしこれは当然のこと。サム・アラーダイス監督も現在の好調を維持出来たのは先発組の頑張りがあったためと認め、一度の敗戦もないままにその先発組を入れ替える事はチームにとっても良くない事、そして何よりも選手への影響も考え絶対に出来ないと明言していました。しかしこれでその束縛も取れ、今後の西沢選手の出場が一歩近付いた事になるでしょう。


2001年9月号記事
U17米国に勝利

トリニダードトバゴで行われているサッカーU−17(17歳以下)世界選手権で14日、1次リーグB組の日本が初戦の相手、強剛米国と顔を合わせました。前半12分に阿部(神奈川・桐蔭学園高)が上げたの得点を何とか守りきり、1−0で勝利しました。同組のもう1試合はナイジェリアがフランスを2−1で下しました。


2001年9月号記事
ロナウド代表も復帰へ

怪我の為長期離脱していたロナウド選手ですが、近日インテルでの復帰が行われる見込みである事は既にお伝え致しました。しかし今度はW杯予選チリ戦で代表も復帰するのではないかと報じられています。これはブラジル代表のフェリペ監督が、10月6日(又は7日)に行われるW杯南米予選・チリ戦のメンバーに、FWロナウドを加えることを示唆したためのものなのです。ロナウド選手は99年11月に右ひざじん帯を部分断裂、復帰戦となった昨年4月に再度断裂し引退説まで浮上する、サッカー選手にとっては大怪我ともいうべき怪我で長期離脱を余儀なくされていたのです。絶望の淵からの復帰は我々に勇気を与えてくれる素晴らしいカンバックで、ぜひとも活躍して欲しいものです。


2001年9月号記事
ロナウドベンチ入りへ

昨年4月に右ひざじん帯を切断して以来、1年5か月ぶりの出場はなるのか。これはブラジル元代表でインテルミラノのFWロナウド選手についてです。16日のベネチア戦でベンチ入りすることが決まりました。9日のパルマ戦での出場が期待されていましたが、又本人も強く出場を希望したと伝えられていましたが、大事をとって帯同さえも許されませんでした。12日の紅白戦でも元気な姿を見せ準備万端、16日はいよいよ待望の出場かもしれませんね。出場すれば、1年5か月ぶりとなり、ファンにも、又本人にとっても待ち望んだ一日となる事に間違いありません。


2001年9月号記事
ロンドン通信  テロとスケジュール変更

米国での卑劣な同時テロにより多くの皆様の尊い命と様々なものが犠牲となりました。私も、又皆さんも、家族のある身にとってはこの悲劇を他人事とは思えませんし、思いたくありません。イギリスの私にとっても、日本にいる皆様にとっても決して対岸の火事だと思っていけない悲しい出来事なのです。二度と起らないように努力しなければならないのは我々の義務でもあると思います。さてこの悲しいテロの影響で延期となっていた欧州のカップ戦の各試合の日程が新たに設定されました。チャンピ オンズリーグ8試合は10月10日に開催されることに、13日に予定されていたUEFAカップの43試合は20日に、それぞれ延期さることが決定したようです。11日に開催された試合については一部批判されたUEFAの対応でしたが、いずれにしてもロンドンでは、特に米国との同盟関係の絆が強く、プレミアリーグでも危機感を強くもっているのが実情です。いずれにしても安全には充分配慮した今後の対応を行う事でしょう。そんななかで早くもこのテロの悲劇に敏感に反応し、対応するクラブもあります。バイエルンは犠牲者の家族のために慈善試合を行うことを提案したようです。小さな志しでもやがて世界に影響を与える事にもなるかもしれません。今後の動向によってはスケジュール等が再び変更となる場合も考えられます。皆様も充分ご注意のうえ観戦にはお出かけ下さい。


2001年9月号記事
テロによるCL、UEFA CUP等のスケジュール変更

欧州サッカー連盟は今週予定していた欧州チャンピオンズリーグ及びUEFAカップの試合をすべて延期すると発表しました。御存知のように現在米国内での各スポーツイベントは全て中止、または延期となっていますが、今回の卑劣なテロによって犠牲になられた皆様方に配慮し今週欧州で予定されていたチャンピオンズリーグ、UEFA CUPについて延期する措置をとりました。CLについては11日に8試合が行われましたが(一部では延期しなかった事に関して批判が続出していますが)、12日については延期が急遽決定しました。小野伸二選手の所属するフェイエノールトはバイエルンと対戦する予定でしたが、この記念すべき現行になって初の日本人選手出場予定だった試合の延期は我々ファンにとっても非常に残念ではありますが、仕方がない事かもしれません。又UEFAカップについても、13日にはパルマ対HJKヘルシンキの試合など40試合以上が予定されていましたが、残念ながらこれも延期となりました。フェイエノールト対バイエルンの試合については10月10日への延期が決定されたようです。今後観戦を予定されている皆様は確認が必要です。


2001年9月号記事
レアルマドリッドの苦悩

ジダンの補強で更に強くなったレアルマドリッド。しかしそのレアルが勝てません。ワールドカップ欧州予選で熱い戦いが行われた1週間の後のスペインリーグ。レアルマドリッドはマラガと対戦しました。開幕戦ではアウエーとは言え、絶対的な有利な戦力での黒星発信で、ファンだけでなく選手、監督までぎこちないレアルの様子が心配でした。しかし前述のW杯予選を挟んでの第2節には今シーズンのホームでの開幕。もちろん力の入る一戦です。そして8万5000人サポーターのためにもぜひとも勝利しなければならない試合だったのです。しかし結果は世界最高の司令塔ジネディーヌ・ジダンを約80億円かけて補強したにもかかわらずサポーターの期待を大きく裏切ることとなりました。マラガとの対戦は結局1−1の引き分け。しかしその雰囲気は正に敗者の姿とも言うべき惨めな姿でもありました。前半14分のロベルト・カルロスの先制弾も、その後は音なし。逆に後半32分には前会長の息子で99年放出のDFサンスに同点にされ万事休す。サポーター大ブーイングのなかスタジアムを去るレアルイレブンでした。

第2節の結果
ラス・パルマス 0−1 デポルティーボ

アスレティック・ビルバオ 0−1 マヨルカ

ビジャレアル 3−0 オサスナ

レアル・マドリッド 1−1 マラガ

アラベス 2−0 ソシエダ

セルタ 3−0 テネリフェ

バルセロナ 1−1 ラージョ・バジェカーノ

バリャドリッド 1−1 バレンシア

ベティス 2−0 エスパニョール

サラゴサ 1−1 セビージャ


2001年9月号記事
小野活躍で人気上昇オランダリーグ「エルディビジ」
 

エルディビジ、フェイエノールトの小野選手の評価がうなぎ登りです。期待される中田選手をはじめ、稲本、西沢選手等、欧州組の今ひとつの状態のなかオランダへ移籍した小野選手は地に足を付け、着実な進歩を遂げています。さて今回の第4節アウエーのNEC戦でMFとして初めての先発出場となりました。しかし今回も本当に、正直しびれたという感じでした。前半21分のカルーへのアシストで先制点。そして後半早々の3分にもヘッドでのトマソンへのアシストを演出し見事な活躍を見せました。この日、ロッテルダムからナイメヘンへの移動の際に先発を告げられたようですが、試合当初は緊張からかピッチに足をとられる場面や、パスミスする場面もあり心配しましたが徐々に落ち着きを取り戻し、彼自身の素晴らしい動きへと変化。前半の左サイドバックのラーザの縦パスを折り返しカルーへのアシストする辺りからは彼の才能と努力が見事に調和し、チームにも溶け込んでいました。結果、後半43分の交代までに2アシストを決め、この日の仕事もきちんとこなし、フェイエノールト小野のアピール度は満点でした。この日の試合、結果は0ー3でフェイエノールトの圧勝でした。さて12日に行われる欧州チャンピオンズリーグの初戦、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)との戦いでも小野選手の先発が濃厚と言われています。もしもこの試合に出場すれば日本人としては奥寺康彦選手(当時ケルン)に次いで二人目。現行の大会となってからは初めての本戦出場となる訳です。ぜひとも頑張って欲しい戦いとなりますね。


2001年9月号記事
ロンドン通信 秋この頃のロンドンで

私よりうえの世代のおじさん、おばさんにとってはロンドンと言えばチャーチルだったり、ドイツとの戦いだったり、とかく戦争にまつわるイメージが強い事をお客様と話していると気付きます。しかし中には、ロンドンと言えばキャバレーだよ!という変なおじさんも大勢いて、イメージといっても人それぞれなんだなあと実感させられたりもします。そんなこんなのロンドンも最近やっと秋めいてきた感じです。私は世界いろいろな所へ職業柄訪れていますが、秋から冬のニューヨークと同じ季節のロンドンは最高に好きな都市の一つです。私は日本では田舎の出身のため、いわゆる都会的な、洒落た感じが憧れだったり、好きなのですが、さすがに東京や大阪は大都市ではありますが殺伐とした感じがどこか馴染めない部分として残っていたのです。ところがロンドンやニューヨークは大都市にもかかわらず特にこの秋や冬は寒いなはらもしっとりと落ち着いた雰囲気がとっても好きで、ああ素晴らしいと今でも時々口をついて出てきてしまう位です。そんな乙女ではありますが、何だかんだと言いながらやはり生まれ故郷の日本が一番だなあと思う事が多くなりました。年をとったせいかもしれませんね。さてリザーブリーグで稲本選手が少しづつ自分を取り戻しつつあるようですね。3日にアンダーヒルスタジアムで行われたリザーブリーグに出場した稲本選手でしたが、トットナムを相手に1ゴール1アシストを決め、存在感をアピールしました。この試合はアーセン・ベンゲル監督も観戦、稲本のアピールがベンゲル監督に届いたかどうか。試合は4ー0でア−セナルの圧勝となりました。一部では8日のチェルシー戦でプレミアデビューと日本では報じられているようですが、ロンドンではまだまだこれからが勝負ではないかというのが一般的な見方です。果たしてベンゲル監督はどう判断するのかこれからが楽しみです。


2001年9月号記事
W杯予選 ブラジル逆転負け

W杯南米予選が5日に3試合が行われました。このなかでも注目は4位のブラジル。この試合をぜひとも勝利し、予選突破の足掛かりにしたいブラジルなのです。そしてこれに対するのは本大会進出を決めたアルゼンチン。意地とプライドをかけた両雄の戦いでした。ブラジルは開始早々に相手オウンゴールで先制しました。しかしアルゼンチンは後半33分にガジャルドが頭で同点とし、40分にはブラジルのミスによるオウンゴールで決勝点となり万事休す。結局1−2でブラジルは逆転負けし、勝ち点が24の4位にとどまりました。南米予選からは4位までが本大会の出場権を獲得し、5位チームはオーストラリアとプレーオフを争います。何とか踏み止まりたいブラジルですが.......。

9月5日の結果 
アルゼンチン2−1ブラジル 

パラグアイ5−1ボリビア

コロンビア0−0エクアドル


2001年9月号記事
W杯 欧州予選 

4組のスウェーデンはアウエーでトルコに2−1で逆転勝ちし本大会出場を決めました。7組のスペインもラウルのゴールなどで、最下位リヒテンシュタインを2−0と敗り本大会出場を決めました。スウェーデンは2大会ぶり10度目の本大会出場。スペインは7大会連続11度目のW杯出場を決めました。

