2012年欧州選手権ポーランド・ウクライナ大会日程
◆ユーロ準決勝、決勝の日程
決勝
2012年7月1日(日)
スペイン ○4-0 ●イタリア 20時45分 (@キエフ)
試合は前半14分にセスクのクロスをシルバが頭で合わせてスペインが先制します。前半の残り時間が少なくなった41分にもシャビのスルーパスをアルバが抜け出てこれを決め2点目。終了間際の追加点はイタリアに大きなダメージを与えました。後半反撃に出たいイタリアでしたが最後の交代枠を使って投入したチアゴ・モッタ選手が出場直後に負傷。1人少ないなか思い通りの反撃は出来ませんでした。逆にスペインは トーレス、マタのゴールで2点を加え結局4-0でスペインが勝利し大会2連覇、W杯を含めると3連覇の偉業を成し遂げました。
準決勝
2012年6月27日(水)
△ポルトガル 0-0(pk2-4) △スペイン 20時45分 (@ドネツク)
ポルトガルは再三のチャンスもロナウドが決めきれず、スペインも決定機を逃し両者120分間では決着が付きませんでした。PK戦にもつれ込んだ試合はどちらも1人目がGKに止められる失敗となく波乱の展開でスタート。その後は2人ずつ成功しスペインは4人目のセルヒオラモスがチップキックで決めたのに対してポルトガルはアウベスがクロスバーに当てて失敗。最後は5人目のセスクファブレガスが決めてスペインが決勝進出を決めました。
2012年6月28日(木)
●ドイツ 1-2 ○イタリア 20時45分 (@ワルシャワ)
ポーランドでの最後の試合となった一戦。ドイツ有利の戦前予想でしたがイタリアが攻撃的なサッカーを展開します。前半5分ドイツの決定的チャンスをゴール前のピルロがクリアします。すると20分に左サイドからカッサーノが上げたクロスをバロテッリがヘッドで決めてイタリアが先制します。36分にもモントリーボからのパスをバロテッリがゴール右上に豪快に決めて2-0で前半を折り返します。後半はドイツも反撃するもブフォンの好セーブでゴールを割れません。ロスタイムに相手ハンドからPKをエジルが決めるも2-1でイタリアが決勝へ進出しました。
◆ユーロ準々決勝の日程と結果
2012年6月21日(木)
準々決勝 ●チェコ(1A) 0-1 ○ポルトガル(2B) 20時45分 (@ワルシャワ)
ロナウドは再三の好機も相手守備陣の好プレーもあり特典になりません。チェコも仕掛けるもゴールには繋がりません。延長も見え始めた後半34分モウティーニョからのクロスをロナウドがヘディングで合わせてゴールを奪い先制。これを守り切って1-0で勝利したポルトガルが4強です。
2012年6月22日(金)
準々決勝 ○ドイツ(1B)4-2 ●ギリシャ(2A) 20時45分 (@グダニスク)
試合は攻めるドイツに守るギリシャの展開。前半39分にエジルからのパスをラームが決めてドイツ先制。ギリシャは後半10分にカウンターからサマラスが決めて同点とし粘りのギリシャの本領を発揮します。しかし16分にケディラのゴールで再びドイツがリードすると気落ちしたギリシャに猛攻を仕掛けクローゼ、ロイスのゴールで一気に勝負を決めました。それでも終了間際に相手ハンドに反則からPKを決めて4-2とするもドイツが勝利して4強へ進出です。
2012年6月23日(土)
準々決勝 ○スペイン(1C) 2-0 ●フランス(2D) 20時45分 (@ドネツク)
試合は前半19分にジョルディ・アルバのクロスをシャビ・アロンソがヘッドで決めて1-0でスペインがリードして折り返します。後半好機は作るもののゴールが遠いフランスに対しスペインも攻め切れません。それでもロスタイムにペドロがレベイエールに倒されPKを得るとシャビ・アロンソがこれ決めて2-0としフランスを下して準決勝進出を決めました。
2012年6月24日(日)
準々決勝 △イングランド(1D) 0-0 (PK 2-4) △イタリア(2C) 20時45分 (@キエフ)
両者共に前半開始早々にチャンスを作るも得点はなりません。その後は守るイングランドに攻めるイタリアでしたがイタリアは再三のチャンスも決定力不足でゴールはなりません。0-0のままもつれ込んだ試合は延長戦でも決着がつかず遂にPK戦へ突入します。これを4-2で制したイタリアが4強入りを果たしました。準決勝で優勝候補のドイツと対戦の対戦となります。