9月5日 22試合の結果
1組 ユーゴスラビア1−1スロベニア ルクセンブルグ0−3スイス フェロー諸島0−3ロシア

2組 オランダ5−0エストニア キプロス1−3ポルトガル

3組 チェコ3−2マルタ ブルガリア0−2デンマーク 北アイルランド3−0

4組 トルコ1−2スウェーデン スロバキア4−2モルドバ アゼルバイジャン1−1マケドニア

5組 ウクライナ3−0アルメニア ベラルーシ4−1ポーランド ノルウェー3−2ウェールズ

6組 サンマリノ0−4クロアチア ベルギー2−0スコットランド

7組 リヒテンシュタイン0−2スペイン オーストリア2−0ボスニアヘルツェゴビナ

8組 グルジア2−0リトアニア ハンガリー0−2ルーマニア

9組 イングランド2−0アルバニア フィンランド5−1ギリシャ

 


2001年9月号記事
W杯 北中米カリブ海予選

首位のコスタリカが米国に2−0と勝ち、90年のイタリア大会以来の3大会ぶり2度目の本大会出場を決めました。この日の米国戦に勝ったコスタリカは勝ち点を19とし、予選3位以内を確定させ、出場権を確保させました。又アギレ監督率いる強剛の新生メキシコ代表ですが、これまでの不振で出場が危ぶまれていましたがジャマイカに2−1と逆転勝ちし、3勝1分け3敗で勝ち点を10で4位に浮上し一時絶望視されたW杯ですが、出場権獲得の3位に再度手の届くところまで近付いてきました。この日のメキシコは積極的でした。前半11分、モラレスのオウンゴールで痛い先制点を献上したメキシコではありましたが、後半から出場したMFブランコが17分と28分にゴールし逆転し、冷静な試合運びでの勝利でした。さて予選は残り3試合。出場を決めた1位コスタリカとは10月7日に。そして3位ホンジュラスとは11月11日に対戦します。3大会連続12度目のW杯出場へ向けてメキシコのラストスパートが始まります。


2001年9月号記事
ポーランドのW杯予選突破そして

サッカーの2002年W杯欧州予選5組はポーランドが地元ノルウェーと対戦しました。ポーランドはこの試合を勝利すれば1986年メキシコ大会以来、4大会ぶり6度目のW杯出場となるのですが、何と3−0の完勝でワールドカップ行きのチケットを手にしたのです。欧州では予選突破第1号となりました。そして8組では首位イタリアが敵地で最下位リトアニアと対戦しました。イタリアは予選突破第1号の最有力候補でしたが、ここのところもたつき、この日も0−0で引き分けたため、出場決定はなりませんでした。1組ではロシアがスロベニアに1−2で敗れる波瀾、ユーゴスラビアはスイスを破ったために混戦状態となっています。9月1日に行われた試合の結果は以下のようになっています。

*グループ1
スイス 1―2 ユーゴスラビア
スロベニア 2―1 ロシア
フェロー諸島 1―0 ルクセンブルク

*グループ2
アンドラ 1―7 ポルトガル
アイルランド 1―0 オランダ

*グループ3
アイスランド 3―1 チェコ
マルタ 0―2 ブルガリア
デンマーク 1―1 北アイルランド

*グループ4
マケドニア 1―2 スウェーデン
モルドバ 2―0 アゼルバイジャン
スロバキア 0―1 トルコ

*グループ5
ベラルーシ 0―2 ウクライナ
ウエールズ 0―0 アルメニア
ポーランド 3―0 ノルウェー

*グループ6
スコットランド 0―0 クロアチア

*グループ7
ボスニアヘルツェゴビナ 0―0 イスラエル
スペイン 4―0 オーストリア

*グループ8
グルジア 3―1 ハンガリー
リトアニア 0―0 イタリア

*グループ9
ドイツ 1―5 イングランド
アルバニア 0―1 フィンランド


2001年9月号記事
W杯予選 オランダの苦悩とアイルランド

W杯欧州予選2組の試合、首位アイルランドと3位のオランダがアイルランドの首都ダブリンで激突しました。オランダはこれまで不調、苦戦を強いられ4大会連続の本大会出場が危ういのではないかと言われていましたが、この試合で起死回生の勝利をあげるべく、臨んだ試合でもありました。両チーム前半は0ー0のまま後半へ。そして13分、アイルランドのケリーが退場でオランダは数の上では絶対的有利な状態となったのです。しかしその10分後、アイルランド、フィナンのクロスを受けたマクアテアが右足で流し込み、最終的にこれが決勝点となり、1ー0でアイルランドが勝利しました。これでアイルランドは同組2位以上を確保、逆にオランダはW杯出場はほぼ絶望的となりました。筋肉増強剤使用で出場停止となったダービッツの責任も大変大きいものでした。


2001年9月号記事
因縁試合でのドイツでのフーリガン鎮圧

ドイツ、ミュンヘンで1日夜に行われたサッカーの2002年W杯欧州予選「ドイツ対イングランド」の古豪同士が戦いました。この試合はいわゆる因縁の試合で、過去にもサポーター同士の衝突で多くの人が負傷している危険な戦いでもありました。これに対抗すべく警察当局も万全の体制で臨みましたが、この日、商店の窓を割るなど暴力行為をした両国フーリガン計75人拘束、鎮圧しました。ミュンヘン中央駅でも、イングランドのフーリガン100人がビール瓶を投げたり、フーリガン同士の喧嘩が断続的に起ったりで一時混乱しましたが、何とかこの日の試合を終える事が出来たのです。試合はイングランドが、首位ドイツに5−1という意外な大勝利を収めたのでした。イングランドが、敵地ミュンヘンでオーウェンのハットトリックの大活躍で、首位ドイツに5−1と歴史的完勝を得、勝ち点を13としました。これで勝ち点16のドイツを逆転して、首位で予選を突破する可能性も出てきた訳で更に今後のヒートアップする試合が観れそうです。


2001年8月号記事
イタリア通信 スクデットを本当に狙えるのか!

中田選手を中心とするチーム編成を優先させるパルマですが、中田選手移籍後のパルマの攻撃陣があまりうまく機能していないのは、イタリアのサッカー各紙でも既に周知の事実として報じられています。そのパルマは中田と息の合った攻撃の一角をなす選手を探していますが、今のところ見つかっていないのが現状です。そんな折、フランス代表のFWクリストフ・デュガリ(ボルドー)にパルマがオファーしているとの噂が浮上しています。クリストフ・デュガリ選手。フランス、ボルドー生まれの29歳。ワールドカップフランス大会の優勝メンバーの一人でもあります。ACミラン、FCバルセロナやマルセイユで活躍。現在は古巣ボルドーに復帰している選手なのです。現在の状況ではイタリアでもパルマのスクデット獲得は先ず困難だろうというのが大方の見方。しかし中田選手と息の合う選手の加入で一気にチームが機能することがあるのもセリエでの常識。まだまだ分からないセリエの優勝の行方です。


2001年8月号記事
W杯アジア地区最終予選

ワールドカップ2002のアジア地区最終予選が始まりました。韓国、そして日本はもちろん開催国としてこの予選を免除されているのですが、開催国でなければ当然、両国とも今頃は胃がきりきり痛むような過酷なアジア地区の予選に臨んでいる訳です。今回のアジア予選の出場代表チームは40。そして肝心の出場枠は2ないし3となっているのです。ホームアンドアウエー方式のリーグ戦で争われ、各組の1位がW杯出場権を獲得するのです。そして2位同士がプレーオフを行いこの勝者が欧州とのプレーオフに臨む事になります。しかしこの中でも強剛と言われる中近東方面の国々が、この最終予選のほとんどを占めています。そんな中頑張っているのが東アジアの強剛、中国。そして知る人ぞ知るサッカー大好きな国民である国、タイ。まだまだ始まったばかりのアジア地区の最終予選ではありますが、欧州、南米だけではなく我らがアジアからの代表選出の戦いにもぜひとも注目して貰いたいと思います。韓国、日本という強剛チームがいない今回の予選は他の国にとってもチャンス到来。なかなかワールドカップへの出場チャンスが巡って来なかった国にとっては千載一隅。これからの戦いに注目して下さい。

A組最終予選(既に行われた試合の結果)
08/17 イラク    4−0タイ
08/17 サウジアラビア1−1バーレーン
08/23 バーレーン  2−0イラク
08/24 イラン    2−0サウジアラビア

A組順位表
チーム 試合 勝 分 敗 得点 失点 得失 勝点
バーレーン 2 1 1 0 3 1 +2 4
イラク    2 1 0 1 4 2 +2 3
イラン 1 1 0 0 2 0 +2 3
サウジ 2 0 1 1 1 3 −2 1
タイ 1 0 0 1 0 4 −4 0

A組日程
08/31 サウジアラビア − イラク
09/01 タイ      − イラン
09/06 バーレーン   − タイ
09/07 イラク     − イラン
09/14 イラン     − バーレーン
09/15 タイ      − サウジアラビア
09/21 バーレーン   − サウジアラビア
09/22 タイ      − イラク
09/28 イラク     − バーレーン
09/28 サウジアラビア − イラン
10/05 イラン     − タイ
10/05 イラク     − サウジアラビア
10/12 イラン     − イラク
10/13 タイ      − バーレーン
10/19 バーレーン   − イラン
10/19 サウジアラビア − タイ

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B組最終予選(既に行われた試合の結果)
08/16 カタール   0−0 オマーン
08/17 UAE    4−1ウズベキスタン
08/25 中国     3−0UAE
08/26 ウズベキスタン2−1カタール

B組順位表
チーム     試合 勝 分 敗 得点 失点 得失 勝点
中国      1 1 0 0 3 0 +3 3
UAE     2 1 0 1 4 4 0 3
ウズベキスタン 2 1 0 1 3 5 −2 3
オマーン 1 0 1 0 0 0 0 1
カター 2 0 1 1 1 2 −1 1

B組日程
08/31 UAE     − カタール
08/31 オマーン    − 中国
09/07 カタール    − 中国
09/08 ウズベキスタン − オマーン
09/14 オマーン    − UAE
09/15 中国      − ウズベキスタン
09/21 オマーン    − カタール
09/22 ウズベキスタン − UAE
09/27 UAE     − 中国
09/28 カタール    − ウズベキスタン
10/04 カタール    − UAE
10/07 中国      − オマーン
10/13 オマーン    − ウズベキスタン
10/13 中国      − カタール
10/19 UAE     − オマーン
10/19 ウズベキスタン − 中国


2001年8月号記事
想像を絶するフーリガンとワールドカップ予選

先日W杯予選でフーリガン537人渡航禁止というニュースが流れていました。このフーリガン、イングランドやオランダ、ドイツでは国内リーグでもかなりの被害が報告され、試合の開催にも影響が出る事もしばしばなのです。フーリガンなのか、サポーターなのか、ファンなのかその場にいれば既に関係なく騒ぎを先導して大きくするのです。小野選手が移籍したオランダも又サポーター同士の衝突が多い所でもあります。フェイエノールトとアヤックスの間では以前サポーターが衝突、殺人事件にまで発展した事実もあるのです。9月1日、ドイツのミュンヘンで行われるドイツ対イングランドの対決が前述の英国人フーリガン537人を渡航禁止にしたという問題の試合なのです。この試合はイングランドが敗戦するとドイツのW杯出場が決定するという緊迫した重要な試合でもあり、益々緊張が高まっているのです。去年の6月。欧州選手権1次リーグ、ベルギーでイングランドはドイツと対戦しました。この試合はイングランドが34年ぶりにドイツから勝利を挙げたものでしたが、イングランドのサポーターが暴徒と化し、ドイツサポーター、地元の市民を巻き込んだ大事件に発展し、56人もの重軽傷者を出した末、900余人が逮捕されたのです。今回は更に緊張の高まる重要な試合、その試合の前に発表された今回の渡航禁止という措置。何ごとも起らない事を願っているのは私だけではないはずです。


2001年8月号記事
ロンドン通信 ベンゲル監督の去就

ロンドンの乙女は日本人プレーヤー二人のプレミア加入を喜び、開幕を楽しみにしていたのも束の間、西沢選手は脇腹痛でベンチ入り出来ず、稲本選手はカルチャーショックと言葉の壁でやはりベンチ入りもままならない状況にやはり余り喜び過ぎると反動があるのかなあなんて思ったりしているこの頃だったのです。加えて秘かに尊敬してやまないベンゲル監督がア−セナルとの契約延長の交渉に未だサインせず、他クラブへの移籍やフランス代表監督に就任するのではとの噂に心底心配していたのでした。もちろん乙女はASモナコや名古屋の監督を歴任していた頃からのベンゲル信奉者。奇遇にも今はロンドン在住であるため、よりベンゲル監督には親近感を覚えているのです。ところが今回の交渉がアーセナルと合意に達しなかったと聞き、心配していた訳です。今回アーセナルは800万ポンド(14億円位)を提示したという事ですが、何故だかベンゲル監督はサインしなかったのです。このままいけば今シーズン限りで契約が切れ、ベンゲル政権が崩壊するのかと思った矢先、新規に4年契約を結ぶことが決まったようなのです。結局はベンゲル 監督もア−セナルも相思相愛の関係であり、まだまだ蜜月の時代は続く事でしょう。稲本選手にとっても日本のサッカーを理解し、又稲本選手の能力を公平に判断出来る今回のベンゲル政権の延長は、かれ自身だけでなく、日本サッカーにもプラスとなる事でしょう。 西沢、稲本の両選手を応援しつつも、冷静に判断する事が必要なのかもしれません。


2001年8月号記事
セリエ、スペインリーグ開幕!

〔イタリア・セリエA〕
この週末欧州サッカーリーグの最後を飾り、スペインリーグそしてイタリアセリエAが開幕しました。注目の中田選手率いるパルマは26日開幕戦をレッチェと戦い1−1で引き分けました。パルマは前半に得点されたまま0−1で迎えた後半26分、中田選手の25メートルのFKが左ポストに当たり跳ね返った所をディバイオが押し込んだ得点で何とか引き分けに持ち込みました。パルマの次節は9月9日のホーム開幕戦となるミラノ戦となります。その他の試合での番狂わせはフィオレンティーナ。新鋭のキエボにホームで敗れる大波乱がありました。

ボローニャ 1−0 アタランタ

ブレシア 2−2 ACミラン

フィオレンティーナ 0−2 キエボ

インテル 4−1 ペルージャ

ユベントス 4−0 ベネチア

ラツィオ 1−1 ピアチェンツァ

レッチェ 1−1 パルマ

ウディネーゼ 2−2 トリノ

ベローナ 1−1 ローマ

 

〔スペイン・1部リーグ〕
セリエに先立つ25日にスペイン1部リーグも開幕しました。大型完全補強のレアル・マドリードは敵地でバレンシアと戦いました。注目の大型トレードの主役ジダン、昨年の主役フィーゴらスーパースター軍団の戦いでもありましたが、バレンシアの素晴らしい守備は崩せず、0−1で苦杯を舐めました。チームワークや全体のバランスという点では疑問を抱く専門家もおり、次節での戦いに注目を集めます。意外に今後を占う大きな一戦となるかもしれません。

マラガ 3−2 ベティス

バレンシア 1−0 Rマドリード

デポルティボ 4−0 バリャドリード

マジョルカ 0−3 ラスパルマス

ソシエダ 1−3 ビルバオ

テネリフェ 0−2 アラベス

オサスナ 0−3 セルタ

バジェカーノ 1−2 ビジャレアル

セビリア 1−2 バルセロナ

エスパニョール 2−1 サラゴサ


2001年8月号記事
欧州最優秀選手の行方は

UEFAが選出するのポジション別最優秀選手。この選手も羨む賞を獲得するのは誰なのか?欧州最優秀選手のノミネートがこの度発表されました。5つのカテゴリーがあり、投票によって公平に決定するのです。発表はチャンピオンズリーグの覇者バイエルンとUEFAカップ覇者のリバプールが対戦するヨーロッパスーパーカップ前日の23日に行われる予定です。貴方の好きな選手もノミネートされていますか?

〔最優秀ノミネート選手一覧〕
◆ FW
エウベル バイエルン

アンリ アーセナル

ラウル Rマドリード

◆ MF
フィーゴ Rマドリード

メンディエタ ラツィオ

ビエラ アーセナル

◆ DF
アジャラ バレンシア

クフォー バイエルン

シュタム マンチェスターU

◆ GK
バルテズ マンチェスターU

カニサレス バレンシア

カーン バイエルン

◆ 最優秀選手
エッフェンベルク バイエルン

マカリスター リバプール

ラウル Rマドリード

◆ 最優秀監督
デルボスケ Rマドリード

ヒッツフェルト バイエルン

ウーリエ リバプール


2001年8月号記事
スペインスーパーカップ

スペインでのカップ戦と言えばもちろんサラゴサ。このサラゴサとスーパーカップを戦ったのが御存知レアルマドリッドです。この日の決勝第ニ戦は3−0とレアルが快勝しました。第1戦は1−1で引き分けだったため、レアルマドリッドが1997年以来の優勝を飾りました。この日大活躍したのはスペイン代表のラウル。後半はほとんどワンマンショーでした。MFフィーゴのコーナーキック、イエロと渡ったボールを頭で押し込んだ得点にはじまり、36分にはフィーゴのセンタリングを受け2点目のシュート。試合終了間際にはMFサビオがシュートしたこぼれ球を押し込み、何とあっぱれのハットトリックを達成したのです。ここのところ余り勝ちに恵まれてうないレアルでしたが25日のリーグ開幕に向けロベカル、ラウル、サルガド、フィーゴ。そして今シーズンより移籍のジダンを加え、スーパースター軍団「白い巨人」ーレアルマドリッドは万全の体制で25日よりのリーグ戦を迎える訳です。バルセロナを筆頭にバレンシアやセルタの追撃は見られるのでしょうか?スーパースター軍団はチームワークに乱れはないのでしょうか?戦力には何の不足もないレアルですが敵は内にあるのかもしれませんよ!

〔スペインスーパーカップ決勝結果〕
レアル・マドリード 3−0サラゴサ

※第1戦は1−1で引き分け、計4−1でレアル・マドリードの優勝


2001年8月号記事
フェイエノールト小野選手の次なる試合は?

最近何だか非常に気になる小野選手です。サッカーのオランダ1部リーグ、フェイエノールトが22日にアウエイ−でのローダ戦を行いました。0−2で勝ち、これで開幕2連勝となりました。その気になる小野選手は後半23分からの出場を果たしました。交代直後のドリブル後の好パス等もありましたが、前回のような衝撃的な場面もありませんでした。しかし小野選手の持ち味を生かしたプレーが随所にあり、派手さはなかったものの。着実なオランダでの地固めであると感じました。これで又次回のステップアップする小野選手が楽しみでなりません。


2001年8月号記事
欧州チャンピオンズリーグ32チーム決定

フランス、リールとの第ニ戦にパルマは0ー1で勝ちましたが、第一戦での0ー2により本戦出場はなりませんでした。サッカーの欧州チャンピオンズリーグ最終予選第2戦が22日に行われ、全32チームが決定しました。常連のガラタサライをはじめ同じトルコのフェネルバーチェ。そしてパルマを敗ったリール、お馴染みのギリシャのパナシナイコスや、スコットランドのセルティック、ドイツのボルシア・ドルトムント等の10チームが出場権を獲得しました。各国リーグ覇者が獲得した出場枠16チームに加え、前日に出場権を得た6チームの合計32チームで本戦を争う訳です。9月に開幕する8組各4チームでの1次リーグは楽しみです。  スケジュール詳細はココ


2001年8月号記事
フェイエノールトの小野10分間で観衆を魅了

フェイエノールトのMF小野伸二選手が19日のスパルタとの開幕戦に出場しました。3―0と大差を付けた後の後半34分からの出場せしたが、相手DF裏に縦パスを出し4点目を演出し、終了間際にも、トマソンへ5点目のアシストをし、2得点に絡むアピールで欧州初戦を終えました。試合はフェイエノールトが5―0で大勝しました。僅か10分間の出場チャンスのなかでのこのアピール度はかなり高く、セリエでの中田選手同様、鮮烈なデビューと言っても過言ではないかもしれません。過激なサポーターが多いフェイエノールトですが、ホームデ・カイプ・スタジアムに集まった観衆4万3千人余りの興奮がこの小野選手の活躍で頂点に達したのは言うまでもありません。デビューの10分間の活躍が次回に何をもたらすのかファンの我々も注視しなくてはなりません。


2001年8月号記事
高原もまずまずのデビュー

南米、アルゼンチンの一部リーグで初めての日本人プレーヤーとして高原選手がボカ・ジュニアーズの一員として出場を果たしました。現地19日に、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスでの開幕戦を迎えたボカジュニアーズはベルグラノと戦い、1−3で敗れました。高原選手は後半29分からの出場となり、3トップの攻撃的な布陣の一角を担いましたが、シュートを打つには至りませんでした。各メディアでも報道されているように3人抜きのドリブルでゴールに迫る場面もあり、緊張のデビューとしてはまずまずのプレーでした。


2001年8月号記事
プレミアリーグ開幕!

サッカーの聖地、イングランド・プレミアリーグが現地18日に遂に新シーズンの開幕を迎えました。この日は8試合が行われ、ボルトンの西沢選手は左わき腹を痛めていることもあり出場登録メンバーからは外れ、観戦となりました。しかしそのボルトンは5−0でレスターに圧勝、4シーズンぶりのプレミアリーグとなったボルトンでしたが、大事な初戦を飾りました。そしてアーセナルの稲本潤一は、事前の情報のように今回、遠征メンバーからも外され、試合出場にはまだまだかなりの時間を要するのではないかと思われます。そのベンゲル監督率いるアーセナルは、敵地でミドルズブラと戦い4−0で初戦を完勝で収めました。さて西沢選手のプレミアリーグデビューですが21日の第2節が濃厚となりました。怪我さえ直ればいつでも出場出来る西沢選手の地位はある程度確保出来ているようです。楽しみです。

 

▲ 8月19日(日)の結果
チャールトン1−2エバートン

ダービー 2−1 ブラックバーン

リーズ 2−0 サウザンプトン

レスター 0−5 ボルトン

リバプール 2−1ウェストハム

ミドルズブラ 0−4 アーセナル

サンダーランド1−0イプスウィッチ

トットナム 0−0 アストンビラ

 

▲ 8月19日(日)の試合予定
チェルシー vs ニューカッスル

マンチェスタ−U X フルハム


2001年8月号記事
ワールドカップ南米予選 アルゼンチンそしてブラジル

ブラジルの復活の狼煙です。ワールドカップ予選では、何と昨年11月以来の白星を挙げたのがこのブラジル。この長いトンネルを抜けた代表チーム全員が興奮を隠し切れない様子でした。この試合パラグアイは予選突破の礎としたい試合でした。ところが開始早々の前半5分。MFベレッチがあげたゴール前のクロスをFWパライバがヘッドで決め、先制点。これでぐっと楽になったブラジルでした。後半にもリバウドがヘッドでダメを押し、2ー0でこの試合を完勝したのでした。ブラジルにとってはこのうえもない価値ある1勝を手にした訳です。これで4位に浮上。まだまだ楽観出来ませんがひと安心のブラジルです。そしてもう一つの注目チーム、アルゼンチンがエクアドルをアウエイ−で2ー0で下し8大会連続でのワールドカップ出場を決めました。南米予選で出場を決めたのはアルゼンチンが初となります。アフリカは既に全ての予選が終了し、出場5ヶ国が全て決定しています。これに次いで出場を決めたのが今回のアルゼンチンでした。ブラジル等の強剛が苦しむなか好調を保ち続け、先ず最初に予選を突破したのがやはりアルゼンチンでした。本大会でももちろん活躍が期待されます。ブラジルにとっても予選突破をしたアルゼンチンとはもちろんワールドカップへ一緒に出場したいし、又負けたくない相手でもあります。両チームはきっと2002年には共に大暴れするワールドカップになるでしょう。


2001年8月号記事
トヨタカップ 日本開催ピンチ!? 