ユーロ2012、1次リーグの日程と結果
欧州選手権は出場16チームが全て決まりました。そして本戦グループリーグの組み合わせを決める抽選会が12月2日にウクライナのキエフで行われました。16チームを4チームずつの4グループに振り分け各組上位2チームが決勝トーナメントで争う大会は6/08にポーランド対ギリシャで開幕します。
そしてその組み合わせ抽選では前回覇者のスペインはイタリア、アイルランド、クロアチアとグループCに、準優勝だったドイツはオランダ、デンマーク、ポルトガルと同じグループBへ入り強豪ひしめく“死のグループ”となりました。
グループA:ポーランド、ギリシャ、ロシア、チェコ
グループB:オランダ、デンマーク、ドイツ、ポルトガル
グループC:スペイン 、イタリア、アイルランド、クロアチア
グループD:ウクライナ、スウェーデン、フランス、イングランド
グループ A
チーム |
試合 |
勝利 |
引分け |
負け |
得点 |
失点 |
得失差 |
勝ち点 |
チェコ |
3 |
2 |
0 |
1 |
4 |
5 |
-1 |
6 |
ギリシャ |
3 |
1 |
1 |
1 |
3 |
3 |
0 |
4 |
ロシア |
3 |
1 |
1 |
1 |
5 |
3 |
+2 |
4 |
ポーランド |
3 |
0 |
2 |
1 |
2 |
3 |
-1 |
2 |
グループ B
チーム |
試合 |
勝利 |
引分け |
負け |
得点 |
失点 |
得失差 |
勝ち点 |
ドイツ |
3 |
3 |
0 |
0 |
5 |
2 |
3 |
9 |
ポルトガル |
3 |
2 |
0 |
1 |
5 |
4 |
1 |
6 |
デンマーク |
3 |
1 |
0 |
2 |
4 |
5 |
-1 |
3 |
オランダ |
3 |
0 |
2 |
3 |
2 |
5 |
-3 |
0 |
グループ C
チーム |
試合 |
勝利 |
引分け |
負け |
得点 |
失点 |
得失差 |
勝ち点 |
スペイン |
3 |
2 |
1 |
0 |
6 |
1 |
5 |
7 |
イタリア |
3 |
1 |
2 |
0 |
4 |
2 |
2 |
5 |
クロアチア |
3 |
1 |
1 |
1 |
4 |
3 |
1 |
4 |
アイルランド |
3 |
0 |
0 |
3 |
1 |
9 |
-8 |
0 |
グループ D
チーム |
試合 |
勝利 |
引分け |
負け |
得点 |
失点 |
得失差 |
勝ち点 |
イングランド |
3 |
2 |
1 |
0 |
5 |
3 |
2 |
7 |
フランス |
3 |
1 |
1 |
1 |
3 |
3 |
0 |
4 |
ウクライナ |
3 |
1 |
0 |
2 |
2 |
4 |
-2 |
3 |
スウェーデン |
3 |
1 |
0 |
2 |
5 |
5 |
0 |
3 |
2012年6月8日(金)
開幕戦 ポーランド 1-1 ギリシャ 18時00分 (@ワルシャワ)
ロシア 4-1 チェコ 20時45分 (@ブロツワフ)
欧州選手権がワルシャワでのポーランド対ギリシャ戦で開幕しました!!!セレモニーの後に行われた試合は前半レバンドフスキのゴールでポーランドが先制。ギリシャは44分にはDFソクラティス・パパスタソプロスが2枚目のイエ ローで退場となりポーランド絶対の有利と思われた後半6分にギリシャはこぼれたボールをサルピンギディスがゴールし同点。更にギリシャは24分にフリーで 抜け出したサルピンギディスをポーランドのGKシュチェスニーが倒しレッドカードで一発退場。10人同士となるもこのPKをギリシャは失敗し逆転はなりま せん。その後サルピンギディスがゴールを決めるもオフサイドの判定で得点はならず。試合は1-1のまま終了となりました。
もう1試合、ロシア対チェコ戦が行われCSKAのジャゴエフの2ゴール等の活躍でロシアがチェコに4-1の快勝です。この結果A組はロシアが勝ち点3でトップに立ち、ギリシャ、ポーランドが1で並びチェコが最下位となっています。
2012年6月9日(土)
オランダ 0-1 デンマーク 18時00分 (@ハルキフ)
ドイツ 1-0 ポルトガル 20時45分 (@ルビフ)