今日の話題はトヨタカップ。この日本で行われるビッグイベントが岐路に立たされています。この大会、最近はトヨタカップという名称で日本で行われてきましたが、開催されなくなる可能性が出ていることが分かったのです。この大会は欧州クラブチャンピオンと南米クラブチャンピオンが、日本で世界一を決めてきた訳です。ところが最近になって欧州連盟(UEFA)側がホーム・アンド・アウエー方式への変更を主張してきたのです。ただし日本開催の契約がある2002年までは現行方式を維持するよう要請しているようですが、来年以降は不透明な雲行きなのです。今年は、11月27日にドイツのバイエルン・ミュンヘンとアルゼンチンのボカ ・ジュニアーズ(が東京・国立競技場で対戦することになっています。何とか日本で開催して欲しいと願っています。


2001年8月号記事
ワールドカップ南米予選
 

パラグアイがブラジル戦に向けて本格的な始動を開始しました。パラグアイは2大会連続6回目のワールドカップ出場を目指して南米予選を好調に邁進しています。そして次なる相手は不調が伝えられはしますが、強剛ブラジル。15日の南米予選ブラジル戦へ向けたメンバー20人も発表、いよいよこのブラジル戦に勝てばワールドカップ出場が決定的となり、予選突破にむけた大詰めの試合なのです。パラグアイは現在予選2位、そして俵1枚で踏み止まっている4位ブラジルにとっても今後を占う大切な一戦なのです。そのブラジルはMFレオナルドがキャプテンとして復帰、先のパナマとのフレンドリーマッチでの、レオナルドの適格な指示による、ロベカルらのゴールによる5−0の圧勝で自信を回復しつつあるのも事実。好ゲームは必至です。そして現在、フランスとともに世界ナンバーワンを争うと言われるのがアルゼンチン。今回の予選も南米一番乗りを狙っています。15日の対戦は3位エクアドル戦。MFベロン、FWクラウディオ・ロペス、そして叩き上げの名選手クレスポらでエクアドルでの8大会連続13度目のワールドカップ出場を狙います。


2001年8月号記事
ワールドカップ欧州予選 アイルランドの奇跡

アイルランドは前回のポルトガルとの戦いを引き分けとし、又一歩ワールドカップ出場へ前進しました。もちろん相手は欧州の古豪ポルトガル。グループで首位に立っているアイルランドにとっても強敵でした。しかしこの大切な試合を結局1−1とポルトガルと引き分け、ワールドカップ出場へ又一歩進んだ訳です。そのアイルランドは9月1日、ホームでオランドを迎え撃つ訳です。既に出場国が決定したアフリカ勢、そして15日の試合で早くも出場が決定する南米予選をはじめ、いよいよ本格的に最後の戦いが繰り広げられるのです。そのアイルランドは1998年には、U−16とU−18の両方でヨーロッパ選手権で優勝。近年確実に強くなっているチームなのです。プレミアリーグ等でプレーする有望な選手も多く、これが今回の激戦の予選を好調に乗り切っている理由でもあります。そしてアイルランドの奇跡と言われる アイルランドサッカー史上、最も重要な出来事といえば、90年のワールドカップイタリア大会でのベスト8進出。準々決勝では、ホスト国イタリアに敗れましたが、あの時のアイルランド代表の快進撃を彷佛とさせるのが正に今回のアイルランド代表チームなのです。その中でもアイルランドのスーパースターと言えばロビー・キーン選手。キーンはダブリンの郊外にあるタッラという貧しい地区の生まれ。現在自分の置かれた立場に感謝し、また貧しい時代の我慢がここまでの彼を作ったと言っても過言ではありません。日本でも期待されるこの注目の試合は9月1日。待ち遠しい一戦です。


2001年8月号記事
思い出のワールドカップ 1994年米国

1994年、米国大会を控えて私は焦っていました。というのも米国でのワールドカップ観戦ツアーを計画したにもかかわらず、日本でのワールドカップ熱は今ほどではなく、又今のように簡単に宣伝出来るインターネットも一般的ではなく、集客にはかなりの苦労をしたのでした。そんななか開幕した1994年のワールドカップ米国大会でした。この大会で最も注目を集めた国の一つがナイジェリアでした。この大会よりアフリカからの出場枠が3つとなり、初出場を果たしたのがこのナイジェリアというチームだったのです。初出場となる本大会を前にして行われる数々の大会を制し、また国をあげての支援にチームが一丸となって勝利に邁進したのでした。予選リーグの初戦はストイチコフを擁する強剛ブルガリアでしたが、これに完勝、第2戦はアルゼンチンに敗れたものの、3戦のギリシャにも完勝し、予選をトップで通過したのです。この時は私は既にナイジェリアの虜になったのです。90年のイタリア大会では確かにカメルーンがベスト8まで進出したものの、あくまでもダークホースという位置付けだったのです。これ以外では今までのサッカー界では余り注目されなかったアフリカ勢でしたが、この大会でのナイジェリアの戦いぶりは、それは凄いの一語に尽きました。そんななか予選を突破したナイジェリアを待ち受けていた相手は古豪イタリアだったのです。この時のイタリアの監督は皆さん御存知のサッキ監督。この試合オコチャの運動能力を素晴らしいものがありました。切れの良いシュート、足に吸い付くようなボールコントロール。しかし最終的に勝利したのはイタリアだったのです。テクニックにはずば抜けており、又身体能力にも優れたナイジェリアでしたが、チームのバランス、そしてチームワークに長けたイタリアには勝利出来なかったのです。そして今回のワールドカップ2002KOREA-JAPANではどんな戦いをアフリカ勢がしてくれるのでしょうか?欧州、南米が中心の今までのサッカーにアフリカ勢、そしてアジア勢はどこまで迫れるのでしょうか?アフリカの出場国も94年当時から2つも増え今や5となりました。カメルーン、ナイジェリア、セネガル、チュニジア、そして南アフリカ。いよいよ来年の大会ももうすぐ其処に来ています。どんな戦いをするアフリカ勢なのか早く観たいものです。


2001年8月号記事
スペイン通信 スペインでの日本人移籍マーケット

日本の城選手がスペインでの移籍マーケットで、苦戦を強いられています。イタリアをはじめとするマーケットでは日本人選手、アジア人選手の評価も高まり、徐々にではありますが海外移籍組みが増えてきています。しかしそれもスペインでは余り関係がないのかもしれません。昨シーズンまで在籍した西沢が活躍出来なかった。アピール出来なかった事も多少の影響が出ているかもしれません。そのFW城選手ですが、今週中に移籍が成立しなければ、横浜に残留することが決まったようです。サラゴサ、バジェカーノとの交渉も頓挫しており、苦しい状況に変わりはありません。しかし最後までスペインに固執してチャレンジし続ける城選手には尊敬して止みません。


2001年8月号記事
欧州チャンピオンズリーグ パルマの戦い

注目の中田選手が移籍したセリエA・パルマの今シーズンの初の公式戦となったのが欧州チャンピオンズリーグ。この最終予選のフランスのリールと第1戦が行われました。前半0−0で折り返した試合でしたが、リールは後半2分にバシルが先制。そして35分にはエケルが30メートルのシュートを決め、これがだめ押しとなる決定的な失点となりました。結局0ー2でパルマが敗れる残念な試合となってしまいました。中田選手はこの日はフル出場しましたが、厳しいマークに加え、チーム内の連係がまだまだ確立していない印象で、最後まだゴールを奪う、パスを演出出来ませんでした。第2戦は22日、リールで行われるます。アウエイでの厳しい状況ですが、頑張ってくれる事でしょう!


2001年8月号記事
バイエルンの4連覇なるか!?

ブンデスリーガの王者と言えば、チャンピオンズリーグを制し、トヨタカップへも出場するバイエルン・ミュンヘンです。バイエルンそれはドイツを代表する強剛クラブ。1900年創設の数々のタイトルを奪取した欧州を代表するクラブでもあります。日本のファンの方も多く、今年のトヨタカップを心待ちにしているファンの皆様も多い事と思います。もちろん本拠地はドイツ、ミュンヘン。7万人弱を収容するオリンピアシュタディオンでは今年も熱戦が繰り広げられるに違いありません。その王者バイエルンですが開幕戦では不覚をとり、まさかの敗戦を喫したしたバイエルンでしたが、第2節ではホームオリンピアで昨シーズン2位のシャルケ04を迎え撃ちました。この試合3―0でシャルケを圧倒、初勝利をあげました。まだまだ開幕したばかりのブンデスリ−ガではありますが、注目はやはりバイエルン。今シーズン、リーグを制覇すれば4連覇の偉業を成し遂げる事になるのです。今黄金時代を迎えていると言っても良いバイエルンですが、リーグ制覇だけでなく、世界一クラブ決定戦。トヨタカップでの勝利も狙うバイエルンなのです。今年の戦いが楽しみです。


2001年8月号記事
ロンドン通信  9/22 ア−セナル対ボルトン

ロンドンの乙女は旅行業者。夏の観光シーズンは超大忙しで休む暇さえもありません。しかしこの試合には必ず行こうと思っています。さてその試合とは稲本vs西沢の対決。つまり日本のサッカー史にも残るプレミアリーグ日本人対決の観戦なのです。この9月22日のアーセナル対ボルトン戦に向け、今から乙女はこの日を目指してスケジュールを調整しているのです。何せ土日だって忙しければ当然お休みではありませんし、観光旅行にいらっしゃるお客様は逆に土日に到着される確率が高く、そうなれば当然にお休みは平日となる訳です。しかしこの試合は何としても観たい!観なければならない。ロンドンの乙女はこの歴史的な試合を観るだけでなく、自分の身体で体験したいというのが本音なのです。ところがこの試合目掛けて日本からの旅行者が殺到するという噂がロンドンの業者の間で流れています。もしもそんな事にでもなれば、お客様のお出迎えからバスやガイドさんの手配までやらなければならない私の仕事ですから、万に一つでもお休みが取れなかったらと有らぬ妄想を抱いてしまうこの頃なのです。いずれにしても今から残業をやりまくり、この日には絶対にお休みを取るぞと回りにも、上司にもやんわりと伝えながら、この日を待ち望む乙女なのでした。マンチェスターユナイテッドの今シーズンの戦い、そしてこれを迎え撃つア−セナル、チェルシーやリバプールの戦いの他にこの稲本の挑戦、西沢の英国での戦いという新しい楽しみも増え、今シーズンは特に目の離せないプレミアリーグなのです。乙女の楽しみは続きます!


2001年8月号記事
南米大陸最南端の国アルゼンチンでの挑戦

情熱の大陸、南米。しかしアルゼンチンへ行った事がある方ならお気付きと思いますが、南米で最もシックで落ち着いた雰囲気なのがアルゼンチンなのです。日本人が思い浮かべる南米のイメージのほとんどが実はブラジル。暑くて、情熱的で、エネルギッシュな渾沌とした雰囲気。正にそれがブラジルなのです。アルゼンチンは南米のパリ。しゃれた街角におしゃれなブティックが立ち並ぶのがこのアルゼンチンです。ブラジル同様の情熱さも持ち合わせていますが、その情熱はタンゴに代表されるように静かではあるけれでも、より力強いのがアルゼンチンの魂でもあります。その南米のパリと言われるブエノスアイレスを本拠地にするのがボカ・ジュニアーズです。1905年創設。クラブ名は、「ボカ地区の若者」という意味でつけられたという由緒正しい名前なのです。計22度の優勝を誇るアルゼンチン1部リーグの名門は、リベルタドーレス杯を4度も制しています。トヨタカップでも勝利し、2度世界王者にも輝いているのは皆さんの記憶にも新しいはずです。さて今回その名門の戸を叩くのが決定的になったのが高原選手。この名門クラブも今年は決定力不足を指摘されており、日本から訪問中の高原選手本人もサポーターから歓迎される場面もあったと報道されていますね。どんなに名門であっても、その努力を怠った瞬間に王者ではなくなるのです。日本からの未知の若者を受け入れる姿勢は、常に努力する姿勢でもあり、又サッカーに対する貪欲な姿勢は日本も見習う必要があるのは言うまでもありません。


2001年8月号記事
セリエA開幕特集
1)熱気ムンムン!ホットなセリエA開幕

昨日もお伝えしたようにやっとセリエのスケジュールが確定しました。8月26日に行われる第1節のカードは以下のように決定しました。日本代表MF中田英寿選手が所属するパルマはアウエーでレッチェと対戦します。このレッチェ、なかなかユニークなクラブで日本でのサポーターが意外に多いクラブなのです。セリエA唯一の南部イタリアのチームですから、観戦には少々厳しい場所かもしれません。このレッチェは昨シーズン13位。スクデットを狙うパルマにとっては確実に勝利する事が大切です。そしてホーム初戦は9月9日の第2節でのインテルに決まりました。

第一節
ボローニャ - アタランタ
ブレッシア - ミラン
フィオレンティーナ - キエーヴォ
インテル - ペルージャ
ユヴェントス - ヴェネツィア
ラツィオ - ピアチェンツァ
レッチェ - パルマ
ウディネーゼ - トリノ
ヴェローナ - ローマ

第ニ節
アタランタ - ユヴェントス
キエーヴォ - ボローニャ
ミラン - フィオレンティーナ
パルマ - インテル
ペルージャ - ラツィオ
ピアチェンツァ - レッチェ
ローマ - ウディネーゼ
トリノ - ブレッシア
ヴェネツィア - ヴェローナ

2)サッカーファンをサポートするチケットプライス!

今年もセリエの季節がやってきました。日本と違いかなり高いセリエの各チケットです。人気カード以外は現地での取得も一つの方法。貴方の旅のスタイルや滞在期間、そして旅行回数や慣れ、不馴れ等を考えながら手配するのがベストです。何も高いお金を払って全てのチケットを日本で取得する必要は全くありません。貴方の等身大の観戦旅行を計画して下さい。現地取得の情報を持っている方は、現地で取得したい方のためにぜひ書き込みして下さいね!

http://www.cgigame.com/bbs/BELLCAT.html 

  •  カップ戦、代表戦、ダービーマッチ (サイドライン座席確約)16,000円
    (ダービーマッチとはミラン対インテル、ローマ対ラッツィオです)
  • ビッグクラブ直接対決ゲーム  (サイドライン座席確約)14,000円
    ビッグクラブとはミラン、インテル、ユベントス、ローマ、ラッツィオ、フィオレンティーノ、パルマの七つのチームが直接対決する試合です。
  • その他のセリエAのゲーム  (サイドライン座席確約)13,000円

*価格は変動する場合がございます。チケットの詳細のお問い合わせは yo@sportstkt.com まで


2001年8月号記事
ロンドン通信  頑張れニシザワ!そして日本

シーズン間近かになって西沢選手がプレシーズンマッチとは言え、ハットトリックを決めたとニュースで聞いた時は飛び上がって喜んだ乙女でありました。とは言え、乙女は正直ボルトンのファンではありません。何と言ってもロンドン在住の私ですからおのずとその答えは決まってくるのは仕方がない事かもしれません。他のクラブのファンの皆様ごめんなさい。しかしファン、ファンでないのに関わらず私だって日本生まれの、日本人。イタリアリーグで中田が活躍すると聞けば喜び、広山がパラグアイで苦労した末に初めて日本代表に選ばれたと聞けば、思わずもらい泣きしてしまう。それがやはり日本人、そしてアジア人の心ではないでしょうか?何も海外に暮らしているからと言え、日本の心を忘れた訳ではありません。それどころか逆に、数年に一度日本に帰国する度に、電車でのマナーやクルマの運転の仕方のひどさを見ると辟易とします。よく若者がこのマナーについてはターゲットとなっていますが、私が見る限り、若者だけでなく、おじさん、おばさん、いやおじいさんやおばあさんまでもがマナーの悪い方が多いと思うのですが、やはり大人が悪ければ子供は真似をし、若者へも伝染するというのが真実なのかもしれません。そう言えば先日の日本での選挙の話題を日系の新聞で目にしましたが、投票率が選挙権を持っている方のたったの56%と聞き、愕然としました。日本の心を忘れない乙女ではありますが、自分の意見をはっきり言い、又、自己の責任に於いて積極的に発言するのが当たり前となっているイギリスの素晴らしさも、改めて認識せざるを得ませんでした。英国へ留学される方が沢山いらっしゃいますが、英国のこのような良い所。そして何でこうなるの?という英国の悪い所(逆に言えば日本の良い所を再認識するという事)を知って、その経験を、語学の収得だけでなく、帰国してからの日本ために役立てて欲しいと願っているのです。ちょっと大袈裟だったかもしれませんが、前述の西沢選手にとっても、日本サッカーの良いところを実感しながら、そして活躍は出来ませんでしたが、スペインリーグでの経験や思いを、そして新天地プレミアリーグでこれらを生かしながら、将来に日本を背負っていって欲しいと切に思っています。頑張れニシザワ!頑張れ日本!


2001年8月号記事
セリエA 新スケジュール発表

いよいよ欧州リーグの最後を飾るべく、セリエの新シーズンの日程が発表されました。このコンピューター抽選によるイタリア、セリエAの今シーズンの日程は我々ファンにとって待ちに待ったものでした。と言うのも今季移籍したばかりの中田英寿の所属するパルマの開幕戦はいったどこのクラブとの対戦?という興味も高く、考えれば考える程、その楽しみが深まるばかりでした。この初戦ですがレッチェとアウエーで対戦することに決まりました。その他の注目の試合は11月3、4日のペルージャ戦、12月8日、9日のローマ戦があり白熱の試合が予想されています。詳細はココでご覧頂く事が可能です。


2001年8月号記事
イタリア通信 中田、チャンピオンズリーグ、そして

欧州は涼しいと勘違いしている日本の方が大勢いるようですが、ここイタリアでも猛暑は変わらず、毎日ほんとうに嫌になってしまいます。こんな暑さのなか、パルマはMF中田英寿選手を中心として行っていたモルジェ・キャンプを打ち上げました。試合形式での連係に費やしたキャンプでしたが、その集大成の確認をサンプドリア、トリノ戦で確認しながらの最終日でした。そしていよいよ日本の皆さんが待ちに待った8月8日には今シーズン初の公式戦、チャンピオンズリーグ予選3回戦の第1戦が行われます。相手はフランスリーグの強剛リール。手を抜いて勝てる程、安心出来る相手では当然ありません。しかし全力で戦うパルマが勝つ事を疑う者はいないでしょう!そんななか、プレミアリーグでの稲本選手や西沢選手、そしてボカへ移籍濃厚と言われる高原選手等、安くてテクニックのある日本人選手、アジア人選手がイタリアでも話題になっています。御存知アジア市場をセリエで成功させたのは中田選手をはじめに獲得したペルージャです。そのペルージャが予想を覆しセリエAに残留しているのは、中田選手発掘の恩恵であると良くも悪くも言われるペルージャですが、ここへ来て日本をはじめとするアジアの各国が注目されつつあります。日本そして韓国を中心としたサッカーやプレーヤーが再認識されるように次々と海外へ進出するなかEU枠外選手枠が撤廃されたセリエでは徐々にではありますが、中田選手の活躍や日本代表の好成績もあって注目されている訳です。今シーズンは日本人選手のセリエへの大きな移籍はありませんでしたが、来年のワールドカップの活躍如何では2002-2003シーズンは複数の新しい日本人プレーヤーが海を渡りイタリアへ赴く事となるでしょう。ワールドカップ以降が日本人プレーヤーにとっての真の正念場になる筈です。この時の海外移籍組みが多ければ多い程、将来の日本を背負う経験豊富な指導者も増え、日本をはじめとするアジアが世界サッカーのトップクラスになる試金石となる事でしょう。


2001年7月号記事
JUBILO高原選手のボカジュニアーズ移籍

ジュビロ磐田のFW高原直泰選手が、何とアルゼンチンの強豪ボカ・ジュニアーズへ移籍することが決定しました。28日に合意、それによれば1年目のレンタル期間を含めた5年契約の模様です。31日には正式契約が行われ、8月5日の開幕戦、対ベルグラーノ戦でデビューする予定です。これが実現すれば高原選手は南米王者ボカの一員として、11月27日に行われるトヨタカップにも出場し、日本人初の世界一のクラブを賭けた戦いに臨む事になりそうです。


2001年7月号記事
メキシコの風  コパアメリカ、メキシコ惜敗

私も超エキサイトしてしまいました。何と言ってもブルファイト(闘牛)とボクシング、そしてこのサッカーがメキシコでは私をエキサイトさせるビッグ3なのです。ルチャリブレ(プロレス)や野球も悪くはなにのですが今一つ肌に合う、合わないというものもあり、やはり前述の3つが私の好みなのです。コロンビアで行われている南米選手権、コパアメリカの決勝、地元コロンビア対我らがメキシコの決勝戦が今日行われました(こちらの日曜日)。この両チームの初優勝をかけた試合は少々荒れた内容となりましたが、中南米ではこれくらいは当たり前。エキサイトするファンに圧され選手のモチベーションも高く、かなり白熱した試合となりました。後半にコーナーキックから受けたボールをコルドバが頭で押し込み、これが決勝点となり、1−0でコロンビアが優勝しました。復活に相応しいメキシコの、コパアメリカでの戦いにサポーターの1人として喜んではいますが、何とか優勝してもらいたいとの願いも虚しく、惜敗してしまい2位に甘んじる結果となりました。この日は3位決定戦も行われ、2−2でPK戦のすえ、ホンジュラスが5−4でウルグアイを下しました。メキシコの次なる標的はワールドカップ予選。必ず出場権を獲得すると信じて良い、今回の復活でした。


2001年7月号記事
ブンデスリ−ガ、フランス・ディヴィジョン1開幕

夏の暑い盛りのドイツ・ブンデスリーガの開幕です。現地28日に開幕したブンデスリーガですが王者であり、今シーズン、4連覇を狙うバイエル ン・ミュンヘンが、アウエイでの戦いではあるものの、1部に昇格したばかりのボルシアMG(名門ではありますが)と対戦し1-0で敗れる波瀾のスタートとなりました。長いシーズンではありますが、一つ一つを大切に戦いたい各チームではあります。又各選手にとってはワールドカップ前の大切なシーズンでもあります。そしてフランスの1部リーグ、ディヴィジョン1も開幕しました。やはり昨シーズンの覇者であるナントが敗れる波瀾のスタートとなりました。今後プレシーズンマッチ等を行った後に開幕する各国のリーグも含め、我々ファン待望の新シーズンの開幕です!