デンマークは前半24分にクローン・デリのゴールで先制。攻め続けるオランダでしたが試合はこのまま終わり1-0でデンマークが勝利です。ドイツは24分にはゴメスがゴールもその前のファールで認められず。ポルトガルも前半終了間際にペペのシュートが決まったかに思われるもポストに当たり得 点はならず。しかしドイツは72分にゴメスがヘッドで決めて先制。反撃に出るポルトガルでしたが得点ならず1-0でドイツが勝利です。
2012年6月10日(日)
スペイン 1-1イタリア 18時00分 (@グダニスク)
アイルランド 1-3 クロアチア 20時45分 (@ポズナニ)
強豪同士の対戦となったイタリア対スペインは1-1の引き分けでした。1-1で折り返した後半15分バロッテッリと交代のディナターレのゴールでイタリアが先制します。しかしスペインも19分にファブレガスのゴールで同点とします。終盤ペースを掴んだスペインの素早いパス交換が復活しますが得点はならず1-1の引き分けです。そしてアイルランド対クロアチアは前半3分にマンジュキッチのゴールでクロアチアが先制。アイルランドも19分にセントレジャーが頭で決め同点とするも前半終了間際にイェラビッチのゴールで再びリード。後半3分には再びマンジュキッチがゴールを決め3-1でクロアチアが快勝
2012年6月11日(月)
フランス 1-1 イングランド 18時00分 (@ドネツク)
ウクライナ 2-1 スウェーデン 20時45分(@キエフ)
2012年6月12日(火)
ギリシャ 1-2 チェコ 18時00分 (@ブロツワフ)
ポーランド 1-1 ロシア 20時45分 (@ワルシャワ)
2012年6月13日(水)
デンマーク 2-3 ポルトガル 18時00分 (@ルビフ)
オランダ 1-2 ドイツ 20時45分 (@ハルキフ)
2012年6月14日(木)
イタリア 1-1 クロアチア 18時00分 (@ポズナニ)
スペイン 4-0 アイルランド 20時45分 (@グダニスク)
2012年6月15日(金)
スウェーデン 2-3 イングランド 18時00分 (@キエフ)
ウクライナ 0-2 フランス 20時45分 (@ドネツク)
2012年6月16日(土)
チェコ 1-0 ポーランド 20時45分 (@ブロツワフ)
ギリシャ 1-0 ロシア 20時45分 (@ワルシャワ)
2012年6月17日(日)
ポルトガル 2-1 オランダ 20時45分 (@ハルキフ)
デンマーク 1-2 ドイツ 20時45分 (@ルビフ)
2012年6月18日(月)
クロアチア 0-1 スペイン 20時45分 (@グダニスク)
イタリア 2-0 アイルランド 20時45分 (@ポズナニ)
2012年6月19日(火)
スウェーデン 2-0 フランス 20時45分 (@キエフ)
イングランド 1-0 ウクライナ 20時45分 (@ドネツク)
*キックオフ時間はすべて中央欧州標準時
2012年欧州選手権出場チームの拠点情報と代表23選手
ユーロ2012出場の16チームの合宿地が決定しました。開催国のウクライナはキエフのディナモキエフの施設を拠点に、ポーランドはワルシャワに拠点を置き各試合に臨みます。 (各国名のリンクは代表23名の詳細です)
クロアチア |
ホテル シエランカ |
ワルカ シエランカ練習場 |
チェコ |
ホテル モノポル |
ウロツワフ競技場 |
デンマーク |
ホテル マリーン |
コロブジェク コロブジェク競技場 |
イングランド |
スターリー ホテル |
クラクフ フトニク・スタジアム |
スペイン |
ホテル ミストラル |
グニエビノ グニエビノ競技場 |
フランス |
キルシャ トレーニング施設 |
キルシャ トレーニング施設 |
ドイツ |
ホテル ドボル オリウスキ |
グダニスクスポーツセンター |
ギリシャ |
ホテル ワルシャビアンカ |
セロック レギオノボ競技場 |
アイルランド |
シェレラトン ソポト ホテル |
ソポト グディニア競技場 |
イタリア |
トゥロウカ ホテル |
ビエリチカ ツラツォビア競技場 |
オランダ |
シェラトン クラクフ |
ビスワクラクフ競技場 |
ポーランド |
Hyatt Regencyワルシャワ |
KSPポロニアワルシャワ競技場 |
ポルトガル |
ホテル レメス |
オパレニカ競技場 |
ロシア |
メリディアン ブリストル |