2001年7月号記事
スペイン情報  城選手移籍か

スペインリーグ、サラゴサとの交渉が難航しているのは御存知F・マリノスのFW城彰二選手です。ところが今回移籍先として、ラージョ・バジェカーノの名前が上がっているようなのです。現在城選手へはこのバジェカーノの他、2部のアトレチコ・マドリードがオファーを出しているようです。しかし1部チームを希望している城選手ですから、今回バジェカーノへのレンタル移籍が濃厚のようなのです。1年目は3000万円でのレンタル移籍そして、1年後には完全移籍のオプションを提示している模様です。スペインにこだわる城選手ですが、ぜひとも成立して欲しい今回の移籍です。  


2001年7月号記事
メキシコの風  南米選手権、決勝進出

この日は朝から暑く、仕事が終わった後、メキシコビール「コロナ」で一杯やりながら、この準決勝1試合の結果を知りました。先日もお伝えしたようにメキシコがここへ来て、南米選手権で復活の勝利を重ねています。そのメキシコですが準決勝ではウルグアイを2―1で下し、1993年以来、4大会ぶり2回目の決勝進出を決めました。93年と言えば、今から8年前、当時はメキシコでの仕事が忙しく、いつも新聞でしか結果が分からないという多忙な生活を送っていた事を昨日のように思い出します。今回はその時以来の決勝ですから感慨もひとしおなのです。この試合ですが4人が退場する波瀾の荒れた試合となりましたが、2年ぶりに代表へ復帰したアスペがPKを成功させ決勝進出を決めました。アギレ新監督の手腕はまだまだ未知数でしたが、今回の勝利でその地位は不動のものになった感じがします。しかし問題はワールドカップ予選。何にもましてこの重要な大会へ出場出来るように最大限の努力をするのがアギレ新監督の最大にして唯一の目標である事に違いありません。


2001年7月号記事
メキシコの風  南米選手権での復活

メキシコでは何と言っても米国の影響が強いため、何でも米国流のスタイルや米国で生まれたものが流行の対象となります。スポーツも同じでNBAや野球もその延長線上にあるのです。そんな中でサッカーだけはちょっと違い、南米に強く影響を受けています。最近のメキシコサッカー代表は調子が上がらず、ワールドカップ予選でも苦戦が続いています。そんななか、参加しているのが南米選手権。その試合、メキシコはチリを2―0で下し、3大会連続で4回目のベスト4進出を決めました。アギレ新監督のもと復活を目指すメキシコなのです。復活の狼煙を上げねばならない中米のサッカー大国メキシコ。もちろんその実力は今までで証明済みですが、メンタルな強さとプライドも勝利を導くには必要なのかもしれません。今後に期待したいですね。


2001年7月号記事
欧州チャンピオンズリーグ3回戦の組み合わせ

欧州チャンピオンズリーグ予選3回戦の組み合わせ抽選が20日にスイスで行われました。UEFAカップ王者リバプール(イングランド)はハカ・バルケアコスキ(フィンランド) ―マッカビ・ハイファ(イスラエル)の勝者との対戦が決定。FCバルセロナはスコン ト・リガ(ラトビア)―ウィスラ・クラカウ(ポーランド)の勝者と対戦することが決まりました。注目はアヤックス(オランダ)―セルティック(スコットランド)、ロコモテ ィブ・モスクワ(ロシア)―チロル・インスブルック(オーストリア)、スラビア・プラハ(チェコ)―パナシナイコス(ギリシャ)。2回戦は7月25日と8月1日。そして3回戦は7日又は8日、21日又は22日に行われます。


2001年7月号記事
ロンドン通信 パブでの夢は夜開く

パブはお酒(ビール)を飲むところとずっと思っていたのですが、最近になってそれは間違いである事に気付きました。と言うのもいつもお店へ来ている常連の方でサッカーにも造詣が深く、又性格も優しい紳士(英国で言うジェントルマン)の方がいらっしいますが、彼曰くパブとはお酒をおつまみにして会話やコミュニケ−ションを楽しむ場所であるという事をおっしゃっていました。私を筆頭に日本人の方に多いタイプはお酒を主食としてがんがん飲みまくるタイプ。会話を楽しむも何も、主食がお酒なわけですから、少し時間が経てば当然べろべろになっているのです。こんな状態ではコミュニケ−ションが図れる筈もなく、会話を楽しむ状況では既になくなっているのです。そういう事が原因しているのか日本にいた頃には、お酒が飲めない人と食事に行く機会もありませんでしたし、又飲めない方たちにとっては、飲む場所へ誘われるなんてお金と時間の無駄であり、近寄り難い場所であるに違いありません。ところがここロンドンのパブの常連にはビールよりも会話が楽しくて集まると言った方たちがいるのです。とは言え、ロンドンの乙女こと私はやっぱりパブでのお酒が大好きなのです。しかしそれ以来私もお酒だけでなく会話も楽しもうと努力している次第です。しかし最近は常連の方や職場の同僚にも日本人プレーヤーについて聞かれる事が多くなってきました。ロンドンでも人気の高いア−セナルへ入団した稲本選手についてもかなり質問されましたが、ここ1週間はもっぱら西沢選手についての質問が多くなっています。ア−セナルはベンゲル監督率いる名門のチームですが、最近は王者マンチェスターユナイテッドの前に良い所なしの状態です。ここらへんで一発何か大きなタイトルの欲しいア−セナルですし、久々のリーグ優勝を狙って欲しい今シーズンなのです。そんな盛上りのなか、今年は特に年間予約席の売れ行きが好調のようでちょくちょく「あの日系企業もお客様の接待用に購入したんだ」という話も聞こえて来ています。年間予約席なんて買えない庶民の私にとってまたまたチケットの価格高騰がスタジアム観戦を遠のけるかもしれません。しかし乙女には強い見方パブがあるから大丈夫!パブで一杯やりながら観るサッカー観戦がストレス解消法なのです。やっぱり乙女の夢はパブで開くのです!


2001年7月号記事
ワールドカップアフリカ最終予選

ワールドカップアフリカ最終予選C組の試合が行われ、セネガルが最終戦でナミビアに5−0で勝ってC組1位を確定。ワールドカップの本大会初出場を決めました。アフリカからの出場は5チーム。これでその中の4チームが決定したわけです。セネガルは通算4勝1敗3分、モロッコと勝ち点15で並びましたが得失点差で上回った格好です。エジプトはアルジェリアと1−1で引き分けてセネガルには追い付きませんでした。アフリカ最終予選で本大会出場チームが未定なのはB組で、今月29日に決定する予定です。


2001年7月号記事
スペイン情報 新シーズン日程発表

スペイン1部リーグの日程が17日に発表されました。ジダンが加入して、注目の集まるレアルマドリードの開幕戦はアウエーでバレンシアと対戦します。その第1節は8月26、27日に行われます。シーズン終了は来年5月12日となっており、これでセリエ以外の主だったリーグの日程が確定しました。今年の特徴はワールドカップ2002開催のため、各国ともに早めの開幕が特徴となっています。又日本人選手の進出も目立ち、中田選手はパルマへ移籍。そして西沢、稲本の両選手ははじめてのプレミアリーガーとなりサッカーファンを喜ばせています。城選手はサラゴサへの移籍かと一時騒がれましたが、今だ動きはなく、今シーズンの移籍は難しいかもしれません。その他にもセリエのペルージャの動きも活発で、新たな日本人プレーヤーのセリエ移籍のニュースも聞かれるかもしれません。いずれにしても楽しみの増えた今シーズンの欧州リーグです。

以下でスペインリーグの日程はココご覧頂けます。


2001年7月号記事
イタリア通信 ラツィオファンの不満解消

ラツィオファンが喜びの声をあげました。と言うのはスペインリーグ、バレンシアに在籍するスペイン代表MFメンディエタ選手をラツィオが獲得したと発表したからです。当初からレアルマドリードがこのメンディエータ選手の獲得に相当乗り気で、積極的に動いていました。しかしバレンシア側は同じスペインリーグのレアルへの移籍を拒否、メンディエータ選手もビッグクラブであればスペインにはこだわらないという姿勢を打ち出した結果、今回のラツィオへの移籍が確定したのです。このところラツィオファンの間では不満が高まっていました。それというのもチェコ代表FWネドベドをユベントスへ、そしてアルゼンチン代表MFベロンをマンチェスターUへ計100億円以上の移籍金で放出したからです。この高まった不満のなか、獲得した大物メンディエータ選手ですからラツィオファンが喜ぶのも当たり前かもしれません。今年のイタリアカルチョ市場では沢山の大物選手の移籍が実現しました。ジダンのような世界的な選手が他国リーグへ移籍するという残念な面もありますが、欧州リーグ全体を考えれば、昨年より続く、一流選手の移籍は各クラブの活性化に繋がるプラスの面が大きいのは言うまでもありません。さて前述のメンディエータ選手はスペイン選手では史上最高額となる4100万ドル(約51億3000万円)での移籍となる見込みです。近日行われる予定の記者会見が楽しみです!


2001年7月号記事
ロンドン通信 二人目のプレミアリーガー誕生

ロンドンの乙女の嬉しい誤算が又起こりました。それは何と二人目のプレミアリーガーが誕生したというニュースです。日本の皆さんは既に私より詳細に御存知と思います。イングランド、プレミアリーグのボルトンへ移籍が正式に決まったのが日本代表FWで、先日までスペインリーグ、エスパニニョールに在籍していた前述の西沢明訓選手なのです。今回は異例とも言えるボルトンとの仮契約のため、早々のイギリス入りでしたが、厳しい労働ビザ取得の壁も乗り越え、電光石火の早業で契約を行いました。これも期待度の強さの表れかもしれませんね。報道によれば来年5月20日までの10か月間のレンタルで、年俸は5500万円、レンタル料4500万円での契約のようです。12月以降には完全移籍も視野に入れていて、移籍金3億2500万円の4年契約での完全移籍を目指しているようです。前回のスペインでは単身赴任の西沢選手でしたが、今回は家族同伴での、本気モードの渡英となるようです。スペインでのやる気と結果が噛み合わないちぐはぐな西沢選手とはおさらばして、積極的なプレーを期待する乙女です。このところ御無沙汰していたパブでの久々の乾杯をサッカー好きの常連たちと交わしたいと思います。さてこの二人の直接対決が9月22日に見る事が出来そうです。アーセナル対ボルトン戦、この稲本選手との対決に注目が集まりそうですが、乙女もチャンスがあればぜひ応援に行きたいと思っています。今回の移籍をチャンスとして、スペインでの経験をプレミアで完全燃焼して欲しいと願うロンドンの乙女なのでした。

9月22日、ア−セナル対ボルトン戦
期待の集まる9月22日のア−セナル対ボルトン戦ですが、当社ではこのチケットの取扱いを行っております。価格は19000円〜。ご希望の方は下記までお問い合わせ下さい。


2001年7月号記事
スペインミニ情報 サビオラ正式移籍

先日もお伝えしたリバープレートでアルゼンチン代表のMFハビエル・サビオラ選手が正式にバルセロナと契約を交わしました。6年契約で移籍金は55億ペセタ、日本円で約35億円というビッグなものとなりました。サビオラ選手は御存知、先日行われた世界ユース選手権で11得点を上げ、チームの優勝にも貢献した実力ナンバー1の選手でした。


2001年7月号記事
日本代表に期待するワールドカップ

あと、少しとなったワールドカップ2002 KOREA-JAPAN。もちろん、地元である日本と韓国の活躍は必要不可欠。今までのワールドカップの開催国が全てベスト16以上である事を皆さん御存知でしたでしょうか。スペイン大会の時のスペインは2次リーグ敗退でしたが、今で言うベスト16以上をクリアしていました。日本、韓国にとっては2002年はホームゲームです。しかしそれは期待と重圧の入り乱れた環境に選手たちは置かれるのです。最近、パラグアイ代表の守護神であるチラベルト選手のJリーグへの移籍が噂されています。以前より彼は親日家と言われていますし「日本でもプレーしたい」というコメントも出しているようです。治安も良く、高給が保証される日本ではありますが、外国人選手たちにとってはこの一年間、日本でプレーする事は来年のワールドカップに向けた利点があるような気がします。日本人選手の良い所悪い所、競技場の性質から日本人サポーターの応援の仕方や雰囲気まで、日本という土地を知るというメリットもあるのです。未知のアジアの国、日本で、ワールドカップという大舞台で、しかも相手が日本だったら・・・・・。そんなときに、芝の長さや競技場の広さを体験した事があれば役立つ訳です。しかし逆に日本人選手はどうか?やはり海外での経験は絶対に役立つ筈です。先ずは中田英寿選手。彼は大きなプレッシャーで潰される事はないでしょう。今シーズンはパルマで背番号10までもらっています。確かに、クラブチームと母国の代表とのプレッシャーの違いはわかりませんがイタリアセリエAに所属する選手は国の代表の中心核であったりもします。そんな選手とセリエAで対決していて、2002年で対決する場合は相手に威圧されるプレッシャーは全くないかも知れませんね。これは中田選手だけでなく、小野選手や稲本選手でも同じことが言えるかもしれませんね。トルシエ監督が言うように、やはり外国でプレーすることは選手自身を育てるだけでなく、相手選手の情報の入手、そして経験の注入としても役立つのです。2002年はかならずベスト16、否ベスト16とは言わず優勝を狙って欲しいものです。


2001年7月号記事
イタリア通信 夏休みの楽しみと中田のデビュー

欧州の移籍戦線もいよいよ後半に突入しました。各クラブも最後の詰めに向けて水面下で奔走していることでしょう。既に移籍した選手は早くもキャンプインに突入し、スクデットに向けた調整が行われるのです。その中でも精力的なトレーニングを行っているのがパルマです。もちろん司令塔中田選手の加入で新たな布陣で臨むシーズンですから、トップクラスのクラブとすれな当たり前の話かもしれません。さて欧州にも暑い、暑い夏がやってきました。この暑い夏は大人にとっても、バカンスへ、ビーチへの短い旅行へと楽しみが増える季節なのです。しかし子供たちにとってはもっと嬉しい季節に違いありません。夏休みに加えて目白押しの夏のイベントで、それはもう言葉では言い表せない嬉しそうな表情をする子供たちの顔を見ているとこちらまでワクワクしてきます。さてキャンプでも好調な滑り出しをしている中田選手ですが7/27の試合は中田選手がパルマとして出場する初めてのセリエAチームとの対戦試合になる予定です。バーレダオスタ記念と言い、パルマ、ユベントス、ナポリの3つのクラブが参加するこの大会は日本をはじめ、我々イタリア人も楽しみにしている大会でもあります。この夏休みの時期には、イタリア国内でも皆さんが考えているようりもかなり多くの試合が行われます。もちろんリーグ戦の本戦の試合を観たい日本の皆さんがほとんであるのは頷ける部分もありますが、この夏の大会は調整の時期も重なり、かなり多くの選手を見れたり、また選手もリラックスしてプレーしているので意外なプレーが観れたりもします。又試合前後には選手たちのサインも貰えたりで、スター選手たちの素顔の見れる季節でもあります。今回は欧州各地で観戦出来るこの時期の試合を皆さんにもご紹介しましょう。

7/27 Trofeo Valle d'Aosta(バーレダオスタ記念)
   参加チーム:パルマ,ユベントス,ナポリ
   場所:CHATILLON(ミラノから車で約2時間)

8/3  Trofeo Birra Moretti(モレッティビール記念)
  参加チーム:インテル,ラッツィオ,ユベントス
 場所:バリ

8/9  Trofeo TIMi(ティム記念)
  参加チーム:ミラン,インテル,ユベントス  場所:トリエステ 

8/14 Trofeo "S. Bernabeu"(ベルナベ記念)
 レアルマドリード対インテル  場所:マドリード

 

8/18 Trofeo BERLUSCONI(ベルルスコーニ記念)
 ミラン対ユベントス  場所:ミラノ

8/19にはローマにてローマ対フィオレンティーナ(Super Cup Italiana)があります。


2001年7月号記事
スペイン情報 8/17バルセロナ対パルマ?!

さてプレシーズンマッチでの中田選手の調整はうまく進んでいるとスペインでも報道されていますが、その中田選手率いるパルマを迎えての試合が8月17日にバルセロナで行われます。このバルセロナ対パルマの試合はジョアン・ガスパルト杯。日本のファンの方の注目はもちろん中田選手だと思いますが、スペインで話題になっている注目選手は別にいます。その選手はハビエル・サビオラ。まだ記憶に新しいワールドユース選手権。その大会でアルゼンチンを優勝に導いただけでなく、自身もこの大会11得点の新記録をうちたてたのでした。その若きスター、サビオラ選手は来シーズンよりバルセロナへ移籍する事が決定。この8月17日に行われるジョアン・ガスパルト杯でのパルマ戦がデビューとなる予定なのです。バルセロナにとっても新シーズンの浮沈を賭けるこのサビオラ選手の活躍に期待をしているのは当然ですが、それよりも王者奪還を夢見るバルセロナのサポータ−にとっては待ち望んだ若きスーパースターの誕生を今から心待ちにしているのです。サビオラ選手にとっても、又シーズン開幕を直前に控えた中田選手にとっても、この試合は重要な試金石になるに違いありません。


2001年7月号記事
中田選手のキャンプインと今後の予定

中田選手が9日よりイタリア北西部、ヴァレ・ダオスタ州モルジュにてキャンプインしました。このモンブランでのキャンプ地へはバスで5時間以上の僻地。その大移動の後に2時間の練習を行い、自らの動きをチェックしていました。今後休みなしでのトレーニングを月末まで続け、開幕までには各フォーメーション等のチェックやユベントス、ナポリとの3チーム対抗戦を含めた実践でバランスを取りながら開幕へ向けた調整を続けていくようです。

【パルマの今後の主な日程】
◇7月
15日 キャンプ地のクラブ、モルジェックスと練習試合
22日 レッジーナかナポリと練習試合
27日 ユベントス、ナポリと3チーム対抗戦
30日 パナシナイコス戦(アテナ)

◇8月
7、8日 欧州チャンピオンズ3回戦第1試合
12日 トットナム戦(ロンドン)
17日 FCバルセロナ戦(バルセロナ)
21、22日 欧州チャンピンズリーグ3回戦第2試合 (対戦相手は7月20日決定の予定)

26日 セリエA開幕


2001年7月号記事
ブンデスリ−ガ新シーズン日程

2001-2002シーズンのドイツ・ブンデスリーガのスケジュールが発表されました。全てのスケジュールはココでご覧になれます。

ただしブンデスリーガの試合は少々複雑で、各節金土日の3日間を利用して試合が行われますが、今回金曜を中心として作成しております。又午後の試合、夜の試合があります。最終決定は試合開始の2週間前くらいになりますので、観戦される場合には各自ご確認のうえ御活用下さい。チケットについては、イタリアでは最終の日時決定後に発売されますが(約1週間前)、ブンデスリ−ガの場合は決定前に全て前売りされます。チケット取得後に試合時間の変更等もありますので注意が必要です。チケット入手については前売り以外での入手が難しいのがドイツの特徴です。このため逆に人気のチケットは他リーグより価格が高騰するのが特徴となっております。定価は日本より安い価格での販売ですが、人気カードのチケットはセリエ以上に入手が難しく、価格もそれ以上に跳ね上がります。日程に余裕がある場合、又人気カード以外の場合は現地での購入をお勧めしています。

注)日程は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承下さい。


2001年7月号記事
南米選手権開幕

中止か?それとも延期?と開催が二転三転した2001年南米選手権が11日からコロンビアで開幕しました。この大会、南米では欧州選手権と並ぶ権威ある大会。しかしコロンビアサッカー協会カンプサーノ副会長の誘拐事件を受け開催が危ぶまれていたのです。この日は警官2万人が動員され、試合前から厳重な入場チェックが行われ、非常体制のなか試合が行われました。4万人の大声援を受けたこの日のホスト国コロンビアは2−0でベネズエラを下しました。しかしアルゼンチン、カナダが準備期間不足を理由に出場を辞退。代わりにコスタリカとホンジュラスが参加し、予定の12カ国での開幕となりました。チリはエクアドルと対戦、最近の不振を跳ね返す4−1の大差で勝利しました。

そして大会2日目ですがブラジルが0−1でメキシコに敗退。ペルー対パラグアイは、3−3の引き分けに終わりました。ますます白熱の大会にサッカーファンの目が注がれています。


2001年7月号記事
稲本選手ア−セナル移籍決定

G大阪MF稲本潤一選手のア−セナル移籍が正式に決定しました。移籍金は7億2千万円、年俸6000万円の5年契約でサインを交わしたようです。さてそのア−セナルは御存知名将ベンゲル監督が率いる英国の名門チームです。アーセナルは1886年創設。ロンドンを本拠とし、ホームスタジアムは3万8500人収容のハイベリーです。リーグ優勝11回、FAカップ優勝7回。94年にはカップウイナーズカップを2度の制覇。96年からベンゲル氏が監督として就任。98年にはリーグとFAカップ優勝の、今シーズンも王者マンチェスターユナイテッドを追撃する最有力のチームです。英国の厳しい就労ビザ、そして言葉、環境を乗り越えてぜひ活躍して欲しいと願ってやみません。


2001年7月号記事
名波選手の欧州移籍問題の暗礁

今夏のフランスディビジョン1への移籍が濃厚とされていた名波選手の欧州移籍が難航しているようです。フランス、スペインのクラブを中心に、6月をメドに移籍先を希望していましたが、セリエAでの大型移籍交渉の遅れや右ひざ外側半月板損傷もあり思うにまかせない状況のようなのです。名波選手はフランスへの移籍が第1希望ですが8月下旬開幕のリーグ戦に向けてのキャンプが既に開始されており、現在の状況では移籍交渉は長期化する見通しで、暗礁に乗り上げた格好となっています。今後怪我の回復を優先しつつ移籍に向けた努力が続きそうです。


2001年7月号記事
イタリア通信  激震の欧州移籍事情と中田選手

セリエAを中心とする欧州移籍市場が混乱しています。セリエAの名門フィオレンティーナの倒産で、欧州移籍市場が激変しているのです。この有力クラブを中心として有力プレーヤーが各国リーグ、各クラブへの移籍交渉が水面下で活発化しているため、例年以上の移籍の話題、大物の移籍の可能性が取りざたされているのです。そんな影響もあり、中田選手の移籍も大難産の末の合意、発表でした。6日にタルディーニスタジアムで記者会見を行った中田選手は流暢なイタリア語で応対していましたね。4年契約で年俸は2億8000万円。しかし何と言っても凄いのは背番号が「10」となった事です。今でこそ多少その価値は下がったもののペレー、ジーコ、マラド−ナ等の伝説の名プレーヤー、数々の名司令塔達が付けた栄光の背番号なのです。移籍金、年俸、タイトル獲得と並んでサッカープレーヤーにとってはとても大きな価値、存在をアピールするのがこの背番号。中田選手はこの背番号「10」を付けたこの日から、イタリアでの本当の意味での一流選手となったのかもしれません。


2001年7月号記事
レアルマドリッドの大いなる野望

Rマドリードはクラブ創設100年目を来年に控え、2年越しの超大型補強で、世界一へ返り咲くプロジェクトを進行させています。その第一弾の大型補強が皆さん既に御存知のフランス代表MFジネディーヌ・ジダン選手のユベントスからレアル・マドリードへ移籍でした。移籍金は4億8000万〜5億フラン(約77億9000万〜81億1000万円)ともいわれ、昨年フィーゴがバルセロナからRマドリードへ移籍した際の67億3000万円を上回る世界最高額だとも言われています。この移籍にはジダンのベロニク夫人が、故郷であるスペインでの生活を希望したためとも言われ、又ユベントスでの選手生活も5年を越した事から新たな新天地を求めたためでもあるようです。しかし大型補強はこれだけでは終わりません。レアル・マドリードが進める大型補強第二弾はスペイン代表、バレンシアのMFガイスカ・メンディエータ選手を獲得するというものです。移籍金40億ペセタ+ブラジル人MFで獲得することが濃厚になったと伝えられています。MFメンディエータ、フィーゴにジダンと正に夢のチームの結成と言っても過言ではありませんね。これに加えインテルのMFハビエル・サネッティ選手もレアル・マドリッドに移籍間近と報じられています。この移籍にもレアルサイドは約20億円を上回る移籍金を用意しているとのこと、


2001年7月号記事
スペイン情報 城選手の移籍の行方は?