ワルシャワ スレジョベク競技場 |
スウェーデン |
プラティウム ホテル |
コジン コンチャトレーニングセンター |
ウクライナ |
Dynamo Kievセンター |
Dynamo Kievセンター |
2012年欧州選手権ポーランド・ウクライナ大会概要
2012年欧州選手権はポーランドの首都ワルシャワで開幕。ウクライナの首都キエフで閉幕する概要が発表されたようです。試合会場8都市でポーランド、ウクライナそれぞれに4カ所ずつとなっています。ポーランドは昨年U19欧州選手権の開催実績はあるもののビッグイベントの開催は過去にありません。しかし古豪ポーランド代表は1974年、1982年ワールドカップで各3位に。1972年ミュンヘンオリンピックで金メダル、1976,1992年にも銀メダルを獲得ししています。又ウクライナは2006年ワールドカップドイツ大会で悲願のワールドカップ初出場を果たし準々決勝でイタリアと対戦し0-3で敗れています。ミラン、チェルシーに在籍し(現ディナモキエフ)活躍したシェフチェンコ選手の母国でもあり日本代表も親善試合を行った事があります。以下が開催都市と開催予定のスタジアムとなります。
そして2009年12月11日にUEFAは2012年にポーランド/ウクライナの共催されるユーロ2012の会場として新たにリビウ、ドネツク、ハルキウのウクライナ3都市を正式に加え決勝の会場を同じくウクライナの首都キエフで行うことを正式決定しました。ポーランドの会場はグダニスク、ポズナン、ワルシャワ、ブロツワフの4都市が既に決定していました。しかしウクライナの会場はスタジアムの整備が遅れているため正式な決定が先延ばしとなっていました。UEFAのプラティニ会長はウクライナの3都市を2012年のユーロの会場として正式に承認しポーランドとウクライナの両国各4都市が会場として選ばれたことで噂された開催国の変更等を払拭し開催へ一定の目処が立ったことを強調したものです。
2012年欧州選手権ポーランド、ウクライナまでの危機
2012年のポーランドとウクライナで共催される欧州選手権について2008年大会の時点で決勝会場のキエフの競技場の改修工事などの遅れが目立っているようです。UEFAのプラティニ会長は競技場の準備が整わなければ今後の状況次第で開催権を返上させる可能性もあると言明しています。最終的にUEFAは今年9月にフランス、ボルドーで行われる執行委員会で決定を下すようですが一部報道によるとポーランドとの共催の相手をウクライナよりドイツへ変更する可能性があるようです。この場合の会場はポーランドを6か所の会場へ増やし、ドイツではベルリンとライプツィヒの2か所のみとすることになりそうです。これを回避させるためにはウクライナでの工事が好転するしかありません。
これに対し9月に入り2012年ユーロ共催国ウクライナのイバン・バシュニュク副大統領はユーロ開催には全く障害はなと表明。メインスタジアム建設やインフラ整備が遅れていることを受けUEFAは次のユーロ開催地を変更するかどうかの最終決定を9月下旬に下します。ウクライナはキエフのメインスタジアム建設の問題をクリアするための緊急プランを発動し既に効果を上げはじめているとしています
しかし最終的には2011年の秋に8万4000人収容予定のスタジアムが完成しグランドオープンとなりました。
このウクライナの問題とは別にポーランドでの開催に関しUEFAは早急にポーランドサッカー協会の再建が行われない場合にはポーランドでのユーロ2012の開催を見直す可能性を示唆しました。この問題はポーランドサッカー協会の人事にスポーツ大臣のミロスロウ・ドゥレゼブスキー氏が介入、このためドゥレゼブスキー氏対し罷免決議が出されポーランド政府が対決姿勢を強めていました。FIFAの規約で各国サッカー連盟への政治介入は禁止されており2008年10月6日までにサッカー協会の健全な再建が出来ない場合はユーロ2012の開催権のはく奪も辞さないとのコメントを発表したものです。しかしFIFAは10/06にポーランド政府とFIFA、UEFAそれぞれの代表者で構成される独立した委員会の監督下で執行部選挙を行うことで合意をし解決へ向かいました。
2006 9/2 ユーロ予選ドイツ-アイルランド戦チケット
2006 9/6 ユーロ予選フランス-イタリア戦チケット