サラゴサがユーゴスラビア代表でレッドスターベオグラード所属のFWドゥルリッチを獲得しました。FWペテルナッチ(クロアチア)は現在移籍先を探しているようですが、スペインリーグでは、セリエのような外国人枠の撤廃が現段階では実施されておらず、ピッチでは3人までしかプレーできない状況にも関わらずサラゴサは既に外国人が4人存在しているのです。UEFAカップに向けてFWを補強する方針に変わりはないようですが、これで先日来報道されている城彰二選手の移籍の雲行きが怪しくなってきたのは事実のようです。ヘロニモ・オチョア・スアレスGMは明言を避けていますが、レアルマドリッドを筆頭に欧州移籍市場の活発化で、各クラブの積極的な姿勢に変わりはありませんが状況は徐々に厳しくなっているのも事実のようです。しかしサラゴサは今シーズンのリーグ戦の不振もあり、またUEFAカップに向けた意気込みはまだまだ移籍の目を摘む要因にはならない筈なのですが...............。


2001年7月号記事
フランス・ディビジョン1 新シーズン日程

フランス1部リーグの2001-2002シーズンの試合日程が発表されました。1部リーグ、ディビジョン1は7月28日に開幕。全34節で2002年5月4日に終了する予定です。2002-2003年よりチーム数が20に増やされるためシーズン終了後には下位2チームのみが2部に降格し、2部から上位4チームが昇格することになる見込みです。全てのの日程はココでアクセス可能です。

注)予告なく日程が変更となる場合がございます。予めご了承下さい。


2001年7月号記事
ロンドン通信 新シーズン間近かの乙女の興奮

もう真夏の様相なのがここロンドンです。そう暑いイメージが皆さんにはないかもしれませんが、(日本の蒸し暑さに比べればやはり涼しいかな?!)、ロンドンだってやはり夏は暑いのです。暑さの苦手な私は今や毎日がノースリーブでの出勤となっています。熱いと言えばイングランドの2001-2002シーズンのリーグ戦日程が先月末に発表されました。開幕は8月18日(土)。まだ正式発表ざれていませんが、ロンドンのア−セナルファンの間でも稲本選手が話題になっています。このところ英国へ旅行にいらっしゃる日本人の方から「良く知らないが、この時期にプレミアリーグは観れるの?」という質問を度々尋ねられます。普段サッカーを余り観ない年齢層の方達ですが、中田選手や稲本選手に絡んだ欧州サッカーの話題がスポーツ新聞で目にする機会が増えたため、このような現象が起きているようなのです。さて前述の稲本選手、ア−セナルファンの観光用の大型バスのドライバーからも「どんな選手なんだ?」「活躍する可能性はどうなんだ?」とあれこれいつも聞かれるのですが、実は在英3年以上となる私にとっては稲本選手はほとんど新聞やインターネットで見る情報のみで、実際の活躍は観た事はないのです。しかし中田選手でぬか喜びさせられたロンドンの乙女ですから、今回の稲本選手の移籍に関しては、確かに正式な発表があるまでは気を抜かずウオッチしていきたいと思っているのです。

*プレミアリーグの全試合日程はココにてご覧頂けます。

注)予告なく日程が変更となる場合がございます。予めご了承下さい。


2001年7月号記事
チラベルト選手のJリーグ入り

ホセ・ルイス・チラベルト選手。パラグアイ代表GKでもあり、スーパースターでもある彼は、1965年7月27日生まれの35歳。15歳でパラグアイ1部リーグのスポルティボ・ルケーニョでプロデビュー。そして、アルゼンチン、スペインリーグを経て92年にはアルゼンチンリーグのベレスに移籍。94年トヨタカップではACミランを下してクラブ世界一となりました。96年にはGKとして史上初の南米最優秀選手を獲得し、ワールドカップ出場への原動力となっただけでなく、本戦でも大活躍をしました。そのチラベルト選手が熱望しているのが日本への移籍なのです。先日のキリンカップでの来日でも、観衆を喜ばす素晴らしいパフォーマンスと卓越したテクニックでファンの度胆を抜いたのです。そのプレーに、川淵チェアマン、そしてトルシエ監督も絶賛しています。今回その川淵チェアマン、トルシエ監督等が後押しする形でチラベルト選手のJリーグ入りが実現しようとしています。チラベルトのような優秀なGKと、GKコーチを各クラブが獲得することが今後の日本の各クラブのレベルアップと日本代表として最も重要であるとトルシエ監督も力説しているようです。Jリーグ、日本代表が世界の一流となるためにはどうしてもチラベルト選手が必要なのは誰の目にも明らかなのです。ぜひとも移籍を実現させたいと願っています。


2001年7月号記事
中田移籍問題パルマへ最終決着へ!

一般紙を含め、中田選手のパルマとの契約合意が伝えられています。やっとという言葉が本当にぴったりの移籍交渉でした。一時はプレミアリーグやスペインリーグへの移籍も取り沙汰されていましたし、セリエの他クラブへの移籍に関しても本命のパルマから始まり、ミラン、ユベントス、フィオレンティーナやローマ残留説まであらゆる名前が上がった今回の中田選手の移籍でした。しかし今回やっと仮契約に漕ぎ着け、順調にいけば7日にも本人が契約書にサインし、「パルマ中田」が誕生、正式発表される模様です。それにしても今回の交渉が長引いた最大の要因は移籍金でした。ローマサイドはスクデット獲得の自信と、その獲得のために多大な貢献をした中田選手に対して安売りしないという一貫したポリシーを貫き、パルマの450億リラ(約25億2000万円)という価格の提示に対し、ローマサイドは600億リラ(約33億6000万円)を主張。最後までもつれたのは、この150億リラ(約8億4000万円)の差があったためのようです。しかし残留を考えていないローマと早期に移籍させたいパルマがお互い歩み寄った結果、550億リラ(約31億円)で決着となったようなのです。中田選手に対しては4年契約の年俸45億リラ(約2億5200万円)の条件で大筋合意のようです。そのパルマですが、以前にもお伝えしましたが、再度どのようなクラブなのか簡単にご紹介したいと思います。 

◇パルマ
1968年創設。パルマはミラノから電車で1時間のイタリア中部に位置しています。経営は食品会社パルマラットが行っています。主な主要タイトル:UEFAカップ2回、カップウイナーズカップ1回、コッパイタリア2回本拠地は2万9048人収容のエンニオ・タルディーニ


2001年7月号記事 ワールドカップ予選特集
◇カメルーン、南アフリカの予選突破

2002年ワールドカップ、アフリカ予選でカメルーンと南アフリカが各大陸予選のトップを切って本大会出場を決めました。カメルーンの首都ヤウンデで行われた予選A組の試合はカメルーンがトーゴを2−0で下し同組1位を確定させ、予選突破1号となりました。ブルキナファソの首都ワガドゥグで行われたE組では、南アフリカがブルキナファソと1−1で引き分け、勝ち点を13とし、同組1位を決めました。カメルーンは4大会連続5度目の出場、そして南アフリカはトルシエ監督が率いた前回フランス大会に続き2回目の出場を決めました。今後続々と各予選を突破しての本大会出場に名乗りを上げますが、ますますヒートアップするワールドカップ予選です。

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◇ ブラジル遂に4位転落
優勝4回、16大会全出場、ワールドカップと言えば、もう皆さん御存知の王者、カナリア軍団ブラジルですよね。近年このブラジルの戦力低下が指摘されていましたが、今回のワールドカップ予選では、まさにそれを裏付けています。今回遂に王者が予選落ちの大ピンチを向かえているのです。1日に行われた南米予選では、又もウルグアイに0―1と敗れ、ルイス・フェリペ新監督に交代してのはじめての試合でしたが、ブラジルの凋落傾向に歯止めは掛けられませんでした。これで国際Aマッチは3連敗となり、南米予選でも勝ち点では5位ウルグアイに並ばれ、僅か得失点差でかろうじての4位という有り様です。現在6位のコロンビアとの勝ち点差も2となり、予選敗退も現実味を帯びる最悪の状態となっています。コンフェデレーションズカップでの4位という結果の責任をとらされたレオン監督は成田空港で解任され、フェリペ監督を起用したにもかかわらずの敗退にブラジル国民あげての総非難の的となっています。ロベルト・カルロス(Rマドリード)、カフー(ローマ)、ロマーリオ等のベストメンバーで臨んだ試合でしたが、完敗でした。

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◇メキシコの風 『ワールドカップ 北中米予選』
メキシコからやっと喜びの声を皆様へお伝えすることが出来ました。格下コスタリカにも敗戦し、ワールドカップ出場が微妙になったメキシコでしたが、首位米国との戦いにやっと勝利の雄叫びを上げる事が出来ました。北中米カリブ海最終予選でコスタリカはホンジュラスを3−2で撃破。メキシコはアギレ新監督のもと米国に1−0と勝利しました。この勝利で何とか予選突破に望みをつないだ形となりました。メキシコにとってはこれでやっとスタートラインに立てたという事でしょう。ダークホースコスタリカは米国と勝ち点13で並び首位に踊り出ました。

【北中米カリブ海最終予選】
メキシコ(勝点7)1−0 米国(勝点13)
コスタリカ(勝点13) 3−2  ホンジュラス(勝点8)      


2001年7月号記事
◇セリエ フィオレンティーナの破産と中田

セリエAの名門フィオレンティーナが破産手続きを行っています。フィオレンティーナの借金は何と3180億リラ(約178億円)。このうち約1000億リラについては税金分として即納しなくてはなりません。そうなれば当然、お金をつくり出さねばなりません。その数少ない方法が中心選手の放出で得る移籍金なのです。ルイ・コスタ、トルド、キエザを放出するべく現在精力的な交渉を進めています。ベネトンが買収に動いているという噂もありますが、チェッコゴーリ会長はこれを否定しています。しかしこのフィオレンティーナの破産問題は中田選手の移籍問題にも影響を与えているのです。当初移籍先として最有力候補だったパルマはフィオレンティナのポルトガル代表MFルイ・コスタ選手の獲得に乗り出すことを表明。これが実現すればポジションの競合する中田選手の移籍は白紙、撤回もあり得ます。又両選手のパルマへの移籍が実現すれば、ASローマのニの舞にもなりかねず中田選手にとってもデメリットの大きな移籍にもなる可能性があるのです。そのルイ・コスタ選手に提示した移籍金は900億リラ(約50億4000万円)と中田選手をはるかに上回る金額となり、かなり本気で獲得に動いていることが伺われます。セリエでの外国人枠撤廃で今オフのトレードが活発化しているのに加え、今回のフィオレンティーナの破産が追い討ちを掛けている欧州移籍戦線です。ここへ来て中田獲りに当メルマガでは本命としていた、あの名門ACミランが参入することを表明。以前より中田選手の希望でもあったミランへの移籍がいよいよ現実味を帯びてきました。とは言え、まだまだ流動的な欧州移籍戦線にこれからも目が離せません。

 


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